クリスマスも終わって、すっかり年の瀬となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回はCANARY編集部が、サロンオーナーさんたちのおすすめの本を紹介いたします。年末年始のお休みの間に、様々なオーナーさんがおすすめする書籍を読んで、来年の成長に備えませんか?
政治、美容、経済、スピリチュアル…色々なオンラインサロンがあるDMMオンラインサロン。そんなオンラインサロンのオーナーさんたちですから、きっとあなたの気に入る1冊があるはず。
お忙しい中ご回答いただきましたオーナーさん、ありがとうございました!
2017年に読んだ本の冊数
まずは、「2017年に読んだ本の冊数」を聞いてみました。
いろいろな分野で知の伝導者として活躍しているサロンオーナーの皆さんは、果たしてどれくらいの本を読んでいるのでしょうか。
ダラララ…(ドラムロール)
じゃん!
8割以上の方が1年に30冊以上読んでいるとのことでした。毎月2冊は読んでいるペースということになります。
また、全体で約半数の6名のサロンオーナーさんが、なんと、年間50冊以上の本を読んでいるということで…!! 大体週に1冊以上読んでいるということになります。
たくさんのインプットをしているから、専門家になれるのか…それとも、専門家だからたくさんのインプットをしているのか。おそらくその両方が大事なんですね。
今、これをお読みの皆さんはいかがでしょうか?
あなたの選ぶ2017年の1冊
ここからは、サロンオーナーさんおすすめの本を、オーナーさんのコメントと合わせてご紹介していきます。
多くの経験を重ねてきたサロンオーナーの皆さんのおすすめの本、わくわくしますね!
まずは、「あなたの選ぶ2017年の1冊」です!
サロンオーナーが、2017年最もおすすめしたい本です。是非、年末年始のお休みに読んでみていただきたいです。
『伝わっているか?』
まずは、フードジャーナリストやラーメン評論家として活動中の山路力也さんがおすすめする、『伝わっているか?』です。
昨年より繰り返し読んでは自分の感覚を再確認しています。いくら言葉を発しても、文字を連ねても、伝わらなければ意味がない。それは私のような物書きでも、飲食店を営む人でも同じことだと思うのです。
サントリー「伊右衛門」「ザ・プレミアムモルツ」のCMを手掛けた、コピーライターの小西利行さんの著書です。
「東京のとある商店街にある、昔ながらのスナック「いるか」。父の後を継いだ店長のももこ(♂本名:桃太郎)は悩んでいた」…という、ちょっとおちゃめな一文であらすじが始まっています。
表紙のイルカがキュートな1冊です。
『サピエンス全史』
次は、株式会社HASUNA代表の白木夏子さんおすすめの、『サピエンス全史』です。
間違いなく今年一番の本だと思います。先史以前のサピエンスに関する分析を知ることによって、より深いビジネスの戦略を考えられるようになりました。
こちらの書籍は上下巻で構成される長めの本ですが、「ビジネス書大賞2017」の大賞を受賞し、また「ビジネス書グランプリ2017リベラルアーツ部門」の第1位でもあります。
また、アメトーーク!で、カズレーザーさんが「今年読んだお気に入りの本」として紹介した書籍でもあります。
2017年のイチ押しビジネス書として是非押さえておきたいですね。
『巻き込む力支援を勝ち取る起業ストーリーのつくり方』
3冊目は、モンキー・パンチ、井上雄彦、京極夏彦などの原作アニメの文芸を担当した高達俊之さんおすすめ、『巻き込む力 支援を勝ち取る起業ストーリーのつくり方』です。
今年長らく勤めていた会社を辞めて、独立・起業いたしました。そうした中で、本著は羅針盤のような役割を担ってくれました。
今年4月に独立した高達さん。その参考になったのがこちらの書籍とのことです。
こちらの書籍は、実物のピッチ資料を収録しています。ピッチとは、数多くのスタートアップ企業が生まれるシリコンバレー発祥の言葉で、投資家に対するプレゼンのことを指します。
これから独立や起業を目指している方に、是非参考にしていただきたい書籍です。
次に読みたい! 自分の中でHOTな1冊
ここからは、「次に読みたい! 自分の中でHOTな1冊」と称して、次に読みたい本を紹介していきます。
「読んだことがある中でおすすめな本」はもちろんお墨付きということで素晴らしいのですが、「これから読んでみたい本」はさらにわくわくしますね。
なんとなく気になる、その状況で次に手に取る本は、どんな本なのでしょうか。
『地獄の淵から:ヨーロッパ史1914-1949』
まずは政治哲学・政治思想を専門とする岩田温さんおすすめの、『地獄の淵から:ヨーロッパ史1914-1949』をご紹介します。
なかなか時間が取れずにいるが、未発売のものを含めて全四巻の大著を読みたい。著者の誠実な論じ方に好印象を持つ。そして、何よりも混迷を深めるこれからの時代を知る為に、20世紀の悲劇を見つめたい。二度と悲劇を繰り返さない為に。
