独自のアイラッシュサロン経営術!技術者も兼任する女性経営者の働き方

著者名加藤 あやな
独自のアイラッシュサロン経営術!技術者も兼任する女性経営者の働き方

独立、開業して店舗を経営するということは、人によっては夢や憧れです。しかし、実際には財務、採用、集客など本業のサービス以外にも多くのハードルがあります。また、会社のように同じ悩みを抱える人たちが周りにいるとは限らないので、情報収集を積極的に行う必要もあります。

そこで今回は、アイラッシュの技術者であり店舗経営や自社ブランド、講師業を手掛ける3名の経営者に「プロ直伝 店舗経営術」をテーマにインタビューを行いました。

お話を伺ったのは、アイラッシュサロン運営を学べるオンラインサロン『My Salon by Forward♡Lovelash』を主宰する、”サロン経営”のスペシャリスト西村彩香さん(写真右)、”アイラッシュ技術”のスペシャリスト小川聡子さん(写真中)、”アイラッシュ商材”のスペシャリスト徳永侑子さん(写真左)です。

御三方ともスタートはアイラッシュの技術者ですが、それぞれが得意とする方面を突き詰めることで、現在のワークスタイルを確立されたようです。

「店舗経営」「商材知識」「技術力」 アイラッシュサロン経営に必要な3要素

―皆さんアイラッシュの技術者ですが、ご自身の得意な部分を活かしながら、オンラインサロン内ではコンテンツの作成や講義をされていると伺いました。皆さんの得意分野について教えてください。

  

西村:私はサロンを経営して8年目になりますが、お客様1人1人に向き合いたいと思って、自分のサロンをオープンしました。

一般的なサロンでは、時間内でコースを選んで施術することが多いのですが、私の店舗ではお客様毎に異なる”フルオーダーの施術”をしています。お客様に寄り添った技術を提供しているので、店舗のスタッフの採用や教育は徹底しています。

オンラインサロン内では、店舗経営から採用等、経営者の側面でお伝えしています。

徳永:元々サロン経営をしながら、商材に関して勉強し続け、アメブロで発信していました。

まつげ業界は技術力ありきなのですが、”技術力がないとできない仕上がり”の壁を、商材を活かすことでカバーできるのではないか?と考えるようになり、”技術力を支える商材作り”を目指した結果、自社ブランドを作りました。

商材を数々試したノウハウなどを基に商材についての勉強会は私が担当しています。

西村:徳永さんは本当に商材オタク!(笑)。ブログには無料でこんなに載せていいの?ってことも書いてあるので、すごく勉強になります。

徳永:私が商材オタクだったら、小川さんは技術オタクだよね(笑)。

小川:私はお二人とは少し違って…歯科衛生士を経て、まつ毛エクステンション業界へ入りました。2007年に埼玉県で個人サロンを開業しました。場所柄、ナチュラルな仕上がりを希望されるお客様が多く、細いエクステや短いエクステを使いこなすようになりました。

西村:小川さんは謙遜して言わないですが、超がつくくらい人気講師なんですよ!まつげエクステ業界の交流会で初めてお会いした時は緊張しましたよ。(笑)

  

―オンラインサロンを始めたきっかけは、交流会での出会いですか

  

徳永:アイラッシュ業界は個人事業主が多いからか業界全体がライバルみたいな感じになっていて、交流が少なかったんです。交流があれば業界としても、もっと盛り上がるのでは?とは常々思っていました。

西村:そこで、技術オタクの小川さんと出会ったこときっかけに、商材オタクの徳永さんを巻き込んで始めたのがきっかけです。

  

―アイラッシュ業界ならではのお悩みはありますか

  

徳永:個人事業主が多いこともあり、相談相手がいないことですね。

技術はこれで本当に合っているのか?と思った時に、今更これを聞いていいのか…基礎的なことも知らないでサロン経営しているの?と思われるかも…となると、相談しづらいんですよね。

新しく仕入れた情報も自分以外の人に相談できないから自信が持てなくて、結局解決に至らないこともあります。

個人サロンは全国各地にあるので、地方の店舗だと、都内のセミナーに行くまでに数時間かかってしまうことも。技術力向上や悩み解決のためにお店を閉めてセミナーに行ったけど、結局解決できなかったなんてことも多いですよね。

西村:他にも、一人でやっている方はお客様と自分しかいないので、適正な料金がわからないという悩みもよく聞きます。料金を安くしないとお客様が他店に流れてしまうかも…と思ってしまう人も多いですね。

小川:利益から新しい技術を仕入れてお客様に還元することで、お客様の満足度も上がる。これを繰り返すことで他店との差別化も図れます。他店よりも少しでも安くしなくてはと思っている人は、差別化するにはどうすればいいか考えてみて欲しいです。

