近年、英会話レッスンや留学はますます手軽に、海外旅行もますます身近なものになっています。外大在学中から英語学習コンテンツの配信を始めて学生起業した英語のそーたさんは、「留学はしなくても英語は絶対に話せる」というメッセージを掲げ、オンラインスクールの運営や全国でのセミナー開催、Podcast配信、SNS発信など、精力的に活動し、この度、英語の発音レッスンに特化したDMMオンラインサロン【英語のそーた式☆発音の法則☆1ヶ月クラブ】が開講しました。サロン開講に合わせ、英語のそーたさんのこれまでの活動や英語への愛、そして英語学習者一人一人の満足を追い求める熱い思いを語って頂きました。熱意と愛情の塊のような英語のそーたさん。サロンも激アツになる事間違いなしです!
何を話すかが大事。留学してもしなくてもやるべきことは同じ
―英語のそーたさんは、大学生の頃から英語学習コンテンツの配信を始められていますが、どんな学生時代を過ごされたのでしょうか。
僕は英語が大好きだったので、英語を習得したくて英語系の大学に進んだのですが、大学に入学した時から周りとちょっと違っていて、最初から将来を見据ていました。仕事というのは一生つきまとうものだから、就活を前提に大学生活を送っていたんです。就活を見据えて、他の人と差を付けるにはどうしたらいいのかを常に考えていました。
例えば、ユニクロでアルバイトをしていた時期があるんですが、僕はその頃、営業の仕事に関心があって、自分の言葉で人の役に立ちたいと思っていたんです。バイト先は外国人もたくさん来る店舗だったので、英語を話す機会もあったし、何より臨機応変な対応が求められる仕事でした。そういう環境の中、日本語で丁寧に、そして綺麗な言葉で話す機会を多く持ち、コミュニケーション力を磨くことで英語も自然に出てくるようになる、と当時から気付いていたんです。日本語が上手く話せないと英語は当然上手く話せません。
―大学に入る前から英語が大好きだったということですが、そうなったきっかけはあるのでしょうか?
僕は幼少期から英会話スクールに通っていたわけではありません。中学1年生から義務教育の一環として英語を学び始めたんですが、学校の英語の先生の発音がすごく綺麗で、純粋にかっこいいと思ったのと、塾の英語の先生が、地元では有名なくらい教えるのが上手な人だったというのが大きいですね。英語が大好きになったのはこの頃からですが、中学、高校の頃は文法を中心にした一般的な英語学習をしていました。
好きだったので英語に自信はあったんですけど、いざ大学に入ってみると、全然話せなかったんです。最初の授業でペアを組んだ同級生が帰国子女だったんですが、彼に「英語で自己紹介もできないの?」と言われて。それで、彼に負けないぞ、と思うようになりました。
―その時の思いが、大きく打ち出しているメッセージである「留学はしなくても英語は絶対に話せる」という考えにもつながったのでしょうか。
そうですね。大学で授業を受ける中で、たとえ帰国子女や留学経験者であっても、英語ですらすら話していても実は内容は大したことない、という人も多いことに気付きました。結局のところ、何を話すかが大事じゃないですか。それで僕は、言語に関係なく「この人の話は面白い」と思わせることができるような、コミュニケーションのプロになりたいと思ったんです。そのためには、論理的に話したり、文章を長くすることで、自分から会話をリードしていく必要がありますが、そういう力に留学は関係ありません。
僕が大学生だった頃は、今よりもっと留学に価値が置かれていたし、留学しないで英語ができるわけがないと言われることもありました。でも、留学すれば英語ができるようになるわけではなくて、どこにいてもやることは同じです。外国人に自分から積極的に話しかけたり、言えなかった箇所を後から振り返って言えるようになるまで言い直したり。そして、論理的で面白い話が出来るコミュニケーションのプロを意識する。それは日本にいてもやる気があれば出来ます。僕は、留学に頼り切っているような人も見ていたし、留学したくてもできない環境の人もいるので、日本にいても英語はできるようになるということを証明したくて、あえて留学しませんでした。
