「地方創生」の掛け声の元、ここ数年、地方での動きが活発化。
DMMオンラインサロンでも、県の魅力を再発見し、全国、そして世界へと発信する活動が始まっています。その名も「静岡人大学」。学生に戻った感覚で、楽しく地方活性化に取り組む彼らの姿は、地域おこしの一つの先進事例と言えるのではないでしょうか。
これからの季節にピッタリな静岡の水遊びスポットを教えてもらいつつ、今年5月に始まったばかりのこのサロンで今後どんな活動をしていくのか、オーナーの石川雅章さんにお話を伺いました。
40才を過ぎて「もっと静岡を大事にしなければ」と思った
サロンオーナーの石川雅章さん
―まず初めに、石川さんご自身の静岡関連の活動歴を教えてください。
僕は静岡市（旧清水市）で生まれ育ち、静岡商工会議所青年部で20年くらい地域活性の活動をしてきたのですが、2015年に、静岡県商工会議所青年部連合会の会長という大役を仰せつかりました。多くの人との出会いから、静岡を盛り上げる活動に携わることができ、とても感謝しています。
その活動の一環で、全国各地を訪問する機会をいただき、いく先々で、ついつい静岡弁で話してしまって相手に伝わらなかったり、富士山を日常の一部のように当たり前と思っている自分に気付いたりしていたのです。
この時、既に40才を過ぎていたのですが、様々な活動を通し、改めて静岡の魅力に気づかされ、「もっと静岡を大事にしなければ」と思うようになったのです。
―それが、2016年9月のFacebookページ「静岡人」の設立に繋がったのですね。
「静岡人」を一つのブランドとして発信しようと思って、Facebookページを立ち上げました。そうしたら、たったの一か月で1,000人くらいファンが集まったのです。自分と同じように、静岡のことを大切に思っている人がこんなにいるんだな、と驚きましたね。ちなみに、ファンの数は今では1万7,000人くらいまで増えています。
―では、「静岡人大学」はどのようにして生まれたのでしょうか。
「静岡人」を運営する中で、ダイレクトメッセージで企画案を送ってくれる人が増えてきたのです。その企画をもとに、オリジナルステッカーを広めたり、ラジオ番組を放送したりという活動を行なっていました。その結果、知名度が随分上がってきた一方で、実はコンテンツがマンネリ化してきたのが、大きな悩みでした。
そのような中、偶然、オンラインサロンというものがあることを知り、「静岡人」のコンテンツやお土産物の企画を考えて、みんなで「静岡人」を盛り上げていく場を作りたいと思って、「静岡人大学」を始めたんです。
これであなたも静岡通！？便利な静岡弁「だもんで」を使おう！
―サロンでは静岡弁グッズの企画なども行われているようですが、代表的な静岡弁を教えていただけますか？
静岡を代表する方言は、なんといっても「だもんで」ですね。簡単に言うと「だから」とか「だけど」にあたる接続詞です。これをたくさん使う人が多いのですよ。
例えば「今日暑かったね。だもんで、長袖から半袖にしたっけよ」といった風に使います。あるいは、「昨日飲みすぎちゃったもんで…」という風に、「もんで」だけで使うこともできますし、接続詞と言わず、とにかく一言終わったところで「だもんで」を挟んで会話を盛り上げ、連発している人もいますよ。
オススメ観光スポット！静岡の海でできないことは無いもんで！
―静岡弁も学んだところで、これからの季節にオススメの静岡の観光名所を教えてください。
静岡市内だと、やっぱり三保の松原がオススメですね。この場所は、世界遺産の構成資産にも認定されています。半島の外側からは富士山と羽衣の松が一緒に見える絶景、内側は海水浴場になっているんです。静岡市内から車で15分程度で行けるオススメの名所です。
静岡は広いので、他にも色々ありますよ。有名な伊豆をはじめ、芸能人も頻繁に通うサーフスポットに、ダイビングスポットも多いですし、潮干狩りもできる名所もありますから、静岡の海でできないことは無いですね。都心からも1時間半程度とアクセスもいいので、海に関するスポットには、知られていない秘密の穴場があり、まだまだ伸びしろがあると思います。
―目的別の一押しスポット情報を教えてもらえますか？
海水浴なら、とにかく水の透明度が高い伊豆ですね。特に東伊豆には首都圏からもたくさんの人が来るので、夏休みはとても混み合います。そこで、伊豆で止まらず静岡市の中心部まで来ると、また違った魅力を発見できると思います。穴場なのは三保の真崎海水浴場ですね。市街地から近い上に、波がほとんどなく穏やかなので、お子さん連れの方も安心です。逆に、波がいいのは静波海岸です。サーフィンをする人は絶対ここですね。
