年の瀬の風物詩であり、その年の最強馬決定戦とも言える「有馬記念」。2021年も多くの優駿たちが集い、手に汗握る熱いレースが展開されました。DMMオンラインサロンでは、有馬記念が開催された2021年12月26日に、競馬オンラインサロンを運営する3人のゲストをお招きしたスペシャルコラボ生配信を行いました!
集まっていただいたのはこちらの3人です。
「絶対に負けたくない!」から始める競馬サロン主宰。2015年より予想家として活動を開始。現在はテレビ番組『競馬魂』へも出演。モットーは、「とにかく頭を使うこと。」Twitterはコチラ
キムラヨウヘイの競馬サロン主宰。2009年からmixiで競馬予想活動を開始。2011年から始めた競馬ブログは、ライブドア競馬ブログでアクセス数“約1万ブログ中1位”を記録。テレビ番組『競馬予想TV!』にもレギュラー出演中。Twiiterはコチラ
指数と回顧で楽しむ!! 競馬サロン主宰。小学生の頃から競馬場に通い、関東で行われるG1はほとんどすべて現地観戦。予想家活動は2019年6月にスタート。レース映像回顧を得意とし、自作AIを用いて予想をサポート。自他ともに認める競馬オタクであり、なによりも競馬が大好き。Twitterはコチラ
果たして3人はどんな予想を立てたのか。肝心なレース結果はどうだったのか。直前の興奮が伝わるコラボ生配信の様子をレポートでお届けします。
各オーナー注目馬はこれ!本命馬をピックアップで紹介
生配信では、有馬記念の出走馬全16頭について、3人それぞれの着順予想をしていただきました。今回は実際に使用されている「予想印」をもとに、そう予想した根拠などを交えながら1人ずつお話を聞いていくという流れ。
たっぷり1時間以上の時間をかけて、馬番順にみなさんの評価を出してもらった結果、3人のトップ評価の馬がハッキリとバラバラになった今回の予想。生配信では、それぞれの評価を次のように話してくれました。
メシ馬さんトップ評価:1枠1番 ペルシアンナイト
メシ馬さん:
去年の有馬記念直前生配信で、僕はペルシアンナイトは2,500mの距離でも意外と持つんじゃないかと話していました。結果としては馬券にならなかった(3位以内には入らなかった)ものの、マイル路線(1,600m前後)では低迷していた馬が有馬記念で7着、勝ち馬とはわずか0.6秒差という結果を残しました。
そして今年、ペルシアンナイトが出場した『天皇賞秋』では日本の中距離路線のハイレベルな馬が出そろいました。エフフォーリア、コントレイル、グランアレグリア。4位以下のサンレイポケットやヒシイグアスも、たしかな成績を残している馬でした。
そのなかで、ペルシアンナイトは終盤のスピードが2位という脚を使い、苦手な瞬発力勝負のなかでグランアレグリアに0.6秒差に迫る走りを見せていました。これであれば、今回11番人気というオッズは低すぎるというのが僕の感想です。
また、ペルシアンナイトはマイル路線のとき、うまく休養を挟めていませんでした。中距離路線に舵を切って以降、『札幌記念(8月)』、『天皇賞秋(10月)』、『チャレンジカップ(12月)』、そして有馬記念と間隔を空けて走れています。馬場もペルシアンナイトにはベストな環境なので、いい結果を残すと期待しています。
キムラヨウヘイさんトップ評価:4枠7番 クロノジェネシス
キムラヨウヘイさん:
去年本命にせず、今年本命にするのはちょっとカッコ悪いんですが…(笑)。この馬は以前から馬体に身が入らず(筋肉が付いてこず)、レースでは思うようなパフォーマンスを発揮できなかった経緯があります。そのためレース間隔を空けて馬体重を増やせたときに、パフォーマンスを上げ続けることができました。
実際に、勝てなかった3歳秋の『エリザベス女王杯』と、4歳春の『大阪杯』では両方とも馬体重が減っていたタイミングでした。一方で、馬体重の増えたタイミングでは過去6戦6勝と結果を残しています。今回の場合、前回出走した6月の『宝塚記念』や昨年出走の有馬記念と比較しても、馬体重は増えているので、クロノジェネシスの走るパターンに入るかなと。
