【世帯・年代別】貯金額の平均調査資料まとめ!全世帯の貯蓄割合は?

著者名SJ
【世帯・年代別】貯金額の平均調査資料まとめ!全世帯の貯蓄割合は?

働いて稼いだお金をどう使うかは人それぞれですが、生活に必要な分以外はそのまま貯金しているという人も多いのではないでしょうか。そうでなくとも、自分の貯金額が人と比べて多いのか少ないのかが気になるのは、誰にも共通することでしょう。

この記事では、世帯の種類別と年代別の平均貯蓄額についての最新データをご紹介します。さらに、「貯蓄」、「貯金」、「預金」という似た言葉の意味の違いを解説し、貯金をするためのコツもお伝えします。自分の貯金額が平均と比べてどの程度なのかを把握し、うまく貯金を増やしていけるよう、ぜひ参考にしてください。

貯蓄と貯金の違い

この記事でご紹介するデータは、厚生労働省の「国民生活基礎調査」のもので、調査対象は「貯蓄」です。「貯蓄」と「貯金」は似た意味で使われますが、実は大きな違いがありますので、まずはそれぞれの意味を確認しておきましょう。

日常でよく耳にする「貯金」は、広辞苑で「金銭をたくわえること」と定義されており、お金を貯めること全般を指して広く使われます。貯金箱にお金を貯めることやたんす預金なども含めて、金銭をためることを「貯金」と言います。

(参考:広辞苑

これに対し、「貯蓄」は「財貨をたくわえること」と定義されています。「財貨」には金銭の他に、株式や国債、社債などの有価証券、それに不動産、積立式の生命保険などが含まれます。つまり、「貯蓄」にはお金以外の金融資産も含まれており、「貯金」よりも対象が広いと言えます。

(参考:広辞苑

貯金と預金の違い

「貯金」と似た意味で使われる別の言葉に、「預金」があります。どちらもお金をためることを指しますが、厳密には違う意味を持っています。

そもそも「貯金」という言葉は、現在のゆうちょ銀行の全身である郵便貯金に由来しています。したがって、「貯金」はお金をためること全般を指して使われると同時に、より狭い意味では、ゆうちょ銀行など公的な性格の強い金融機関にお金を預けることを指します。

これに対して「預金」は、都市銀行や信用金庫など、公的でない金融機関にお金を預けることを言います。こうした金融機関は、預けられたお金を企業に融資し、成長した企業がまたお金を預けるという循環を生み出して拡大します。このように、ただ「貯める」というよりも、「預けて運用する」という意味合いで「預金」と呼ばれるという説があります。

全世帯での貯金割合は約8割!

貯金額の平均を見ていく前に、まずはどのくらいの世帯に貯金があるのかを確認しておきましょう。

厚生労働省の「国民生活基礎調査」は基本的に毎年実施されていますが、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止されたため、現時点で最新のデータは2019年のものです。

この2019年調査の結果によると、調査対象となった全世帯のうち「貯蓄がある」と回答した世帯の割合は81.9%でした。

全世帯のうち8割以上は、貯金や預金を含む何らかの金融資産を保有しているということになります。

(参考:厚生労働省│2019年 国民生活基礎調査の概況

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世帯別の平均貯蓄額まとめ

続いては、世帯の種類別に平均貯蓄額を見ていきましょう。ここでは、国民生活基礎調査で採用されている「高齢者世帯」、「高齢者世帯以外の世帯」、「児童のいる世帯」、「母子世帯」という4つの分類に沿ってデータをご紹介します。

全世帯の平均貯蓄額は?

