18歳からモデル活動をスタート、その後タレント業やアパレルブランドの経営など、幅広いジャンルで活動し続ける仁香さん。2018年にはフォトグラファーの柴田翔平さんと結婚し、Instagramではご家族の明るい毎日を発信しています。
そんな仁香さんが、今年の7月にオープンしたのがDMMオンラインサロン「Nica’s show!」です。オープン以来わずか数ヶ月で、大勢の会員を抱える大人気サロンへと成長を遂げました。人々はなぜ、仁香ファミリーに引き寄せられるのか。その秘密を探ります。
私達もファンも、皆で元気になれる場所を作る
ーー仁香さんが、オンラインサロン「Nica’s show!」をオープンしようと思った経緯を教えてください。
仁香さん：
私の息子は、ちょうど2020年に中学校へ進学しました。なんとか小学校の卒業式は迎えられたんですが、中学校の入学式は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で、各地が自粛ムード。私のファンの方々も、息子と同じ年齢のお子様を持つ方が多いので、同じ状況にあったみたいです。特に4月〜5月は、とにかく「ステイホーム」ムードがすごかったじゃないですか！
世界中の人々が、たくさんのストレスを抱えていた時期だったと思います。
ーー確かに、あの頃はちょっと外出するのもはばかられるような雰囲気でしたね。
仁香さん：
私達夫婦は、もともとインスタライブでいろんな発信をしていたんですが、フォロワーの方からのコメントを見ても、「自粛ムードの中、どうすればいいか分からない」という意見がたくさんあって。
ある種の集合体というのでしょうか。こうやって同じ思いを抱えている人がいる今だからこそ、「みんなが集まる場所を用意するのはどうか」と考えるようになったんです。
私はおかげさまで、27年間も芸能界で活動させていただいています。同時に、私の発信を通じて「元気をもらった」「仁香さんと翔平さんがいるから、仕事も頑張れる」と言ってくださる方も増えてきて。それだったら、恩返しというわけじゃないけれど、私達の周りに集まってくれた人がスカッとできる場所を作れればなって思って、オンラインサロンを開くことにしました。
今までは、ファンの方々との交流というと、オフラインのイベントが主流だったんですが、「実はオンラインでも同じことができるじゃないか」って、多くの方が気づいたタイミングでもありましたよね。
ーーそうだったんですね。オンラインサロンのメンバーは、やっぱり仁香さんをモデル時代から知るファンの方々が多いんですか？
仁香さん：
それがね、全然世代の違う人も多いんです。私のInstagramのアカウントって、春先は約4.4万人のフォロワーさんがいたんですが、今では5.2万まで増えていて。実際にモデル仲間と、Instagramのフォロワーさんの傾向を見せ合ったりするんですが、私だけ世代がバラバラなんです。
既存のフォロワーさんは、私のことを昔から応援してくださっている方々が多いんですが、新しいフォロワーさんは、20代~60代と幅広く「母と一緒に観ています」という方などもいらっしゃいます。
「仁香彦村」のはじまりは、1人のおじいちゃんだった
ーー仁香さんファミリーの様子を見ているだけで元気をもらったという人が集まっているんですね。そういえば、「Nica’s show」のサロンページを見ていて、ちょっと気になる文章を見つけました。
このサロンは、仁香や仁香ファミリー好きな方を中心に仁香彦村の村人さんとなり村長夫婦と共に人生がより前向きに楽しめるようなコミュニティーになっております。出典: 仁香-Nica’s show!
