「浅井博章のヴィジュアル系集会」は、バンギャルなら誰もが知っているラジオDJ・浅井博章さんとともにヴィジュアル系について語り明かすという、”現代の神宮橋”的オンラインサロンである。
オンライン上では浅井さんによって「ヴィジュアル系とは何なのか」「チェキ商法と多種売りの話」などのヴィジュアル系談義から、「自分の名前の話」や「僕の好みのタイプ」など浅井さん個人にまつわる話が赤裸々に語られている。
オフラインコンテンツとしては、今回のような親睦会の他に、特典やインストアイベント目的で複数買いしてしまったCDを交換する「音源交換会」などを東京・大阪で開催していく予定だ。ラジオパーソナリティとして東西を駆け回る浅井さんならではの企画である。
また、サロンメンバーはオフ会の他にも「爆寸スタンプカード」や「爆寸優先予約特権」など浅井ギャにはたまらない特典を利用することが出来る。
今回はそんな浅井博章のヴィジュアル系集会の記念すべき第1回オフ会の様子をレポートしたい。
晴天の下集う漆黒のバンギャルたち
1月某日土曜の午後。渋谷区宇田川町にて晴天の下「浅井博章のヴィジュアル系集会」のオフ会が開催された。
今回オフ会の会場を提供してくださったのは奥渋谷エリアにある野外音楽フェス「TAICOCLUB」がプロデュースする「TAICO Coffee AND Restaurant」だ。
参加者は会場に到着すると受付でサロン特典の爆寸スタンプカードとオフ会特製ゲストパスが配られる。
ゲストパスには「日付」「名前(もちろんバンギャネームでOK)」「好きなバンド」を記入する欄があり、お互いに初対面でも会話が弾む仕組みになっている。
もちろん家に帰ったらチケットの半券のようにファイリングして記念に取っておくのもいいだろう。
ゲストパスの記入が終わると各自ドリンクを頼みに席を立つ。
その瞬間カウンターでは「Yes,Summerdays1つ。」「じゃあ私はダイアモンドヴァージンを。」等と奇妙なオーダーが飛び交った。
実は今回特別にヴィジュアル系を意識したメニューを用意していただいた。
それに負けじとカフェのスタッフさんも言い慣れていないにも関わらず「お待たせしました、こちら紅と黒のMATADORAです。」と頑張ってくれた(ちなみに1番人気は「MAD SKY-鋼鉄の救世主-」だった)。
一通り注文が終わると浅井さんによる簡単な挨拶が始まる。
「普段なかなか皆さんと爆寸以外で交流することがないから、今回名前だけ知ってても顔はわからなかった人達とも交流できてとても嬉しいです。これからサロンでやってほしいこと、爆寸でやってほしいこと、スタンプカードの特典などをみんなと話し合いたいと思ってます。他にも普段から僕に伝えたい…恨みつらみとか(笑)どんどん伝えて下さい。」
そう、浅井さんには「浅井ギャ」と呼ばれるファンがいるにも関わらず、ラジオDJという立場上、バンドマンのインストアイベントのように近い距離で話せる機会がなかなかないのである。
そのためこのオンラインサロンはそういった浅井さんと浅井ギャのコミュニケーションを可能にする唯一の場だ。
緊張の糸が張りつめるフリートーク
事前のオンラインサロン上の参加/不参加投稿にはサロンメンバーによる「緊張してしまいますが…」「人見知りですが…」「浮いてしまいそうですが…」などの文言がずらりと並んでいた(派手な見た目とは裏原に、バンギャルの9割は人見知りなのだ)。
そのためオフ会開始直後はぎこちない部分も見られたが、そこは趣味を同じくする者同士。一度氷が溶けると店内のBGMも聴こえない程の盛り上がりを見せた。
お互いにゲストパスにある好きなバンドやその日着てきたバンT、店内で流れるBGMなどで話が尽きない。
BGMはもちろん浅井さんの選曲で、参加者の好みを見ながら考えてくれたそうだ。そのため「ドマイナーな曲が流れてもそれは誰かしらの好きな曲です。Shazamしてみてね。」とのこと。
会場内には終始浅井さん選曲のDIR EN GREYやPIERROT、黒夢、X JAPAN、lynch.、えんそく等が響き渡っていた。
今回はテーブルを3つに分け、浅井さんが各テーブルを回ってくれるというシステムだ。
浅井さんが回ってくるまで各テーブルでは参加者同士のフリートークで盛り上がる。昔同じバンドの現場に通っていたことが判明して盛り上がったり、中には複数持っているCDを持参して他の参加者に配布している参加者もいた。
今回のオフ会で新しく気になるバンドが増えたという人も多いのではないだろうか。
今回浅井さんは20分刻みで各テーブルを回った。
浅井さんが回ってくると、初めは何から話せばいいか分からず緊張していた参加者も浅井さんのラジオと変わらぬ軽快なトークによって盛り上がり、最終的には浅井さんが次のテーブルへ移るタイミングを失ってしまう程だった。
今回早速浅井さんが参加者と話した中で決定した事もある。
冒頭でオフラインコンテンツとして挙げた「爆寸予約特権」だ。
これは参加者が「爆寸でいい整理番号が取れたら嬉しいし、爆寸ver.Jや悪夢のようなすぐ売り切れてしまいそうな爆寸では先行予約があると安心」という声から採用された。
具体的には通常爆寸の予約は0時から開始するところ、サロンメンバーのみ特別に23時から予約を受け付けるというシステムだ。このように直接浅井さんにリクエストできる点がオンラインサロンの1つの魅力であると言える。
その他にも各テーブルでは「FC旅行形式の爆寸合宿がしたい」という声が上がったり、ジャンルの垣根を超えてDJをしている浅井さんとだからこそ話したい「ヴィジュアル系とラウド、バンギャとキッズについて」などで話題が持ち切りだった。
オフ会参加者への無償の権利
各テーブルでのフリートークが終わるとチェキ撮影タイムへ入る。
今回のオフ会では希望者のみ浅井さんとのツーショットや浅井さんのソロチェキを1枚無料で撮影できるのである。チェキの他にもスマホによる写真撮影やサインもサービスしてくれるというホスピタリティ溢れる内容だ。
ほとんどの人が浅井さんとチェキや写真撮影を行い、中には「1人じゃ恥ずかしい」といって仲良くなったテーブルの参加者を交えてグループで写真を撮ったり、Myチェキを持参して浅井さんを撮影する参加者もいた。
オンライン神宮橋としてのオンラインサロン
サロンメンバーの中には普段爆寸に1人で参戦しているというメンバーも多く、今度一緒に参戦する約束をしている参加者も多かった。
このように、浅井さんとのコミュニケーションはもちろん参加者同士でも交流できる点が「集会場」の魅力だと言えるだろう。
この時代バンギャルにとって決まった集会場もなければホームページもない。
そんな中、ライブのない日はどこでヴィジュアル系への愛を叫べばいいのだろうか。
かつて神宮橋での集会を謳歌した世代はもちろん、神宮橋での集会を謳歌できなかった世代もこのオンラインサロンがあれば安心だ。
「浅井博章のヴィジュアル系集会」で、皆さんも存分に今のヴィジュアル系への愛と熱狂を発散していこう!