今から始める主婦の株式投資生活〜お金に困らないためにできること

著者名照沼 健太
今から始める主婦の株式投資生活〜お金に困らないためにできること

「やったほうがいいのかな?」と漠然と思いつつ、なかなか始められない株式投資。でも、誰にでも最初は初心者時代があったのです。そこで今回は、有名女性投資家のお二人にご自身の初心者時代のエピソードや、株式投資の魅力についてお話を伺いました。

インタビューに答えてくれたのは、女性投資家の草分け的存在として、テレビ・ラジオ等にも出演されている若林史江さん。そして、Amebaブログの「金融・株ランキング」にて常に上位の順位をキープしている、人気の女性株式ブロガーhinaさんです。お二人はどのように株式投資を始めたのでしょうか?

大きな挫折をきっかけに始めた株式投資

–お二人が株式投資を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

 

若林:大学に進学する前、父の会社が倒産してしまい「進学をあきらめてほしい」と言われたんです。

私は大学で学び、専門職につきたいと思っていたので、お金で将来が閉ざされてしまったという気持ちがありました。

その上で、すぐにでも家に入れるお金が欲しい。そこで高卒でも高収入を得られる仕事を探し、入った会社が金融関係でした。そこで泣く泣く勉強を始めたのが株式投資との出会いですね。

 

–最初は嫌々始めたことだったんですね。

 

若林:はい。

しかも当時は今と違って分かりやすい入門書が無かったのです。だから、先輩に教えてもらいながら、実際に株を買って、そして売ってみました。

当時は電話での注文が基本でしたので、いろんな人が動いて株が売買されていることを実感でき、その仕組みを理解し始めるにつれて、その面白さに惹かれていきました。

当時は、株をやっているということに優越感をもっていて、外でも専門誌を広げていました(笑)。

格好いいと自分で自分を洗脳していた部分もあります(笑)。

そして私の場合、親の会社が倒産した影響で大学に通えず、夢を閉ざされてしまったという大きな挫折をしており「世の中から弾かれてしまった」という思いをずっと抱えていて、学歴コンプレックスを持っていました。

そうしたストレスが大企業の株を買うことで軽減していった部分は正直ありますね。

 

–hinaさんはいかがでしょうか

 

hina:私も最初は株の知識を一切持っていませんでした。結婚を機に東京から千葉に引っ越し、投資顧問会社で働き始めたのがきっかけです。

職種は一般事務でしたので、株式投資の知識は必要なかったのですが、環境も手伝って株式投資の話を聞くことが多く自主的に勉強を始めてみました。

勉強した内容を備忘録的にブログに書き始めたところ、徐々にブログの読者が増え、人気が出てきたのです。そうして「もっと勉強しなきゃ」と自分を鼓舞して今にいたるという流れですね。

 

–ブログの読者の方々に後押しされるように、さらに株の世界に身を投じるようになったのですね。

 

hina:周りは反対していましたね(笑)。

でも、私は利益を出すためではなく、勉強のためと思って始めていたので、最初は30万円と金額を決め、少額から株式投資をするようになりました。職場環境的に周りがプロばかりで、指南役がいたので入りやすかったのは幸運でした。

株を始めれば、ニュースの向こうに無数の世界が見えてくる

–株式投資を始めてどのようなメリットを感じられましたか?

 

hina:利益を出すことよりも、知らないことを知る喜びがありましたね。株をやる前と後では世界が一変しました。それまで見向きもしなかった国際社会や経済の流れに興味を持つようになり、視野が広がったんです。

若林:株式投資を始めると、株を通して経済を見ることができるようになるので、ニュース一つとっても見方が大きく変わります。

hina:例えば、上野でパンダの赤ちゃんが生まれたら上野の中華レストランの株価が上がったり、ポケモンGOがリリースされたらポケモンパンを発売している第一パンの株価が上がったりするということがあります。このようにニュースから連想して経済を見られるようになりました。

主婦の方はどうしても子育てや家事などで視野が狭くなりがちなので、より多くの世界、社会とつながっていけるのも株式投資の魅力ですね。

何かと心配な主婦生活。収入源を増やすことが最大のリスクヘッジ

–主婦が株式投資を行うメリットはありますか?

