2012年、2016年にラテアート世界チャンピオンとして輝いたバリスタ、NOBUさん。メルボルンで培った豊富な経験を背景に、カフェ運営とバリスタ教育に新たな風を吹き込んでいます。
現在は、DMMオンラインサロンオーナーとしても活動するNOBUさんの、オンラインサロンを通じて伝えたいメッセージを紐解きながら、コーヒー1杯から始まる変化と可能性を探ります。
NOBU (下山 修正)
2012、2016年 World Latte Art Champion。
豪メルボルンにて7年間、バリスタ、経営者として経験を積む傍ら、バリスタスクール「0から始めるバリスタコース」を開校。6日間の超短期間でバリスタ経験0の生徒を、カフェの聖地と呼ばれるメルボルンのカフェに就業サポート。約7年間で、300名以上のバリスタを輩出。※就業率は91.4%
2019年に日本に帰国し、カフェ・バリスタスクール・留学サポートを行う「PATHFINDER XNOBU」を設立。翌月、白馬五竜などスキーリゾート地に冬季運営のみのカフェ「Lift Up Coffee」を設立。
現在は、PATHFINDER 3店舗、Lift Up 3店舗(内1店舗はFC)の運営の他、カフェアドバイザー、コンサルタントとして多方面で活躍中。《ネスレ日本株式会社、ドトールコーヒー 株式会社等》
メルボルンのカフェから学んだ利益が出る運営
ーーNOBUさんは、9年間にわたり大手コーヒーチェーンで店長やエリアマネージャーとして、経営管理や人材育成などに携われていたそうですね。エリアマネージャーとしては当時最年少で昇格するなど、卓越した成果を上げられましたが、そこから、どのようにしてラテアートの世界に足を踏み入れることになったのでしょうか?
店舗の経営面などで多くのことを経験したものの、コーヒー1杯のクオリティ向上に注力することで、会社がより良くなっていくと考えていました。
そんな時、アメリカでラテアートの大会があると耳にしました。コーヒーの本質をさらに深く追求し、クオリティを高めるために、参加してみようと思ったんです。
そこで出会った韓国人とマレーシア人の若者が、すでに自分のカフェを持っていることを知り、衝撃を受けました。カフェの運営をしながら、留学しているのです。当時、僕は日本のことを先進国だと思っていたのですが、このままでは国際的な舞台に置いていかれてしまう、そう感じました。
ーーそれは、コーヒーの技術面だけではなく、ビジネスの知識や国際感覚といった、より幅広い部分で、ということでしょうか?
そうですね。自分の見識が、あまりにも狭いものだったことに気づかされた瞬間でした。この出会いが、きっかけとなり、カフェの聖地であるメルボルンへと旅立つ決意を固めました。
ーーメルボルンに行った際、印象に残っている出来事はありますか?
あるカフェでコーヒーを飲んだ時、店が15時半に閉まるというのを見て驚きました。日本では考えられないですよね。これは、15時半までの営業で、利益を出しているということです。カフェの運営面で大きな衝撃を受けました。利益を出す運営について学ぶ大きなポイントになりました。それが僕の、今の強みにもなっています。
もともとは、世界一のコーヒーを求めに行ったわけですが、カフェの運営自体に衝撃を受けたんです。
ラテアートに関しては、最初に参加したシアトルの大会で2位になり、その後カナダで1位を獲得しました。ラテアートでの成果は、僕にとって大きな自信となりました。1年のワーホリビザを申請し、最終的にはワークビザも取得して、さらに長く滞在することになり、大きな学びを得ましたね。
ーーラテアートって、そんなに早く習得できるものなのですか?すぐに大会で上位になれるなんて……
世界の誰よりも練習したといえるくらい、毎日毎日ラテアートの練習をしていました。練習量があったからこそだと思っています。
ーーそれだけの努力があったわけですね!
はい、まさにその通りです。
オンラインサロンで広がるバリスタの世界
ーー 日本に戻ってからは、どのような活動をされていたのでしょうか?
帰国後は、「PATHFINDER X NOBU」を設立し、カフェやバリスタスクール、留学サポートなどを手掛けています。また、スキーリゾート地での冬季限定カフェ「Lift Up Coffee」も運営しています。現在は、複数の店舗を運営する傍ら、カフェアドバイザー、コンサルタントとしても活動しています。
ーー オンラインサロンを始めたきっかけを教えてください。
私が経験してきたこと、特に海外での学びや挑戦、そしてそれらを通じて得た「ラッキー」は、偶然だけではなく、日々の努力や決断から生まれたものだと思っています。そうした経験やラッキーを、みなさんと共有したいと思ったんです。その一環として、先ほどのスクールを開いたり、ブログを書いたりしてきました。
さらに、これらの経験をもっと広く伝えるために、オンラインサロンの立ち上げを決めました。
ーー オンラインサロンでは、どのようなコンテンツを提供されているのでしょうか?
テーマを3つ用意しています。1つはラテアートの技術について、次に海外でのワーキングホリデーを利用した就業方法、そして最後はカフェを開業し、運営していく方法についてです。海外で働きたい、または自分のカフェを持ちたいと考えている方々に向けて、具体的な知識やノウハウを共有しています。
特にカフェ運営においては、集客と顧客価値の最大化が成功の鍵を握ります。どうやってお客様に足を運んでいただくか、どんな味で商品を提供するか、その商品がどう価値あるものか、自分たちの強みを伝え、ファンになっていただくことが大切です。
そのためにはやはり、価値を発信し、多くの方へ届けなければならないと思っています。
NOBUと共に学ぶ成長場「バリスタNOBUの世界に羽ばたくラテアート」へ
ーー 今後のオンラインサロンの展望を教えてください。
スクールの卒業生の多くが海外で働いているので、彼らをゲストに招いてその経験を共有するセッションや、新メニュー開発、スタッフトレーニングのアドバイスの提供も考えています。
実際に参加してくださっているみなさんが、何を求めているのかを常に考え、そのニーズに応える形でサービスを提供していきたいです。
また、個人の方だけでなく、企業の福利厚生などでオンラインサロンを利用し、運営やラテアートの技術的な学びを得られる場所も作っていけたらと考えています。
ーー オンラインサロンを通じて、さらに多くの人の支援をできる場を広げていくというわけですね。
そうですね。バリスタとして、また教育者としての経験を生かし、もっと多くの人に価値を提供していきたいと思っています。
ーー 最後に、これからオンラインサロンに入会を考えている方へメッセージをお願いいたします!
自分のバリスタとしての技術や価値を最大限に活かし、ファンを作り、自分のカフェや技術を通じて社会に貢献していく、そんなステップを踏みながら大きく成長していただきたいです。貪欲に学び、自分の技術を磨き、その価値を最大化することができれば、必ずお客様にもその価値は伝わります。
私のオンラインサロンでは、そんな想いを持つ方々を全力でサポートしています。自分の技術で世界を目指したい!美味しいコーヒーをたくさんの人と共有したい!自分のカフェを立ち上げてどんどん大きくしていきたい!そんな夢を持っている方は、ぜひ一緒に成長していきましょう。