―留学はどんどん手軽にできるようになっているように感じますが、そのあたりはいかがですか。
僕は留学そのものには賛成ですよ。でも、親にお金を出してもらって留学して遊んで帰って来るような人もたくさん見てきたので、本人が努力していない留学には違和感がありますし、そんな人には警鐘を鳴らしたいです。
僕が今運営しているオンライン英会話スクール「OneWay」には、留学が決まっていて、渡航までにできることをやりたいと言って入って下さる人や、奨学金を得るために血の滲む努力をされている人もいます。そういう人は留学先でも頑張り続けられます。留学する人には、この人達のように「がんばっている留学生」になって欲しいですね。留学までに日本でできる限りのことを覚えて行って、現地ではそこでしかできない経験をすることに最大限時間を使って欲しいです。もっと言えば、英語を話せるようになるだけでなく、英語を使ってどうしたいのかを考えて欲しいです。そのようにして、先に繋がることを考えず、ただ留学に行くだけでは、まだ甘いと思ってしまいますね。
努力していればそれが生きる時が必ず来ることを示したい
―がんばっている留学生になって欲しいというお話からは、英語のそーたさんのもう一つのメッセージである「努力さえしていれば全てうまくいく」という信念が透けて見えますが、この信念の背景にはご自身のどういった経験があるのでしょうか。
僕は人よりハングリー精神が強いんですよ。最近まであまり公の場では話さなかったんですが、実は高校の頃に大きな病気をして学校に通えない時期もあって、進学校だったんですが治療に専念するために勉強をしている暇などなく…。苦しい時期でしたが、勉強だけが全てじゃないし、そういう経験を通して人の痛みがわかることも大切だ、と思うようにしました。そしていつか必ずこの経験を活かしてやると強い気持ちを持っていました。だから僕の根底には、こういう困難な過去もプラスに変えられるということを証明したい、という強い思いがあります。
僕自身の経験を見せることで、努力していれば、それが生きる時が必ず来るということを示したいと思っています。僕は自分なりの勉強法で、日本を一歩も出ずにがんばって英語力を磨いてきたので、それをシェアすることで、自分が頑張ってきたことや、頑張ればできるということを示そうと思って、英語学習コンテンツの配信を始めたんです。そして、英語学習コンテンツだけでなく、様々な困難に直面している人に僕なりのメッセージを発信できればと。
―英語学習コンテンツの配信は大学在学中に開始されていますが、これまでの活動を、順を追って紹介頂けますか。
最初に始めたのはYoutubeとTwitterでの配信ですが、僕は何かを創る時は必ず、誰もやっていない新しい物を創り出すように意識しています。Youtubeでは、「そーた式発音の法則」という、洋楽を使った発音レッスンの動画などを作って配信しました。高校生の頃からアメリカのシンガー「Taylor Swift」と「High School Musical」が好きなんですが、ピアノをやっていたこともあって人より耳がいいみたいで、洋楽を聞くうちに英語の発音の法則みたいなものに気付いたんです。英語教材はおもしろくないものが多い中、僕はこの経験から、好きな曲を歌いながら発音がうまくなれる、楽しみながら使える教材を作ることを思いつきました。
ただ、僕は妥協できない性格なので、自分で納得のいく動画を作ることと学業を両立することが難しくて、Youtubeでの配信は、休んでいた期間も考えると実質4ヶ月くらいで終えて、その後はTwitterに注力するようになりました。英語学習者向けのTwitterアカウントは他にもありましたが、僕のものみたいにフレーズを見やすく丁寧に解説して、かつ絵文字を使ったりして楽しく学べるよう工夫されているものは当時全くありませんでした。僕はとにかく楽しく、わかりやすく、斬新なコンテンツ作りを大事にしています。
