オンラインサロン「シナリオランド」では、アニメや特撮業界の最前線で活躍しているゲストを招き、さまざまな企画でイベントを開催しています。
3月21日に行われたイベントでは、オンラインサロン会員が書いたシナリオに、プロの声優が実際に声を当てるという「声優×シナリオランド 生ボイスワークショップ」が開かれ、より実践的な学びの場となりました。
今回はそのイベントの模様をお伝えします。
個性あふれる豪華声優ゲスト登場!
サロンオーナー小林雄次さん、高達俊之さんの挨拶から始まり、さっそくゲストの登場です。
出典:株式会社ガンバール(GUNBAR Inc.)
ゲストプロフィール(画像左から)
あおきまお
・声優ライブアーティストユニット「ライブレボルト」(紫咲クリス役)
・声優アイドルユニット「マジック&メイデン」(紅月まお役)
・ディズニージュニア「動物園通り64番地」(ティクル役・トビー役)*シーズン3~シーズン4など
池羽悠(いけば ゆう)
・声優ライブアーティストユニット「ライブレボルト」(平井かな役)
・「あわしまマリンパーク」CMペンギン流しアジ篇ナレーション出演
・SECOND・N PRODUCE「騙っちゅーの!」出演など
五味茉莉伽(ごみ まりか)
・声優ライブアーティストユニット「ライブレボルト」(宮代りな役)
・「ぎゃるがん☆だぶるぴーす」(藤原佐織役、剣悠梨役)
・劇団流星群15回公演 「TRUTH」(初音役)など
明るい声と笑顔の三人が入ってくると、会場の雰囲気も一気に華やぎます。
ゲストの自己紹介の後、いよいよワークショップスタートです!
シナリオを生の声で演じてもらう意味とは?
今回のイベントでは、事前に課題が出されていました。
ワークショップ課題
【それぞれの声優の魅力に合ったボイステキストを考える】
・ゲストのあおきまお、池羽悠、五味茉莉伽、それぞれの声優の魅力に合ったボイステキストを考える。いわゆる「当て書き」。
・セリフでもナレーションでも可。
・セリフは老若男女問わず、何でもOK。(声優の魅力が出せればOK)
・尺は、1声優あたり30秒前後
・優れた作品は、正式に声優のボイスサンプルとして採用されるかも!?
(※ボイスサンプルとは、声優の声の特徴や表現力をアピールするために録音された音源素材。声優にとって大事な宣伝材料)
小林さん「シナリオを習作しても、書いたセリフを実際にプロの声優に読んでもらえる機会はなかなかありません。想定と違っていた、もっとこうしてほしいなど、いろいろな感想が出ると思います。そういう、いい意味での違和感だったり、新鮮な発見をしてもらいたいというのが今回の狙いです」
高達さん「シナリオは文字だけでは決して完結しません。テキストの先にコンテンツがあって、声優の生の声や、役者の体で演じられて作品ができあがります。書き手と演じ手のあいだには必ず差異があり、でも一緒にやっていくというのがシナリオの面白いところだと思います。今日はたくさんのテキストを読んでもらって、その面白みを感じてもらえたらと思っています」
シナリオ×声優の数だけ広がる表現
イベント前にオンラインサロン内で応募された、12名のボイステキストが、あおきさん、池羽さん、五味さんによって披露されました。
ゲスト声優3名それぞれのために書き下ろされたセリフは、まさに千差万別。戦隊ものやSF設定、一人二役で犬役を演じたり、しっとりとした朗読劇調のものなど、書き手の個性が光る作品ばかりです。
作者はどういう意図で書いたのか、声優はどんな表現をしようとしたのか、一人ずつ丁寧にフィードバックしていきます。
作者からは「狙い通りに読んでもらえた」「もっとキャラクターやリズムを壊してほしかった」など、様々な感想が飛び出しました。
小林さん「くしゃみの表現で「へっくち」というセリフが出てきましたが、脚本を書いていて、文字列ではこう表現をしたけど、「へっくち」と「はっくしょん」のあいだくらいで言ってほしいっていう時もありますよね。しゃべり言葉って必ずしも五十音だけで表現できるわけではないので書き方に悩むところだと思います。
以前現場で役者さんに、うなずく時の「うむ」というセリフは、「うん」と発音するのとどっちがいいのかと聞かれたことがあるんですが、そういう時は臨機応変に読んでもらえるとキャラクターが自然に広がることもあります。こういうのもシナリオから飛び出した表現の面白さですね」
高達さん「ボイステキストには当てはまらないんですが、沈黙の表現で、「……」という書き方をした場合、実写だと生身の人間の表情で表現できることが、アニメだとただ絵が止まってるだけっていうことになりかねないんですね。なので、アニメのシナリオを書く場合は「……」は多用しないほうがいいっていうのは覚えておくといいかもしれません」
小林さんと高達さんからは、ほかにも、たくさんあるボイスサンプルの中から印象に残るためのヒントや、作品によって求められる演技の違いなど、現場を知るプロならではの視点から、具体的なアドバイスが送られました。
ゲスト声優からは「自分のイメージからかけ離れたキャラクターは演じてみて面白かった」「何気ないセリフにその人物の裏の顔が見えたりすると、想像力がかきたてられて演じ甲斐があった」など、書き手と演じ手双方に実りのあるワークショップとなりました。
総評、そして重大発表!
