「一部の人が大勝ちするのではなく、100人いたら100人が勝てる投資の方法を伝えたい」
株式投資を中心とした資産運用の方法を教えてくれるオンラインサロン「DAIS」。現役サラリーマン投資家でXでは約8万フォロワーいる関原大輔さんは、自身のオンラインサロン運営のポリシーをこのように語ります。
関原さんは約15年前に投資運用をスタートさせましたが、最初の挑戦で大きな挫折を経験したとのこと。そこからどうやって、事業年商3,000万円に至ったのか。そこから得た教訓を、どのようにしてオンラインサロンのメンバーへ伝えようとしているのかを聞きました。
※本記事は情報提供を目的とした一般的な内容であり、特定の投資行動を推奨するものではありません。ご自身の投資行動については、必ず専門家のアドバイスを受けて判断してください。
リーマン・ショックで始めた投資で味わった挫折
――関原さんのプロフィールを拝見しました。投資活動の最初の試練が2008〜2009年のリーマン・ショックだったと書かれていたのですが、いつ投資をはじめたのですか?
実は投資を始めたのがちょうどリーマン・ショックの時期だったんです。
――ある意味、マーケットがどん底の時だったと思います。なぜこの時期に?
タイミングはたまたまでした。私は読書や勉強が好きで、サラリーマンとして働きはじめてしばらく経ち、少しずつ貯金がたまってきたタイミングでお金に関する本を読み始めたんです。
どの本を手に取っても、株式投資やFXなどによる資産運用が大事だと書かれている。それならやってみようと思い、投資を始めたタイミングがリーマン・ショックだったんです。当時はFXに挑戦したのですが、素人だったので見事に大失敗しました(笑)。
――いきなりつまずいてしまったと。そこからどうしたのですか?
包み隠さず話すと、このタイミングで100万円以上の損失を出してしまい、投資から一度退場しました。当時は1ドル90円台という、今では考えられない相場だったんです。あの時購入したドルを今も保有していれば、ものすごい利益が出たなと思います。
この後きっと円安になるはず。そう思っていた私の目の前で、為替相場は1ドル70円台にまで突入しました。一夜にして数十万円が消えてしまうという状況に、私は耐えられませんでした。今となっては、この失敗が後の成功につながったのだとは思いますけどね。
その後、私は資産運用を諦めて4年ほど投資から離れました。その後は働いてばかりでほとんどお金を使わなかったので、また少しずつお金が貯まってきたんですね。
このお金を遊ばせるのはもったいない。もう一度投資にチャレンジしてみよう。そう思い、今度は株式投資を始めとする資産運用の本を手当たり次第に読み、勉強を重ねて再チャレンジしました。
長期✕複利の投資への転換が掴んだ大きな勝利
――現在の資産運用状況を見ると、2度目のチャレンジは大成功になったのだと思います。1度目のチャレンジとは何が違ったのでしょうか?
大きな違いと言えば、投資についてとにかく勉強したことと、実践でそれを検証してきたことだと思います。現在の私は、FXで短期に一気に稼ぐ方法は取っていません。普段の投資は「長期」と「複利」というスタイルを大切にしています。
――株式などを長期的に保有して、複利で資産を増やしていくということですね。
とはいえ、1ヵ月前と現在とで為替相場が大きく変動するのと同様に。マーケットの状況は刻々と変化し続けます。なので私も、長期保有を前提としつつ、投資先を常に変えています。
2015年から投資を再開して、大きな手応えを感じたのが2020年のコロナショックでした。リーマン・ショックの時と同様に、マーケットが急激にどん底に落ちてしまったんです。
このタイミングで、私は「買い」に打って出ました。その結果、見事に市場は回復して大きな利益を得ることができたんです。
――リーマン・ショックとは逆のことが起きたんですね。
当時は、マーケットが冷え切っているタイミングで買いに走るなんて馬鹿げていると散々叩かれましたね。確かに、チャート(株価をグラフ化した表)を見れば、急降下をたどる株を買おうという気は起きないと思います。
しかしこの時、アメリカはかつてないほどの金融緩和に踏み切っていました。投資の世界において、金融緩和は大きな利益を得られるチャンスです。
私は専門家ではないものの、人の数十倍は株式投資について勉強しているという自負があります。だからこそ、コロナショックの状況を正しく理解して間違いなく買いだ!と言い切ることができました。
2018年頃から始めたSNSやブログでも、コロナショックの時に「今こそ株の買い時だ!」と訴え続けました。
<関原大輔 マネープラン>コロナショックで株が絶好の買い時である6つの理由
――なぜSNSとブログを始めようと思ったのでしょうか?
アウトプットが自分の勉強にもなると思ったのと、できることはすべて試したいと思ったからです。私は株式投資をしているかたわら、不動産投資もおこなっています。ブログは副業的な収入源になると思い始めて、ブログのアクセスを伸ばすためにX(旧Twitter)の運用も始めたんです。
――さまざまな種類の仕事や資産運用を通じて、収入の柱を増やしているのですね。こうした行動にも、関原さんが大切にしている「複利」の考え方が表れている気がします。
とはいえ、サラリーマンとして働きつつ、それだけのアクションを起こせるのがすごいです。毎日どのような生活を送っているのですか?