海ではありませんが、興津川もオススメです。この川は水がとても綺麗で、泳ぐこともできます。鮎釣りも有名ですし、バーベキューもできて、無料のキャンプ場もありますから、色んな楽しみ方ができますよ。
他にも、静岡は温泉宿の数が日本一です。静岡の温泉といえば、伊豆と思い浮かべる方が多いかと思いますが、実は他にもたくさんの温泉があります。焼津市や、静岡市内にも、さらに山間部のオクシズエリアには、梅ヶ島温泉というお手軽な秘湯もあります。
何と言っても、静岡は海の幸が美味しいので、海でたっぷり遊んだ後に温泉宿でのんびりしつつ食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。
一緒に「静岡人」を運営している感覚を味わってもらいたい
―夏に向けて、「静岡人大学」で企画しているイベントはありますか？
納涼イベントと、婚活イベントを夏に実施するつもりです。
静岡人ならではの企画にしようと思っているのですが、参加者の皆さんが思った以上にたくさんのアイデアを出してくれるので、実はまだ企画をまとめきれていないのです（笑）。
―とても活気のあるサロンなのですね！
そうなんです。参加者に自発的に意見を出してほしいので、「授業」という形で課題を出すことにしています。参加してくれた人は自分のアイディアが採用されると嬉しいと思いますし、実際にFacebookページ「静岡人」でアイディアが使われると、その投稿に付いた「いいね！」の数を見てまた喜んでもらえる。
そうやって、「静岡人」を一緒に運営している満足感を共有してもらうことを大切にしています。それが、サロンの盛り上がりにも繋がっていくと考えていますね。
活動は世界規模！あなたも月々500円の大学生活を始めよう！
―まだ始まったばかりの「静岡人大学」ですが、今後取り組みたいことを聞かせてください。
今、県内各地のお土産物店に「静岡人」コーナーを作る計画を進めています。自分たちで考えた新しいお土産がそこに並べば嬉しいし、もっと共感する人が増えていきますよね。
静岡の名産を海外でPRする物産展も企画し、同時に、静岡弁を世界中の人に流行らせようと考えています。これは、静岡を「日本で一番方言を自慢している県」にし、静岡県をもっともっと誇りを持つことで、静岡人を世界中の人に届けていきたいと思います。
つまり、僕たちは世界を見据えて活動しているわけです。
サロンの活動を通して「静岡人」が盛り上がることで、他県にも興味を持ってもらえることでしょう。そうなったらもちろん僕たちのノウハウを伝えていくつもりですし、その中でもっと静岡好きが増えていくといいなと思います。
オンラインサロンも圧倒的に東京のオーナーが多いですが、あえて地方の僕たちが運営するというのが面白いと思っています。地方の中でも、静岡だけが、なぜか盛り上がっている環境を作っていきたいですね。
そして、その成功事例を他の県の方と共有し、地方の魅力を日本中、世界中に伝える仕組みを構築していきます。
―サロンでは法人会員も募集されているんですよね。
静岡は関東でも関西でもないバランスのとれた中立的なエリアなので、企業が新製品を出す前にテスト販売を行う地域としてよく選ばれます。
法人会員になると、新製品の企画に対して、静岡の中立的なサロンメンバーたちから意見をもらえますし、「静岡人」は物産展などで世界中に進出していくので、マーケティングに大いに役立ててもらえると思います。
―個人会員の学生については、どんな人に入ってもらいたいですか？
静岡を好きになってくれる人なら、他県の人でも誰でも大歓迎です。世界中に静岡好きを増やしたいので、静岡出身で県外や海外に住んでいる人など、遠く離れた方にとって、静岡人大学は懐かしの場所としても喜んでもらい、サロンでは静岡弁が飛び交うので、そういう人にとっての安らぎの場にしていきたいと思います。
―最後にメッセージをお願いします。
「静岡人大学」では、今後もどんどん学生を増やしたいと思っています。休学や復学は自由、学生証も発行しています。25才から65才の学生たちと一緒に、あなたも月々500円の楽しい大学生活を始めましょう！
まさに、地方創生のお手本とも言える「静岡人大学」。静岡県に限らず、自分の生まれ育った地域を愛し、自信を持って外に発信して行くという行動は、今後の地方創生の鍵を握っているのではないかと感じました。静岡人の方も、そうでない方も、静岡の地やそこに住む人々をよく知ることで、何か新しい気づきがあるかもしれません。あなたも、月々500円の大学生活を始めてみませんか？