Twitterはあっという間にフォロワーが1万人を超えて、ツイキャスの生ライブで発音レッスンをしたりもしました。Twitterでの配信自体も楽しかったし、SNS上で人と交流するのもすごく楽しかったですね。そして、Twitterを見てくれていた英語学習者の中から、英語のレッスンをして欲しいという人が出てきたんです。そこで、数人に対して、定期的にSkypeレッスンをすることにしました。これは無料でやっていましたが、そのうち口コミで希望者が増えて、学業との両立が難しくなってしまいました。そういう理由でレッスンはやめると言ったら、有料でもいいから続けて欲しいと言われて。それからは、1時間か1時間半くらいのレッスンを500円でやるようになりました。これが今の英会話「OneWay」に最終的にはつながっていくわけですが、当時はまだ普通の就職活動をして企業に就職するつもりでしたし、Skypeレッスンはボランティア精神と、なによりも楽しいからという理由でやっていました。
「直接的に人の役に立ちたい」との思いから、学生起業へ
―その後、就職でなく起業に至ったのはどういう経緯からなのでしょうか。
いざ就職活動を始めた頃、ある説明会で100人位の就活生を前に話をしている企業の人を見て、自分は座って聞く側でなく立って話す側の人間になりたい、と思ったのを覚えています。同じ頃、イギリスのバンドのOne Directionのコンサートに行ったんですが、彼らはまさしく自分たちの「好き」を仕事にしている人たちです。そんな彼らの姿を見て、企業に就職することに違和感を覚えて、その気持ちがどんどん膨らんでいきました。
そうして考えるうちに、「直接的に人の役に立ちたい」と思うようになったんですが、ちょうどその頃、Skypeレッスンを受けてくださっていた皆さんから「値上がりしてもついていくから、英会話レッスンを仕事にして欲しい」と言われて。そういう経緯で、大学3年の終わりに「英会話OneWay」と「そーたの英会話セミナー」を同時に立ち上げるに至りました。大学生起業ですね。
―学生でありながら起業し、忙しい毎日だったのではないでしょうか。
大学4年の頃は、本当に、記憶が無いくらい大変でした(笑)。ボランティアでなく仕事になったので妥協できなくて、卒業式や卒業旅行にも行けませんでした。でも、その頃に犠牲を払ってがんばったおかげで、今は全てに満足しています。企業に就職した同年代の友人たちは、自分の思いを職場の周りの人につぶされてしまって、心に元気がなくなったりしています。僕もユニクロでアルバイトしていた頃は、今よりずっとストレートだったこともあって、思いが強すぎて人とぶつかることもありました。大人の要領の良さみたいなものに疑問があったんですよね。熱い想いで頑張っていると叩かれるんですよね。いつかそんな経験もプラスに活かしてやろうと思っていましたけど。
今はインターネット上で自分の思いをひたすら発信することが出来るので、自分の熱い思いを追求し続けられています。そうしていれば賛同してくださる人が集まって来るので、今まで出会えなかったような、自分の熱意と同等の熱意を持った人たちと出会えて楽しいですね。それがSNS配信を続けられる最大の魅力です。最近、SNSでマネージャー募集をしたのですが、直接会ってみても、とても高いレベルで一緒にがんばれる人たちが僕の周りには集まってくださっていると、改めて再認識させられました。また、そーたの英会話セミナーも同じです。英会話レッスンと僕の思いを直接お届けするために全国を回るのですが、熱意を持った方々の集まりで会場は毎回熱気で溢れ返っています。SNSを通して僕を知ってくださった方と直接的に関わり合うことは非常に楽しいですし、大切にしていることの1つです。テーマは毎回変えますが、楽しいセミナーにすること、自分の思いをちゃんと伝えること、そして、一方的でなく参加者の方々にも英語と日本語で参加をしてもらうなど、英会話セミナーの企画構成にも自分の理想を追求し続けることができています。
―インターネットでは、心無いことを言われることもあるのではないでしょうか。
配信を始めて間もない頃は傷つくことや悩むことはありました。でも、絶対にやめないという思いが根底にありましたし、何より温かいサポーターがいるので救われています。だから心が折れそうになることはありません。
どんな環境にいても、反対意見や否定的なことを言う人は必ずいます。そういう人に惑わされず、自分の信じたことを追っていれば、必ず誰かが見てくれていて、自分と同じような人のコミュニティーができてくるはずです。僕は最近これを改めて感じています。本当に、大好きと思える人の集まりができているんです。
