「〇〇好きなやつううう!」
「〇〇食ってるやつううう!」
独特なセリフから、歯に衣着せぬ物言いで世の中にあふれる食の間違った知識を正そうと奔走する、あまねくオーガニックさん。彼が主催するオンラインサロン「あまねくフード大学~食と生き方の知識で破滅を避けて大切な人を守れ!~」は、開設してすぐに会員数900人を突破し、今でもその会員は増え続けています。
なぜ食と健康に関する情報発信を始めたのか。オンラインサロンはどこを目指しているのか。あまねくさんから直接お話を伺ううちに、センセーショナルな発信の裏に隠された尋常ではない覚悟が見えてきました。
元食品会社CEO、クリニック5院の運営や経営コンサルティングに携わる。YouTube、TikTokではアメリカ最先端の研究などを元にした、加工食品・添加物・農薬の危険性や正しい食の知識を発信。
食品開発会社CEO時代に気づいた日本の「ヤバさ」
ーーあまねくさんは、どうして食と健康に関する情報発信を始めたのですか?
僕はもともと、食品開発会社のCEOとしてサプリメントの販売などを企画していたんですが、日本の健康事情のヤバさに気づいたのは、2017年8月8日でした。この日、姉がくも膜下出血で倒れてしまって。そのことがきっかけで、食と健康に関して関心を持つようになり、多くのことを学び、食品や医薬品、サプリメント業界を取り巻く社会の闇を知りました。
それ以来、一人でも多くの人がこの事実に気づかないとまずい!と思い、情報発信を行うようになったんです。
たとえば、ビタミンCに分類される「アスコルビン酸」は、化学式で「C6H8O6」と書きます。この化学式に酸素分子(O2)が加わることを「酸化」と言うんですが、この酸化が起きると分子構造が変わってしまうので、ビタミンC本来の機能が働かなくなってしまうんですよ。
そんな酸化したビタミンを飲めば、私たちの身体はそれを「毒」として認識して、体外へ排出しようとします。これがアトピーやニキビなど、炎症反応として現れるわけですね。
ーー「酸化は身体によくない」とよく聞きますが、その仕組みがよく分かりました。
しかし、材料から酸化させずに栄養素を取り出すには、臨界抽出技術、蒸留技術といった非常に高度な技術が必要です。こうした技術は数十億、場合によっては数百億規模の投資が必要になるので、中小企業や自営業の人が健康に寄与する「本物のサプリメント」を作るのはとても無理な話で。実際、私自身も志半ばで断念した経験があります。
ところが…。十分な資金力を持つ大手企業でも、「本物のサプリメント」を作っているところはほとんどありません。さらに国のずさんな法規制が、こうした粗悪品を作る土壌を作っている。
そう気づいて以来、僕は特定の大手企業や国に対して中指を突き立てた情報発信をするようになりました。
ーー長寿大国・日本と言われるくらいですから、国内の健康に関する規制はむしろ厳しいものだと思っていました。
とんでもない!日本の法律は穴だらけですよ。その代表的なものが「キャリーオーバー制度」というものなんですが、ご存知ですか?
ーーキャリーオーバー?宝くじとかでよく耳にする言葉ですが、食品と関係があるのですか?
たとえば、スーパーマーケットで梅干しの成分表を見ると、原材料名に糖類、甘味など、様々な添加物が記載されていますよね。では、この梅干しをおにぎりの具材にして販売するときはどうなるかと言うと、おにぎりの成分表には米と梅干し“だけ”を記載すればいいと食品表示法で定められています。これがキャリーオーバー制度です。
ーー具となる梅干しに何が含まれているか、記載する必要がなくなるのですね。
アメリカでは、FDA(アメリカ食品医薬品局)という組織が食品表示に関する、ガイドラインをまとめています。その量は800ページと膨大で、そこに記載された基準を全てクリアしないと商品を販売することができません。
アメリカでは、医療費もものすごく高いので、病気を予防すると言う考えが非常に浸透しています。だから、少しでも健康を害する成分は、どんどん食品から排除されていくんです。
日本ではよくも悪くも、こうした健康問題が表沙汰になってこなかった。
たとえば、日本では一般的に使用されているうま味調味料の主成分であるグルタミン酸ナトリウムは、エキサイトトキシン=脳を興奮状態にする毒物だとして、欧州では使用が制限・禁止されているんです。
欧米などの先進諸国では、食品に関する規制が増えて以降、ガンや糖尿病、アレルギー患者は減少傾向にあります。しかし、日本だけはその真逆で患者は増加の一途をたどっている。
ーーそれは驚きました。
特にかわいそうなのが子どもたちです。日本は先進国のなかで、子供の自閉症、便秘薬使用率、向精神薬使用率、アレルギー患者数がすべて世界一。日本がいかにヤバい状態か、数字でハッキリ証明されています。
子どもたちに罪はないじゃないですか。大人である僕たちは、短期的な利益を得ようとする企業や団体から彼らを守る義務があるんですよ。そんな思いで僕は情報発信をしています。
今すぐやめないとヤバい!あまねくオーガニック厳選の「危険な食品」3選
ーーあまねくさんは、動画でハッキリ「これを食べ続けているとヤバいぞ!」と視聴者に注意を促していますよね。そのなかでも、特に危険な食品を選んでと言われたら、何を選びますか?
