2018年5月24日、堀江貴文イノベーション大学校(以下、HIU)の第46回定例会が開催された。グルメの世界戦略やシェアオフィス、村の構想、『多動力』の絵本化など、国内外を股にかけて巻き起こされていく刺激的なイノベーションに目が離せない。今月も、クローズドなHIU定例会の様子をご紹介しよう。
幻冬舎・箕輪厚介さんを招いての第46回定例会@六本木
5月の定例会は、『多動力』の編集も務めた幻冬舎編集者・箕輪厚介氏が主宰する「箕輪編集室」との合同定例会となった。場所は六本木グランドタワーにあるDMM.comのセミナールーム。参加者はHIUメンバーと箕輪編集室メンバーを合わせて約140人にものぼり、過去最高の賑わいを見せた。
▼「世界のトップとつながるためには、シェフになることが一番リーズナブルな戦略」と語る堀江氏。世界では「ホリエモン=シェフ」と認識されているようだ。堀江氏と和牛輸出会社VIVA JAPAN社長・浜田寿人氏が主宰する会員制レストラン「WAGYUMAFIA(和牛マフィア)」は、アジアのレストラントップ100に選ばれた。今後はワールドベスト50へのランクインを目指すという。
▼「情報量が増えれば商品はブランド化する」という話で盛り上がる堀江氏と箕輪氏。ワールドベスト50の審査員は世界のシェフとフーディー、メディア関係者だ。世界中のシェフに自分の料理を食べてもらえば、戦略的に票を取りにいけると言う。何かの分野でトップブランドを押さえておけば、世界進出は容易になる。そのためのツールとして、料理やロケットにチャレンジしているそうだ。
▼今話題のシェアオフィス「WeWork」のビジネスモデルについて語る堀江氏。物件を高額で買い取り、シェアオフィスへリノベーションすることで、上場を目標として突き進んでいるようだ。しかし、不動産ビジネスは付加価値がつきづらく、イノベーションが起きにくいと言う。
▼「オンラインサロンとシェアオフィスをつなげるのは本質的」という話題で盛り上がる。HIUのシェアオフィスを世界中に設立し、HIU限定トークンを発行。独自の経済圏を確立する。エストニアでのシェアオフィス建設プロジェクトが具体的に進行しているそうだ。世界や地方のシェアオフィスでのんびりしながら仕事に励む、というプランには夢があふれている。
▼「HIUの冬合宿は餅つき大会にする」と言う堀江氏。HIU村プロジェクトは進行中で、ホリエモンブランドの和牛も作っていくようだ。花粉症の原因にもなる杉を伐採し、ウッドチップにすれば牛のエサにもなる。そこに牛を放牧して育てていく構想だ。
▼HIU内から生まれた最高級日本酒「想定内」「想定外」が人気を博している。日本酒は高級品でも3,000円程度のところ、「想定内」は1万円、「想定外」は3万円という価格設定。ワインでは当たり前とされているブランド価格も、日本酒には適応されていない。高いお酒の方がプレミアム感もあり、購入者にも喜ばれる。日本酒をブランド化し、高く売る余地はまだまだ残されている。
▼質疑応答では「宮崎県を盛り上げるための戦略」の話があがった。宮崎県はサーファーに人気で、ゴルフ場もたくさんある。ターゲットを選定し、プロモーションとセットで楽しみ方を提案することが重要、と堀江氏。人が少ない地方は実験がしやすく、イノベーションも起こしやすい。
▼懇親会では中華料理が提供された。お酒を片手に、参加者同士でビジネスの会話に花を咲かせる。
▼学生証に名前と自己紹介を記入して、名札とした。
▼最後はHIUメンバー、箕輪編集室メンバーによるプロジェクトのプレゼンテーションが行われた。イベント運営やトライアスロン、映画製作、神社プロデュースなど幅広いジャンルのプロジェクトが進行している。
▼有志によるプレゼンテーションが終わるたびに、参加者から盛大な拍手が巻き起こった。
HIUや箕輪編集室には、面白いと思ったことに迷わずチャレンジする風土が出来上がっている。考えるよりまず行動したい人、面白いことを実現したい人、イノベーションを起こしたい人は、HIUに参加してプロジェクトを立ち上げよう!