子どもの個性を伸ばすには「母親が本音を言える場所」が必要?

著者名菅原 さくら
子どもの個性を伸ばすには「母親が本音を言える場所」が必要?

子育て中には、心を許しあえるコミュニティがほしいもの。ちょっとした悩みを共有したり、気になる疑問を尋ねてみたり……信頼できる仲間と話をするだけで、ぐっと気持ちが楽になります。

DMMオンラインサロン『ほうかご保育園~園舎をもたないインターネット保育園~』は、どこに住んでいてもさまざまな交流を楽しむことのできる場所。0歳以上の子どもを持ち、サロンの理念に共感できる母親なら、誰でも入園が可能です。保育士起業家の小竹めぐみさんと小笠原舞さんが中心となり、日々メンバーとコミュニケーションを重ねています。

とはいっても、具体的にどんな活動をしているのでしょうか? 2人のオーナーがどんな気持ちでメンバーと向き合っているのか、聞いてみました。

「誰かのママ」ではなく「一人の人間」として知り合える場所

―そもそも『ほうかご保育園』とは、何のために生まれたオンラインサロンなのでしょうか。

小笠原舞:『ほうかご保育園』は、子育て中の母親同士が、深く知り合える”コミュニティ”を目指しています。私たちオーナーが保育のノウハウを一方的に教えるようなサロンではなく、集まったメンバー同士の交流が中心なんです。

前身となっているのは、親子で通う習い事として開催している自主事業『おやこ保育園』。全10回の体感型講座で、親と子どもの両方が主役なのが特徴です。子どもは子ども同士でのびのびと遊び、親は親同士でたくさんコミュニケーションをとることができるような様々な仕掛けをプログラムになっています。「◯◯ちゃんのママ」ではなく「○○ちゃん・さん」という1人の人間として、親がお互いに知り合っていくんです。

『おやこ保育園』は毎回同じメンバーが集まるので、最後にはまるで親戚のように絆が強くなっていくのですが、10回目で卒園となります。「卒業してからも繋がり続けていられる場所がほしい」という声と「おやこ保育園に入りたかったのに満員になってしまっていた」「住まいが遠くて参加できなかった」などの声から、この『ほうかご保育園』が生まれました。

小竹めぐみ:『おやこ保育園』は子どもの対象年齢が、0~2歳まで。でも、もっと幅広い年齢層の子どもを持つ方たちからも「何かに参加したい、関わりたい」という声が聞こえていたので、『ほうかご保育園』では子どもの年齢制限を設けていないんです。いまは0歳から小5までの子どもを持つ母親が、インターネットを通じて全国から参加しています。

―『ほうかご保育園』では、具体的にどんな活動をしていますか。

小笠原舞:基本の活動はオンラインが中心で、メンバーからの質問にみんなで答えたり、悩みについて意見交換したり……。お互いの理解が深まるよう、メンバーの誰かにスポットライトを当てて、その人について私たちが丁寧にインタビューする企画もあります。それから、定期的に「登園日」という名のオフ会も。実際に顔を合わせられるため、安心して仲良くなれるのがポイントです。

小竹めぐみ:インターネットだから、自分のペースで参加できるんですよね。母親になると本当に忙しいので、決まった時間を確保しなければならないリアルなコミュニティだと続かないこともあります。子どもが少し早く寝た15分間で、自分の言いたいことが言えたり、知りたかった情報をキャッチできる場所が、ネット上にあるだけでいいんです。

『ほうかご保育園』の主語は「お母さん」自身。子どもと一緒にいる大人の精神状態は、子どもにそのまま影響を与えます。だからこそ、このオンラインサロンを、お母さんたちがほっとできる場所にしたいと思っているんです。

大人が個性を認め合えなければ、子どもの個性は伸ばせない

―近くにいる大人の精神状態が、子どもに影響する。どんな場面でその気づきを得て、母親に寄りそうコミュニティを作ろうと思ったのでしょうか。

小笠原舞:保育園で働いていたある日、子どもにあまり元気がなくて。その子のお母さんが悩んでいるように見えたため、帰り際にお母さんに声をかけ、話をしたんです。「最近、お仕事忙しいんですか?」という、何気ない会話だったのですが、少し気が楽になってくれたようでした。すると次の日、子どもも元気になっていて……大人が変わると、子どもも変わるんだなって実感しましたね。保育士の仕事って、子どもと関わるだけじゃないんです。親をサポートしていくほうが、実はメインの仕事なんじゃないかなと、思うようになりました。

小竹めぐみ:園で担任をしていた頃、自分らしく、個性がのびのび発揮されているお母さんのお子さんは、やっぱりのびのびしている印象がありました。とがる必要はないけれど、大人こそがもっと自由に、それぞれの個性を伸ばしていけるといいなと思っています。人はせっかく違いを持って生まれてくるんだから、みんな同じじゃないことを楽しめるほうがいいですよね。

小笠原舞:子どもたちって結局、大人の姿をよく見ています。そして、そこからしっかり学んでいますよね。「子どもたちの個性を伸ばそう!」とよく大人たちは言うけれど、親や保育士から個性が見えてこなければ、実現はなかなか難しいですよね。大人が自分らしくいられるひとつのきっかけとして、「ほうかご保育園」では親が安心して自分の個性をそのまま出しながら、その個性をお互いに「素敵だね」と言い合えるコミュニティを作っていきたいと思っています。

―では、そんな場所を作っていくために、お二人が心がけていることを教えてください。

小竹めぐみ:まずは、自分たちが本音をさらけ出すことですね。ほかでは言わないようなプライベートなことも、サロンではオープンにしています。そうすると、参加している方たちも「こんな私的なことを話していいんだ」と感じて、いろいろ話してくれるようになる。そういう積み重ねで、お互いの気持ちが楽になるコミュニケーションが生まれてくると思っています。

小笠原舞:子どもを産むと、子どもの話が中心になってしまうとおっしゃる方が少なくありません。自分自身のことを本音で話せる関係って、どんどんなくなっていくのかもしれません。だからこそ、年齢や仕事などの上下関係を抜きにして、フラットに繋がり合える場所が必要だと思うんです。

小竹めぐみ:サロンでは、私たちも「先生」ではなくて「まいちゃん」「めぐちゃん」と呼ばれています。呼び方はもちろん、メンバーとの関係もフラットです。保育士としての経験があるので、必要なときには頼ってもらっていますが、運営している私たちの方も、皆さんからたくさんの刺激や学びを頂いていると感じています。

また、クラス運営は、子ども一人ひとりに寄り添いながら、その個性を伸ばしていくことなのですが、それと同じことを、今は『ほうかご保育園』でお母さんたちに対してしているような感覚です。子どもが成長していくためには、親子関係だけじゃなく子ども同士の関係も大切になってくるように、実はお母さん同士の関係も大事なんです。そんな気持ちで、このサロンを運営しています。


子育ての模範解答は、どこにもありません。でも「近くにいる人たちと共有するだけで、不思議といろいろ解決する場面が多い」と、お二人は言います。

同じように子育てと向き合っている仲間とおしゃべりすることで、ちょっと元気をもらえたり、先輩ママから役立つ情報をゲットしたり。保育士起業家である小竹さん、小笠原さんという、強力な味方もいます。

一人でもやもやしているママがいましたら、ぜひ『ほうかご保育園』に入園してみてはいかがでしょうか?

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