進学や就職を機に、メイクを始めたいけど、何からやればいいのかわからない……そんな風に不安に感じている方は多いはず。この記事では初心者の方に向けて、化粧の順番を一から詳しく紹介します。男性向けのメイク方法も紹介しますので、これを機にぜひ始めてみてください。
化粧の順番【基本編】
まずは、大まかにメイクの流れを説明します。
1:スキンケア
2:日焼け止め
3:化粧下地
4:コントロールカラー
5:コンシーラー
6:ファンデーション
コントロールカラーやコンシーラー、そしてファンデーションは肌の状態や好みによって省略しても問題ありません。次の項目では、ひとつひとつの手順をさらに詳しく見ていきます。
1. スキンケアの順番
メイクをする前のスキンケアは肌を健康に保つための大事な土台作り。ここではその具体的な手順をおさらいしておきましょう。
1-1. 洗顔
まずは洗顔をして睡眠中にかいた汗や皮脂などの汚れを落としましょう。特に、皮脂は水だけでは落ちにくいため、洗顔料を使って顔を洗うようにしてください。洗顔料をよく泡立てることと、肌を強くこすらないことを意識して優しく洗い流しましょう。
(参考:Arouge│スキンケアアイテムの使用順を解説!朝と夜で異なるスキンケアの目的とは?)
1-2. 化粧水
洗顔後は化粧水で肌にうるおいを与えてバリア機能を整えます。化粧水は肌に水分を与えてやわらかくし、キメを整える役割のほか、次に使用する美容液や乳液の浸透を助けます。
1-3. 乳液
肌水分の蒸発を防ぐほか、刺激から肌を守るために乳液で肌を保護しましょう。肌質や化粧の仕方によっては、朝用と夜用で別のものを使うのもおすすめです。
(参考:RakutenRAXY│スキンケアの順番間違ってない?正しく理解してすっぴん美肌を手に入れよう)
スキンケアについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
2. ベースメイクの順番
スキンケアについて学んだあとは、ベースメイクについて詳しく見ていきましょう。
パウダーファンデーションの場合
2-1. 日焼け止め
スキンケアのあとは、日焼け止めを塗りましょう。紫外線はシミや皺の原因になるため、顔だけでなく、首やデコルテ部分にも塗ってください。
2-2. 化粧下地・コントロールカラー
種類が豊富なコントロールカラーは、肌色や肌質、肌悩みに合ったものを選ぶことが大切です。
おでこや両頬、顎などに、パールひと粒分をのせて、中指と薬指で叩き込むイメージで内側から外側に向かって塗りましょう。
2-3. コンシーラー
コンシーラーはニキビやシミを隠すことができる便利なアイテム。気になる部分にコンシーラーをのせて、指の腹で優しくたたくように馴染ませましょう。
2-4. パウダーファンデーション
パウダーファンデーションは、ブラシやパフ、スポンジを使ってふんわりとのせましょう。顔の中心から外側に向かって、肌にフィットさせるように塗るのがポイントです。
2-5. フェイスパウダー
油分を抑えて化粧が崩れるのを防いでくれるフェイスパウダーは肌質に合ったものを選ぶのがおすすめです。
肌のテカリが気になる場合はパウダーを顔全体にしっかりとのせ、乾燥がしやすい場合は化粧崩れしやすいTゾーンを中心にふんわりとのせましょう。
2-6. シェーディング・ハイライト
最後にハイライトとシェーディングを入れて、立体感と艶を出しましょう。ハイライトは大きめのブラシで頬骨、Tゾーンやあご先に。初心者の方にはパウダータイプがおすすめです。シェーディングは細めのブラシでこめかみの生え際、頬骨の下、フェイスラインに軽く入れましょう。
リキッドファンデーションの場合
しっとりとした質感が特徴のリキッドファンデーションは、油分や水分を多く含んでいるため乾燥肌の方におすすめ。基本のメイク手順は以下の通りです。
1.日焼け止め
2.化粧下地
3.コントロールカラー
4.リキッドファンデーション
5.コンシーラー
6.フェイスパウダー
リキッドファンデーションを塗るときは、パール1粒を、おでこ・両頬・鼻・あごにそれぞれのせて、指やパフ、ブラシを使ってムラのないよう素早く塗り伸ばしましょう。
BBクリームの場合
BBクリームは、1つで「化粧下地・ファンデーション・日焼け止め」と様々な機能を持つ便利アイテム。忙しい朝でも手早く化粧を済ませられる点が嬉しいポイントです。BBクリームの場合は以下の手順でメイクを行なってください。
1.BBクリーム
2.コンシーラー
3.フェイスパウダー
BBクリームは様々な機能がある分、色味を調整できないため、肌色に合ったものを選ぶことが大切です。肌悩みをカバーしたい場合は、上からパウダーファンデーションやコンシーラーを重ねましょう。また、BBクリームには油分が多く含まれているため、最後にフェイスパウダーで仕上げてください。
