赤ちゃんと一緒に学ぶたまひよ×モンテッソーリアンまりこコラボイベント

著者名ハシ ビロコ
赤ちゃんと一緒に学ぶたまひよ×モンテッソーリアンまりこコラボイベント

「子育ての勉強をしたいけれど、赤ちゃんを置いていくわけにもいかないし……」と悩んだことはありませんか?一緒に出かけたときも、周囲に迷惑をかけるかもしれないと考えると気が気でないこともあるでしょう。

 しかし、「たまひよのオンラインサロン」が開催する勉強会イベントは、赤ちゃんと一緒に参加できる珍しい形式。もし赤ちゃんが泣いてしまっても、まったく気にすることはありません。 

20191213日に開催された「たまひよのオンラインサロン」イベントではモンテッソーリアンまりこさんのオンラインサロン「子育ての学校 ~モンテッソーリのすすめ~」とのコラボレーションが実現。0歳児から始めるモンテッソーリ教育に注目した講義などが行われました。

 本稿では、子育ての“ハテナ”にやさしく寄り添うイベントの様子をお届けします。

子育て - DMM オンラインサロン
子育て - DMM オンラインサロン子育てのオンラインサロン一覧です。DMM オンラインサロンは、「学べる・楽しめる」会員制コミュニティサービスです。憧れの著名人や共感しあえる仲間のいるサロンで、密なコミュニケーションをとることができます。
lounge.dmm.com

赤ちゃんと親にやさしい環境

イベントに参加し、まず驚かされたのが会場の雰囲気。参加者のほとんどがベビーカーや抱っこ紐で赤ちゃんをつれていて、泣いてしまう子がいても、迷惑に思う人はひとりもいません。周囲のママやパパも一緒になって赤ちゃんをあやす姿は、なんだかほっこりとした気持ちにさせてくれます。 

会場内にはおむつ替えスペースが用意されているほか、イベント中にその場で授乳しても構いません。また、赤ちゃんと親の体調を最優先しているため、途中退場も許可されています。

イベント開始前も「赤ちゃん、大きくなったね」とあたたかく声をかけ合う姿が。堅苦しい雰囲気はなく、先輩ママに悩みを相談したり、スタッフと近況を話したりと、交流会のようなフランクさを感じました。

 モンテッソーリ教育とは?

イベント前半は「子育ての学校 ~モンテッソーリのすすめ~」からサロンオーナーのモンテッソーリアンまりこさんが登壇。

もともとモンテッソーリアンとして幼稚園で先生をしていたまりこさんは、現在モンテッソーリ教育を多くの人に知ってもらうために活動しています。

モンテッソーリ教育とは、子ども自身の生きる力をはぐくむための教育方法。子どもが自分のやりたいことを実現しやすい環境を整えれば、自ずとできることが増えていくという考え方に基づいているのだそうです。

「やりたい時期にやる」を大切にすれば家でもモンテッソーリ教育ができると語るまりこさん。そのためには、子どもが何を「やりたい」と考えているのか親が気づいてあげる必要があります。早速、0歳児の子どもが「やりたい」と思っていることを考えるグループワークが始まりました。 

0歳児は何を「やりたい」と思っている?

グループ分けは、赤ちゃんの月齢がなるべく近くなるように考慮されています。そのため、「わかる!」「あるあるだね!」と、ふせんに書き出したアイデアを共有している間も会話が弾みます。

グループごとに「0歳児がやりたいと思っていること」を発表すると、次々とアイディアが出されました。「寝たい」、「もぐもぐしたい」、「声を出したい」など、日ごろ赤ちゃんと過ごしているからこそ気づく意見のほか、なかには「裸でいたい」というユニークな意見も。

どんな発言も共感とともに受け入れてもらえるので、初参加の方でも気兼ねなく意見交換できそうです。 

大人の「困った」は子どもの「できた」

出揃った意見をもとに、0歳児の特徴を語るまりこさん。大人が「困った」と感じる行動のほとんどは、子どもにとって成長の証だといいます。

たとえば、赤ちゃんにおもちゃを渡しても、すぐに落としてしまう場合。大人は「どうして落とすのかな? このおもちゃが嫌いなのかな?」と思ってしまうかもしれません。しかし、赤ちゃんは物を握ってから力を緩めて落とす一連の行為に、「できた」という達成感を感じているのだとまりこさんは指摘します。

 「だからこそ発達に合わせて環境づくりをすることが大切」と、赤ちゃんが思い通りに体を動かせるような遊び方を紹介してくれました。

先ほど例に挙げたように、物を落とす行動がとりたい赤ちゃんにおすすめなのは、ボールとビンです。床に置いたビンの中にボールを落とす遊びであれば、物を壊す心配はありません。

ほかにも「何かを見たい」と思っている赤ちゃんには、ゆらゆら揺れて視点を合わせる練習になるモビール、「ハイハイしたい」と思っている赤ちゃんには転がるおもちゃを提案。

会場内には遊び道具などの実物が展示されており、休憩時間になると多くの参加者が手にとって触り心地などを確かめていました。

赤ちゃんが泣いてしまったときに大切なこと

子育て中の悩みで特に多いのが、思わぬタイミングで赤ちゃんが泣いてしまうことです。家事などで忙しいときに泣かれると、どうしてもイライラして怒ってしまう人もいるのではないでしょうか。