1914年から1949年のヨーロッパは、二度の世界大戦の最中、大変な激動の時代でした。
政治・経済・社会・文化の観点から、欧州全体について述べた書籍です。
およそ100年前と、まだまだ身近な時代に起きた悲劇。歴史は久しぶりという方もこの機会に過去を振り返ってみませんか。
『卵の緒』
2冊目は、「“生きること”を親子で楽しむ保育園」をテーマにしたサロンを運営中の小笠原舞さんご紹介の『卵の緒』です。
本が好きな友人数名にオススメを聞き、その中でもタイトルが気になったから。
『卵の緒』は、夏目漱石の『坊っちゃん』の舞台である愛媛県松山市が主催する、「第7回坊っちゃん文学大賞」で大賞を受賞した作品です。
すごく素敵な選出理由だと思いました。はじめて本に触れるきっかけというのは、おそらく多くの人にとって「読み聞かせ」ではないでしょうか。つまり、「誰かのおすすめ」から読書の習慣が始まるのです。
たまには、「誰かのおすすめ」からふらっと本を手に取ってみると、面白い発見があるかもしれません。
自分の人生に一番影響を与えた1冊
最後は、サロンオーナーの皆さんの人生に一番影響を与えた1冊をご紹介します。
様々な道のプロとして活躍するサロンオーナーさんですが、果たしてどうしてそうなったのでしょうか。また、その道で活躍するにあたって参考にした書籍とは?
誰かの人生を変えた1冊、ちょっと多めの5冊を紹介します。
『やる気脳を育てる』
1冊目は、2016年3月まで教員として活躍、県の「授業力優秀教員」に認定された経験のある亀かなさんの人生を変えた、『やる気脳を育てる』です。
教育と脳科学はとても近いものがあり、今までアバウトにとらえていた教育がとても明確かつ簡潔になった瞬間でした。フィンランドやドイツ、オーストラリアではIQよりもHQやSQを大切にしていることをホームステイしたときに知り、その後であった本が「やる気脳を育てる」でした。それまで「なんとなく」や「経験値」で語っていた教育が、科学的かつ明確な根拠をもって取り組むことができるようになりました。(一部抜粋)
こちらの書籍は、子どもの教育に関して「人間性知能HQ」というものを中心に解説しています。HQとは、Human Quotient(人間指数)の略です。
亀かなさんは学校の先生や、学校での教育アドバイザーとしての経験の中でこちらの書籍が役立ったとのことですが、小さなお子さんがいる保護者の方にも役に立つ書籍です。
科学な視点で教育を捉えてみたい方におすすめです。
『はじめてのチャネリングー誰もが持つ「覚醒スイッチ」を押す方法ー』
2冊目は、未来読師(さきよみし) 葉月さんの人生を変えた、『はじめてのチャネリングー誰もが持つ「覚醒スイッチ」を押す方法ー』です。
この本をキッカケにスピリチュアルワークに参加しました。そこで行われた1つのワークセッションの方法を見て、自分が何か引っかかって始められなかったセッションの理由が分かり解決しました。そのおかげで今お仕事になっているセッションが出来ています。
こちらの書籍は、外資系ビジネスマンだった著者が実際に体験した内容を元にした書籍とのこと。
誰もが持っているとされる「チャネリング能力」を引き出す方法について述べられており、色々な方のブログで紹介されています。
スピリチュアルに興味のある人や、セッションのやり方について悩んでいる方におすすめの書籍です。
『ユダヤ人大富豪の教えIII ~人間関係を築く8つのレッスン』
3冊目は、まさに今回の記事にピッタリの久木田裕常さんの人生を変えた本、『ユダヤ人大富豪の教えIII ~人間関係を築く8つのレッスン』です。久木田さんは、「本が好き!倶楽部オンラインサロン」を運営するオーナーさんです。
人間関係が、人生のすべてを決める。人間関係で発生する力学をわかりやすく教えてくれ、人間嫌いから人間好きへ、価値観が逆転しました。僕の崩壊した人生を救ってくれた一冊です。
こちらの書籍は、シリーズ累計で300万部を突破するベストセラー書籍です。シリーズ3冊目のこちらの書籍では、人間関係について詳しく述べられています。
著者の本田健さんは、「20代にしておきたい17のこと」などのベストセラーでも知られる方で、多くの人の人生を導いてきた方です。
久木田さんは、この書籍によって、価値観が逆転するほど人生が変わったとか。すごい影響力ですね。
ベストセラーの良いところは「多くの人に受けいれられたという確実性」が大きいようで、もしも自分には当てはまらなかったとしても、その書籍を読んだ多くの人と、同じ話題で盛り上がれるところにもあるかもしれません。
普段はこんな本読まない! という方も、この冬はベストセラーに挑戦してみてはいかがでしょうか。
『道は開ける』