普段は365日、必ず5時に起きて作業します。朝起きた瞬間の脳がもっともフレッシュなので、ここで大切な作業をすべてこなします。その後は出勤して、帰宅後はXへの投稿やオンラインサロンでの返信など、最低限の作業をやるという感じです。
オンラインサロンに投稿している解説動画は、土日に制作しています。とはいえ、5時に起きればお昼まで7時間ありますからね。午後はゆっくり過ごしていますよ。
――生産性にとにかくこだわっているということがよく分かりました。私も見習おう……。
動画解説と質疑応答で株式投資の疑問を解消
――関原さんは2024年6月からオンラインサロン「DAIS」を運営していますが、立ち上げの背景を教えていただけますか?
もともと、月額会員制のコミュニティを運営したいという想いがありました。さらにそうしたコミュニティで、動画を通じて資産運用について解説したかったんです。
なぜなら、資産運用の方法を学ぶうえでテキスト教材よりも、音声やグラフなどを活用する動画の方がずっと分かりやすいから。YouTubeでも、資産運用系のコンテンツは人気がありますよね。
私はサラリーマンなので、YouTubeに出演するのは難しい。そのため、クローズドな場で発信でき、動画で情報を伝えられるオンラインサロンがピッタリだと思いました。
――まさに複利の考え方ですね。資産運用に関する動画は、どのくらいの頻度で発信しているのですか?
月5〜10本出すようにしています。現時点では土日に1本ずつ、月8本を提供しているという感じです。「〇〇の株を買いなさい」というアドバイスは法律に違反してしまうので、特定の銘柄については触れていません。その代わり、あくまで私が注目している業界や、マーケットの状況に応じて取るべきアクションをお伝えしています。
――先ほどのコロナショックのようなタイミングで、どうすればいいのか教えてくれるのは心強いです。
それ以外にも、オンラインサロンでは随時会員さんからの質問を募集しています。「アメリカの半導体が大きく下がってしまったけれど、まだチャンスでしょうか?」「災害時に注目すべき業界はどこですか?」など、具体的な質問が非常に多いです。
「核融合に関する分野は今後どうなるだろうか?」など、専門性が非常に高い質問も時折いただきます。よく知らない分野の場合はしっかりリサーチをしてお答えしているので、私にとっての勉強にもなりますね。
動画での解説に加えて、質疑応答でしっかり会員さんの疑問に答えているというのが、このサロンの強みかなと思います。
――なるほど。ちなみに、私からもひとつ質問してもいいですか?資産運用を始めるにあたり、数万円〜数十万円など比較的少額からスタートする人が大半だと思います。その人たちは、まず何を始めればいいと思いますか?
大前提として、私が伝えたいのは長期✕複利の資産運用です。少額で資産運用を始める方々は、この2つが生み出す収益のすごさをなかなか実感しにくいと思います。とはいえ、短期で稼げる方法は再現性が低く、大切な投資資金すら失いかねません。
そこで私は「まず収入を増やす活動をすべき」と伝えています。私自身、株式投資以外にも不動産投資、情報発信といくつもの収入の柱があります。
残酷な表現ですが、少額の資金で投資に全力を注いでも、得られる利益には限界があります。スキマ時間で副業をするなどちょっとずつ収入を増やして、余剰資金を増やしつつ株式投資に回す。その積み重ねが複利となり、大きな収益につながると思います。
オンラインサロンでもこのテーマに関する動画を投稿しました。そこでは副収入の構築方法ついても解説しているので、ぜひご覧いただきたいです。
「誰にでもできる資産運用」で全員を勝たせたい
――オンラインサロン「DAIS」は、どんな方々におすすめですか?
私はこのオンラインサロンで、「誰にでもできる」資産運用の手法を伝えたいと思っています。私自身、中小企業に所属するサラリーマンです。この肩書で投資生活を続けていくなかで学んだことは、「難しいことをしなくても資産は増やせる」ということでした。
例えば、会社員の方々は朝から晩までパソコンに張り付いて、チャートの動向を追い続けるのは不可能です。さらに、短期的に株の売り買いを繰り返すスイングトレードは再現性が低く、成功者のマネをして必ずうまくいくとは限りません。
だからこそ、私は長期投資を軸に資産運用しようと発信しています。一部の人が大勝ちするのではなく、100人いたら100人が勝てる投資の方法を伝えたい。
投資で重要なことは、経済と投資の知識を学ぶこと。知識さえあれば、長期投資で負けることはほぼありません。投資で成功するのはもちろんのこと、「DAIS」では経済を学ぶことで、投資家だけでなく社会人としての実力を養うことにも貢献したいなと思います。
――最後に、今後オンラインサロンでどのような活動をしていきたいか教えてください。
現在は動画による解説と質疑応答が中心ですが、ゆくゆくはオフラインで交流する機会を増やしたり、セミナーや勉強会も開催したいと思っています。投資について学ぶ機会をもっと増やして、成果を上げたい会員さんの力になりたいです。