 

hina:私もそうだったのですが、女性は結婚したとたんに家事、育児、介護などの心配が生まれます。そのためには主婦も資金を蓄えておく必要があると思います。

そしてご主人が大企業に勤めていても先が分からない現在、収入源がご主人一つだけというのは不安でもありますよね。収入源を増やしてリスクヘッジをする手段の一つとして株式投資は魅力的な選択だと思います。

若林:例えば、私が今から就職するとした場合、学歴も無いですし、年齢的にも再就職は期待できないと思います。でも「自分はトレードができる」というのは大きな心の支えでもあります。

今あるお金を動かして行くことができる。もちろん損をすることもありますし、簡単に行きませんが、間違いなく株式投資ができるというのは自分の強みです。主婦の方には、ぜひそういった自分の強みを持ってもらいたいですね。

hina:今の時代、結婚する人の3割がシングルマザーになると言われています。さらに私は今45歳で、周りでも親の介護が話題に上るようになってきました。女性は、女性特有の病気の心配も多く、そこにもお金がかかってきます。

繰り返しとなりますが、女性として、主婦として、蓄えが必要だと思います。そして、お金を動かす力があるというのは、自信や余裕につながります。

 

–実際に株式投資を始めるとしたら、どこから手をつけるべきでしょうか?

 

若林:まずは自分のへそくりなどから少額でいいので始めてみて、旦那には内緒で増やしていくのが良いと思います(笑)。

頭でっかちになって「株とは?」「東インド会社とは?」みたいなところから勉強する必要はありません。

少額でいいので買ってみて、損をしたり利益をとったりして、こうして株価が動くんだと肌で感じることが一番大切です。

一銘柄を買って、そのニュースを見ているだけでも、知らない言葉がいっぱい出てくるはずですので、そこから調べて知識や経験を積み重ねて行くべきです。そこは怠惰にしてはいけません。

最初は知らない専門用語がたくさん出てくるはずですが、そこは勉強してください。そこを飛ばして「やりたいです」と言う人がいっぱいいるのですが、それダメです。無理です(笑)。

hina:当たり前ですけど、基本的に楽してお金儲けはできませんからね(笑)。

株式投資を始めてみる。オンラインサロンが強い味方になるかも

今回のインタビューで若林さんとhinaさんが繰り返しお話しされていたのが「とにかく始めてみる」ことの重要性。特に経験がものを言う分野でもあると言う株式投資に慣れるには、まずは始めて試行錯誤しながら学ぶのが最大の近道のようです。

でも一人で株式投資を始めるのは不安という方におすすめなのが、お二人が主催しているオンラインサロン「若林史江とhinaの投資サロン やっぱり株が好き♪」です。

若林さんとhinaさんは、このオンラインサロンについて、こう教えてくれました。

若林:株をやっていると孤独になりがちなので、個人投資家の人が情報交換、意見交換できる場があれば、もっと株式投資が楽しくなるんじゃないかと思って始めました。オフ会をして行くうちに、会員さん同士でも仲良くなれるので、投資仲間を増やす意味でもオススメです。女性が入りやすいサロンにできたらと思っていますので、ぜひご参加ください

hina:本を出したときに書店からも言われたんですが、株式投資をはじめる方が増えているんですよね。初心者向けの本がすごく売れているからこのサロンも初心者が多い。わたしも史ちゃんも初心者向けに話しをするようにしていますし、株の投資に興味のある方はいつでも大歓迎です。

投資という言葉に苦手意識がある方は多いかも知れませんが、株式投資、その最初の一歩を踏み出す味方として、オンラインサロンを活用してみてはいかがでしょうか。

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