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「好き」は仕事になる? ならない? 自力でお金を稼ぐための自己価値発掘法

著者名笹沼 杏佳
トリイくんのファーストペンギン大学

近年、働き方がどんどん多様化してきたことで、「好きを仕事に」といった考え方が広く受け入れられています。一方で、「好きなことを仕事にするのはやめたほうがいい」なんていう意見を耳にすることも少なくありません。

実際のところ、“好き”を仕事にすることはできるのでしょうか? 成功に近づけるためには、どんなことが必要なのでしょうか? オンラインサロン『トリイくんのファーストペンギン大学』を主宰する、起業家の鳥井謙吾さんにお話を伺いました。


鳥井謙吾

イノベーションハック株式会社 代表取締役社長。09年株式会社リクルート入社後、社内ITスタートアップ立ち上げに参画し黒字化。2012年に独立後、コンサルティング事業、メディア事業などを立ち上げ。月間25万PVの個人ブログ『トリイケンゴ.com』( ・`д・´)』運営中。17時帰りで、仕事と4人の子育てを両立するイクメンでもある。


“好き”とは、とても曖昧な感情!?

トリイくんのファーストペンギン大学

─ずばり伺います。“好き”は仕事になると思いますか?

難しいこと聞くな〜(笑)。

……うん、なると思います。だけど、“好き”っていう感情はとても曖昧なものです。「“好き”って、どんな?」って聞かれたら答えにくくないですか? つまり“好き”が何なのか、じつはほとんどの人がわかっていないんですよ。

それに、自分の認識と周りの認識にもズレがあったりする。たとえば、僕が「仕事好き?」と聞かれたら「いや〜、別に……」みたいな感じだけど、周りからはめちゃくちゃ仕事好きだと思われています(笑)。

こんなふうに明確にしづらいものなので、結局は「好きっていう感情を理解できているの?」といった問題に帰結すると思っています。

 

─確かに、“好き”とはどういうことなのか改めて考えると、とても難しいです……。

そうでしょう。だから、“好き”を仕事にしたつもりでうまくいかない場合は、感情の認識にズレが生じていることが考えられます。

たとえばスポーツが好きだとして、自分でプレーするのが好きなのか、観戦するのが好きなのかでもぜんぜん違う。だから、プレーするのが好きなのに、外側から関わる仕事をしたらうまくいかなかった……みたいなことは、ケースとしてはよくあります。それで、「“好き”は仕事にできない」という声もよく聞くというわけです。

みずからの興味や感情を俯瞰する

トリイくんのファーストペンギン大学

─それでは、自分の“好き”を理解するための方法などはあるのでしょうか?

興味の軸をざっくりと可視化するには、日ごろからSNSでキュレーションするといった方法があります。ネットや本からたくさんの情報をインプットし、興味を持ったものに自分なりのコメントをつけてシェアすることです。

「これはおもろい」「これはいい感じのビジネスよね」とか、自分の意見を乗せて情報を処理していくと、自分の感情がどこに向いているのかが、だいたい見えるようになってくるはずです。タイムライン上に自己分析の過程が残るので、後から見直せるのも便利なポイントですね。

 

─では、ひたすらキュレーションをすれば、自分のビジネスを見出だせるということですか?

もちろん、キュレーションをして損はありませんが、これはあくまでも自分一人で取り組むことのひとつ。いちばんの近道は、たくさんの人と関わることなのだと思っています。人に見つけてもらうのがいちばん速い。要は、他己分析ですね。

「この人、こういう才能ありそうやな」とか、他人だからこそ気づくことも多いですよね。それに、結局その後の一歩を踏み切れるかどうかは自信の問題でもあるので、「めっちゃ写真うまいな、これ仕事なるで。俺の周りにも、同じくらいのレベルでバンバン仕事にしている人いっぱいいるで」とか言われたら、「できるかも」って自信がついて、仕事につなげられることだってあります。

大切なのは、マネタイズ方法のバリエーションを増やすこと

トリイくんのファーストペンギン大学

─自分の“好き”を認識できたら、どうやって仕事にすればよいでしょうか?

