新時代の資産運用法 仮想通貨ブームのチャンスを掴む!

著者名広瀬 隆雄
新時代の資産運用法 仮想通貨ブームのチャンスを掴む!

広瀬隆雄です。私はいま米国で投資顧問会社を経営しています。1982年に大学を卒業して以来、これまでの35年間の大半を海外で過ごしてきました。したがって専門は、日本以外の世界の株式ということになります。

いまでこそ投資にどっぷりと浸かった生活をしていますが、学生の頃は、投資はおろか、経済や世界の動き、政治といった問題にも一切興味はありませんでした。

大学を出た時も普通のサラリーマンになることだけを考えていましたが、何かカタチに残る仕事のほうがいいなと思い、建設会社に入社しました。その後、プラント輸出のコンサルタントに転身し、中東のクウェートで石油精油所建設に従事しました。

建設業では、手抜きをすれば直ぐにそれがバレます。土台が曲がっていると、真っ直ぐなビルは建たないのです。

 

そんな、曲がったことが大嫌い!な自分ですが、いくら丹精込めてしっかりしたものを作っても、それが作った先から無用の長物化するリスクに晒されるのを目の当たりにしました。すなわち、1980年代の前半は、毎日原油価格が下がり、産油国や石油産業は市況に翻弄されてしまったのです。

『まじめに仕事して高品質のものを作っているのに、なぜ自分の働きが徒労になるのだろう?』

砂漠に沈む夕日を見ながら、そういう恨めしい気持ちになりました。マーケットというものに興味を抱いたのは、そういう経緯からです。だからそのときは『株で儲けてやろう』という気持ちはサラサラなく、マーケットという不思議な生き物を理解したいという気持ちの方が強かったです。

証券ブームからはじまった人生の転機

そこで1986年に折からの証券ブームに乗る格好で証券会社に転職しました。日本株はバブル相場の真只中でした。

しかし「皇居の土地の含み価値で、カリフォルニア全部が買える!」というような、まことしやかな風説が、至極当然のように大衆に受け容れられはじめるのを見て『これは異常だな』と思い、1988年に米国株に転向し、ニューヨークに赴任しました。

 

次に転機が訪れたのは1996年です。その前年に最初のインターネットのブラウザーを作ったネットスケープという会社が新規株式公開(IPO)されました。それを見て『これからはインターネットだ!』と思い、一家をあげてサンフランシスコに転居したのです。

そして2001年の9/11の同時多発テロの後、業績が悪化した投資銀行をリストラされたのを機に、自分の会社を始めたというわけです。

つまり私の人生は、ブームとそれが弾けるサイクルにおおよそ連動しているのです。

私は、相場の世界に身を置く者として、それは大事なことだと考えています。つまり次のビッグウェーブが到来したら、それにちゃんと乗ることで自分の資産形成を有利に進める事ができるのです。

仮想通貨というビックウェーブ

そこで今、私が注目しているのは、ビットコインに代表される仮想通貨です。これは1990年代半ばからスタートしたインターネット・ブームに匹敵するビッグウェーブだと思っています。

そう考える理由は、「仮想通貨は、インターネットが不得意なコトを得意としている」点にあります。

第一のポイントとして仮想通貨はセキュリティに強いです。これに対してインターネットの泣き所は、常にハッカーからの脅威に晒されているという点でしょう。

第二のポイントとして、仮想通貨は「分散型」で、中心がありません。これに対してこんにちのインターネットは、グーグル、フェイスブック、アマゾンなどの巨大企業が個人情報を牛耳っています。つまり我々はプライバシーの自由を犠牲にしながら、ネットの利便性を享受しているのです。

 

最後に、グーグルやフェイスブックのような大企業は、競争を排除するために、小さな新しい企業が何か革新的なアイデアを思いつくと、すぐにそれをコピーします。それでもダメなときは、その企業を買収してグループ内に取り込みます。これはイノベーションの気風を殺ぐ結果をもたらしています。幸い仮想通貨の世界には、そういうガリバー的な企業は未だ存在しません。この自由な空気の下で色々な新しい試みが始まっているのです。

ウォール街では「相場で儲かる時は、何かを発見したときだ」と言われます。投資家は物珍しい、新しいものに魅了されやすいという性格を持っています。これはファッション業界と相通じる面があるという風にも言えます。つまり常に最新流行のファッションを追いかけていないとダサいのです。

ファッションの場合は、デザインの新奇性が問題にされるでしょうが、投資の世界では新技術やこれまでにないサービスなどが熱烈に歓迎される傾向があります。

言い換えれば、投資家はそういう新しいものの持つ可能性を、べらぼうに過大評価する傾向があるわけです。いうまでもなく、いま正しくその局面にさしかかろうとしているのが仮想通貨です。

知識がなければチャンスを逃す

新技術やこれまでにないサービスは、大半の人がそれを知らないわけですから、そこには知識の不足、理解の空白というものが必ずあります。

これはたとえていえば自分の学校に転校生が来たというようなあんばいで、『あの娘、とっても綺麗だけれど、どんなひとなのだろう?』という興味津々の状態です。そういう場合、自分の関心は転校生に吸い寄せられ、よく知っているクラスメートを差し置いて転校生を理想化、神格化するわけです。

投資においていちばん儲かるのは、この理想化、神格化のタイミングに、首尾よく飛び乗れたときです。

でも、それをするためには自分に不足している理解や知識を勉強して埋めてゆく作業が必要になります。投資の世界の勉強とは、そういう風に、空白を埋めてゆく作業に他ならないのです。

新しい技術やこれまでにないサービスの本質を理解できれば、それらがもつ可能性についても推し量ることが出来るので、自信を持って相場に飛び乗ることが出来ます。その反面、『これはちょっと過大評価されすぎでは?』ということもわかるわけですから、バブルが行き過ぎた時は『そろそろ降りよう』という決断も出来るわけです。

ところが一般論で言えば、後から来た投資家ほど、そういう勉強が不十分なので、相場の天井を掴んでしまうというわけです。

仮想通貨は、すでにブームの局面に入っています。しかしブームに入っているということと、「だからいま直ぐにでもバブルが弾ける」ということは同義ではありません。実際、インターネットが爆発的に普及したドットコム・ブームのケースでは、それの直接のキッカケを作ったネットスケープのIPOからバブル崩壊までに五年の歳月を要しているのです。その間、早く降りすぎた投資家は儲けることができませんでした。つまり今からでも遅くは無いということです。

活発な交流で知識と理解を深めるオンラインサロン

最後に私の主宰しているサロンでは、今日紹介したような、世界経済の動きや政治動向、投資機会などについてメンバー間で活発な議論が展開されています。「多・対・多」の自発的な発言、質問の投げかけ、教え合いを重視していますので、「横レス」大歓迎です。

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広瀬隆雄 - Market Hack Salon 〜世界について広瀬隆雄と語ろう!〜 - DMM オンラインサロンMarket Hack Salonは世界経済や金融投資について、同じ興味や問題意識を持つ仲間同士が安心して、忌憚なく語り合えるわきあいあいとした「場」を提供するオンラインサロンです
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