【手でむしるのはNG!】できると痛い「ささくれ」の対処法

著者名サトートモロー
【手でむしるのはNG!】できると痛い「ささくれ」の対処法

手の指や爪の根元にできやすい「ささくれ」。見た目はとても地味なのに、刺すようないやらしい痛みが生じるのが特徴です。乾燥した冬場に起こりやすいささくれですが、ささくれができてしまう原因をご存知でしょうか?

この記事では、ささくれができる原因を紹介しつつ、ささくれを安全に取る対処法、ささくれにならないための予防法について解説していきます!

ささくれとはどういう状態?

爪の周囲を覆っている角質が部分的に裂けて、めくれあがってしまう皮膚の病気が「ささくれ」です。

見た目は地味ではあるものの、出血してしまうことも多く、強い痛みを伴うのがささくれの特徴。皮膚が荒れている様子を精神的な状態にたとえて、気持ちが荒んでいる様子を「心がささくれ立つ」なんて表現することもありますね。

ちなみに、ささくれは西日本を中心に「さかむけ」と呼ばれることもあります。ささくれやひび、あかぎれに効果が期待できる「サカムケア」という第3類医薬品を販売している小林製薬も、本社が大阪府内にあるようです。

(参考:小林製薬

ささくれができやすい箇所

ささくれは次のような場所に多く見られます。

手の指

ささくれを一番よく感じる部位は、やはり手の指ですよね。細かい手作業や手洗い、料理、洗い物をしているとき、指先に鋭い痛みを覚えることはよくあるのではないでしょうか。そこでささくれに気づくという場合も、少なくありません。

ささくれの中でも、爪の根本にできるものを「爪ささくれ」呼んで区別することがあります。通常のささくれよりも痛みが強く、菌が入ってしまうと指先が腫れることも。

足の裏

ささくれが起こる意外な場所として、足裏があります。症状として多いのが、親指の腹部分が裂けて、がさがさになってしまうというもの。そこから強いかゆみが起きるなど、手の指とは違う症状に悩まされてしまいます。

ささくれができる原因

ささくれが起こる原因は、日常生活や季節などが大きく関係しています。次の4つは、特に注意が必要です。

ささくれの原因①:肌の乾燥

手の指や爪に目立つささくれの原因として、もっとも多いものが肌の乾燥です。冬場の冷たく乾燥した空気のほか、シャンプーや洗剤といった日用品も、皮膚の水分・油分を奪ってしまう原因になります。

ささくれの原因②:ネイルやマニキュアの刺激

ささくれが悪化しやすい原因の一つに、ネイルやマニキュアがあります。マニキュア除光液やジェル除光液にはアルコールとアセトンという成分が含まれています。これが皮膚の水分・油分を奪ってしまうのです。また、小さなささくれの傷口にジェルが入りこむことで、ささくれが悪化してしまうケースもあります。

ささくれの原因③:栄養不足

皮膚や爪は、ケラチンと呼ばれるたんぱく質が主成分です。また、たんぱく質の構成にはビタミンやミネラルといった、微量栄養素も欠かせません。そのため、普段の食事が偏っていたり、栄養不足な食生活が続いたりすると、それがささくれとなって身体に表れてしまいます。

ささくれの原因④:血行不良

私たちが摂取した食べ物は、消化・分解された後、栄養として血液を通じて全身へ運ばれます。しかし、血行不良の方はこの栄養が身体の隅々へ十分に行き届きません。

そのため、指先が栄養不足となって皮膚や爪の荒れが起き、ささくれになってしまうのです。冷え性の方はとくに、血行不良に注意する必要があるでしょう。

コラム:ささくれの原因は親不孝!?

昔からの迷信に、「指のささくれは親不孝が原因」というものがあります。その諸説は色々あるようですが、次の二つの説が有名です。

(1)親の言うことを聞かずに不摂生ばかりしている

夜遅くまで遊び回ったり、野菜や身体にいい食材を食べなかったり。親の言うこと守らずに不摂生な生活をしているから、ささくれになるという説です。

これは、栄養不足や血行不良など、ささくれの原因と重なるものがあります。親不孝=ささくれができる、という直接的なつながりにはやや無理があるものの、ささくれの原因について知った後に見ると一定の説得力を感じますよね。

(2)親の家事を手伝えないから親不孝者だ

炊事や洗濯など水回りの家事では、指先を頻繁に使います。今ほど便利ではなかった昔の家事なら、余計に指は酷使されていたでしょう。そんな時に体調を崩してささくれができてしまったら、指が痛くて家事を手伝えないため、親不孝者と言われるというのがこの説です。

上の説と合わせて、ちゃんと親の言うことを聞いて、健康的な生活を送ること。そして家事をちゃんと手伝うこと。この2つができないから、ささくれは親不孝者だという話に発展したのかもしれません。