1位 ゼロカロリー飲料
なにはともあれ、第1位はゼロカロリー飲料ですね。人工甘味料がもう最悪です。
人工甘味料は、砂糖と同じように甘さを感じますが、人間の体内で代謝されません。これがカロリー0のカラクリですね。しかし、代謝されない=身体にとっては毒という認識なんですよ。
通常、甘いものを食べたとき、僕たちの身体は舌や脳でそれを感知し、膵臓からインシュリンを分泌して血糖値をコントロールするという緻密なバランスが成立しています。
でも、人工甘味料は代謝されないから、血糖値は上がりませんよね。すると、脳が「え、なんで甘いものを食べたのに、血糖値が変化しないの?」と混乱し、バグを起こしてしまう。そして、膵臓にも異変が起きて、ほかの甘味(糖類)を食べてもインシュリンが分泌されなくなってしまうんです。これが、糖尿病のリスク増加につながります。ほかにも、腎臓や毛細血管も傷つけるし。
白砂糖も十分ヤバいんですが、「100歩譲ってまだ白砂糖のほうがマシ」というレベルで人工甘味料はヤバい食品です。
2位 コンビニ食品
コンビニの弁当は、食品添加物、グルタミン酸ナトリウム、農薬だらけの野菜…と、とにかく身体によくないもののオンパレードです。なかでもヤバいのが「酸化した油」ですね。
コンビニ食品の大半は、自然界に存在しない「トランス脂肪酸」という油が使われています。トランス脂肪酸は、通常の油に水素を添加したもので、冷やすと固体になる性質があります。この性質を生かして、輸送の手間を減らしているんですね。
しかし、トランス脂肪酸は重大な病気のリスクを高めることから、アメリカではすでに使用が禁止されています。
動物性脂肪も、冷えると白い塊になるじゃないですか。これらは体内で固まりやすく、血管を詰まらせてしまうので避けたほうがいいんです。
3位 お菓子
コンビニ食品と同じで、コンビニスイーツも食品添加物、トランス脂肪酸の塊です。カリフォルニア州では、トランス脂肪酸を使用した商品のパッケージに、ドクロマークを付けて販売していますよ。「毒性が強いけれど、それでもいいなら食べてください」って。
ほかにも、このドクロマークはグルタミン酸ナトリウムやアクリルアミドを含む製品にもつけられています。これらはタバコよりも危険性が高いと言われているほどです。
自分が食べていいものを知る方法
ーーあまねくさんは、SNSで「食べると危険な食べ物」をよく発信していらっしゃいますね。逆に、「これだけ食べておけ」と言うおすすめの食品もあるのでしょうか。
ありません。
ーーそれはどういうことですか??
厳密にいうと、何を食べると健康にいいのかは、人によってバラバラです。たんぱく質代謝、糖質代謝、脂質代謝、ビタミン代謝…。こうした栄養の代謝能力は、人によって全く異なります。だから、万人におすすめの食べ物は絶対に存在しません。
それに対して、健康によくないものというのは万人共通です。だから僕は、TikTokでも「〇〇食うな!」としか発信しません。
ーーそうだったんですね…。自分が何を食べれば良いのかを把握する上で、何かおすすめの方法はありますか?
