コロナ禍の影響により移動は制限されイベントも中止、鉄道ファンも楽しみが減ってしまった…。そのような状況のなか、東武鉄道自ら開設したのがオンラインサロン「東武鉄道公式ファンクラブ」です。オンラインならではのコンテンツの提供や会員限定といった密を避けたイベントの催行などで、コロナ禍のなかでも鉄道ファンを楽しませています。
今回は、そんな「東武鉄道公式ファンクラブ」をさらに知るべく、東武鉄道の方へサロンについて詳しくお話を伺いました。さらに先日開催された、廃車車両の部品を販売するファンクラブ限定イベント「ジャンク市」へ参加したレポートもお届け!
「ジャンク市」は大盛況!
2022年3月19日(土)、ジャンク市の会場となる「東武商事春日部研修センター」に到着すると、そこにはすでに行列が!多くの鉄道ファンであるサロン会員の方々で賑わっているなか、今回は東武鉄道の萩原さんにいろいろ案内していただきながら、実際に販売される様子を見学させていただきました。
このイベントで実際に売られている廃車車両の部品とは、車両内外の銘板・車号のプレートなど、ここでしか手に入らないファン垂涎のモノばかり。なかには車両に使われていた座席まで!大小様々な車両に使われていたパーツが並んでいました。
ジャンク品の数々はもちろんですが、参加特典として配布されていた、「車両座席の生地で製作されたトートバッグ」もまた素敵!なかには、こちらが目的で参加された方もいるかもとのことでした。
午前9時から始まったジャンク市は、午後5時まで1時間ごと5回に分けて開催。たっぷりと時間をかけて行われましたが、それもそのはず、今回集まったサロン会員の方はおよそ150人。かなりの人数が集まり、大盛況となりました。
これまでオンラインサロン内では、ネットオークションなどは開催していたものの、こうした現地での販売会は初めてだそう。「ジャンク市」の開催を予告したことで会員数が増えたり、実際に開催してみてご好評の声も多くいただいたりと、嬉しい反応をもらえたので、今後もこうした販売会はぜひ続けていきたいとのことでした!
レアな鉄道部品がズラリ!なかにはあんなモノも!
ーーせっかくなので、実際に買われたサロンの会員さんへ直接お話を伺ってみましょう!今回は何を買われたのですか?
車内車号プレートですね。車輌の形式と車輌の番号が記載されている、実際に車内に備え付けられていたものです。ここでしか手に入らないものなので、今回買えてよかったです。
ーー「東武鉄道公式ファンクラブ」にはいつから入会しているのですか?
開設初期から入会しています!こちらのオンラインサロンが始まるというのを知って、開設したらすぐ入ろうと思ってました。オンラインサロンというもの自体もあまり馴染みがなく、しかも鉄道会社でこうしたものを開くというのは聞いたことがなかったので、新鮮でしたね。
ーー実際に利用してみてどうですか?
定期的に東武鉄道に関する情報が知れて、今回の「ジャンク市」のような、ファンクラブ限定のイベントを開催してくれるのがありがたいですね。今後はオフ会など、コミュニティ内での交流をもっと楽しめるとさらにいいなと思います。
ーー追加でもう一人の方にもお話聞いちゃいましょう!かなり大きいものを買われましたね!こちらはなんですか?
200系の「方向幕ユニット」と呼ばれるものです。車両の先頭に付いていて「浅草行」などの行き先を表示する幕ですね。みなさんも電車に付いている所は見たことあるかと思います。以前の部品販売会では、廃車車両の座席も購入したので、また自宅のコレクションが増えて嬉しいです!さすがに大きくて持って帰るのは大変なので、この場で自宅まで発送してもらいます。
ーー他の方にこの「東武鉄道公式ファンクラブ」をおすすめしたいポイントなどはありますか?
