髪を切ろうと思ったとき、インターネットで検索してサロンを探すのが当たり前の時代。お客さんがヘアサロンを選ぶとき、参考にするのはヘアスタイルの写真です。
現代の美容師はヘアスタイルをつくるだけでなく、自分自身で撮影もしてネット上に投稿しなくては、生き残ることはできません。
「ゼロから指名100万円UPを目指す撮影特化型サロン/Lessence」は、滝沢裕康、森亜伊希、木村直継という3名のヘアスタイリストのもとで、「スタイル撮り」を通して今の美容師に必要なセンスを養い、どのようにレッスンしていけばいいかを学べるオンラインサロンです。
今回はこの3人にインタビューを行い、なぜ今ヘアサロンを経営するにあたって、「スタイル撮り」が必要なのかを伺いました。
まずはiPhoneでもいいから撮影しよう、どうせカメラが欲しくなるから。
−−まず、自己紹介をお願いします。
森 亜伊希(以下:森):僕は横浜のオーガスト ヘア ネイル ヨコハマでクリエイティブディレクターをしている森 亜伊希といいます。
今は全国でセミナーをやって、作品撮りについてレクチャーをしていて、このオンラインサロンもその一環です。
滝沢 裕康(以下:滝沢):千葉市に11/1オープンする aimer オーナー滝沢 裕康と申します。
僕は前の会社の方針でスタイル撮影が強化されまして、講習を受けたり独学で作品撮影を始めました。
でも、ひとりでやってると煮詰まってくるんですよね。そんなときに、森と木村に出会って、刺激をもらいました。去年はホットペッパービューティーのコンテストでグランプリを受賞させていただきました。
木村 直継(以下:木村):自分はAshというチェーン店の東戸塚店で副店長をしている木村 直継です。撮影は5年前から始めました。最初は作品撮りをすることで集客を狙っていたんですけど、だんだん撮影が楽しくなってきちゃって、それが高じてオンラインサロンをやるに至っています。
––みなさん、作品撮りを始める前からカメラが趣味だったんですか?
木村:そんなことはなくて、5〜6年前から撮影を始めたんです。それまではカメラどころかパソコンもiPhoneも持っていませんでした。
滝沢:僕も最初は安物カメラで。でもやっぱり技術が上がっていくと、いいカメラが欲しくなるんですよね。
森:「撮影しよう、じゃあカメラ買うか」って感じですね。
––お三方ともカメラ未経験のところから作品撮りを始められたんですね。
森:そうですね。ただ、最初は別にiPhoneのカメラで始めてもいいんですよ。
滝沢:今はiPhone搭載のカメラもスペックが上がってるから、全然いける。
森:だから今は「カメラがないから作品撮りができない」って言い訳ができないんですよね。
僕はいつも「ゼロよりは1が良い」って言ってて、まずは始めることが大切なんです。
––とはいえ、初心者は作ったヘアスタイルを自分で撮影してアップするのは難しいのかなと思いますが
森:確かにそうですね。撮影に関してはハードルが高いって感じる人が多い。そういう時はいきなりカットモデルさんをがっつり撮るとかじゃなくて、ケータイでもいいから自分のお客さんを撮ったりして、撮ることに慣れることが大切ですね。
––撮影を始めてから集客に関して手応えはありますか?
滝沢:今はすごくありますね。お店を探してるときって、情報が多ければ多いほど嬉しいじゃないですか。僕らはホットペッパーやInstagramなんかで発信してるから、やっぱりそれを見てご来店される方が多いですね。
木村:僕はTwitterとかにLINEのIDも載せているので、それを見て予約してくれる方もいますよ。
––LINEのIDを公開していると、冷やかしでLINEしてくる人もいらっしゃったりしませんか?
木村:たまにいますが、僕はある程度SNS慣れしているので大丈夫ですね。メッセージをくださる方の大半はちゃんと予約したい方たちですね。
滝沢:ネットに作品撮りをアップしてから、僕のことをある程度調べて来てくれる人が多くなりました。そうすると、僕とお客様のスタイルの好みが初めからマッチしてることが多いので、リピート率も上がりました。
集客に囚われると、お客さんは来ない
––Instagramに写真を上げられる際に気をつけてることってありますか? 森:僕のインスタは自分自身を伝えるためにやっているんで、プライベートのことでも作品撮りでも、なんでもアップしています。やっぱり集客のことだけ考えてるとあんまりおもしろくないし、逆に結果にも繋がらないというか。 木村:僕も最初は集客目当てでやり始めたんですけど、最初のころは全然楽しくなかったし、結果にならなかったですね。 でも、だんだん撮影が楽しくなってきて、もっと良い作品が作りたいって欲が出てからの方が集客にも繋がりました。 僕にとって「集客」って言葉に縛られたスタイルは、ちょっとつまらないんですよね。 ––お三方は、スタイル撮影をご自身でされるヘアスタイリストの先駆け的存在です。しかし最近は誰もがカンタンに写真を撮って、ネットにアップできる時代ですよね。 ここ最近はスタイル撮影の競争が厳しくなってきたと感じることもありますか? 森:たしかに僕が撮影を始めたのは5年くらい前で、インスタにアップし始めたのは2年くらい前。美容師さんでインスタやってる人は当時まだ少なかったですね。 僕は1年でフォロワー5,000人、2年経って23,000人くらいなんですけど、ここから先はあんまり伸びない。 でもそれは誰にとっても同じことで、だからあんまり気にしてないですね。 ここから先はいかにバラエティ豊かに、たくさんのスタイルをクオリティの高い写真で上げ続けられるかが勝負だと思っています。 フォロワー数が多くても写真の数が少ないと、お客さんはどんなスタイルを作れる人なのかよくわからないじゃないですか。だから、あれもできる、これもできる、みたいな感じで内容を分厚くすることを心がけています。滝沢:結局、継続が大切なんですよね。同業者でインスタとかやり始めても、続けてる人はやっぱり少ない。だからスタイル撮影において、競争が激しくなってるとは感じないです。