今ちょうど、チャットで「調教師はやや弱気な発言だったがどうでしょう?」というコメントがありましたね。ちなみに調教師の方が過去もっとも弱気だったのは、3歳の『秋華賞』だったんですよね。ですが、結果としてはいいパフォーマンスを発揮していました。一方、先ほど紹介した『エリザベス女王杯』では「自信あり」というコメントを出していたものの、結果は2番人気で5着と振るいませんでした。
クロノジェネシスは調教時の好調ではなく、フレッシュな時に走ってくれる馬です。むしろ調教師さんの弱気なコメントは、ある意味余裕を持って本番のレースを走れる状態とも取れるのかなと。なので僕は、今回クロノジェネシスは最低限のパフォーマンスを発揮できる状態にあると考えます。
とうけいばさんトップ評価:5枠9番 ステラヴェローチェ
とうけいばさん:
ステラヴェローチェのポイントは、「他の馬が走れない条件で走れる馬」だと考えています。2走前、9月開催の『神戸新聞杯』は、他の馬が得意としない不良馬場で好走を見せました。5月の『日本ダービー』では3着でしたが、当時まだ3歳前半のステラヴェローチェにとって、2,400mの距離はハードなレースだったと思います。それでも、他馬が苦しい条件のなかで3着に食い込みました。
『皐月賞』も、中山競馬場の2,000mという舞台で、東京競馬場のような瞬発力勝負とは別の力が求められるレースでも、好走していました。前走の『菊花賞(10月)』は4着でしたが、『神戸新聞杯』後で体調がよくなかったという話を聞いています。それにも関わらず、『菊花賞』の3,000mという他馬が苦手とする条件下で、よく4着まで粘ったなというのが僕の感想です。
今回は前走の『菊花賞』から距離を短くしたローテーション(有馬記念は中山競馬場で距離2,500m)での出走で、他馬はそこまで得意ではない条件です。かつ今回の有馬記念には、1枠2番に逃げ(スタートから先頭を走るスタンス)で好調のパンサラッサがいる状態です。2019年の差し(レース後半で前方の馬を抜くこと)決着になるのなら、この馬が来るのではと考えました。
クロストークで議論も白熱。意外な予想に視聴者からの驚きも
1頭ずつ解説を挟みながら、クロストークも交えて今回の有馬記念の予想を立てた3人。トップ候補の予想が大きくズレたのはもちろん、5番人気で予想されたディープボンドに対して、3人全員が候補外の予想を立てたときには、生配信を観ていた視聴者の方々から驚きのコメントも出ました。
そして生配信終了の数時間後、レースが開始。実際の有馬記念の結果は、次のとおりでした。
- 1位:エフフォーリア(1番人気)
- 2位:ディープボンド(5番人気)
- 3位:クロノジェネシス(2番人気)
エフフォーリア、クロノジェネシスと好位予想していた馬たちが、期待通りに好走を見せたという結果となりましたが、まさかディープボンドが2位につくとは…。直に3人の話を聞いていた身としては、競馬の予想に奥深さとおもしろさ、そして難しさを垣間見た瞬間でもありました。
レース後、ライブに参加したメシ馬さんからは、悔しさが滲み出ているツイートも。
ちなみに、生配信を運営していたスタッフや筆者も、3人の予想を聞きつつ馬券を購入。ほとんどが初めての馬券購入ということで、競馬の緊張・興奮を初めて生で体感しました。年末独特の高揚感のなか、1年の締めくくりに集う優駿たちの競演。来年はどんな馬たちがこの舞台に立つのでしょうか。そして3人が今度はどんな予想を立てるのか、今から楽しみです。
今回の生配信に参加した3人のサロンは、どのサロンも現在(2021年12月時点)ほぼ満員という盛況ぶりです。随時サロンメンバーの募集を行っているので、気になる皆さんはぜひサロンページやサロンオーナーのSNSをチェックするか、「募集再開メール」に登録してみてください!