初めまして、ガジェットブログ「monograph(モノグラフ)」並びにDMM オンラインサロンにてBLOGGERS TEA PARTYというブロガー向けオンラインサロンを主催しております、堀口と申します。
当サロンでは「ブログを一緒に楽しく書ける仲間がほしい」「ブログのデザインや写真をレベルアップしたい」という100名近くの方々に多く集まっていただいており、オンラインのコミュニティやリアルイベントで交流の場を提供しております。
さて、いつでも手元にある「スマホ」という名の「高性能なカメラ」で簡単に高品質な写真が撮れる昨今、特に意識せずとも当たり前のように皆さん写真撮影を楽しまれていると思います。
これから夏の旅行シーズンが到来すれば、いつも以上に写真を撮ったり撮られたりする機会が増えることでしょう。そんな今だからこそ、今回は「普通の写真」からもう一歩踏み込んで人の目を惹きやすい、今で言う「SNS映えする写真」について考えてみたいと思います。
SNS映えする写真とは
一口に「写真」といってもテーマや目的、受け取り手の環境(デバイス)等によって「良い写真」という定義は異なります。なので「写真」において正解は存在しないのですが、人の心を動かしやすい、つまりシェアをされやすい写真には一定の法則があるように思われます。
今回は「写真」におけるいくつかの要素の内、すぐに取り入れやすいものを簡単なテクニックと共にご紹介したいと思います。
- 被写体にこだわる
- 構図にこだわる
- ボケを意識する
1. 被写体にこだわる
「写真」とは少なくとも”何か”の対象をその場の光として記録・保存したもの。なので「何を写すか」という被写体選びは非常に重要になってきます。まずはその「被写体(テーマ)」の選び方・撮影方法から学んでいきましょう。
1-1. 季節を先撮りする
SNSというものは常に話題が流れ、最新の情報に価値が生まれる場所です。なので同じ写真でも上げるタイミングによっても反応が大きく変わっていきます。
まず今すぐ簡単に使えるテクニックとして「季節を先撮り」してみましょう。冬が終わりそろそろ春が来るかな、というタイミングで暖かい地域に行き一足先に桜を収める。咲き始めの道端の小さなタンポポにピントを合わせてみる。冬が近づき白く染まった息を吐く瞬間を捉える。季節の訪れはそれ自体が作品であり一つのニュースにもなるのでSNSでの反応にも繋がりやすいです。
日常の風景にいつもより少しだけ目を向けるだけで、共感を呼ぶ作品を生むことができます。
1-2. ひたすら、待つ。
風景の中に「被写体」を見つけたら、その「被写体」が一番輝く瞬間を待ちましょう。同じ風景や同じ人でも天気や時間帯など周りの環境によって見え方が大きく変わります。
上の写真は根津神社の鳥居道。観光客が多く訪れる中、ファインダーの中に人が一人も入らない瞬間をじっと待ち撮影しました。タイミング良く陽の光が鳥居の奥を照らし神秘的な雰囲気を演出してくれています。
「いいな」と思った風景があったら少しだけ足を止めて、じっくり味わいながらシャッターを切ってみましょう。
1-3. 色を意識する
SNSが主に見られるのは小さなスマホの画面であり、写真がシェアされた際のサムネイルは更に小さな四角形に縮小されてしまいます。
そんな小さな「枠」の中で人の目を引く一番簡単な方法は「色」。Instagramを見ていると気づくと思いますが人気がある写真は色味が強くビビットなカラーが使われていることが多いです。なのでSNSを意識した写真を撮影する際は「色」にも注意を向けて被写体を選んでみましょう。
上の写真は緑の中に立った「青いのぼり」をテーマに撮影してみました。初めは色数は少なく、強調したい色のみを絞るのがおすすめです。
2. 構図にこだわる
「被写体」の選び方が分かったら、次に頭に入れておきたいのが写真の「構図」。
簡単に言えば被写体の配置です。これに関しても個人の好みはありますが、共通する一定の法則やポイントがあるので覚えておきましょう。今回は定番の3つの構図をご紹介します。
2-1. 日の丸構図
基本中の基本と言われる「日の丸構図」。その名前の通り、被写体を写真のど真ん中に収めるという構図です。これは言われなくても自然とやっているという方も多いでしょう。ポイントとしては、被写体を際立たせる構図のため被写体以外は極力省きシンプルにしたほうがテーマが強調され目を惹きやすい写真になります。
2-2. 分割法
日の丸構図に飽きてきたら次に取り入れてみたいのが分割法。こちらも名前の通り写真を二分割、三分割しそこに被写体を合わせるという考え方です。
上の写真は江ノ島の夕日なのですが、シャッターを押す際三分割法を意識して撮影してみました。どこで分割されているか分かりますでしょうか。