4冊目は、第29代航空幕僚長、田母神俊雄さんの人生を変えた書籍、『道は開ける』をご紹介します。
この書籍につきましては、田母神さんから殊更熱いコメントをいただきました。
人生いろいろあり、悩みごとも多い。特に若い人たちは理想を求めることが多いため多くの悩みを抱えている。私は27歳の頃にカーネギーの「道は開ける」に出会った。これを読んで目から鱗が落ちる思いであったことを覚えている。
カーネギーはアメリカの鉄鋼王と呼ばれる経営の達人であるが、学者のような深い学があるわけではない。
しかし前向きで活力のある人生を送るためのいろいろなヒントを本書で紹介している。実学の達人であると思う。
容姿であるとか出自であるとかは自分の力ではどうにもならない。そんなことで悩んでもしょうがない。試験に落ちたとかものをなくした時には、その結果を受け入れてその後どうすべきかを考える。
あのときもっと頑張っておけばこうならなかったとか、きちんと片付けておけばよかったのにとか考えることは後ろ向きの発想だ。常に結果を受け入れてこれからどうするかを考える。これが前向きということだ。反省して行動を修正することは必要であるが、悩んではいけないとカーネギーは教える。
「ストップロスオーダーをつける」などは圧巻だ。1万円札を落とし、それにくどくどと頭を悩ませることは、1万円を失った上にそれを悔いるというという二重のマイナスを被ることになる。だから損失は1万円を失っただけにしてそれで心まで蝕まれることはないようにしよう。新たに1万円を稼ぐ方法を考えればよいのだ。
さらに心配したことの90%は実際には起きないと考えた方がよいと教える。泥棒に入られたらどうしようとか事故にあったらどうすればよいのかとその防止策を予め考えることは大切なことであるが、それによってどうしよう、どうしようと悩んではいけないのだ。
あらかじめ手を打ってあとは心配しないことだと彼は言う。心配事が現実化する可能性は本当に低いのだ。その他にも心を悩ませずに前向きに生きる人生のヒントがいっぱい書いてある。
私は今でも時々本書を引っ張り出して読んでいる。
ディール・カーネギーには世界のベストセラー「人を動かす」という名著がある。同じく創元社から出版されているがこちらも素晴らしい本である。人間関係は煩わしいことも多いが、良好な人間関係を築くためには、その人の話し方と人に接する態度が大事だという。こちらも併せて読んでいただくと若い人たちのこれからの人生が開けるのではないかと思っている。
初版は第2次世界大戦の最中の1944年発行。そこから時代に合わせて改定が施されてきた書籍です。普段から書店に足を運ぶ方であれば、表紙に見覚えがある方も多いはず。
電子書籍や文庫はもちろん、漫画化などもされているベストセラー小説なので、文章を読むとどうしても上下のまぶたがくっつくタイプの方は漫画も選択肢に入れていいかもしれませんね。
また、田母神さんもコメント内で触れている『人を動かす』ですが、こちらは人生を変えた1冊として、高達俊之さんからご紹介をいただいております。
50年以上、多くのリーダーや経営者を育ててきた名著たち。これから先も多くの人に読み継がれていくことでしょう。
もしも気になったなら、今が「その時」かもしれません。人生に欠かすことのできない「人間関係」を見つめ直してみませんか。
以上、オーナーさんのおすすめする書籍たちでした。読んだことのある本や、気になった本は見つかったでしょうか。
最後に、ご紹介いただきました全ての書籍のリストを掲載いたします。気になるタイトルのものがあれば、2018年お正月のお供に。
あなたの選ぶ2017年の1冊
- 職場を幸せにするメガネ 〜アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント〜
- [カラー改訂版]バカ売れキーワード1000
- POWERS OF TWO 二人で一人の天才
- ロシア革命史
- 本日は、お日柄もよく
- 全裸監督 村西とおる伝
- 人生の勝算
- ルーズベルトの開戦責任: 大統領が最も恐れた男の証言
- 自分を不幸にしない13の習慣
- 歎異抄
次に読みたい! 自分の中でHOTな1冊
- 人前で話す・教える技術
- 多動力
- 新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方
- 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」
- ファミリー・シークレット―傷ついた魂のための家族学
- 別冊映画秘宝ブレードランナー究極読本&近未来SF映画の世界
- 9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために
- 知の湧水
- DEEP THINKING ディープ・シンキング 人工知能の思考を読む
自分の人生に一番影響を与えた1冊