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「受験のプロ」大原英子さん×ケイティさんが語る、「子どもを潰さない」ための受験戦略

CANARY編集部
「受験のプロ」大原英子さん×ケイティさんが語る、「子どもを潰さない」ための受験戦略

2026年6月29日、「親も子もユメを叶える社会を作る」株式会社コノユメ代表取締役の大原英子さんと、大手進学塾にて数多くの生徒を合格へ導いた公立中高一貫校のスペシャリストであるケイティさんによる、豪華コラボライブ配信が開催されました!

テーマは、「受験のプロが語る!子どもを潰さない受験」

「小学校受験」と「公立中高一貫校受検」。対象となる年齢や試験の形式は異なれど、親子の向き合い方や学びの本質には、驚くほどの共通点がありました。

本記事では、事前に両サロンの会員から寄せられたお悩みに回答しながら、受験のプロフェッショナルであるお二人が明かした「家庭での具体的な関わり方」や「メンタルコントロールの秘訣」などのイベントの様子をたっぷりレポートします!


大原英子さん

株式会社コノユメ代表取締役。東京大学卒業後、大手通信会社を経て、2011年に小学校受験専門の幼児教室を設立。

現在は、オンラインと対面を融合した小学校受験専門幼児教室「コノユメ SCHOOL」と、本物の体験を通して子どもの好奇心や探究心を育む体験型コミュニティ「コノユメ PLUS」を運営。

慶應義塾幼稚舎、早稲田実業学校初等部をはじめとする難関小学校へ多数の合格者を輩出し、これまで3,000組以上の親子を指導。東洋経済オンライン、with class、AERA with Kids、リセマム、FRaUなどでも、小学校受験や幼児教育について発信している。

ケイティさん

大手進学塾「早稲田アカデミー」にて数多くの生徒を合格へ導いた実力派。

現在は公立中高一貫校受検のスペシャリストとして活動し、テクニックだけに頼らない「親子で前向きに成長できる受検のあり方」を発信。不安になりがちな受検期を、親子で笑顔で乗り越えるための温かく的確なアドバイスが、多くの保護者から支持されている。


子どもの「やりたくない・ふざける」はどうする?やる気と親の関わり方

事前アンケートで多く寄せられたのは、家庭学習における「子どものやる気と親の関わり方」についてのお悩みでした。「やりたくない、ふざけてしまう」「同じミスを繰り返す」「自主性を尊重したいけれど不安」といった声に対し、お二人の経験から具体的なアドバイスが語られました。

「ふざける」のは自分を守るためのSOSサイン

ケイティさん:特に男の子に多いのですが、ふざけるのは「ふざけたいから」というよりも、「SOSのサイン」や「防衛反応」としてふざけるしかない状況になっていることがあります。ここで親がカチンと来て怒ってしまうと「受験するの?しないの?」という不毛なやり取りに発展して長引いてしまいます。甘えられるお母さん相手だからこそ起こる現象でもあるので、一度距離と時間を置き、お互いに冷静になって余裕ができたタイミングで、もう1回同じことをやらせる方がいいのかなと思います。

大原さん:小学校受験の幼児期は、『受験だから頑張る』というより、『楽しいからやる』という時期です。だからこそ、親が楽しく取り組める工夫をしてあげることも大切です。例えば、絵の課題なら一緒にすごろくを作って周りに絵を描いてみるなど、遊びの要素を取り入れることで取り組みやすくなります。さらに、子どもがふざけた時に親まで同じ熱量で感情的にぶつかるのではなく、『じゃあ、いつやろうか』『約束だからやろうね』と、大人として冷静に対応することも大切だと思います

「同じミス」を繰り返す理由と可視化

ーー大原さん:「何度言っても同じミスを繰り返す」というのもよくあるお悩みですね。

ケイティさん:親は言ったことを覚えているのですが、子ども自身は言われた時の嫌な気持ちだけを覚えていて、内容が頭に残っていないことが多いんです。そのため口頭で怒るよりも、覚えておいてほしいことを「目に見える状態」で貼っておくなど、可視化して共通認識にする方がお互いのストレスがありません。

大原さん:確かにそうですね。子どもたちは慣れていないことを初めて経験することも多く、1回だけではどうしても忘れてしまいます。だからこそ、一度やったから終わりではなく、繰り返し取り組むことが大切です。繰り返すことで知識や取り組み方が定着するだけでなく、『できた!』という達成感にもつながります。その積み重ねの中で子ども自身も『またここを間違えたな』と気付き、少しずつ改善できるようになっていくと思います。