初めに、全世帯の平均貯蓄額を確認しておきましょう。先ほどの調査によると、2019年の全世帯の貯蓄額は平均1,0774,000円でした。これ以降も同じ調査からのデータをご紹介しますが、各種世帯の割合などは、政府統計の総合窓口(e-Stat)で公開されている同調査の統計表第159表を参照しています。

(参考:厚生労働省│2019年 国民生活基礎調査の概況

高齢者世帯

4つの世帯分類のうち、全体の3割程度を占める「高齢者世帯」の平均貯蓄額は、1,2132,000円でした。全世帯の平均よりも135万円ほど多く、高齢者世帯が全体の平均貯蓄額を引き上げていると考えられます。特に、貯蓄額が3,000万円以上と回答した世帯の割合は高齢者世帯では10.8%で、全世帯の8.9%より2ポイント近く高くなっています。高齢者世帯においては、高額の資産を保有する世帯の割合が大きいことがわかります。

高齢者世帯以外の世帯

全体の7割弱を占める「高齢者世帯以外の世帯」の平均貯蓄額は、1,0176,000円でした。

この種の世帯では、貯蓄額が400万円以下の世帯が全体の30%を占めています。高齢者世帯においては貯蓄額が400万円以下の世帯は全体の22.6%ですので、相対的に貯蓄額が少ない層の割合にかなりの差があると言えます。

児童のいる世帯

全世帯の2割強にあたる「児童のいる世帯」では、平均貯蓄額は7238,000円でした。「貯蓄がある」と回答した世帯の割合は84.4%と、4種類の世帯の中で一番大きいものの、貯蓄が3,000万円以上の世帯の割合は3.9%と顕著に少なくなっています。全世帯で見ると、1,000万円以上の貯蓄がある世帯が30%に達しているのに対し、児童のいる世帯ではその割合は21%にとどまっています。

母子世帯

母子世帯は数にすれば全世帯の1%に過ぎませんが、その貯蓄率や貯蓄額は、これまでに紹介した3種類の世帯のものとは大きく異なっています。

母子世帯のうち「貯蓄がある」と回答した世帯の割合は65%に過ぎず、母子世帯の約3分の1には貯蓄が全くないということになります。平均貯蓄額も3898,000円となっており、貯蓄がある世帯のうち、貯蓄額が300万円以下の世帯が全体の31%を占めています。反対に、貯蓄額が1,000万円以上の世帯は母子世帯全体の11.5%にとどまります。

年代別の平均貯蓄額と借入金額

次は、世帯主が20代から50代の世帯の平均貯蓄額を、年代別に見ていきましょう。貯蓄が多い一方で借入も多いというケースもありますので、ここでは、各年代の平均貯蓄額とあわせて平均借入金額もご紹介します。

ここまでと同じ2019年の国民生活基礎調査のデータから、政府統計の総合窓口(e-Stat)で公開されている同調査の統計表第156表と第178表を参照しています。

(参考:政府統計の総合窓口(e-Stat)

20代(29歳以下)の平均貯金額

世帯主が20代の世帯の平均貯蓄額は、1798,000円でした。全世帯の平均である1,0774,000円の、およそ6分の1の金額です。特に、貯蓄が50万円未満の世帯が全体の実に31.2%を占めているのが特徴的です。貯蓄がない世帯の割合も17.9%で、他の年代よりも目立って高い割合となっています。

20代(29歳以下)の平均借入金額

世帯主が20代の世帯では、借入金がない世帯の割合が75.5%で、借入金のある世帯は全体の4分の1に満たないことになります。これは、まだ若く住宅ローンを組んでいない世帯が多いためと考えられます。平均借入金額は248万円と少ないですが、平均貯蓄額と平均借入額を比べると、借入の方が68万円ほど多くなっています。

30代の平均貯金額

30代になると貯蓄率は86.6%まで上がり、平均貯蓄額も530万円と、全世帯平均(1,0774,000円)の半分程度に達しています。20代では貯蓄が100万円未満の世帯が44.9%であったのに対し、30代では14.3%3分の1以下になっていることからも、20代から30代にかけての時期に、全体的に貯蓄額が大きく増える傾向が見て取れます。

30代の平均借入金額

20代から30代にかけて貯蓄が大幅に増える一方で、借入額も急増しています。30代では借入金がある世帯とない世帯がほぼ半々となり、平均借入額は1,0711,000円です。20代の平均借入額は248万円でしたので、実に4倍以上に増えています。30代で住宅ローンを組む世帯が多いと思われ、借入金が1,500万円以上の世帯が全体の71.7%、さらにこのうち借入金が3,000万円以上の世帯だけで3割近くに達しています。

