(編集:木村真由美)
昨年7月25日に開催された「ブランド人になれ!1億総フリーランス時代を生き残る影響力を学べ」対談イベント。サロン主宰・ベビーシッターサービス キッズライン代表の経沢香保子氏と、ZOZOTOWN コミュニケーションデザイン室長 田端信太郎氏、幻冬舎編集者 箕輪厚介氏との対談が行われました。
会の冒頭、運営メンバーから花火(炎上にちなみ……)と、炎上の傷を癒す絆創膏をサプライズプレゼントしました!
ツイッター上の自分は「かかし」
企業の一社員でありながら、圧倒的影響力のある田端さんと箕輪さん。まさに「スーパーサラリーマン」「ブランド人」、そんな言葉がぴったりですよね。
しかし強い信念を持たれて発信した内容が、炎上の火種になる場面も……。今回のイベントでも、「炎上が怖くないんですか?」という率直な問いが出ました。
田端さんによると、ツイッター上の自分は「かかし」。畑に立っているかかしは「本物の人」ではないけど、鳥たちはかかしを「本物の人」であると思い込む。メディアも同じで、私たちが見ているのはメディアが光を当てた「影」でしかない。これを、田端さんは「日陰理論」と呼んでいるそう。
この「日陰理論」は、実際にご自身が取材され、メディアの裏の構図を知る中で気づいたそうで。一見輝いて見える人でも家に帰れば奥さんに邪険に扱われていること(←これはご自身にも当てはまる。笑)に気づくと、活躍している人を見ても一切嫉妬しなくなったのだそうです。
妻の目に英雄なし
箕輪さんは自己肯定感がとてつもなく高いので、たとえ年収が200万とかでも仕事帰りにコンビニでチューハイ買って公園で飲めたら、それだけで幸せを感じられるタイプだそう。
だからこそ、奥様や子供など、外圧がかかるほうが「頑張ろう!」という気持ちが出るんだとか。(なるほど……と納得しつつ、いやいや、奥様や子供が「外圧」って、と思ってしまいました。)でも奥様もそんな箕輪さんの性格を理解されてるから、言いたいことが言えるのでしょうね!
田端さんは
「重版かかったら、まずは妻に御礼を言う」
「次回は、海外本にありがちな裏表紙に『この本を愛する妻へ贈る』を書かなきゃ」
なんて言われていました。みなさん、田端さんの今度の動向をツイッターで追跡しましょう!
「箕輪さんにお願いしたい」と言われないと意味がない
今回最も印象に残ったのは、箕輪さんが強くおっしゃっていた以下の内容です。
「自分より編集が上手い人はいくらでもいる。」
「だから技術競争しても意味がなくて、それを超える『箕輪さんにお願いしたい』と言われる存在になることが大事なんだ」
これこそ、「ブランド人」ということですよね!
ただ、箕輪さんも最初から「ブランド人」になれたわけでは決してなく、幻冬舎に転職されたとき、入社したら周りの方が優秀でかなりきついなーと思ったのだそう。
そんな中、幻冬舎は当時ビジネスに弱かったので、Newspickと組んだり他の人がやらないことを手がけたりしていたら、ビジネスの企画書を作れる人は他にいなくていつの間にか完全に独裁状態に。
つまり、誰も何もやっていないところでやるのが一番強いんですね。
そしてそのような行動や選択の背景に、人間性やパーソナリティがあるか。つまり「この人はこんな想いでやっている」「こういう生き様なんだ」そんなストーリーがブランドになる、と。転職がキャリアアップになる人と、ジョブホッパーになる人の違いも、ここにあるのでは? と指摘されていました。
でっかい声で何回も言う
「思いの広げ方は?」と言う質問に田端さんは、「でっかい声で何回も言う!」と即答。会場からは笑いが起きていましたが、「いや、これまじよ。」と田端さん。
SNSやインターネットでの交流では、小手先のノウハウに走りがち。しかしリアルの場で当たり前のことを、SNSでも当たり前に地道にやる。この姿勢がすごく大事ということなのです。
箕輪さんからは、「本当に純粋に自分が思っているかどうか」だと。
炎上を恐れない人は、根っこが深い! としみじみ感じました。
負けられない戦いはないけど、逃げちゃいけない戦いはある
「そんな鉄のハートを持っているお二人は、まさか何かを成し遂げようとしたときに、心が押しつぶされそうになったことなんてないですよね……?」なんて質問も出ました。
するとお二人から意外な言葉が。
「最初から超好きなものなんてないよ。」
「最初は嫌々やってても、続けていくうちに好きになったりする。」
田端さんも箕輪さんも、運命的に好きなことに出会っているイメージがありますが、決してそんなことはないんだそうです。
たとえば箕輪さんは水道橋博士との対戦を8月4日に控えていましたが、実は戦うのがいやで嫌で、夢にまで出てきたそう。でもやるからには……と週3でボクシングの練習を続けていると、戦いの「型」が見えてきて、こうやったらいけるかも! と言う一筋の光が見えてきたんだとか。
「負けられない戦いはないけど、逃げちゃいけない戦いはある」箕輪さんからは、こんな格言も聞くことができました。
「ダサダサな自分でも、逃げると本当に辛い。」「あとでずっと後悔が頭についてくる。」つまり箕輪さんは、水道橋博士の前に自分と戦っていたと言うことですね。
8月4日の水道橋博士との戦いは、箕輪さんの大勝利でした。目の前のことに真摯に向き合う箕輪さんだからこそ得た勝利だと思います。本当にお疲れ様でした!
自分が相手だったらどうすればOK出すかを考えれば、どんなことでもうまくいく
「まだ自分に実績もネームバリューもないときに、大物に取材してもらうにはどうすればいいでしょうか?」こんな質問には、自分が相手だったらどうすればOK出すかを考えれば、どんなことでもうまくいく、と。
これはビジネスに限らず、友達付き合いや恋愛も、全て一緒。
「相手が求めているのはなんなのか?」と、相手のメリットを考えて、寝技アリで相手がOKを出すアイデアを考えてみる。
箕輪さんの場合は、堀江さんの本を出したいと思った際、堀江さんは自分の稼働がゼロでいいものができるならOK出す方だとわかっていたので、「勝手に堀江さんの過去の名言を拾って日めくりカレンダーを作ってもいいですか?」と提案したらOKが出たそう。
このように、相手の性格や求めていることから発想できるか。これが大事だということですね!
……ということは?
お二人の奥様の性格や求めていることも、きっとお二人ならもっとわかるはず! ぜひご家庭でも、その能力を遺憾無く発揮されてくださいね!
最後に女性起業家サロンからの逆提案でした!
本当に学びが多く、そして笑いも多く……、あっという間の1時間でした! 田端さん、箕輪さん、本当にありがとうございました!
ご参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
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