やはりこうした会員限定のイベントやツアーなどがありますので、鉄道ファンとしてはぜひおすすめしたいですね。
今後もさらにイベントが増えたら、どんどん参加していきたいと思います!
遠方の方にも東武鉄道の魅力を伝えたい
ーーそして、ジャンク市を取材させていただいた後は、東武鉄道の小金井さんに追加で色々お話を伺いました!まずはオンラインサロンの開設の経緯からお聞きしてもよろしいでしょうか?
東武鉄道としましてはもちろん、実際にお客様が鉄道に乗ってもらうことをメインとして運営しています。ところが、コロナ禍の状況となり、移動の自粛や制限がかけられてしまったことで、ご乗車いただくお客様も大幅に減ってしまった。そんな中、東武鉄道ファンの方からの熱いお声をいただいて、そのようなファン同士の交流や、オンラインツアーの開催などのコンテンツを提供することで、ご自宅にいるなかでも東武鉄道を楽しんでもらいたいと思い、今回オンラインサロンを開設いたしました。
ーーファンの方からの熱意が伝わったのですね。それでは、サロン内でのコンテンツ内容を詳しく教えていただけますか?
まずは会員になるとデジタル会員証が発行され、毎月カレンダー画像や最新情報は定期的に提供しています。もちろん、会員同士の交流は常に行え、鉄道クイズなども人気です。
そのほか動画コンテンツとして、新しくできた展望車の紹介や、社員ではないと立ち入れない場所からの配信、さらには列車が走行している様子をお届けするなど、オンラインならではの展開をしています。
また、記念乗車券やヘッドマークのレプリカ、さらには列車の走行音まで、ファンクラブ限定で販売しているグッズやデジタルデータなどもあります。
そして今回取材していただいた「ジャンク市」への参加権利や、こちらも車両の部品を出品するオークションへの参加権利などもファンクラブでの特典ですね。こうして幅広くコンテンツを提供しているので、電車に対する造詣が深くても浅くても十分に満喫できると思います。
ーーサロンを運営してみての手応えや、ユーザーの反応はどうですか?
飽きさせないようにコンテンツを常に提供しなければならないという点は苦労しますが、そこは毎週ミーティングを開き、話し合いながら良いものを提供できるようにしています。もちろん、最終的には東武鉄道を実際に利用してもらうのが目的なんですが、乗る前のお客様に対しても、こんな魅力があるんだなということを事前にアプローチできるのはとても良いですね。
また、お客様のなかには、東武鉄道の沿線にお住まいではない方からも参加があり、楽しんでいただけているというのがオンラインサロンならではの反応でした。関西や東北方面からも記念乗車券販売のお申し込みがあり、今回のジャンク市では、なんと青森からのご参加という方もいらっしゃるなど、ファンの新しい広がりというのを感じています。
ーーでは最後に、今後のサロンの展望をお聞かせください。
これからオンラインサロンの会員数が増えていけば、実際に会場へ集まって交流を深める、「オフ会」のようなものはやってみたいですね。あとはユーザーからの希望も出ている、ファンクラブ専用の臨時列車の運行なども考えています。
そのためには、生配信のような、東武鉄道の社員と直接やり取りできるという強みを生かすコンテンツの提供をして、さらに満足度を高める模索をしながら、会員数も増やしていきたいです。
もちろん、今回の「ジャンク市」のようなファンクラブ限定イベントも引き続き進めていきます。参加したくなるようなきっかけを様々なアプローチで用意しておりますので、もっと広く魅力が伝わればいいなと思っています。
鉄道の魅力をさらに広げているオンラインサロン「東武鉄道公式ファンクラブ」。今回取材したジャンク市も知らなかった世界を知れて、より一層関心が増しました!興味がある方は、ぜひこのファンクラブの一員になってみるのをおすすめします。そして、今なら新たにお得な「年会費プラン」も受付が開始しております。こちらの申し込みは2022年4月30日までなので、今すぐ以下のリンクから入会ページのチェックをお願いします!