40代の平均貯金額

30代と40代を比べると、20代から30代にかけて見られたほどの急激な変化はありません。40代の平均貯蓄額は6509,000円で、30代と比べて120万円程度の増加にとどまります。とは言え、貯蓄額が1,000万円以上の世帯の割合は30代では18.3%のところ、40代では24.1%まで上昇しており、着実に貯蓄額が増えている傾向が見受けられます。

40代の平均借入金額

40代の平均借入額は1,0027,000円で、30代(1,0711,000円)と比べると微減しています。その一方で、借入金がある世帯の割合は57.5%まで上昇し、全ての年代の中で唯一、借入金のある世帯の数が借入金のない世帯の数を上回っています。ローンはあるものの返済もある程度進むためか、借入金が1,500万円以上の世帯は全体の56.9%、このうち借入金が3,000万円以上の世帯は12.4%と、30代と比べて大きく減少しています。

50代の平均貯金額

50代では平均貯蓄額が初めて1,000万円を突破し、1,0754,000円となっています。これは全世帯の平均とほぼ同じ額です。貯蓄額が3,000万円以上の世帯の割合も初めて10%を超えて10.5%となり、全体的に貯蓄額が増える傾向が引き続き見られます。

50代の平均借入金額

ローンの返済がかなり進むと思われる50代では、平均借入額が40代と比べて大幅に減少し、5468,000円となっています。借入金がある世帯の割合は46.9%と、30代以下の水準にまで低下しているほか、借入金が1,500万円以上の世帯の割合も全体の30.3%となり、20代における割合をも下回っています。

貯金をするコツ

貯蓄の平均額や年代別の変化の傾向がわかりましたが、同年代の水準ほど貯金ができていないと焦った人もいるのではないでしょうか。そこで、この記事の締めくくりとして、上手に貯金をするためのコツをいくつかご紹介します。

給与が振り込まれたらまず貯金

なかなか貯金が増えない人にぜひ試して欲しいのは、給与が振り込まれたらすぐにその一部を貯金するという方法です。給与の振込口座とは別に貯蓄用の口座を用意し、オンラインで設定できる自動振り込み予約機能などを使って、給与が振り込まれたらすぐに一定額を貯蓄口座に移してしまうのです。こうすれば、意識的に努力をしなくても自動的に貯金ができます。

日々の生活の固定費を見直す

お金を貯めるには、出費を減らすことが最も堅実なアプローチですが、特に毎月かかる固定費を見直すのが効果的です。例えば家賃は、自分の手取り収入の4分の1から3分の1程度が目安と言われています。もしこれより家賃が高い場合は、より安い物件への引っ越しも検討してみるとよいでしょう。他にも、自宅のインターネット回線の料金や携帯電話の基本料金など、固定で必ずかかる費用を安いものに変えることができれば、その分を貯金にまわすことができます。

転職や副業で収入を上げる

反対に、収入を上げるというアプローチで貯金を増やすこともできます。もし今の給料に満足していないなら、より高収入な仕事への転職も検討してみては。また、最近は働き方改革の影響で副業が盛んになっており、今の仕事を続けながらスキマ時間にできる仕事も見つけやすくなっています。スキルや経験を活かして副業をすれば、得られた副収入で効率的に貯金を増やせるでしょう。

まとめ

今回は、最新の調査結果を使って、世帯の種類別の平均貯蓄額、そして年代別の平均貯蓄額と平均借入額をお伝えしました。自分の世代の平均と比べて貯蓄額が少ないと焦った人もいるかもしれませんが、そんな時はぜひ、最後に紹介した貯金のコツを試してみてください。

貯金額は、当然ながら世帯の収入と密接に関連しています。世帯年収に関するこちらの記事では、世帯年収別の平均貯蓄額なども解説していますので、興味のある人はこちらもぜひご覧ください。

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