仕事や家事に追われる忙しい毎日の中、人生の目標がわからなくなってしまった人もいるのではないでしょうか。
人が生きる目的である“使命”をどう見つけ、どう向き合えばいいのか。それを教えてくれるのがオンラインサロン「ワンネス クラスルーム」を運営しているyurieさんです。使命発見アドバイザーとして活躍するyurieさんは、これまで数多くの方の相談に乗り、YouTubeやSNSを活用しながら数多くの人々に使命を伝えてきました。
「誰にでも生きる意味がある」と考えているyurieさん。この記事では、自分の使命の見つけ方やオンラインサロンを運営する理由などを、yurieさんから直接伺います。
使命は日常と結びついた素朴なもの
使命と聞くと、スケールの大きなものを想像する人もいるでしょう。しかし、yurieさんは「使命はそれほど難しいものではない」と言います。
使命とは、人間が生まれながらに持っている「生きる意味」です。使命と聞くと職業と結びつけて「転職しなければいけない」と考えてしまう人もいますが、そうとは限りません。
使命はもっと素朴なものです。たとえば「自分が笑顔になれることをする」、「子どもを幸せにする」などのように、日常や趣味と結びつけて考えることもできるんですよ。
私はこれまでたくさんの方の過去世(過去、どのように生きていたか)や未来世(これから何が起こるか)を見てきましたが、誰一人として生まれた意味のない人はいませんでした。
インタビューの途中、yurieさんのご厚意で、Canary編集部や筆者の使命も見ていただけることに。「目の前にいる人の使命が映像のように見える」というyurieさん。質問事項は家族構成や年齢など最低限ですが、本当はどう生きたいのか、そのためにはどうするべきなのかをアドバイスしてくれました。
あまりにも的確なアドバイスに感動した一同は、「すごい」と拍手。しかし、yurieさん自身は、自分の持っている能力が特別優れているとは思っていないそうです。
人の使命が見えるからといって、とくに自分が優れているとは思っていません。歌がうまいとか、足が速いとかと同じように、私の能力も個性のひとつだと考えています。
決して気取らず、しっかり目線を合わせて語るyurieさん。だからこそ、多くの人がyurieさんに使命を相談したくなるのだと実感しました。
使命を見つけるための内省
自分で使命を見つけるためにはどうすればいいのか伺うと、「内省が大切」との答えが返ってきました。
使命を見つけるにあたって何よりも大切なのは、自分を知ることです。好きなもの、嫌いなもの、喜びを感じるもの、腹立たしいと思うことなどを掘り下げ、自分はどのような存在なのか内省することが、使命を見つけるための一番の近道です。
今の日本では自分が本当にやりたいことに取り組んでいる人は少なくて、ほとんどの人はやりたくないことを心を無にして取り組んでいると思います。しかし、やりたくないことをやり続けていても、使命は見つかりません。心のコンパスが錆びついて、進むべき方向を見失ってしまうからです。
使命を知ることは、生きていくうえで心の支えとなるのではないかと感じた筆者。しかし、yurieさんは、「残念ながら万人にとっての心の支えになるとは限りません」と、スピリチュアルなテーマならではの難しさを明かしてくれました。
使命への向き合い方は個人差があるので、誰にとっても心の支えになるとは言い切れません。だから、使命を見つけたときに道が開けると主張した場合、興味を持ってくれる層の心には響くと思いますが、スピリチュアルなテーマに関心のない人には信じてもらえない可能性があります。
スピリチュアルなことに対する興味の程度は、人が何度生まれ変わったのか、つまり転生回数に左右されるといわれており、転生回数が多いほどスピリチュアルなことに関心を持つようです。
それでも最近は、隠れスピリチュアルと呼ばれる人も増えてきています。今はスピリチュアルに興味がある層に向けて語りかけている状態ですが、使命を発見すれば比較的ポジティブに生きられるようになるので、今後は隠れスピリチュアルの人にもアプローチしていきたいですね。
スピリチュアルなテーマをカジュアルに扱う理由
yurieさんが運営するオンラインサロン「ワンネス クラスルーム」では、自分の使命を見つけ出すためのコンテンツを数多く提供しています。過去世がわかるカード占いや、動画、オフ会など、コンテンツは多岐にわたり、スピリチュアルなテーマをカジュアルに扱っているのが特徴的。しかし、このような明るい雰囲気の場は、スピリチュアル界ではまだ珍しいのだそうです。
もともと、どんな人にも生きている意味や価値がある、と伝えていきたいと思いオンラインサロンを始めました。ただ、スピリチュアルなことを日常的に話し合える場は、これまでのスピリチュアル界にはあまりなかったんです。
