近頃、テレビや雑誌などでも注目されている「腸活」というキーワード。「腸活」とは、腸内環境を整えて美腸（腸が美しい状態）に近づけることです。
美腸だと、体を流れる血液の質がよくなり、「美肌、代謝が上がる、常に幸せ、花粉症の軽減」などの効果を感じることができるそう。
では、美腸になるにはどうすれば良いのか？本当に花粉症に効果があるのか？ オンラインサロン日本美腸協会のオーナーであり美腸ナースの小野咲さんとスタッフの飯田さんに伺いました。
インタビューと一緒に、花粉症予防に効果的なマッサージも教えていただいたので、動画で紹介します。
美腸とは、お腹がふわふわで柔らかい状態
―早速ですが、美腸とはどういった状態を指すのでしょうか？
小野さん：腸に老廃物の詰まりがなく、お腹がふわふわで柔らかい状態です。
お腹の柔らかさをチェックするには、おへそから指2本分外側を人差し指から小指の4本を使って押してみてください。そこで指が入るかどうか確認してください。
―触ってみると結構痛いですね。体型によって指が入る、入らないはありますか？
小野さん：ほとんどの人が触ると違和感や多少の痛みがあるので、第一関節まで入るかどうかを目安にしてください。第二関節まで入ると良いですね。ちなみに痩せていても太っていても特に関係ないので、目安として試してみてください。
―他に確認すべきことはありますか？
小野さん：排便の回数ですね。毎食後に便が出るのが一番の理想ですが、毎日一回、柔らかい便が出ていれば問題ないです。
―便の形などは気にしなくても大丈夫ですか？
小野さん：一番良いのはバナナ型の便がすっきり出ること。ですが、毎日出ているのであれば問題ないです。
▼指を指している便の状態が理想的
―では、便秘で悩んでいる人はどうすれば良いでしょうか
小野さん：まずは腸に悪いものを入れないことが大切。腸の敵は添加物の多い食品や脂っこい外食。また味が濃いもの、砂糖や小麦粉が沢山入ったものを食べると汚れやすいです。
―結構多くのものがNGなんですね。意識しないと難しい…
小野さん：あまり気にしすぎるのもよくないので、例えばパンやパスタなどの小麦粉が多く入ったものをランチに食べたら夜は控えてみるとか、そういったことから始めれば大丈夫です。
意識してヨーグルトなどを摂っても、体によくないものや不規則な生活をしてしまうと善玉菌がどんどん死んでしまうので、体に良いものを摂るように心がけてください。
▼食事については以前小野さんが記事を書いているので参考にしてみてください！
便秘解消は花粉症の症状軽減にもつながる
―オンラインサロンの紹介ページに花粉症に悩む方にも…と書いてありますが、美腸になると花粉症の改善も期待できるのでしょうか？
小野さん：腸内環境が良くなれば、花粉症の症状も軽減すると言われています。ヨーグルトや発酵食品を何種類か摂って、腸内の菌の種類を多くしましょう。また、大腸に便が溜まりやすい人は鼻の通りが悪くなるので、花粉症の人も便秘の改善を意識すると良いですね。
―食事のほかに、何か自分でできるマッサージやストレッチなどはありますか？
小野さん：花粉症の予防のためには小腸を活性化させて免疫細胞を沢山つくるか、大腸の詰まりをデトックスして排泄を促すことが大切です。そこで効果的なマッサージ2種類と、マッサージに入る前の準備運動をお伝えするので、試してみてくださいね。
マッサージ前の準備運動
女性は腸が下がりやすいので、下がっている腸をまずは元の場所に戻してあげましょう。
ポイントは
- 膝、腰、肩が一直線になるようにおしりを上げる
- 正面、左右と合わせて10回以上を目安に
下っ腹のポッコリにも効果的なので、下っ腹が気になる方は毎日寝る前にやってみてください。
小腸のツボ押し
小腸を活性化し、免疫細胞を作りやすくします。
ポイントは
- 押すときに腹筋が弱まるように少し前かがみになる
- 強さはあまり痛くない程度に、ツボを押すときは指3本分位使って
大腸デトックス
排泄に重要な役割を果たす大腸のまわりを刺激し、デトックスしてあげましょう。便秘体質の方にもおすすめです。
ポイントは
- 右側は下から（腰骨の上）始めて、左側は上から（肋骨の下）
- ツボは腰骨の内側を触った時に指が入る場所、固まった筋肉や詰まりを潰すようなイメージ
胃腸・小腸・大腸、腸を意識するのが当たり前の世の中に
―今後、オンラインサロンではどのような活動をしていくのでしょうか
小野さん：今は一般社団法人日本美腸協会に所属している会員さんが多いですが、一般の方もどんどん入って欲しいです！
オンラインサロンでは便秘の悩みから腸に関する正しい知識や技術まで、幅広い内容をお伝えしています。オンラインサロンを通じて腸に興味を持つ人が増えて欲しいです。今後はサロンメンバーの中から、美腸プランナーもどんどん育成していきたいと思っています。
「美腸」という言葉が、ダイエットや美肌のように当たり前のワードになって、生活の身近にあるようになって欲しいと語っていた小野さん。インタビュー中も元気で明るい様子だったのは美腸だからかもしれません。より健康にキレイになりたい方、腸からの体質改善が気になる方、ご自身のサロンで腸のケアをプラスされたい方は、オンラインサロン「日本美腸協会」をチェックしてみてください。