海外に出たことのない自分にこそできる活動にこだわった
―起業後も、Podcastの配信など活動を拡大されていますね。
はい、2016年10月から、Nateというアメリカ人と一緒に毎週Podcastを配信しています。Nateとは前々からTwitterでお互いをフォローし合っていて、メッセージをやりとりしたりしていました。しばらくして実際に会ってみたら、日本の英語教育に疑問を持っている、すごく熱意のある人だったんですよね。彼はもともと大手の英会話スクールで働いていたんですが、やり方に疑問を感じてフリーランスになった人です。すぐに、何か人の役に立つことを一緒にしようということになって、Podcastを始めました。
番組ではNateと僕がアメリカ文化や日本との違いをテーマにディスカッションするんですが、お題は視聴者から貰います。ただのリスニングコンテンツだけでなく、日本にいながら外国の文化に触れる機会を提供できていると思いますし、僕自身も番組の中で学ぶことが多いです。特に、今年に入って海外旅行を経験するまでは、この番組が自分にとって唯一の、海外の文化を吸収する場になっていました。
―2018年になるまで全く海外に行ったことがなかったというのは、とても印象的です。
海外に行きたいという思いは、実は以前からありました。でも、海外に出たことがない、パスポートも持ったことがない自分だからこそ伝えられることがあると思っていたので、2017年末まではあえて海外に行かないと決めていたんです。
Podcastの番組を聞いている人は、海外に行ったことがない僕ならではの質問に、自分を重ね合わせることができますよね。海外に行ったことのない僕が英語を話している姿を見ることで、同じように海外に行ったことのない人に勇気をあげられるというか。そういうこだわりがあって、2年くらい、行きたいけど行かないという状態でした。
お陰様でこのPodcastが2017年のiTunes Best Podcast番組に選ばれたので、僕が出来る限りの事は日本でやったなと思うことができ、第2段階突入ということで、海外に出ることにしたんです。
英語ができることによって得られる経験や出会いがある
―初めての海外旅行で感じたことを教えてください。
最初の海外旅行は、家族を連れてハワイに行きました。実は前々から計画していたのですが、僕の2017年末までの目標があったので待ってもらっていたんです。Instagramで旅レポをアップしているので、是非それを見て頂きたいんですが、やっぱり習慣の違いとか現地での体験は新鮮でしたね。英語で話すことには慣れているので、そこは特に感動はなかったのですが、英語ができることで初めて得られる経験や出会いがあるということを実感しました。
クジラを見るツアーに参加した時、英語が苦手そうな日本人のグループがいたんですが、自分たちだけで固まっていたんです。僕が声をかけても僕と外国人の輪には入って来なくて…。英語が苦手というだけで色々な可能性が狭まっているな、と思いましたね。英語ができることで性格的にもフレンドリーになれるし、そうすればラッキーなことが増えます。ハワイ旅行の後、今度は一人で台湾に行ったんですが、行きの飛行機で隣になった台湾人と仲良くなって、連絡先を交換して現地のことを色々教えてもらうことができました。最終日には現地の人だけが知っているオススメのお土産をホテルに持って来てくれて…台湾一人旅は本当に感動が大きかったですね。
これからも、世界中を回ってInstagramでそーたの旅レポを配信し続けたいです。日本で英語を学び続けた僕が、海外で英語を積極的に話し、トラブルがありながらも奮闘する姿をお見せして、誰かの勇気や刺激になりたいです。僕自身一人旅は苦手なんですけど、Instagramのストーリーでリアルタイムに配信しながら旅をしていると、オススメ場所やトラブル対象法も教えてもらえて、みんなと一緒に旅をしているような感覚を味わえて本当に楽しいんです。ハワイと台湾のリアルタイム旅レポは今もハイライト履歴に残しているのでいつでもご覧いただけます。
―海外旅行で役立った英語フレーズはありますか?
