パンケーキやスイーツなどにかけるイメージがあるはちみつ。なんとなくカロリーが高いイメージがありますが、実は食べ方次第でダイエットに活用できるのです。
この記事では、はちみつダイエットの方法や期待できる効果などについて紹介します。
はちみつダイエットとは
まずは、はちみつダイエットの具体的な内容について見ていきましょう。
はちみつに含まれる成分
はちみつダイエットは、医師が考案し書籍化され多くのメディアで取り扱われるなど、大きく話題になったダイエット方法。その理由は、はちみつには身体に嬉しいさまざまな栄養素が含まれているからです。なかでも代表的な成栄養素として「ビタミン」「ミネラル」「アミノ酸」「酵素」「ポリフェノール」などが挙げられます。
(参考:ハニーベル株式会社│はちみつのダイエット効果と美容効果)
はちみつダイエットで太らない?
はちみつには身体に嬉しいさまざまな効果が期待できるということを紹介しました。とはいえ、ただはちみつを食べるだけでは、意味がありません。はちみつを取り入れる以外の部分は、適切な食生活や適度な運動を意識するなど工夫しましょう。また、過剰な糖質は身体の中で中性脂肪に変換されるため、はちみつを食べる際は必ず摂取量を守ってください。
(参考:株式会社なにわサプリ│はちみつダイエットの効果と正しいやり方・継続のコツ・注意点)
はちみつダイエットのやり方
ここからは、実際にはちみつダイエットの具体的なやり方を見ていきましょう。
はちみつダイエットは、基本的には「寝る前、ベッドに入る30分~1時間前にはちみつを大さじ1杯分摂取する」というもの。
これは、はちみつがエネルギー補給に優れているためです。私たち人間は睡眠中に脂肪が燃焼されますが、脳がエネルギー不足になるとこの過程が正しく機能できず、脂肪燃焼の働きが滞ってしまいます。そこで、寝る前にエネルギーの補給に優れたはちみつを摂取しておくことで、脳に正しくエネルギーが行き渡るため、成長ホルモンの分泌が活性化し、脂肪燃焼促進効果が期待できるのです。
はちみつの摂取方法としては、そのまま食べるのはもちろん、白湯に混ぜて飲むのもおすすめ。また、はちみつは少ない量でも満足感を得られるため、減量中などでなかなか寝付けない夜にもぴったりです。
(参考:ハニーベル株式会社│はちみつのダイエット効果と美容効果)
はちみつダイエットでの注意事項
ここからは、はちみつダイエットを行う上で注意すべき点を4つ紹介します。正しい方法で健康的に行いましょう。
理想の時間帯
睡眠の1時間以上前にはちみつを摂取すると、睡眠前にエネルギーとして消費されてしまい、脂肪燃焼につながらない可能性があります。反対に、寝る直前にはちみつを食べると、エネルギーに変換される前に寝ることになるため、十分な脂肪燃焼効果を得られない場合があります。
成長ホルモンの分泌につなげるためにも、毎日寝る時間を定めて、同じ時間帯にはちみつを摂取することを意識してください。
はちみつのみを摂取
はちみつダイエットを行う際は、はちみつのみ摂取することが大切です。そのまま食べたり、水や白湯に混ぜて飲んだりするのは問題ありませんが、はちみつをヨーグルトやホットミルク、ホットココアなどに混ぜて摂取するとエネルギー過多となってしまい、逆に体重が増加してしまう場合があるため控えましょう。日中に食事や間食の一環として取り入れる分には問題ないため、寝る前のみ意識して気を付けてください。
食べ過ぎない
はちみつは、大さじ1杯(約22g)あたりの糖質量が約18gで、カロリーはおよそ67kcalです。
糖質が多く含まれているため、摂取しすぎると、身体の中でエネルギーとして処理しきれず脂肪となり太ってしまう場合があるでしょう。
糖類の摂取量の基準として、WHOでは一日あたり総エネルギー量の5~10%未満に収めるよう推奨されています。これは、運動量が普通の女性の場合、一日あたりおよそ110~220kcalと計算できます。寝る前に摂取する分と日中の食事で摂取する分の糖質量を計算して、基準に収まるよう食生活や運動習慣を見直しましょう。
十分な睡眠時間を
