電子書籍や無料サイト、SNSなどで閲覧できるネットマンガ。スマホでも簡単に読めることから、紙のマンガよりも手軽で、読んでいるという方も多いのではないでしょうか。
「ネットマンガラボ」を運営する、運営リーダーの菊池健さん、コミュニティーマネージャーの栢森まなみさん、SNS担当の村岸繭さんに、「ネットマンガラボ」はどんなことをするオンラインサロンなのか、お話しを伺いました。
紙媒体だけがマンガじゃない、最近はネットマンガが熱い
―インターネット上には、広告で入ってくるマンガからTwitter上で連載しているマンガなど、様々なマンガがありますが、ネットマンガの定義について教えてください。
菊池:これについては運営側でも認識が少しずつ違うので一概に言うのは難しいのですが…私と村岸は、ネットに上がっているマンガは、電子書籍もTwitter上で配信しているものもすべてネットマンガだと思っています。
栢森:私は、出版社を通さずに、個人が上げているマンガをネットマンガだと定義しています。日本の電子書籍市場は2,000憶円と言われていて、その8割がマンガです。それ以外の経済活動とは関係ないところで、Twitter上で配信するマンガや同人誌など多くの人がマンガを描いていて、ネット発のマンガも多々あります。私たちはそんなネットマンガをもっと多く世の中に出していきたいと思っています。
―では、マンガと聞いて一般的にイメージする紙のマンガとの違いは何でしょうか。
栢森:ネットマンガの特徴として、情報が未完成の状態で公開されることがあります。例えば、下書きの色がない状態で初版を公開し、2版では色がついたり、内容自体がアップデートされたり。読者の反応で内容がリアルタイムで変わっていくこともありますね。
―内容が変わることもあるとは。読者は自分の意見によって変化があると思ったら、面白いですね。
菊池:そこがネットマンガの面白いところであり、良いところだと思います。Twitter上で配信されているマンガなどは趣味の範囲で描かれているマンガもありますが、バズったことをきっかけに紙のマンガへ移行した作家もいます。
従来、マンガ家になるためには、出版社に原稿を持っていき、賞を取り、連載を描けるようになり…といった流れがほとんどでしたが、ネットマンガは気軽に始められてますし、既に様々な成功の形も見えてきています。
栢森:最近は作家がどんどん変わっていくリレー形式のマンガや、アマチュア作家が描いた作品に対して、プロ作家が構図や演出を直してくれたりするプラットフォームもあります。
ネットマンガラボ内の企画として、フェローの堀江貴文さんが登壇するイベントのレポートマンガをサロンメンバーが描いてくれました。
イベントレポートはレポート内容を端的に伝えることが重要だと思っています。読者は時間がある人ばかりではないので、短い時間の中でわかりやすく説明するのに適しているのはマンガだ。というところから始まった企画です。
マンガ好きも面白いこと好きも大歓迎
―続いてオンラインサロンの情報を教えてください。ネットマンガ家コースと一般会員コースの2つがありますが、違いはなんでしょうか。
栢森:「ネットマンガ家コース」は、ネットマンガを描いてる方が参加できます。プロからアマ、商業/同人など問わずに募集していますが、入会のためにテストがあります。絵の上手さで判断するというより、面白い内容であることなどを重視しています。
「一般会員コース」は、ネットマンガ家以外の方々のコースです。プロの編集者もいますが、普段は別の仕事をしていて、漫画家と一緒にネットで何かをしたい方が入会しています。
―それでは、マンガを軸に面白いことをしたい人や、何かを発信したい人が多いイメージでしょうか。
栢森:オンラインサロンの名前がネットマンガラボなので、マンガ好きやマンガに詳しくないと入れないのかな? と思われる方もいるかもしれませんが、あくまで軸がマンガなだけですので、オンラインサロンの運営をしてみたい方や何か企画してみたい方にもおすすめです。
―マンガが大好きでないといけないのかと思っていましたが、そうでもないのですね。ちなみに皆さんはマンガ好きなのでしょうか。好きな作品を教えてください。
菊池:私は根っからのマンガ好きです。好きな作品は1990年にビッグコミックスオリジナルから発売された「アフター0」です。
栢森:私はアイドル好きなので「推しが武道館いってくれたら死ぬ」が最近のお気に入りです。
村岸:「NARUTO」が好きです。こんな感じで運営メンバーの好きなマンガも様々なので、私のように一般的な人でも安心して入会してください(笑)。
サロンリニューアルをきっかけに始まった、新しいプロジェクトも
―オンラインサロンリニューアルをきっかけに、新しい企画が始まったと伺いましたが、今はどんな企画が走っているのでしょうか。
栢森:今はメインで4つのプロジェクトが動いています。
- 運営プロジェクト
- 経済時代劇マンガ作成プロジェクト経済&時代劇というテーマを漫画化して、広く多くの人に経済の歴史を知ってもらおうと、マンガを作成するプロジェクト。先程お伝えした堀江さんのイベントレポートもこの類です。
- 堀江貴文さんの著書をマンガにするプロジェクト
- 『乱世の薬売りシン』プロモーションプロジェクト
サロンメンバーの1人が、漫画家「佩月なおこ」さんが90年代に連載した作品『乱世の薬売りシン』を、ネットで復活させました。この作品のプロモーションをサロンメンバーやフェローで議論し、どのように広めていくか考えています。
―多くのプロジェクトが動いてるんですね。これからも更に増えていく予定でしょうか。
栢森:今、ご紹介したのはあくまで多くの人が携わってるメイン企画です。この他にも大きな企画から小さな企画まで、様々な企画をサロンメンバーが進めています。Twitterでマンガを広げていく動きもあって、ご自身のうつ病体験をマンガにしたマンガ家、錦山まるさんがクラウンドファンディングを通じて、自費出版することになったりもしました。
Twitterでマンガが広がれば、マンガ家さんもファンをつけることができるし、拡散側もどうしたら広がっていくか学ぶこともできるので、今後はTwitter上でのプロモーションプロジェクトなどもしていきたいと考えています。
―4つの大きなプロジェクトからTwitter上でのプロモーションと多岐にわたる内容ですね。では、最後にオンラインサロンのPRをお願いします。
菊池:私たちの母体は株式会社マンガ新聞というメディアです。メディア自体がオンラインサロンを開設していて、拡散などのノウハウもあるので、プロモーションなどを学びたい人にもおすすめです。このオンラインサロンの立上時から、堀江貴文さんや 佐渡島庸平さんがフェローとして見守ってくれているので、マンガを軸にして一緒に何かをやってみたい人にはおすすめのサロンです。特に、堀江貴文さん達に自分が考えたマンガの企画を提案するというのは、一般の方では中々難しいと思うので、それができるのはこのサロンならではの魅力ですね。
村岸:仕事以外で何か楽しみや挑戦を見つけたい人、熱量もって取り組みたい何かがある人お待ちしています!
栢森:新しいマンガの形をみんなで作っていきたいです! 家でネット環境があれば参加できるので、暑い夏でも、涼しい場所にいながら参加できますよ。
お話を伺う前はマンガ好きが集まるコミュニティかと思っていましたが、「ネットマンガラボ」は、マンガを軸に新しいことや面白いことに挑戦したい人が集まる刺激的なオンラインサロンでした。日々の生活に刺激が欲しい人、暑いから外には出たくないけど何かしてみたい!という人には特におすすめのサロンです!