パチンコ・パチスロ大好き集団「1GAME」の代表、てつさんがスタートさせたオンラインサロン『遊び人ギルド』。4月27日には新型コロナウイルスの感染拡大に対して、医療団体へ100万円の寄付をしたことでも話題となりました。
パチンコ・パチスロというエンタメジャンルでは、知らない人はいないほどの一大インフルエンサーとなったてつさん。オンラインサロンを立ち上げた背景には、今の時代に欠かせない「個で生きる力」を、たくさんの人に身につけてほしいという思いがありました。
パチンコ・パチスロ系の話は一切なし。伝えたいのはポップなビジネス啓発
ーーオンラインサロン『遊び人ギルド』は、やっぱりてつさんの得意ジャンルであるパチンコ・パチスロの話題が多いんでしょうか?
すごく意外かもしれませんが、オンラインサロンの中でパチンコ・パチスロの話は1mmもしないです。あまりにも(パチンコ・パチスロの)話をしないので、自分でもまずいかなと思うくらい(笑)。だから、1GAMEのことが好きで、パチンコ・パチスロの話しがしたい!という人がサロンに入ってくると、そのギャップに驚くんじゃないかな。
配信コンテンツの中でパチンコ店の店長さんと対談する時もありますが、店舗経営とかビジネスっぽい話題がほとんどです。1GAMEの僕がかなりフランクな感じなので、「まるで別人格みたい」と感じる人さえいましたね。
僕は『パチスロ馬鹿が動画配信を始めたら再生回数が1億回を超えました』という本も書かせてただいたんですが、その中では自分の素のテンションで、1GAME立ち上げやYouTubeでのコンテンツ配信方法、利益の出し方などを紹介しています。そこでのテンションが、オンラインサロンのテンションと一番近いかもしれません。
僕がこのサロンでやりたかったのは、簡単に言うと「ビジネス啓発をポップにしたコンテンツ」です。もっと言うと、パチンコ・パチスロくらいしか興味がない人に「それ以外の世界」を見せたかったんですよ。
ーーそうなんですね。なぜ『遊び人ギルド』で、そういうことを始めたいと思ったんですか?
今の時代、本業とは別に副業的な仕事を持つことで、人生におけるリスクを減らした方がいいと考えている人は増えていると思います。ですが、いきなり「副業をやろう!」と意識の高いことを言われても、今で精一杯のサラリーマンの方々はぽかーんとなってしまうでしょ?
僕だって元々はサラリーマンでしたが、サークル的な存在で1GAMEを始め、今に至ります。だから、急に「ビジネスをやろう!」なんて話しはせず、ゆっくり経営や副業の話題を小出しにしながら、興味を持ってもらおう。そんな思いでサロンの立ち上げを決めました。立ち上げ当初は500人くらい集まれば上出来かなと思っていたんですが、立ち上げから3ヶ月経った今(5月18日時点)では、ありがたいことにメンバーが3,000人弱まで増えました。
ーー想定以上にメンバーさんが集まったのは、「1GAMEのてつさんが何をやるのか」という期待感の表れかもしれませんね。メンバーさんにはどんな人が多いですか?
先ほども言いましたが、立ち上げの目的は「ビジネスに興味を持たない人に、ポップなビジネス啓発を提供したい」というものだったので、悪い言い方ですが「できない人」が集まるイメージでした。ですが、実際にはいい意味でその予想を裏切るメンバーが集まってくれましたね。代表的なところだと、ミュージシャンの方とかかな。各方面でちゃんと成果を残してきた方が結構多いんです。
あと、ビジネスに対するモチベーションが高い人も想定外にいました。サロン配信で不便だったところを改善してくれたり、配信内容をスプレッドシートでまとめてくれたり。「これ、そのうち給料あげないとダメだな」ってくらい、自発的に動いてくれるんですよ(笑)。
元々は、僕がビジネスを教える立場になって、1対多数の関係でコンテンツを配信していく想定でした。もちろんオーディエンスとして話を聞いてくれる人もたくさんいるんですが、それとは別にメンバー同士がくっついて新しいことにチャレンジし始めるなど、横のつながりが思った以上に生まれているみたいです。
正直、今はまだ1GAMEのてつがサロンを始めたという話題性が先行していると思います。最近はその熱も落ち着いてきたので、これからはコンテンツの中身を見てメンバーの入れ替わりが活発になり、最終的には会員が2,000名くらいになると予想していて。そうなったら今のいい雰囲気が、もっと加速していくんじゃないでしょうか。
個人の影響力を表す「数字」を手に入れよう
ーーこれからの活躍がますます楽しみです。サロンではコンテンツ配信以外に、なにか企画は動いているんですか?