結局、マネタイズの方法をどれだけ知っているかどうか、というのがポイントになってくると思います。

“仕事にする”っていうこと自体もすごく曖昧なことだと思うんですけど、基本的には“お金をもらうこと”ですよね。ということは、お金を払ってもらう理由をつくらないといけない。この理由のつくり方を知らないと、たとえ“好き”の認識のズレをクリアしていたとしても、仕事にはできません。

 

─マネタイズの方法をたくさん知るためには、どんなことを心がけておくとよいですか?

日ごろから、いろいろなビジネスの仕組みに興味を持って、知識を蓄えておくことが大切ですね。

たとえば、「八百屋さんってなんでつぶれへんのかな」と思っていたら、裏ではBtoBでバンバン卸していた、とかあるじゃないですか。

こうやって、表に見えていない部分にも目を向けて、知識のバリエーションを増やしておけば、自分がやりたいことと組み合わせて活用していける。要は、人の真似をできるようになればいいんです。

“一人ぼっちで挑戦させない”環境を提供するオンラインサロン

トリイくんのファーストペンギン大学

出典元:鳥井謙吾オンラインサロン『トリイくんのファーストペンギン大学』

─では、実際にビジネスを始める段階になったら、どうすればよいでしょうか?

経験値を稼ぐためにも、まずはチャレンジしてみればいいと思います。失敗を恐れないことが大切です。

ビジネスを始めるうえでの最初のハードルは、じつはお金じゃありません。経験値を稼ぐための環境が少ないことです。やりたいことがあっても、いきなり市場で本番に挑むのは緊張するじゃないですか。

僕のオンラインサロン『トリイくんのファーストペンギン大学』では、参加者さん同士でのモニター募集が頻繁にされています。まずは仲間内でサービスを試して、互いにフィードバックを送りあうことができるんです。

 

─オンラインサロンでは参加者さん同士の交流も盛んなのですね。つまり、先ほど教えていただいた“他己分析”もしやすい環境ということですか?

そうですね。他己分析もしやすくなると思いますよ。

ちなみに、オンラインサロンのなかでは、さらに小規模な“サークル”をつくれるような仕組みをとっています。人間は、所属しているコミュニティの規模感によってキャラクターを変えるんですよ。だから、人数が多いと、どうしても発言しなくなっていく。

そこで、サークルごとにチャットグループを運用することで、“仲の良い友達と放課後にしゃべりながら一緒に帰る”ような環境もつくっているのです。サークルの種類もさまざまで、最近では公式バンドが結成されていました(笑)。

 

─『トリイくんのファーストペンギン大学』を主宰するうえで、いちばん大切にされているのはどんなことですか?

“環境”を提供することです。本当に尊敬できる“好きな人”もできると思いますよ。

友達でも、恋人でも、師匠みたいな人でも、負けられない後輩でも……“好き”って、曖昧でしょ?(笑)。好きな人ができれば、「この人に認められたい」とか「この人のために頑張ろう」とか、モチベーションが上がります。そうすれば、自分が変わるためのスイッチが入る。

今後も、「変わりたい」と思っているたちが、みんなで一緒に飛び込めるような場所を提供していきたいですね。

 

– – – – – – –

今回は、「“好き”を仕事にできるのか?」というテーマで鳥井さんにお話を伺いました。まずは自分の“好き”をしっかりと理解して、マネタイズの知識を蓄えたら、あとは思い切ってチャレンジしてみることが大切なのですね。

オンラインサロン『トリイくんのファーストペンギン大学』では、“好き”を仕事にするためのヒントに限らず、新しいことに挑戦したい人たちのために、“一緒に飛び込んで、失敗できる”環境を提供しています。

尊敬できる大好きな人に出会い、ビジネスも人生も充実させたいという方は、入会してみてはいかがでしょうか!

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