(参考:マイナビウーマン│専門家が教える「化粧の基本的な順番」)
CCクリームの場合
CCクリームは、「化粧下地・コントロールカラー」の機能を持つ化粧品です。BBクリームと比べるとカバー力はありませんが、軽くナチュラルな肌を演出することができます。以下がCCクリームの場合のメイク手順です。
1.CCクリーム
2.コンシーラー
3.フェイスパウダー
BBクリームと同様に、CCクリームを塗ったあとも軽くフェイスパウダーを重ねて化粧崩れを防ぎましょう。CCクリームだけでも透明感のある綺麗な肌に見せることができますが、ファンデーションを塗るとしっかりとした質感になるため、好みやシチュエーションに合わせて使い分けてみてください。
クッションファンデーションの場合
クッションファンデーションは、よりツヤ感を求めたい方におすすめ。基本のメイク手順は以下の通りです。
1.日焼け止め
2.化粧下地
3.クッションファンデーション
4.コンシーラー
5.フェイスパウダー
パウダータイプやリキッドタイプ、クリームファンデーションと同じように、下地を塗ったあとにファンデーションを塗り、気になる部分をコンシーラーで馴染ませましょう。
クッションファンデーションは、下地としての役割も含まれている製品が多いため、ものによっては、下地を省略しても問題ありません。一方で、下地を使うことで崩れにくくなったり、肌をなめらかに見せたりと、カバー力が上がるため好みや肌の状態に合わせて使いましょう。
(参考:CanCam.jp│クッションファンデの上手な使い方!下地は使う?コンシーラーやおすすめを厳選)
塗り薬(ステロイド軟膏やプロトピック軟膏など)を塗る順番は?
塗り薬は洗顔のあとに薄く塗り広げ、そのあとに化粧水、乳液を重ねます。下地やファンデーションなどで患部をふさがないように一番早い段階で塗っておくことが大切です。一方で、メイクをしても問題がないか判断に迷うという場合はかかりつけの医師に相談しましょう。
(参考:しずおかクローバー薬局│外用薬についてHow to apply topical medicine)
3. アイメイクの順番
ここからは、アイメイクの順番について見ていきましょう。
3-1. 眉毛(アイブロウ)
眉は顔のバランスを左右する重要なパーツ。そのため、アイメイクより先に、アイブロウペンシルやアイブロウパウダーを使って眉を書いておきましょう。
(参考:watashi by shiseido│メイクの順番どうしてる?迷った時の目的別ステップ)
3-2. ビューラー
アイシャドウやアイラインの後にビューラーをすると、アイメイクがよれてしまう場合があるため、ビューラーは眉メイクの次に使用します。
ビューラーは、商品によってカーブが異なるため、目の形に合ったものを選ぶのがおすすめです。
3-3. アイシャドウ
アイシャドウを塗る際はあらかじめアイシャドウベースで目元の凹凸をなめらかに整えておきましょう。リキッドシャドウは指、パウダーアイシャドウはブラシを使って、伸ばさず置くように優しく塗ってください。
3-4. マスカラ
マスカラは目頭側、目尻側も根元からしっかりつけます。塗り終わったらコームでとかしてダマをなくしましょう。
3-5. アイライナー
アイラインはまつ毛とまつ毛の間を埋めるように、目のキワに引いていきます。ナチュラルに見せたい場合は、ブラウンのアイライナーを選ぶと良いでしょう。
二重テープを使う順番は?
二重テープは、アイメイクの前に貼るのがおすすめです。
テープが取れやすいという場合は、テープを貼る前に目元の油分や水分をふき取っておきましょう。
4. ポイントメイクの順番
ここではポイントメイクの手順を紹介します。
4-1. チーク
チークはベースメイクのあとに塗るのがおすすめです。カラーによって印象が大きく変わるため好みのものを探してみましょう。
4-2. リップ
メイクの最後にリップを塗って顔の印象をより華やかに。アイシャドウやチークと色味を合わせることで統一感を演出できます。
崩れにくいベースメイクの作り方
ベースメイクを綺麗なまま保つためには、メイク前に肌の油分をしっかりとふき取っておくことが重要です。油分があると化粧品のなじみが悪くなる場合があるため、あらかじめ優しくティッシュオフしておきましょう。
化粧の順番【メンズ編】
最後にメンズメイクの手順を紹介します。
1.アイブロウ
2.BBクリーム
3.リップ
メンズメイクで大切なのが、メイク前のスキンケアです。男性は女性より汗や皮脂が多いため、洗顔料や拭き取り化粧水でしっかりと肌を整えておきましょう。
メイクの順番や化粧品の役割を正しく把握しておくことで、よりメイクの幅が広がり楽しむことができます。この記事でメイクの基本を把握して、肌質やなりたいイメージに合わせて、新たなメイク方法に挑戦していきましょう。