はちみつダイエットに重要なのは十分な睡眠をとることです。これは、質の良い睡眠によって成長ホルモンの分泌が促進され、脂肪燃焼効果をより高めてくれるためです。
特に、午後10時~午前2時までの4時間は、睡眠のゴールデンタイムとされており、睡眠を促すメラトニンというホルモンの働きが高まります。そのため、この時間帯にしっかりと寝付いておくことで十分な脂肪燃焼効果が期待できるでしょう。反対に遅い時間帯まで起きていると、グレリンという食欲を刺激するホルモンの分泌が増え、食欲が増進する恐れがあるため気を付けてください。
(参考:ananニュース│寝る前に大さじ1杯! 「夜はちみつ」で寝ながらダイエット)
ダイエット以外に期待できること
最後にはちみつダイエットを行うことで期待できる様々な効果について見ていきましょう。
健康面
腸内環境を整える
はちみつに多く含まれている「ブドウ糖」と、「グルコースオキシターゼ」と呼ばれる酵素によって生まれる「グルコン酸」と呼ばれる有機酸には、腸の調子を整える働きがあります。
腸内環境が整うことによって、消化吸収が促されるほか、便秘解消効果が期待できるのです。
血糖値の急上昇を防ぐ
食べ物を摂取して血糖値が上昇すると、「インスリン」と呼ばれるホルモンが分泌されて、糖を脂肪に変えてしまいますが、はちみつには血糖値の上昇を抑える働きがあります。これによって脂肪がつきにくくなるのです。また近年では、はちみつを摂取した後、上昇した血糖値が元の値に戻る速度が早いということも明らかにされています。
病気の予防や改善につながる
はちみつには、過酸化水素が豊富に含まれており、これによって高い殺菌作用や免疫力向上の働きがあります。そのため、病気を予防したり、風邪や炎症などによる傷や症状を緩和したりといった効果が期待できます。
(参考:precious.jp │はちみつの種類・蜜源・ミツバチの働き、本物の見分け方、殺菌作用などの健康効果、蜂蜜のおいしい食べ方やレシピ、食べる注意点など)
美容面
抗酸化作用で体の老化を防止する
はちみつには抗酸化作用が期待できる「ポリフェノール」や、新陳代謝を促進する「亜鉛」などの栄養素が豊富に含まれています。これらの成分が身体の酸化を予防したり、代謝を活性化し細胞の生成を促したりすることで、活性酸素によって引き起こるとされている老化の現象や肌のトラブルを事前に防ぐことができるのです。
(参考:わかさの秘密│はちみつ)
美白効果
はちみつには、シミやそばかすといった肌トラブルの原因である「メラニン」の生成を抑制する働きがあるほか、このメラニンの生成に欠かせない「チロシナーゼ」と呼ばれる酵素の活性化も防ぐ働きがあるとされています。また、美白に効果が期待できるビタミンCが多く含まれていることもメリットのひとつ。現在では、はちみつパックやはちみつ美容液など、食べるだけでなく肌に直接塗る美容法なども話題になっています。
(参考:VOCE│保湿・抗酸化・美白の美容効果【はちみつコスメ】でしっとり濃蜜肌に!)
保湿効果
はちみつの主成分である糖類は、非常に高い吸湿性を持っています。さらに、空気中に含まれる水分や触れたものの水分を引き寄せて保有する働きがあるため、保湿力が高いという特徴があるのです。「美白効果」の項目で紹介したフェイスパックや美容液などでは特にこの保湿効果が期待できるとされています。
まとめ
はちみつをデザートやスイーツなどにかける甘い調味料と認識していた方は多いでしょう。しかし、はちみつは、ビタミン類やミネラル類、アミノ酸、有機酸、ポリフェノール、グルコン酸など身体に嬉しい栄養素が豊富に含まれた質の高い食品です。主な効果としては、ダイエット効果だけでなく腸を整える働きや、血糖値の急上昇を防ぐ働き、老化や病気の予防といった健康面での効果もあります。さらに、抗酸化作用によって体の老化を防ぐ働きや美白効果、保湿効果といった美容に嬉しい効果など多岐に渡ります。
この記事で紹介したはちみつダイエットは、寝る前にひと口分はちみつを食べるだけ、と手軽にできるためぜひ今夜から実践してみてください。また、その際は日頃の食生活の見直しや適度な運動の取り入れなど、毎日の生活習慣の改善から行いましょう。