すべてのボイステキストが披露され、最後にオーナーとゲストがそれぞれ良かったと思う作品を1本ずつ選びました。
この結果を参考にして、今回の作品の中から、あおきさん、池羽さん、五味さんのボイスサンプルが後日収録されるそうです。
高達さん「そして今日は、最後に重大発表があります。……なんと、本日ゲストにお招きした3名に登場してもらうオーディオドラマの、シナリオコンテストを、シナリオランド内で開催いたします!」
小林さん「今回のボイステキストは実は前おきだったということですね(笑)。ここからドラマを書いてもらうという」
高達さん「コメディでもシリアスでも、面白ければなんでもありです。詳細は後日サロン内で告知しますので、ぜひチェックしてください!」
◆オーディオドラマコンテスト開催!◆
「初恋」をテーマに、声優ライブアーティストユニット「ライブレボルト」でも活躍中のあおきまおさん・池羽悠さん・五味茉莉伽さんが登場するオーディオドラマのシナリオを募集いたします。
【概要】
・10分以内のオーディオドラマのシナリオを3本募集
・最優秀賞(3万円)×1作、優秀賞(2万円)×2作
・募集テーマ:「初恋」
・応募締切:2018年5月20日いっぱい
・応募方法:シナリオランドにご入会後、指定のエントリー手続きを行って下さい。(詳細はサロン内に掲示してあります)
・キャスト:あおきまおさん、池羽悠さん、五味茉莉伽さん
【コメント】
▼あおきまおさん
今回は「初恋」というテーマでのボイスドラマという事で、前回とはまた違ったトキメキ要素が詰まっているストーリーなのかと今からワクワクしてます。皆さんの作品を楽しみにしております!
▼池羽悠さん
皆様こんにちは。池羽悠です。
お題が「初恋」!!
恋をすると、世界が輝いて見えますよね~。
私の好きなキャラクターとの出会いは、小学生と幼いのですが、未だに出会った時の事を覚えてます。
皆様の「初恋」は、如何でしょうか?
沢山の物語に出会えるのを、心待ちにしております。
▼五味茉莉伽さん
テーマは『初恋』ということで…今からドキドキしてます!!
ぎゅっとするのか、甘酸っぱいのか、もどかしいのか、ふわふわしてるのか、切ないのか…!
色々なドキドキを楽しみにしています!!
わたしも、うまく表現できるようにがんばります!!
イベントの最後には、シナリオコンテスト開催も発表され、ますます盛り上がりを見せるオンラインサロン「シナリオランド」。アニメや特撮業界で活躍したい人、シナリオの書き方を学びたい人、入会するなら今がチャンスです!
次回イベントも決定しており、映画監督、映像ディレクター、漫画家として活躍中の筧昌也監督を迎え、4月21日(土)にワークショップ形式で開催されます。
オンラインサロン内では、筧監督からのお題が発表されています。こちらも今からの入会で参加可能です。