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『人生が100倍楽しくなる!山本一成とAIの未来を一緒に考える祭』のイベントが開催!

著者名山岡ソースケ・リホ
『人生が100倍楽しくなる!山本一成とAIの未来を一緒に考える祭』のイベントが開催!

公の場で、初めて現役プロ棋士を破った将棋AIプログラム「Ponanza」を開発した、山本一成さん。彼が代表を務めるオンラインサロン『人生が100倍楽しくなる!山本一成とAIの未来を一緒に考える祭』では、毎月ゲストを招いて行われるオフラインイベントが大人気です。9月14日には、Twitterで3万人近くのフォロワーを集めるデザイナー「こばかな」さんとの対談イベントが開催されました。今回はそのイベントの内容を、少しだけご紹介させて頂きます。

オンラインサロン『人生が100倍楽しくなる!山本一成とAIの未来を一緒に考える祭』とは?

「面白い×新しい」をカタチにしていくことを目的に、AI時代を楽しみたい人たちが集い、交流し、新しい価値を創造していく場として設立されたオンラインサロン。AI開発やプログラミング、エンジニアとしての教養、AI時代のスタートアップなど、幅広い学びを提供しています。

代表を務めるのは東京大学先端研客員研究員、愛知学院大学特任准教授、HEROZ株式会社のリードエンジニアを兼任する山本一成さん。史上初、現役プロ棋士を破った将棋AIプログラム「Ponanza」の開発者として、業界で知らない人はいないと言っても過言ではありません。

そんな山本さんから、AI開発やプログラミングなどに関する情報提供や、質疑応答、ディスカッションなどに参加できるオンラインサロンとあって、多くの才気あふれる若者たちが参加をしています。

何と言っても、一番の魅力は毎月ゲストを招いて行われるオフラインイベント。9月はさまざまな企業のWebデザインを請け負う株式会社THE GUILDでデザイナーを務め、Twitterでは3万人近くのフォロワーを集める「こばかな」さんをゲストに招き、デザインのいろはを学べる対談イベントを開催しました。

デザインの本質とは?現役デザイナーこばかなさんが大いに語る!

オフラインイベントは19時30分からと夜の開催でしたが、会場には20名近くの参加者が集まり、大変な賑わいを見せていました。そこには現役のエンジニアから、エンジニアを目指す学生まで幅広い層が集まり、このサロンの会員層の厚さを物語っています。中には毎月行われるオフラインイベントに毎回参加している熱心なリピーターもおり、その中身の濃さが伺えますね。

主にプログラミングに関する知識を共有するサロンにおいて、今回現役のデザイナーであるこばかなさんを呼んだのは山本さんたっての希望とのこと。デザインの力というのは奥が深く、プログラミングにも活かせる知識がそこにはあるのだと強く語りました。

そうして紹介されたこばかなさんは、「デザインはセンスじゃない」と冒頭から衝撃的なワードで会場を沸かせていました。しかし、一般的にイメージするデザインの世界とは、柔軟なアイデアや突拍子もない閃きが重要とされる、まさに選ばれた人だけが踏み込める領域なように感じられます。それをセンスではないと一蹴できる理由はどこにあるのでしょうか?ここから、デザインのいろはについて、こばかなさんが分かりやすく解説していきます。

デザインにはルールがある。それに従い、順序立てて組み上げていくことが大切。

まず最初に行うのは「目的を明確にする」こと。例えば、Webページの制作をするとして、それを見に来てくれたユーザーに対して、どのような行動をしてもらえればゴールになるのかを考えるのが重要だと言います。その際、ターゲットはできる限り明確にし、一番訴求したい内容を絞ることが大切とのこと。こばかなさんは普段Twitterで「こばかなスケッチ」というデザインのいろはをまとめた一枚のビジュアルを公開し、多くの反響を集めているのですが、ここでも見てくれた人を「どんな気持ちにさせたいか」ということをかなり考えているそうです。Twitterであればリツイートやリプライなど、閲覧者にとってさまざまな行動の手段が用意されています。そこに対してただ漠然と投稿するのではなく、「わかる」「勉強になる」と思ってもらえる内容になることを心がけることで、デザインの形も変わってくるのだとか。自分が出したいものを出すのではなく、相手にして欲しいこと、感じて欲しいことを中心にしてデザインを組み立てるというのは、当たり前でありながら、意外とできていないポイントかもしれませんね。

そして、次に行うのが「情報を整理する」こと。デザインに不慣れな人や、先ほど解説した目的が明確になっていない場合、どうしても情報の量が多くなり、本当に伝えたいと思っていることがうまく伝わりません。Webページなどを作る際も、「こういった情報を入れよう」「こんな情報もある」という風に洗い出す行為は皆さん積極的に行うものの、絶対に必要な情報と、無くても良い情報の取捨選択をできない人が多く、不必要な情報が多く載せられてしまっているケースも多いのだそう。デザインをする際は「情報量は少なければ少ないほど良い」というのがこばかなさんのモットーとして語られました。

そして、目的を明確にし、情報の整理も行った上で行うのが「優先順位の決定」。絶対に出しておかなければいけない情報を抽出した上で、今度はその情報の中で最も伝えるべき内容は何なのか、という優先順位を決めていきます。ユーザーに購入を促すのを目的とするのであれば、買い方に関する情報を強めに。興味を持ってもらうことを最優先とするのであれば、その商品の魅力やエピソードとなる部分を強めに。このようにして「何を伝えなければいけないか」というのが固まってくることで、自然とデザインの形も見えてくるのだそう。会場からも大きな納得のため息が漏れ聞こえていました。

ここまで進んだ上で、ようやく最後に行うのが「デザイン」です。すごく単純にしてしまえば、先ほど抽出し、優先順位をつけた情報を、上から順に、大きく配置していくだけでデザインは作れると語るこばかなさん。逆に言えば、デザインそのものよりもいかにその前段階の準備が大切かということがわかります。また多くの人が陥りやすいポイントとして、「情報を強くすることをできる人は多いが、弱くすることができる人は少ない」という話もされていました。目立たせたい言葉や情報を大きく書いたり、目立つ色で書いたりすることができる人は多いものの、その逆の目立たせなくてよい情報を弱く表現することができない人が多いのだそう。「この部分は必要な情報ではあるけれど、特別注意して見てもらう必要がない」と判断できる部分に関しては、文字を小さくしたり薄くするだけでも、デザイン性が大きく向上するそうです。

このように実例を交えながら、かつわかりやすくデザインのいろはを分解し、普段デザインに触れていない、意識していない人でも非常に納得感のある解説をして頂くことができました。既に公開されているサイトなどを見ながら、「ここがデザインを強めている部分」「ここがデザインを弱めている部分」などと解説して頂けたことにより、参加していた方もしきりに頷き、感嘆の声を漏らすなど、集中力が途切れることなく、非常に良い緊張感の中でイベントが進んでいたのがとても印象的でした。この話を聞いたことにより、これから世の中にある情報を見る時の見方や感じ方が大きく変わる人も多いのではないでしょうか。

 

イベントはまだまだ続きましたが、今回ご紹介できるのはここまで。

今回のイベントのように、単にAIやプログラミングに関する知識やノウハウだけでなく、そこから紐づくさまざまな情報や知恵を身につけていくことができる『人生が100倍楽しくなる!山本一成とAIの未来を一緒に考える祭』。興味が沸いた方はぜひ参加してみてください。

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