SNSでは、常にお客様と繋がる環境を作ることが大切

―新規やリピーターのお客様の獲得にSNSは活用すべきでしょうか

  

西村:地域によって検索の仕方が違うので、自分の出店している地域の動向を調べることが重要ですね。都内激戦区の六本木・渋谷・新宿辺りではHPのSEO対策が必須ですが、場所によっては地域の情報誌に掲載した方が多くのお客様が訪れたりします。

直接、新規のお客様の集客には繋がりませんが、情報収集のためにInstagramを活用している人も多いですね。Instagramを活用することで、同業者の集客に繋がったり、アイラッシュ写真の魅せ方も学べるようになると思いますよ。

個人サロンの場合は、運営費は地道に増やしていく必要があるので、無料で始められるものはまず全部やってみることが大切です。

徳永:アメブロで検索してもらえるようなタイトルをつけたり、このタイトルの時は増えたけど、この時はダメだったなどと記録をつけてみる。その結果、ペルソナを絞ることも意識したほうがいいですね。

  

―リピーターを増やしたい場合もInstagramが重要ですか?

  

西村:リピーターの方はLINE@がおすすめです。新規のお客様も大切ですが、経営的にはリピーターの方が多くなると安定します。そのためにもリピーターのお客様と常に繋がりを持つこと、来店後にもフォローすることが大切です。

新規開業は独自の強みがあるか、半年後に黒字化できるかを目安に考えて

―では、店舗経営に関して教えてください。例えば、今から独立して新規開業するには何か注意することはありますか

  

西村:半年後を黒字化できるかどうかを目安に考えた方が良いと思います。最近はまつげ美容液も進化してきていて、まつげエクステではなく、自まつげを育てる選択をされる方も多いので、世の中の流れを考えながら、自分自身の売りを明確化することが大切です。

徳永:もちろん夢がある方の応援はオンラインサロンでもしていきます。でもその夢が”お客様を幸せにしたい”という気持ちだけだと弱いかもしれないですね。何故?どうやって?と考えて欲しいです。自分自身の売りの他に、独立したい明確な理由を持つことが大切です。

小川:今のサロンだと満足できないので独立を選びたいという方は、一度立ち止まって何故独立したいのか考えて下さい。今のサロンではやりたいことが出来ていないけど、それは独立したら達成できるのかと。独立に対する悩みもオンラインサロンで共有していきたいですね。

  

―スタッフの採用や教育で意識していることはありますか

  

西村:私の場合はかなりふるいにかけて採用しています。アイラッシュサロンは小規模サロンが多いと思いますが、小規模だと1人が悪い影響を与えてしまえば全員がダメになってしまいます。

元々、自分自身が完璧主義なので、スタッフにも完璧を求めすぎてしまった時期もありました。現在は、その人に合った個性を伸ばすことを意識しています。女性は働き方も多様化していて、1人1人の生き方や仕事に対するモチベーションも違ってくるので、スタッフに合った教育を意識しています。

アイラッシュに関する情報は技術のことから経営まで網羅するオンラインサロン

―では最後に、オンラインサロン『My Salon by Forward♡Lovelash』の活動内容を教えて下さい。

  

西村:オンラインサロン内でのコンテンツを充実させるようにしています。コンテンツの内容は些細な疑問に答えるものから、商材や技術に関する知識まで掲載しています。

小川:今まで2回開催した勉強会では、1回目は集客とリピートについてと、商材学を中心に開催。2回目には皮膚炎について知りたいといった声があったので、それを中心に環境や技術について。西村さんからは面接の仕方や採用の心構えなどを講義していただきました。

社労士さんを呼んで小規模サロン向けのお金の考え方という内容の講義もあり、盛り沢山の内容でお送りしました。

徳永:最近は私達が発信するだけではなく、サロンメンバー同士でも積極的な交流があるので、とても嬉しく思っています。悩みや疑問が生まれた時に、すぐに繋がれる環境があると、個人事業主でも安心ですよね。

  

今後は、もっとオンラインサロン内の交流を活性化していきたいと仰っていた3名。オンラインサロン内で勉強したことをメンバー内でどんどんコラボしていって欲しいと語っていました。

インタビューの最中にも、これやらない?あれはどう?と、目を輝かせながらお話ししている姿がとても印象的でした。

最新の技術から、SNSの活用術、個人サロンの経営の仕方までアイラッシュについての情報満載のオンラインサロン『My Salon by Forward♡Lovelash』。既に独立をしている人も、これから独立を目指す人にもオススメです。

 

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