実は、僕の本を出版していただいたワニブックスさんと協力して、出版に興味がある人へ企画を出してみないか?と呼びかけています。すでに何人か声をあげていて、いいものがあれば電子書籍として世に出したいなと。
あとは、SNSで情報発信をしているメンバーさん同士で、相互フォローの関係が生まれています。3,000人弱メンバーがいるので、フォロワー50人だったところから一気に1,000人超えたという人も出ていますね。新型コロナウイルスの影響もあるなか、少しずついい流れが生まれていると思います。
ーー出版やフォロワー増加で、メンバーさんの知名度も徐々に増していきそうですね。
そうですね。これからは、「個の力」が非常に重要視される時代が到来すると思います。緊急事態宣言というある種の世紀末が明けた日本では、その流れがさらに加速するでしょう。そこで求められるのは、個人の持つ影響力です。
個人の影響力はこれまで、TVやメディアで露出する芸能人の専売特許でした。しかし、現在はSNSにYouTubeと、自ら発信するためのあらゆるツールがそろっているじゃないですか。
僕だって今年40歳になる、ただのおっさんに過ぎませんでした(笑)。それが今使えるものを最大活用したら、YouTubeチャンネル登録者数50万以上という数字を手に入れることができた。
数字というのは、影響力を語るうえで一番の説得材料になります。例えば、ドラゴンボールだったらフリーザの戦闘力が53万みたいに、数値化できると強さがすぐわかるじゃないですか。でも、目に見える数字がないと、どんなに素晴らしいコンテンツを配信していても「本当?」と疑われてしまいますよね。「あなたは何をやっている人なのか」を語る上で、数値化できるものは必須なんです。
じゃあ、影響力を得るために何をするかと言う話なんですが、非常に意識が高く、パワフルな人は最初からビジネスに100%舵を切ってもいいかもしれません。ですが、昔の僕みたいに、ビジネスや将来を何も考えていない人にとっては、いきなりビジネスを始めるというのはリスクが高すぎます。
だから僕は、最近ちょっと危機感を抱きはじめた人が、サラリーマンをしつつメディアをもつ、というところに取り組んでいきたいなと思っています。出版やフォロワー数は、その第一歩になるかなと。
ーー今後はサロンで、どんな活動をしていきたいですか?
僕から提供するコンテンツをきっかけに、「この分野にチャレンジしよう」と決断できる人が増えていったら嬉しいですね。それは音楽でもイラストでも、なんでも構いません。本業からの派生でもいいんです。料理人がYouTubeで料理チャンネルを立ち上げて、別軸を作るみたいな。
メディアを立ち上げた段階で、一番むずかしい影響力づくりは、サロンメンバーさん同士の横のつながりである程度手助けできます。そこから先のビジネスで大切なことは、これから僕が皆さんに伝えていきたいですね。
一方、自分は積極的になれないという人はそれでも構いません。今の『遊び人ギルド』は、活発に行動する人が想定上に多いという、非常にありがたい状態にあります。ただ、もともとのコンセプトもあって、コンテンツを見るだけの人でも楽しめるようなコンテンツ配信を心がけてきました。だから、今後も変わらずそうしたコンテンツは配信し続けていくつもりです。
あとは新型コロナウイルス次第ですが、やはりメンバーさんとのオフ会などを開いて、一度直接お話したいですね。このサロンに入って、僕やメンバーさんとのつながりが生まれたという、実感がほしいです。
数字という影響力が、人生を変える力を生み出す。知り合い同士の集まりから一大YouTubeチャンネルにまで成長した1GAMEのてつさんは、影響力の重要性を誰よりも理解する一人です。個人として副業という別軸を持つことに興味がある人、YouTubeチャンネルでは知らなかったてつさんの意外な一面を知りたい人。ぜひ『遊び人ギルド』をのぞいてみてください!