パチンコ・パチスロ大好き集団「1GAME」は、YouTubeチャンネル登録者数が約53.6万人を突破し、業界内でも絶大な人気を誇っています。そんな1GAMEの代表をつとめるてつさんは、自身が運営するオンラインサロン『遊び人ギルド』のメンバーとともに、医療団体に100万円を寄付したことを発表しました。
新型コロナウイルスの感染拡大や、全国規模の緊急事態宣言。先行きの見えない不安な毎日の中、なぜてつさんは今回の寄付を決めたのか。寄付を公表して間もないてつさんに、その思いを聞きました。
自分たちが誇りに思える活動をしたい。その答えが「寄付」だった
ーー不安な毎日の中、てつさんが寄付を行ったという明るいニュースを目にして、心が軽くなりました。てつさんが今回の寄付を決定した理由を教えて下さい。
実はサロンを立ち上げた当初から、オンラインサロンでボランティアやチャリティのような活動をしたいと計画していました。
もともと僕が子供好きだったこともあって、当時は子ども食堂をやったり、子供向けのお店をオープンさせたりしたいなと思っていたんです。利益を出す必要はないから、とにかく大人も子供も楽しめるようなイベントで人を集めたいなと、妄想レベルでいろいろと計画を膨らませていきました。
ところがふたを開けたら、新型コロナウイルスの影響で人が集まるという活動そのものが、できなくなってしまって。じゃあ、代わりに何をしようか?ということで、サロン内で意見を集めたんです。
現在、サロンには約3,000名のメンバーがいますが、中には飲食をはじめ、新型コロナウイルスによる被害が直撃している方もいます。なので、当初は困っているサロンメンバーを支援しようと考えていたんですよ。
ーーそうだったんですね。なぜそこから、寄付へ方針を転換させたんですか?
身内の中だけでお金を回す、身内の誰かだけを助けるっていうのは、支援の形として正しいのかと改めて考え直しました。
お祭り的にみんなの気分を盛り上げつつ、自分たちを誇りに思える行動をしたい。じゃあ、今できることは何だろうということでサロンメンバーと話し合い、最終的に活動団体への寄付という方向性に落ち着きました。
自己満足かもしれませんが、仲間で協力して社会に貢献するというアクションの方が、サロンメンバー全員がポジティブになれるじゃないですか。
肝心の寄付先についても話し合ったんですが、やはり今一番しんどい状況にあって、支援を求めているのは「医療」じゃないかなと。少しでも医療に貢献して、今の治療体制が改善・進歩すれば、その他の業界も僕たちの生活も落ち着いてくるよねという結論になったんです。
(引用元:パチスロバカ一代 |国立国際医療研究センターに100万円を寄付してきました【1GAMEてつ】【遊び人ギルド】)
今回寄付をさせていただいた国立研究開発法人 国立国際医療研究センターは、自分たちが寄付したお金を何の研究に当ててほしいか指定することができます。もちろん今回は、新型コロナウイルスの対策へ当ててもらうようにお願いしました。
ちなみに寄付を行った団体は、院内銘板で掲載されるみたいなんですよ。今回の騒動が収束に向かったあかつきには、『遊び人ギルド』のメンバーを連れて名前が載っているか見に行こうと思っています。それと並行して、苦しんでいる仲間のもとへ集まり、経済を回すフェーズに移っていきたいですね。
寄付の公表で広がったポジティブな連鎖
ーー『遊び人ギルド』の寄付を、公表しようと思った理由はなんですか?
僕、アーティストのYoshikiさんが大好きなんですが、彼は国立国際医療研究センターへ1,000万円の寄付をしたことを公表していましたよね。同時に、「寄付したことは、可能なら公表したほうがいい」とも言っていて、遊び人ギルドもYoshikiさんにならって、寄付したことを公表することに決めました。寄付先に国立国際医療研究センターを選んだのも、彼の影響が大きいです。
僕は普段から、個人的にさまざまな寄付に協力していて。ときには5〜6万円を投じることもあるんですが、これまでは寄付したことをネタにしたりおおっぴらに言ったりしないことが、かっこいいと思っていたんです。だって、その方が渋くてかっこいいじゃないですか(笑)。 ですが、Yoshikiさんの言葉を聞いて、公表することも世の中のためになるんだと気づいたんです。実際、彼の行動をきっかけに、寄付活動にいい意味で「乗っかった」人は多いと思いますね。 ーー実際に寄付を公表したことで、反響はありましたか? パチンコライターをはじめ、僕たちに続いて寄付をする方が続出しました。 彼らって、お金を持っている人も結構多いんですよ(笑)。だから、僕たちが先陣をきれば、きっと何人かついてくるだろうと予想はしていたんですが、結果は想像以上で、彼らが寄付した金額はトータルで僕たちの倍以上にもなっていたんです。 ーー寄付を公表したことが、結果としてより多くの寄付につながったんですね。 パチンコ・パチスロ業界って、コロナウイルス以前からやり玉にあげられる業界だったじゃないですか。今も感染拡大の温床として、ぼこぼこに叩かれています。だから、今回の寄付を決めた背景には、そういう暗い面以外の僕たちの姿を見せたいという思いもありました。 この業界って、贖罪の意味もあってか、社会活動への寄付を行っている企業がかなり多いんですよ。しかし、こうした活動はほとんどニュースにされないし広まりませんでした。 だからこそ、僕らのような業界のインフルエンサーとも呼べる人間が「パチンコ・パチスロ業界って、こういうこともやっているんだよ」と発信できれば、いい意味でこの業界が目立つようになるかなと。 実際、今回の活動の成果もあってか、あるパチンコ・パチスロホールの法人が、市にマスクを寄付したという事実が、メディアを通じて日の目を見ることになりました。 ーー寄付の公表には、そんな思いもあったんですね。 新型コロナウイルスの感染被害が深刻化するにつれ、SNSやメディアでも、ギスギスした雰囲気が広がっているじゃないですか。僕は子供が大好きなので、彼らに大人の足の引っ張り合いばかりを見せたくないんです。 僕たち1GAMEは、世間一般には決してイメージが良くない、パチンコ・パチスロ業界の中でも特に「目立つ」存在です。そんな僕たちが主催するオンラインサロンだからこそ、これからも前向きなニュースで多くの反響を生んでいきたいと思っています。 てつさんがサロンメンバーと行った寄付の裏には、自分たちの影響力をいい方向に働かせたいという、思いがつまっていました。つらい時期だからこそ、彼らの寄付のように明るい行動を連鎖させて、少しでも社会をポジティブにしていきたいですね。物議をかもす業界のインフルエンサーだからこそ、できることがある