「自主性がある子」はレアケース。地道な取り組みの継続が大切

ーーケイティさん:自主性がある子ってレアケースですよね。

大原さん:本当にそう思います。子どもに自主的にやる気になってほしいというのは望みすぎかなと思います。私たちだってダイエットとか英会話をやると決めても、なかなか続かないじゃないですか。なのに子どもにばかり期待するのはどうなのかなと。

ケイティさん:その通りだと思います。自分から勉強したがる子や、志望校に向けて必要な勉強を自主的に決めて動ける子は滅多にいません。

大原さん:大切なのは、子どもの『やる気があるか』ではなく、『今日やるべきことができたか』『継続できたか』に目を向けることです。『朝はこの時間に取り組む』『帰宅したらまずこれをやる』という小さな積み重ねを続けることが、子どもの成長につながっていくと思います。

模試の結果や直前期の不安にどう向き合う?親が目指すべき姿勢

続いてのテーマは「模試の成績や結果との向き合い方」。思うように結果が出ない時、親はどのように子どもを支えれば良いのでしょうか。

模試の帰りに子どもを「問い詰める」のはNG

ケイティさん:模試が終わった直後、帰りのバス停などで「何問解けたの?」「全部書けたの?」と子どもを問い詰めている保護者の方をよく見かけます。問い詰められた子どもたちは暗い表情をしています。模試は取り調べるものではなく、「次に成長するための宝の教材」なので、改善のヒントとして活用してほしいですね

大原さん:小学校受験では、ペーパーだけでなく行動観察や絵画・工作など、多角的に子どもの力を見ています。そのため、幼児教室の模試の結果と、学校が評価する視点は必ずしも一致するとは限りません。模試は今の結果に一喜一憂するものではなく、次につなげるための材料として活用していただきたいと思います。

成績が伸びない時の見直しと直前期の姿勢

大原さん:成績が伸びない時は、まずは復習を繰り返し行い、学んだことをしっかり定着させることが大切です。それでも伸びない場合は、『取り組んでいる内容が子どものレベルに合っているか』『本当に理解できているか』『学習量は適切か』を見直すことも必要です。また、場合によっては通っている幼児教室がお子さんに合っているかという視点で見直すことも大切だと思います。

ケイティさん:成績が伸びない理由は本当に色々な要素があります。環境に慣れていないというメンタル面の要素かもしれないし、まだ解いたことがないジャンルが詰まっていたからかもしれない。はたまたケアレスミスが多いからかもしれません。順位と偏差値だけでは分からないので、きちんと分析して、原因に合ったフォローが必要になります。

また、よく聞く話でこれはやめた方がいいと思うのですが、直前期に親が不安から逃れたくて「不合格でもいいんだよ」と子どもに言ってしまうこと。子どもは「こんなに頑張っているのにダメでもいいなんて言わないで」と思ってしまいます。しっかりご飯を食べさせ、夜寝かせて健康な状態で送り出すのが親の最後の仕事です。

大原さん:直前期に不安を感じるのは当然ですが、一番怖くてプレッシャーを感じているのは子ども自身です。親は笑顔で送り出すことが大切ですよね。

兄弟や周囲との比較を乗り越える!「過去の我が子」に目を向ける方法

受験はどうしても相対的な評価になりがちですが、周囲や兄弟との比較に心が折れそうになった時、親はどのように向き合うべきでしょうか。

兄弟姉妹は「全く別の生き物」と捉える

ケイティさん:上の子が楽しそうにその学校に通っているからと、下の子も受験に参戦させた結果、タイプが全く違って苦戦するご家庭は非常に多いです。上の子はおっとりコツコツ型だったのに、下の子は自由人だったりします。これは本当に難しいところですね。

大原さん:難しいですよね。小学校受験でも、上のお子さんと比べて「下の子は全然できない」と感じる保護者の方は少なくありません。でも、実際には下のお子さんも十分できていることが多いんです。