私が考えていたのはこのような形で、雲・空・海が上から等幅に三分割されるように配置しています。バランス良く各要素を配置することによって全体の均整が取れ落ち着いた構図になります。
同じように上の写真は蔵前のバーのカウンターを真ん中で二分割して撮影した写真。地平線や水平線、長いテーブルや階段など日常の「水平」を探すとこう言った分割線を見つけやすくなります。
2-3. 遠近法
最後に、これも自然と使っている人が多いと思われる遠近法。被写体を前後に置き、それぞれの距離感や大きさを比較しやすい構図です。
上の写真はタイのピピ島に行った時に撮ってもらった写真なのですが、最初島だけを撮った時にイマイチ距離感が伝わらなかったので自分を前に置いて比較対象にしています。大きさを表す一番簡単な手段は小さなものと比べること。
また、実はこの写真でも上で紹介した三分割法を使っています。構図や被写体は慣れてくると複合的に組み合わせることができるので、一つ一つをきちんと覚えていけば写真の幅は自然と広がっていきます。
3. ボケを意識する
「被写体」「構図」を理解してもらえたのであれば、イメージにより近い写真を撮ることができるようになったと思います。
ただそれでも「被写体も構図も似ているのにインスタで人気のあの人の写真とどこか雰囲気が違うんだよなぁ」と思うこと、あると思います。おそらくですが、そのちょっとした雰囲気の違いの正体は「ボケ」にあるかもしれません。
3.1 一眼レフならF値を意識
もし写真に興味があって何らかの一眼レフカメラやミラーレス、コンパクトデジカメをお持ちの方がいましたら、おめでとうございます。すぐにボケる写真を撮ることが可能です。
カメラの「ボケ」はF値という数値を変えることによりボケる度合いを変化させることができます。F値を小さくすれば背景がボケやすくなり、F値を大きくすれば背景までシャープに映る写真を撮影することができます。
上の写真はカメラのF値を2.8に設定し、真ん中の紫陽花にピントを当てています。背景がボケ、更に手前の紫陽花もボケ、被写体のみがくっきりと浮かび上がります。
このF値はカメラ、レンズ毎に設定できる値が異なるので、一般的によくボケる(=F値が低く設定できる)ものほど高くなる傾向があります。
3.2 マニュアルフォーカスでぼかす
F値だけではなく、ピントの合わせ方によってもボケを作ることは可能です。通常のカメラの設定はシャッターを軽く押すと「ピピッ」と音が鳴り自動的にピントが合うと思いますが、これは「オートフォーカス」という撮影設定がされている状態。この設定を「マニュアルフォーカス」という設定に変えると自分でピントを当てる場所を調整することができ、あえてピントをずらすことによりボケた写真を撮ることができます。
上の写真は横浜の夜景をわざとピントをずらしてボカしたもの。丸い光が「玉ボケ」と呼ばれるやつですね。レンズやカメラによってもこの「玉ボケ」の大きさや形が変わるので、写真の楽しみの一つと言えます。
3.3 意外とiPhoneが優秀
ここまでで「ボケる写真を撮るためにはいいカメラが必要なのか…」と思った方、ご安心下さい。昨今の技術の進歩は素晴らしいもので、最近のスマホは中途半端なデジカメを凌駕するスペックを持っています。
特に使っていて思うのはiPhone7 Plusの「被写界深度エフェクト」が非常に優秀。こちらは普通のカメラの技術とは異なりデジタルで「ボケ」を作る機能なのですがかなり自然に、滑らかにボケを作り出してくれます。
上の写真は歩きながらサクッとiPhone7 Plusで撮影した写真。カップの周りの背景がぼんやりとボケているのがわかります。iPhoneでも充分綺麗で雰囲気がある写真を撮れる時代が来ているんですね。私自身、あと数年で「カメラはiPhoneで充分」という時代が来るんじゃないかと本気で思うことがあります。
先日も紫陽花を撮りに行った際に女子大生が自分の目の前に花を置いて前ボケ&遠近法による小顔効果を演出し、iPhoneで撮影ていました。おそらく誰に教わったわけでもなく本能でやっているんでしょうね…。若い女子の発想力には驚かされます。
BLOGGERS TEA PARTYで写真にこだわりを。
以上簡単に3つに分けて「SNS映えする写真」についてご紹介をさせていただきました。上記は写真を撮る上での基礎的な話でもあるのでシャッターボタンを押す前に、少しだけ上のテクニックを思い出してから写真を撮るようにしてみて下さい。
BLOGGERS TEA PARTYでは基本的にはブログについてワイワイと楽しく話し合いながら知識を共有するコミュニティですが、写真にこだわりが強い人も多く、一部派生をして「写真部」という活動も始まっています。
会費は月額500円、ワンコインで済みますのでブログに興味がある方だけでなく、写真を上手に撮れるようになりたい方にもという方にもオススメです。ご興味ある方がございましたら是非ご参加、お待ちしています!