お笑い芸人・たかまつななのマネージャーになってギャラの2割をゲット

著者名菅原 さくら
お笑い芸人・たかまつななのマネージャーになってギャラの2割をゲット

お嬢様芸人・たかまつななのマネージャーとして、個々が自由に営業活動をする。それが、オンラインサロン『マネージャー募集します! たかまつななのクラウド営業部』です。職業や年齢、居住地はもちろん、マネジメントやプロデュースの経験も問われません。たかまつななに仕事をとってくれば、その売上の20%がギャランティとして支払われます。

とはいえ、サロンの月会費は5,000円。全国から名乗りを上げた素人マネージャーたちは、どんな活動をして、どれほどペイできているのでしょうか? ギャラ以外で得られるものは? たかまつななさんと、実際に営業活動をしているマネージャー2名に話を聞きました。


たかまつなな

フェリス女学院出身のお嬢様芸人として、テレビ・舞台で活動。そのかたわら、お笑いジャーナリストとして、お笑いを通して社会問題を発信している。18才選挙権を機に、若者と政治の距離を縮めるために、株式会社笑下村塾を設立。『笑える! 使える! 政治教育ショー』を開発し、全国に出張授業・企業研修などを行っている。

出典:株式会社笑下村塾オフィシャルサイト


「ギャラの2割をバックする」という明確なリターン

―まずはオンラインサロン『マネージャー募集します! たかまつななのクラウド営業部』を立ち上げた経緯を聞かせてください。

たかまつななピン芸人として活動しながら、いずれはお笑いを通して社会問題を発信するジャーナリストになりたいと考えていました。そのため、2016年4月に「株式会社笑下村塾」を設立。社会問題を楽しく考える出張授業やコンテンツの開発などを手がけています。

おかげさまでオファーが増え、社員だけでは手が足りなくなってきて……でも、私の仕事は、とても幅が広いんです。芸人としての出演もあれば、教育や行政に携わることもある。だからスタッフを増やしたくても、どんなスキルを持った方を採用すればいいのか、決めかねてしまうんですよね。

そこで思いついたのが、オンラインサロンを通じてさまざまな方々と仕事をすること。でも、応援してくださる方にボランティアで支えてもらうだけでは、継続的なビジネスパートナーの関係が築けません。だから、最初に「ギャラの2割をバックします」と明示しました。

まったく知らない方と仕事をする不安はもちろんあるけれど、リスクよりもリターンのほうが絶対に大きいと感じ、覚悟を決めました。発足から半年近く経ちますが、思ったよりもずっとうまくいっています。

きちんと仕事につながっていくWin-Winの仕組み

―クラウド営業部の方々は、具体的にどんな動きをしているのでしょうか。

たかまつなな:大きく営業活動をしていただいているのは”出張授業”です。これはその名のとおり、全国の学校で、楽しくわかりやすく政治についてレクチャーするコンテンツ。たった一度の授業を実施しただけで、そこに通う生徒の投票率が84%に達した事例もあります。先の衆院選でも力は尽くしたけれど、まだまだやり残したことがあるという気持ちです。

もっと活動を広げていくためには営業が必要で、ダイレクトメールなども試みたけれど、あまり効果がない。一方で、普通に勉強をして就職をした方々でも、自分の母校だけでも4つくらいの学校と関わりがありますよね。そのツテで”たかまつななの出張授業”をアピールしていただけたら、1校くらいは実施が決まるかもしれない。そうすれば、若い世代の投票率が少しアップするかもしれないと思ったんです。

投票率を上げるのは社会的にも望ましいことだし、そのために何かしたいと考えていらっしゃる方もきっと多いと思うのだけれど、何をすればいいのかがわからない。クラウド営業部は、そんな想いに共感する方々が、小さなアクションをするきっかけになるんじゃないかとも思います。

実際に今回の衆院選に際して、クラウド営業部のマネージャーさんたちが、新規の学校アポを5件ほど取ってきて下さいました。

「とりあえずごはん食べましょう」みたいな生産性のないお誘いではなく、きちんと仕事につながってWin-Winになる仕組みが生まれてきているんですよね。やっぱり、さまざまな専門分野を持つ方々とやりとりできるのが大きい。私の想像を超えたご提案をいただくと、本当にありがたいです。

自分の専門分野を活かして、新しいチャレンジができる

クラウド営業部メンバーの一人である高橋誠さんは普段、一般社団法人『自分史活用推進協議会』の理事として活動している。そのバックグラウンドを活かしてたかまつさんに提案したのが、”お笑い”と”資格ビジネス”を掛け合わせること。