飲食店で使う「お召し上がりですか、お持ち帰りですか」にあたる“For here or to go?”という表現はよく知られていますが、実際に海外で言われてみると、一瞬ぴんと来なくて、あれっと思いました。同じように、お店で食べきれなかったものを持ち帰りたい時に使う“Can I get a to-go box?”(「持ち帰りできますか?」)という表現も、よく知っているのにぱっと出てこなくて、自分に違和感を持ちました。知っていても使えないんですね。食べきれなかったものを箱に入れてもらって持ち帰る習慣は、食べ物が全体的に大きいという現地の文化と繋がっているので、日本にいて使うことってないんですよね。だから、やっぱり行って肌で感じないとわからないことは色々あるなと思いました。
「自分の心を英語に乗せる」意見力と技量を持ったプロの育成
―今回、DMMオンラインを開講されることになりましたが、普段、ご自身の運営する英会話スクールOneWayではどういった方針で指導されているのでしょうか?
OneWayはオンラインスクールで、年に2回、空きが出た時だけレッスンメンバーを募集しますが、レッスンメンバーは選考を通過された方のみがご入会していただけます。今年の3月は満席で新規生は募集できませんでした。オンラインスクールは最近増えていますが、OneWayはどことも違うという絶対的な自信があります。OneWayはインターネット上に、人が英語に触れ合うことが出来る、そして携帯を開けば人と人が交流できる、バーチャルな仮想空間を創り出すことを意識しています。その名前の通り「スクール」です。オンラインだけれど店舗に実際に足を運んでいるような環境作りに努め、レッスンが終わった後でも人と人が交流できるような仕組みです。
一般的なオンラインレッスンは、一対一でレッスンをしたら終わりで、長期的な視点のない「点」のイメージです。これだとモチベーションも下がってしまいます。対して、OneWayは「線」のイメージです。ただの英会話ではなく、「意見力」と言いますか、自分の心を英語に乗せて伝えることを目指しています。だから、グループレッスンでディスカッションを行い、人の意見が行き交う場にすることを大切にしています。ディスカッションのテーマには、僕がその時々に感じていることを取り上げます。最近だと結婚・異文化交流・仕事に求めるものとかですね。レッスンメンバーは主に大学生・社会人・主婦ですが、小学生や中学生や高校生も在籍しているため、価値観もバラバラですが、本音でぶつかり合うことで意見力を磨きます。話すだけでなく、映画のワンシーンや有名人のスピーチなどを教材にしたリスニングの学習や発音のレッスンも行います。スピーキング・リスニング・発音といった英語に大切な技量と、自分の感情を英語に乗せる「意見力」を併せ持つコミュニケーションのプロの育成。これがOneWayの目標です。
また、僕はとにかく直接的なつながりを大事にしています。OneWayではレッスン後もレッスンメンバーが交流できるようにしてあって、密なつながりを大切にしているんですよ。僕と生徒たちで旅行に行くこともあるくらい、すごくアットホームな環境です。人数は少なくてもいいから、愛情と情熱を持って接して、皆さんが実際に英語を話す環境を作ることを大事にしています。そうすることで、一人一人の満足を追求したいので、規模を大きくすることは正直考えていませんが、今後、日本にいながらも英語に触れあえるこのような環境をさらに拡大して行く必要はあると思っています。
「英語が大好き」はアイデンティティーであり、魂
―オンラインサロンを開こうと思ったきっかけはあるのでしょうか?