しかし、最近はスピリチュアルなことに興味を持っている若い人も増えてきたので、インターネットなどのツールを利用して交流する機会を持てるようになってきました。だからこそ「ワンネス クラスルーム」ではTwitterに投稿するような感覚で、日常的にスピリチュアルなテーマを語り合うようにしています。にぎやかで温かい、まさにクラスルームのようなオンラインサロンを目指しています。
オンラインサロンを運営するかたわら、YouTuberとしても活躍するyurieさん。動画投稿を始めたきっかけについて伺うと「最初はあまり乗り気ではなかった」と意外な答えが返ってきました。
私は主人のアドバイスがきっかけでYouTubeでの動画投稿を始めましたが、最初は顔出しに抵抗がありました。子どももまだ小さかったので、私が動画投稿をしたらいじめられるのでは、という不安もあって。
それでもこれからはブログよりもYouTubeが盛り上がる時代だと思ったので、腹をくくって投稿を始めました。また、話したいことが山ほどあり、ブログだと発信が追い付かなくなってきたのも理由のひとつです。
ありがたいことに、動画の再生回数が伸びているので今も投稿を続けています。もし1年間でチャンネル登録者数が500人程度だったら、YouTuberをやめていたかもしれません(笑)。
お金は貯めるのではなく回すもの
オンラインサロンでは、「考え方」や「子育て」などさまざまな観点から使命について考えます。中でも興味を惹かれるのが、「もし毎月100万円もらったらどうするか」など、お金に関連したテーマです。
スピリチュアルとは一見結びつかないように思えるトピックスをなぜ扱っているのか、yurieさんのお金に対する価値観を伺ってみました。
貧しさを美徳とする考え方を変えていけるよう、お金についても扱っています。
スピリチュアルという言葉はもともと宗教と結びつきがあったため、清貧なイメージを持っている方もいるかもしれません。ただ、最近は「幸せに生きている人=スピリチュアルな人」のように定義が進化してきています。
たとえば、堀江貴文さんは、私から見ればスピリチュアルな人です。毎日楽しく、自分の気持ちに正直に生きている。そんな人になるためにはある程度のお金も必要になりますし、お金を自然と受け取れる自分になることも大切です。
自分を磨くにも、人を助けるにもお金は必要ですし、お金を理由にやりたいことができないのはもったいない。だから、お金を得るのは汚いことではなく、使命を達成するためにも必要なことなんです。
近年は老後のためにお金を貯めなければいけないと話題になっていますが、これからはお金を貯める時代ではないと私は思います。お金は回していくものなので、口座にはできるだけ貯めずに投資するなど、自分がやりたいことのために使ってもいい。ですからオンラインサロンでも、貯金をしなさいとアドバイスすることはあまりないです。
続いて今後オンラインサロンで挑戦したい取り組みをうかがうと、“夢プレゼン”という、「ワンネスクラスルーム」独自の企画について教えてくれました。
最近、毎月5~10万円を私が出資してやりたいことを実現してもらう“夢プレゼン”を始めました。これは、オンラインサロン受講生に夢をプレゼンしていただき、「がんばってほしい」と感じた方を2人ほど選んで半年間資金提供をする取り組みです。
先ほども言ったようにお金は回すものだと考えているので、私自身が得たお金を人に還元する意味合いも込めて取り組んでいます。
新しい方向性のスピリチュアルを切り開きたい
使命やお金への価値観などを前向きにとらえるyurieさんの話を聞き、スピリチュアルに対するイメージが変わった一同。するとyurieさんは嬉しそうな表情で「新しい方向性のスピリチュアルを切り開きたい」と語ってくれました。
これまではスピリチュアルに対する暗いイメージがあったので、ネガティブにとらえている方もいるかもしれません。たしかに、スピリチュアル業界の中には、自分を教祖のようにあがめてほしいと考える人もいました。ですがこれからは、もっとカジュアルな新しい方向性を切り開いていきたいと考えています。
オンラインサロンも私をあがめるファンクラブのような場にはしたくないので、みなさんと同じ目線で使命について語り合いたいと考えて運営しています。このオンラインサロンをきっかけに、自分を内省したり楽しい生き方を考えたりしていただけると嬉しいです。
オンラインサロン「ワンネス クラスルーム」は、カジュアルな雰囲気で自分の使命と向き合える場。「現状を変えたい」、「生きる意味を見つけたい」と考えている人は、学校に通う感覚で気軽に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。