新しく『笑活(わらかつ)コーディネーター』という資格を作るため、たかまつさんと高橋さんは現在、打ち合わせを重ねている。”お笑い”の要素を技術として学ぶことで、日常生活やビジネスのコミュニケーションを円滑にする――そんなカリキュラムを制作中だ。

高橋さん:たかまつさんが出張授業の講師派遣を考えていると聞いたとき、講師を養成するために資格を作ったら面白いんじゃないか、と思いつきました。

僕が主宰する『自分史活用推進協議会』という団体では、『自分史活用アドバイザー』という資格保持者を400人も送り出しています。その経験から、きっといいお手伝いができると感じたんです。

自分の得意なことや興味のあることと、たかまつさんのコンテンツ力を掛け合わせて、新しいビジネスを作る。名のあるタレントさんと一緒にそういう仕事ができるのは、とても面白いですね。

 

たかまつさんは「私一人では、資格を作るという発想がなかった」と言う。お互いの得意分野が、ビジネスの範囲を広げた好例だ。具体的なギャランティが発生するのはこれからだが、すでに高橋さんは”経験”というメリットを得ている、と話す。

ビジネススキルをぐっと磨ける、実践的な機会

京都府在住の三森佳代子さんは、リクルート関連企業の在籍経験を活かして、出張授業のアポイントを積極的に取っていた。さらに、先日は、たかまつさんが応募した『大阪NPOセンター主催第10回ソーシャルビジネスプランコンペ』の最終選考に代理で出席。株式会社笑下村塾のビジネススキームをプレゼンして、見事グランプリを獲得し、優勝賞金30万円から2割のバックを得た。

たかまつさんは「欠席するよりはどなたか代わりにお話してきてくれたら、というくらいの気持ち。まさか優勝してきてくださるなんて、思ってもいなかった」そうだが、三森さんは、得たものは大きかったと振り返る。

ビジネスコンテスト授賞式の様子。(出典元:マネージャー募集します! たかまつななのクラウド営業部

 

三森さん:代理出席するために、たかまつさんのお手本動画を見ながらプレゼンを練習しました。話し方だけでなく、見やすいスライドの作り方など、細かくフィードバックをいただけて、とても勉強になりました。

今回のコンテストでは、やっていることはとてもすばらしいのに、見せ方があまり上手ではない団体もいて……だからこそ、こうやって人前でアウトプットする場数を踏んだり、実践的なアドバイスがもらえる機会はありがたいと感じました。

受賞したことで、1年分の会費もペイ(笑)。でも、学ぶことにはそもそも投資が必要です。このオンラインサロンでは、学びを得ながら利益も生み出せるのが面白いなと思っています。

 

サロンの月会費を払っているぶん、元を取るだけの使い方をしてもらえたらと、たかまつさんは言う。

三森さんの例ならば、「コンテストに代理出席していただける方はいませんか?」というたかまつさんの依頼に、手を上げたのが大きな分岐点。すぐに立候補をしたから、たかまつさんの特別レッスンを受けることができ、さらには賞金にまでたどりついた。

普段は見られない撮影や取材の現場を見学したり、たかまつさんが行う企業研修に同席するなど、サロンメンバーだけのさまざまな”経験の場”が、ほかにも多く用意されている。

オンラインサロンという”関係性”を、最大限に利用してほしい

たかまつなな:オンラインサロンは”関係性を買うもの”です。

たとえば私はホリエモンさんのサロンに入っているけれど、月1万円の会費を十分にペイできるほど、さまざまな学びを得ています。単独ライブのゲストに来ていただいたり、著書の帯にコメントをいただくなんて、サロンの会員じゃなければきっと実現しなかった。

同じように私も、自分のサロンに所属している方が何かしようと思うなら、できるだけ協力したいと思っています。

せっかくメンバーになっていただいたからには、どんどん私を活用してください。第三者から「イベントに出てください」とオファーがあっても、回答は「はい」か「いいえ」しかないけれど、サロンの方々とはもっと具体的なすりあわせができる。「ギャラをあと5万円いただけたら出られます」「内容をこう変えていただけたらOKです」など、改良点が明確になるため、どんどん提案の精度が上がってくると思います。

そういったブラッシュアップの経験はきっと、私とする仕事以外の現場でも活かせるでしょう。

私の持っている”何か”を活用して、ご自身のやりたいことを実現したいと考える方にも、ここはおすすめの場所。新しい挑戦がしたい方、ぜひ『たかまつななのクラウド営業部』にお越しください!

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