村というのはもちろんですが、そもそも仁香彦村の「彦」とはどこから来た言葉なのでしょうか？もしかして、お子さんの名前から取ったとか…？
仁香さん：
ううん、息子も関係ありません（笑）。先ほども言ったように、私はこれまでも夫の翔平と一緒にインスタライブをしていたんですが、ファンの方々からすると、翔平ってあくまで普通の男性に過ぎないんですね。しかも、16歳も年下で、背も高くてとっつきにくいし、彼に対して「どう接すればいいんだろう」と悩む方も多かったんです。「こんな若い男性となんて、美容院でしか話さないのに」みたいな（笑）。
でも、同時に翔平自身も私のファンとどう接すればいいか分からないって悩んでいて。そこで何を思ったのか、彼はテレビのコントで登場するおじいちゃんのようなキャラクターで、インスタライブに出るようになったんですよ。（笑）
ーーモデル体型でイケメンの翔平さんが、おじいちゃんキャラを？ものすごく意外ですが、なぜそのようなキャラを思いついたんでしょうか？
翔平さん：
ありがとうございます（笑）。2018年のテレビ番組で、私が仁香に公開プロポーズをしたことをきっかけに、多くの方に僕のことを知っていただきました。しかしその影響か、インスタライブで心ないコメントが来ることも少なくなかったんです。
そういうコメントに真剣に返してもよかったんですけど、周りのファンの方々に不快な思いをさせたくないなって。どうしようかなと思っていたときに、別のキャラクターを作ればいいんじゃないかと考えたんですね。
おじいちゃんっぽいキャラなら、乱暴な言葉を使ってもコメディっぽくなるというか。僕自身、おじいちゃんという別人格として接することで、そういう心無いコメントとも肩の力を抜いて対峙できるようになりました。
仁香さん：
そうしたら、昔からのファンの方々には想像以上にウケたみたいで。すっかり、「彦さん」って呼ばれるようになったんですよ（笑）。
次第に彦次郎のキャラクターがどんどん形成されていって、今ではサロンメンバーさんはとある村に住んでいる村人で、彦さんがその村の村長さんっていう設定になっています。
「彦さん」が結び付けてくれた、村人とのご縁
ーー彦さんが人々をひきつけて、より密度の高いコミュニティを作っているんですね。思った以上の反応に、翔平さん自身はどう思いましたか？
翔平さん：
僕自身、すごく気持ちが楽になりました。意外とすんなりキャラクターが受け入れられたことで、ファンの方とも接しやすくなりましたので。
仁香さん：
彦さんが定着していくにつれて、サロンメンバーさんから「また夫婦で笑いあえるようになった」など、とても嬉しいお話を聞く機会も増えました。
夫婦として長年寄り添っていると、お互いに嫌いではないけれど、身近過ぎてどう接すればいいか分からなくなってしまうことが少なくありません。でも、私達をまねてみたらなんだかおかしくなっちゃって、自然と会話が生まれるようになったみたいなんです。ほかにも、夫に優しく接することができるようになった、セックスレスが解消したなんていうお話も聞かせていただきました。
仁香ファミリーと一緒に、思いつく限りの楽しいことを
ーー「Nica’sShow!」では、バリエーション豊富なコンテンツを配信していらっしゃいますよね。こうしたコンテンツのなかで、意識していることはなんですか？
仁香さん：
私自身、何かに特化したプロというわけではありません。なので、あくまで仁香という人間のフィルターを通して、これまでやってきたことをシェアするという感じです。翔平はもともとスポーツ選手を目指していたので、彼が日常で取り入れていることを、みんなでやろうというスタンスで配信しています。
中でもメイクレッスンでは、「メイクを変えたら出会いが増えた」とか、「ふさぎ込んでいた気持ちが明るくなれた」と言っていただけることが多いです。
メイク以外のコンテンツも、会員さんにはかなりアクティブに参加いただけている気がします。私は息子の顔を公表していないんですが、彼はバドミントンをしているので、ある日ラケットを買いに行く様子をライブ配信したんですね。そうしたら、「〇〇のブランドがおすすめだよ！」って、皆さん我が子の事のようにワクワクしながらコメントしてくれて（笑）。
その場で、面と向かって私や翔平に言うのは恥ずかしいことでも、オンラインだったら気軽に話せるので、かえって仲良くなりやすいのかなって思います。
ーー新しいコミュニケーションの形のおかげで、むしろ密接なコミュニティが出来上がっているんですね。
仁香さん：
そうですね。バーチャル空間の村っていう、新しい感覚がとても楽しいです。一方で、一定の「距離感」も大切にしたいと思っています。私達と会員さんはもちろん、会員さん同士もそうですね。
女性が数百人も集まれば、多少なりとももめごとは生まれるものでしょう？だから、楽しい空間を守るためにも、節度を保てるような集団にしていきたいですね。
今もご家族なかよく、いろんなことにチャレンジし続ける仁香さんファミリー。
「世の中を見渡すと、声を出して笑える機会が本当に減ってしまったなと思います。私達を知ってくれた方々にとって、仁香彦村がストレスを発散して、笑い合える場所であれば嬉しいです」と、仁香さんは笑顔で語ってくれました。
仁香さんと翔平さんを中心に続々と人が集まる仁香彦村は、元気になりたい方々の移住をお待ちしています！