まずは遅延型アレルギー検査、それとメタトロンです。
ーーメタトロン?はじめて聞ききました。
メタトロンというのは、ロシアが国策として開発した、医療用の検査機器です。ロシアは宇宙工学が非常に進んでいるのですが、同時に量子物理学の分野における先進国でもあります。
メタトロンは、量子力学の考えに基づいた測定装置で、人種を問わず世界中から集められた数百万人分の集計データを元に、患者のどの部位に問題が起きているかを調べることができるんです。
一方で、メタトロンでは将来的に健康を害する危険のある食品は分かりません。それを補完するために、遅延型アレルギー検査も一緒に行うことをおすすめしています。
ーー二つの検査を併用することで、より正確に自分の身体のことが分かるんですね。
怪我や骨折、脳梗塞など急性の症状は、病院で手術や薬の投与が必要になりますが、これらの処置は慢性的な生活習慣の改善には適していません。だから、メタトロンとアレルギー検査で、自分がこれから何を食べればいいか、何に気をつけるべきかをちゃんと把握しておくことが大切なんです。
ーーなるほど…。普段からお菓子やコンビニ弁当をよく食べているので、こういう検査で今の身体の状態を知らないといけないんだと、強く思いました。
たしかに、お菓子って美味しいですよね。先程紹介したお菓子やコンビニ食品も、まったくゼロにするのは大変だと思います。僕もポテトチップスとか大好きでたまに食べますし、タバコもたまに吸って「うまーっ!!」って感動しますもん(笑)。
しかも、20代後半の頃なんか、缶チューハイにコンビニおでん、ポテトチップスを食べながら「どうしよう〜こんなに食べたら太っちゃう♫」なんて口にしていたくらいで。こんな奴が、よく偉そうに講釈垂れるなって思いますよね(笑)。
ただ、僕も食事や健康を意識するようになってから味覚が改善されて、添加物の多い食品への欲求がどんどん減っていきました。味覚が正常になると、今までおいしいと思って食べていたものもまずくて食べられなくなる。だから、お菓子もちょっと食べれば十分になるんですよ。
ーー検査を受ける前に、今日から始められることはなにかありますか?
まずは自炊することでしょうか。とくにミネラルを意識して摂取することが重要です。
食材も白米ではなく玄米にして、「※まごわやさしい」を中心とした和食にする。食事も1日1〜2食にして、特定の時間ではなくお腹が空いたら食べればいいです。
※まごわやさしい
「豆類、ごま、わかめ(海藻類)、野菜、魚、しいたけ(きのこ類)、いも類」の頭文字を取った、和食の基本食材をまとめた合言葉。
この先の日本を健康にサバイブできる仲間を増やす
ーー「あまねくフード大学~食と生き方の知識で破滅を避けて大切な人を守れ!~」は、立ち上げすぐに会員数が900人を突破しました。かなりすごい反響ですよね。
正直「こんなにいくの!?」と驚いたくらいです。オンラインサロンを始めた時は、100人入れば満足くらいに考えていたので。ただ、僕自身の信念に皆さんがついてきてくれているのはありがたいですね。
僕の姉は、くも膜下出血で倒れて以来、今でも寝たきりで、話すこともできません。僕は自分の活動を、姉のように何も知らないまま倒れてしまった、数千万〜数億という健康被害者の方の弔い合戦だと思っているんです。
今は、その覚悟に共感してくれた経営者、資産家の皆さんとともに、コミュニティづくりを進めています。
ーーどんなコミュニティづくりですか?
まずは1年以内に、京都・比叡山に村を作ります。精神的・肉体的に健康になるだけじゃなく、生き残れることを目的とした、自然と健康と教育というコンセプトの街です。
この活動が軌道に乗れば、きっと他の地方自治体もマネをするでしょう。このモデルを日本に普及させることで、日本人、ひいては企業の意識も変えていきたいですね。
ーー健康を通じて、未来をサバイブするための集団という感じですね。
僕は幸福というのを、食事、感情、生き方という3つのバランスで捉えています。
よくいるじゃないですか、暴飲暴食しているのに、いつもハッピーそうで身体も丈夫な方って。逆に、オーガニックや健康に取り憑かれて良いものを食べていても、見た目がすごく不健康そうな人もいます。
僕のところにも、いわゆる「オーガニックおばさん」的な人がメッセージを送ってくるんですよね。オフ会でも会いますが、あれは一種の病気だと思います。
僕が伝えたいのは、総合的に正しい知識を得て、精神的にも身体的にも健康に生き残る方法です。だから、僕のオンラインサロンでは、食事に関する知識だけでなく、帝王学や生き方、歴史なども徹底的に配信しています。
ーー知識をとにかく重視しているんですね。
そう!知識なんです。正しい知識を得て行動することでしか、人生は変わりません。
「私にはできない」と思う人も多いかもしれませんが、皆さんだって、読み書きしてさまざまなことを学んで、受験勉強や就職活動をくぐり抜けてきたわけじゃないですか。健康もそれと同じで、知識を得て行動して、また知識を得ての繰り返しなんです。
食や生き方のブロックを外して、行動に移すことで人生をよりよい方向へ変化させるのが、このオンラインサロンの使命だと思っています。
このままじゃ日本がヤバいという思いから強烈なメッセージを発信し続けるあまねくさん。記事では書けなかった、日本の健康産業の裏事情、利権構造についても焦点を当て、それらの姿勢に対してハッキリと「No」を突きつけていました。
先行きが不透明な現代社会。健康に、幸せにこの社会をサバイブしたいという方は、「あまねくフード大学~食と生き方の知識で破滅を避けて大切な人を守れ!~」で、あまねくさんの知識と行動力のシャワーを浴びてみませんか?