僕は、Youtube等で商品を紹介して欲しいという提供の依頼をよく受けますが、全て断っているんです。ただ商品を紹介するのではなく、コラボする形で一緒にイベントをしたり楽しい動画を作ったりするならいいんですが、自分が使ったこともないものをただ薦めるのは愛情が無いと思うので。今はそういうのが多い社会で怖いなと思いますね。
だから僕と合う企業はなかなか無いんですが、DMMから話が来た時は、僕の人となりを見てくれていると思ったし、何か熱いものを感じました。オンラインサロンは全て自分で監修できるというのも魅力で、DMMオンラインサロンなら、OneWayに入れなかった人のために新たな交流の場を作ることもできると思ったんです。
―DMMオンラインサロンではどのようなことに取り組むのでしょうか?
サロンは1カ月限定で、みっちり発音に取り組みます。先ほど触れたように僕はYoutubeで「そーた式発音の法則」という僕オリジナルの発音上達方法を洋楽や洋画と絡めて配信していますが、その全ての発音の法則を一覧にしてまとめた動画は無いので、その法則の全容を教えてくださいという問い合わせがたくさんあったんです。今回それらを全部まとめた楽しい教材を新たに作って、ボイスメッセージに発音音声を吹き込んでもらって添削する形のレッスンを考えています。もちろん1カ月でできる限りの指導をしますが、成果を出すには長期間の努力が必要ですから、このサロンは、あくまでも今後につながる学習の場という位置づけです。
また、これはまだ検討中であくまで可能性の話ですが、英語とは関係なく、20代の僕たちが世の中を変えるためにできることについて考えるサロンも開きたいと思っています。今はネットで一攫千金を夢見て、簡単に儲けようと考えて活動している人も多いですが、根底には情熱や愛情があるべきだと僕は思っていて、そういう起業家として忘れてはいけない熱いものを伝えたいと思います。自分の利益重視でなく、人の幸せ重視と言いますか、人のために自分を犠牲に出来る起業家も、もっと増えるべきだと思うんです。実際、僕はYoutube、Twitter、Instagram、Podcastなど色々な媒体で英語学習コンテンツを配信していますが、お金はほとんど入っていないんです。今はYoutubeはほとんどやっていないし、Podcastは逆に僕たちが配信料を払っていますしね。
―配信はほとんど無償(というかむしろ赤字?)で続けられているんですね!
そうなんです。配信はお金のためにやっているのではなくて、配信を通して、僕が英語を使うことを楽しんでいる姿を見せたいんですよね。僕が「留学はしなくても英語は話せる」と言うのは宣伝文句でもなんでもなくて、僕のアイデンティティーであり、魂と言ってもいい心からの本心です。そして僕は英語を心から愛しています。頑張っていればうまくいくということを伝えるために、がんばっている姿を配信し続けてみなさんに見せていきたいし、常に何かに熱くがんばっていたいという、いつまでも少年のような心は忘れたくないですね。
Twitterではフレーズを覚えてもらって、Youtubeは発音やスピーキングレッスン、Podcastではリスニングの練習をしつつ、意見力の大切さも僕のディスカッションから学んでもらい、アメリカ文化に触れることもできます。最近は特にInstagramを使うことが多いですが、ここでは旅レポも含めて僕の好きなことや僕の情熱に加え、僕の性格や素も配信していて、僕の人となりも見てもらえます。ですから、モチベーションアップのために使ってもらえると思います。今はフォロワー数とか数字を追い求める人が多いし、実際配信だけやっている方が楽なんですが、僕はそういう表面的な数字ではなく質にこだわっていて、どれだけ個人の役に立てるかということを本当に大事にしています。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします。
僕は応援してくれる人がいるからがんばれるし、お互いに刺激し合えるコミュニティーを作っていきたいと常に思っています。そこから、一緒に世の中のためになるようなことができたらいいなと。DMMオンラインサロンは1カ月限定ですが、OneWayと同じようにそういう場にしていきたいし、反響があれば今後の継続も検討したいと思っています。
何かを変えていかないと何も変わりません。何かに挑戦して初めて可能性が広がります。できていないからやめるのではなく、できていないと思うからこそ、やってみないと変わりません。
Nothing starts unless you start.(何かを始めなければ何も始まらない。)
どんな英語力の方でも、「変えたい」という思いがあるのなら、是非僕のところに飛び込んできてください。