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ささくれができたときの対処法

ささくれは、一度できてしまうと痛みやかゆみで悩まされるため、早く治したいですよね。しかし、対処法を間違えるとさらに悪化することもあり、非常にやっかいです。ささくれができたときは、次のポイントを意識して対処してください。

無理やりむしるのはNG

ささくれができた時に絶対やってはいけないのが、ささくれを無理やりにむしること。ささくれを取っても、傷口がさらに広がるだけで、痛みが引くことはありません。さらに、傷口が化膿してしまい、治るまでに時間がかかってしまうこともあります。

ささくれはニッパーで処理しよう

ささくれを放置すると、手作業をする際に引っかかり、炎症などの悪化につながります。また、前述したように無理に引きちぎると化膿することもあるので、根元からささくれをカットするようにしてください。

ささくれをカットするのなら、ジェルネイル前の甘皮を処理するのに使う、キューティクルニッパーがおすすめです。キューティクルニッパーでささくれの根元をカットする時は、指先や爪を傷つけないように注意しましょう。

もしもキューティクルニッパーがない場合は、眉毛カットに使うハサミや、赤ちゃん用の爪切りなど、先の細いハサミを使用してください。

ハンドクリームを塗り、手袋をする

ささくれのできた手先は、非常に乾燥している場合がほとんど。そのため、ささくれを取った後は、しっかりと保湿をしてあげる必要があります。保湿用のクリームを塗るのはもちろんですが、保湿効果をさらに高めるためにコットン、ビニールなどでできた手袋をしましょう。

手袋がない場合、サランラップを指に巻くという方法で代用することもできます。

(参考:池田模範堂 肌トラブル情報館

化膿しているときは皮膚科へ

ささくれを放置したり、無理に引きちぎったりすると、ささくれが悪化・化膿して「爪周囲炎」や「ひょう疽(そ)」という病気につながることがあります。爪周囲炎は、爪の周囲に起きる炎症で、ささくれ、深爪などで化膿菌が指に入り込むことで起きます。ひょう疽は指先が化膿した状態で、指の腫れや痛みだけでなく、膿がたまることもあるのです。

中でもひょう疽は、夜も眠れないほどの強い痛みが生じることがあります。ここまで症状が悪化すると、自分で対処することは難しいでしょう。ささくれができた後に、指に腫れや化膿などの症状が見られる場合は、すぐに皮膚科を受診してください。

(参考:日本整形外科学会

ささくれの予防法

ささくれができても、適切な処置をすれば早く治すことができます。しかし、もっと大事なのはささくれが出ないように予防することです。中でも次の2点は、日常生活から特に心がけましょう。

手先の保湿

指先の水分や油分を奪ってしまう原因は、日常のいたるところに存在します。洗剤やシャンプー、ネイルやマニキュアの除光液はもちろんのこと、まめな手洗いが指先の乾燥につながることも。また、PC作業をしている人は、キーボードのタイピングによって指先の油分が損なわれてしまうこともあるのです。

ささくれを予防するには、手を使わないのが一番ですが、さすがにそれは難しいですよね。そのため、仕事から帰った後や寝る前にクリームを塗るなど、日頃から指先の保湿には十分気を使ってあげましょう。

ビタミンやミネラルを含んだ食事

ささくれの出来ない健康な身体作りをするためには、身体の外側だけでなく、内側からの改善も必要です。それを実現するために、まずはしっかりと栄養のある食事を心がけましょう。第一に気をつけるべきは、たんぱく質の摂取です。肉や魚介類、卵、大豆などを積極的に食べましょう。

さらに、ビタミン、ミネラルといった栄養素も忘れてはいけません。なかでも、次に紹介する2つの栄養素は、意識して食事に取り入れてみてください。

(1)ビタミンA、

全身の皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。皮膚の新陳代謝も活発にするので、肌の老化防止も期待できます。

ビタミンAが多く含まれている食べ物は、レバー、うなぎ、ほうれん草、春菊、かぼちゃ、にんじんなどです。

(2)ビタミンE

身体の酸化、血管の老化を予防します。血流がよくなることで、血行不良の改善に役立つと言われている栄養素です。

ビタミンEは、うなぎ、サーモン、モロヘイヤ、ごま、赤ピーマンなどに多く含まれます。

(参考:武田コンシューマーヘルスケア株式会社 タケダ健康サイト

家事や仕事で忙しい人は、手先が荒れやすく、ささくれができやすい条件がそろっています。ささくれで一度指先に痛みが走ると、何をしていても気が散ってしまうのが悩みどころですよね。今回紹介した対処法や予防法を活用して、指先まで健康でストレスフリーな毎日を送りましょう!

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