インスタを更新し続けてると自分のブランドみたいなものも確立されてきて、新規のお客さんが来店しやすくなりますし、リピーターの方も見てくれるので来店された際のコミュニケーションツールにもなって便利です。
––継続するのってとても難しいと思うんですが、どうすればいいんでしょうか。
森:そうですね。セミナーで僕がいつも言ってるのは、「撮影は継続しないと意味がない」ということです。
技術的にレベルアップするには結局継続しか手段はない。じゃあどうしたら継続できるの?って話になるんですけど、結局は結果を出すしかない。結果が出るから楽しくなって、さらに結果を出そうと頑張れる。
あとは仲間が必要ですね。
木村:僕もそう思います。
僕にとって、このふたりに出会えたのは強烈な刺激だったんです。森に出会う前はお店の中しか知らなくて、ひとりで撮影してました。
多分あのまま行ってたら撮影は止めてしまったかもしれない。ひとりで頑張って、でも煮詰まって止めちゃう人っていっぱいいると思うんですよね。
オンラインサロンの良いところは、どこにいても仲間と繋がれることです。スマホをひらけば遠くでも仲間が頑張ってるのが見れる。それが刺激になって続けられるんですよね。
森:あと、大事なのは「結果」をどう捉えるかってことです。
結果っていうのは集客を上げるってことだけじゃない。自分で目標決める、例えば月に10人撮影するって決めて達成すればそれも結果じゃないですか。いちばん良くないのが漫然とやることで、それだと続かない。
みんなが続けやすい環境を整えたり、結果に繋がる撮影テクニックを教える場がこのオンラインサロンです。
––サロンの中では、スタイルの作り方からカメラなどの機材選びのアドバイス、ホットペッパーへの更新時間への言及だったり、かなり具体的なことまで触れていますよね。
ここでサロンに入ろうか迷ってる読者の方に、「ここを気をつければ結果が出る!」ポイントを教えていただきたいです。
森:一言では言えないよね(笑)。人それぞれですから……。
あ、でも一つ言いたいのは、撮影する時はバックスタイルだけじゃなくて、正面から撮ったほうが良いと思います。バックスタイル作るの上手くても、撮影がヘタってことが多いんですよ。
美容師でも理解している人は少ないと思うんですけど、バックスタイル作るのと前から作るスタイルって全然違うんですね。
バックスタイル作る時の動きって、カラーを良く見せるものなんです。
やっぱり、ケータイでもいいからスタイル写真風に撮るのを、まずはやって見てほしいですね。
––最後になりますが、このサロン「ゼロから指名100万円UPを目指す撮影特化型サロン/Lessence」はどのような方にオススメでしょうか?
木村:結局、発信してる人のことしか世の中の人は知ることができないんですよね。美容師だってそうで、ちゃんと志を持って、SNSを続けて、カットや撮影の技術を磨いていけば自然と人に見られるようになって、結果としてそれが集客にも繋がります。
新しい挑戦をし続ければ他の人から一歩抜きん出ることはできるので、「作品撮り」してみたいけど一歩を踏み出せない人はぜひ入ってほしいです。
森:サロンに入ってくる人の中には、未経験の方も多いですし、そういう人たちに一から教えてあげる記事もたくさん上げています。
すでに撮影を始めてるけど、独学以上のものを得たいなって人もいます。このサロンにいちばん向いてるのは、刺激を求めている人ですね。
滝沢:僕も刺激だと思いますね。
さらに撮影を楽しみたいとか、技術を上げたいならうちに入ってくれたらなんでも教えます。全国のサロンメンバーと共に継続もできるはずです。
木村:あと、若手スタイリストにも入ってほしいですね。
ただ、たまに撮影にしか興味ない子とかもいて、そういうのは違うなって思うんです。僕らも趣味でやってるわけじゃなくて真剣です。撮影はもちろん大事ですが、美容師にとっていちばん大切なのはサロンワークですから。
滝沢:僕はサロンで教えるだけじゃなくって、サロンメンバーからも刺激をもらっています。
入会を迷ってる人もけっこういると思うんですけど、気軽に入ってほしいです。
もし自分の周りに技術とか撮影のことで切磋琢磨できる人がいなくても、Lessenceには同じ志を持った人がたくさんいるので。
森:Lessenceは、撮影する人たちのコミュニティみたいな感じです。撮影やってる人たちがいっぱい集まって、みんなで楽しくなる。情報交換したり、自分の近くに住んでる人を見つけて一緒に撮影するみたいなコミュニティです。
お三方はクールな出で立ちとは裏腹に、とても熱いパッションを持っていらっしゃいました。3人が出会い、共に刺激を与え合い、ヘアスタイルの作品撮りを通して、美容師としてスキルアップをし続けていることが伺えるインタビューでした。
木村さん、滝沢さん、森さんの情熱によってますます盛り上がる「ゼロから指名100万円UPを目指す撮影特化型サロン/Lessence」。秘めたる熱い志を持った美容師の方は、ぜひご入会を!