「赤ちゃんが泣くのは安心したいから」と、まりこさん。

泣いたときに返事をしてもらうことで、赤ちゃんの中には3つの信頼が生まれると考えられているそうです。 

まず、「自分の存在を認めてくれる世界への信頼」、次に、「相手をしてくれる他者への信頼」、そして最後に、「自分自身への信頼」です。こうした基本的な信頼感を培うことで、将来ポジティブに成長する子が多いのだといいます。

 「もちろん赤ちゃんだって、理由もわからず泣いていることもあります。そんなときは応答するだけでも大丈夫」と語るまりこさん。相手にしてもらうことで、「できた」という気持ちが生まれ、モンテッソーリ教育が大切にしている「生きる力」へとつながっていきます。

講義終盤の質問コーナーでは、参加者から事前に寄せられた悩みにまりこさんが回答。「日常の中でモンテッソーリ教育を実践するにはどうしたらいいか?」、「3歳までの子育てが大切だと聞いたが本当か?」といった疑問に親身になって答えていました。 

まりこさんは最後に「子育ては大切だけれど、無理はしないで。いつも親が笑顔でいることのほうが大切」「赤ちゃんとして接するのではなく、ひとりの人間と接しているのだと思うといい」と、皆さんに子育てのアドバイスをしてくれました。 

おっぱい&ミルクセミナーでお悩み相談

休憩をはさんで後半の講義がスタート。助産師の濵脇文子さんを講師に、おっぱいや授乳に関する悩みに答えていきます。

冒頭で、水分補給が大切だと指摘した濵脇さん。「冬は思った以上に乾燥しているので、のどが渇く前に水を飲んでおっぱいトラブルを防ぎましょう」と呼びかけていました。 

最初の質問は4月に職場復帰を控えるママから。「いつ卒乳させればいいか」と問われると、「2月後半から準備を始めましょう」と具体的な方法を交えて解説してくれました。

また、身体の発達とともに嚥下方法が変わってくる点にも言及し、「おっぱいよりもミルクのほうが飲みやすくなる子もいる」と、目からうろこの情報も。

続いて「授乳中におっぱいを噛まれて困っています」というママからの質問に解答。「歯が生え始めた頃の赤ちゃんって、口の中がかゆいんです」と、表情豊かに語る濵脇さん。歯がため用のおもちゃを使うといい、とアドバイスしていました。

一方、赤ちゃんがおっぱいを噛んでしまうのは、ママのおっぱいが詰まって出にくくなっている可能性もあるのだそうです。助産師として活躍する濵脇さんは「だいたいのことは赤ちゃんが治してくれる。赤ちゃん先生にはかないません」と笑顔で赤ちゃんへの尊敬を口にしていました。 

中には、おっぱいのことに限らず、離乳食についての悩みもありました。「好き嫌いが多く、食べるもののバリエーションが増えない」と相談されると、「食べさせないと、と義務的に考えるのはあまりおすすめできません」と意外な回答が。

「食事には栄養だけではなく楽しさがあります。普段よりテンションを上げて『ごはんだよー!』と声をかけるなど、明るく演出してみては」と、濵脇さんは身振り手振りを交えて、愉快に教えてくれました。

それでも食べてくれないときには、まず親が食べて「おいしい!」とアピールするのも方法のひとつ。短期間でさまざまな料理を食べさせることで、味にバリエーションがあるのだと認識させるのも効果的だといいます。

 もちろん食べた後は「えらいね!」とほめることも大切。前半のモンテッソーリ教育と関連づけ、「できなかったことができたときは、大人も子どももほめられると嬉しい」と、納得のいく理由を説明していました。

講義の最後は全員でおっぱい体操。授乳中のママの体勢は体や心に負担がかかっているため、定期的におっぱい体操をして心身の疲れを和らげることが大切。手先や足先だけを動かすと疲れやすいので、手足の付け根から動かすように心がけるといいそうです。

 

休憩を含め約2時間のイベントはあっという間に終了。イベント後も受講者同士で談笑したり、講義中にできなかった質問を講師に聞いたりと、大いに盛り上がっていました。

ママもパパも赤ちゃんも、終始リラックスして過ごすことのできる空間で、真剣に楽しみながら学べるイベントだと感じました。 

子育ての悩みを抱えている人や、赤ちゃんと一緒に学べる場所を探している人は、「たまひよのオンラインサロン」や「子育ての学校 ~モンテッソーリのすすめ~」の扉をたたいてみてはいかがでしょうか。

子育て - DMM オンラインサロン
子育て - DMM オンラインサロン子育てのオンラインサロン一覧です。DMM オンラインサロンは、「学べる・楽しめる」会員制コミュニティサービスです。憧れの著名人や共感しあえる仲間のいるサロンで、密なコミュニケーションをとることができます。
lounge.dmm.com
  • CANARY オンラインサロンから、アイデアとヒントを。
  • DMMオンラインサロン

RANKINGランキングランキング一覧

KEYWORDキーワードキーワード一覧