兄弟姉妹は、性格も得意なことも違う、いわば『全く別の生き物』です。比べていることに気付いた時には、『この子は別の観点で見なければいけない』と、親自身が一度立ち戻ることが大切です。家庭の中で兄弟をライバル関係にしてしまうと、その先も親子や兄弟にとって苦しい関係が続いてしまう可能性があります。それぞれの子の良いところを見つけ、きちんと言葉にして伝えることが、自己肯定感を守ることにもつながると思います。

周囲の噂に惑わされず「過去の我が子」と比較する

大原さん:小学校受験では、保護者が周囲の子や学校に関する噂を気にしてしまうこともあります。周囲の子と比べて焦った時には、数か月前や1年前の我が子と比べてみてほしいと思います。親は子どもの『できないところ』ばかりに目が向きがちですが、『できるようになったこと』『成長したこと』もぜひ書き留めてみてください。そうすることで、自然と子どもへの声かけも前向きになっていきます。

ケイティさん:子どもの作文を見ていると、ほんの数年前までひらがなすら怪しい時期だったのに、今は400字以上の文章を17分くらいで書いている。すごい成長ですね。それを忘れないようにしないといけません。

大原さん:17分!びっくりですね。大人も無理ですよね。すごいことをやってる。

ケイティさん書いているところを横で見ると、子どものすごさが分かります。

大原さん:コノユメで扱っている5〜6歳向けのペーパーも、実際に解いてみると意外と難しいものがあります。保護者の方にも取り組んでいただくことがありますが、「これは難しいね」と子どもの頑張りを実感される方が多く、お子さんを見る目も少し穏やかになるように感じます。一度親も体験してみることは、とても大切だと思います。

受験撤退や合格後の挫折体験から語る「本当の学力」

「受験のためだけの勉強にしたくない」「合格することと潰れてしまうことの違いは何か」というテーマに対し、ケイティさんの実体験も交えてトークが繰り広げられました。

【実体験】我が子の小学校受験撤退と、第一志望合格後の挫折

ケイティさん:私自身、我が子の小学校受験の際、年長の半ばで「撤退」を決断し全てやめた経験があります。

私や夫は勉強が好きだったのですが、子どもはそういうタイプではなさそうだなと。ただ、私は適性の違いが親子間であることを受け入れられず、モヤモヤしちゃっていました。子どものおおらかな性格などの魅力をネガティブに捉えてしまう自分に嫌気が差して、両方潰れる前にやめる判断をしました。

ただ、当時取り組んだ立体問題で培った感覚などは、何年も経った今、しっかりと子どもの「能力の素質」として繋がっていると感じます。

そして、合格できなくてそのまま潰れてしまうっていう子や、合格しなかったけどその後ものすごく伸びてそれ以上のところに高校で入るっていう子もいますし、合格してそのまま行く子もいれば、合格して潰れていく子もいるんですよね。

私自身は中学受験で第一志望の学校に入学したのですが、結果的に中3から学校に行けなくなり高校で自主退学した「潰れた側」です。「合格=成功、不合格=失敗」という単純な話ではなく、「どうありたいか」という目的がないまま受験の世界に入ってしまうと、合格した後に潰れてしまいやすいと身をもって感じています。

大原さん:確かに、一度受験から離れたとしても、それまで取り組んできたことは子どもの中に残っています。それが何かのきっかけで芽吹き、後の学びにつながることもありますよね。

興味の種まきと一生モノの「学習習慣」

大原さん:例えば幼児期にプロジェクターの光の仕組みに興味を持った子が、後で理科を学んだ時に「あ、そうなってるんだ!」と点と点が繋がる瞬間があります。受験勉強は人生の様々な種まきになるんです

ケイティさん:あと、身についた「学習習慣」は受験が終わっても残りますよね。ケイティサロンでは、受検が終わって数日後にzoomでお疲れ様会をするのですが、小6の子どもたちが「次は何の勉強をしたらいいですか?」と聞いてくるほど習慣化されています。

【終わりに】受験生と保護者への応援メッセージ

ケイティさん:いろいろな誘惑がある中で、我慢して机に向かっている子どもたちは本当に素晴らしいです。自分にプライドを持ってほしいです。保護者の皆様は成績の波に一喜一憂せず、女優になりきって子どもにとっての「安全基地」であり続けてあげてください。

大原さん:できることが増えている子どもたちはかっこいいです。親がどんな時も一番の味方でいてあげることが、子どもにとって最高のパワーになります。まずは親御さん自身が体調を整え、笑顔で子どもをサポートしていきましょう!


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