就職活動や転職活動など、自分のやりたい仕事や、やりがいのある仕事とは何か、ということについて思い悩んだことがある人は多いでしょう。ただやみくもに与えられた仕事を遂行するよりも、モチベーションを持って取り組んだ方が、向上心や目的意識を感じられるため、より良い成果を得られるはず。
そこでこの記事では、「やりがいがある」という状態について解説した上で、仕事上でやりがいを感じるさまざまな場面について紹介します。
やりがいのある状態って?
「やりがいがある」状態というのは実際どのような状態を指すのでしょうか?具体的に見ていきましょう。
成長を感じられる
スポーツや勉強など、何においても「成長を感じられた」瞬間にやりがいを感じる方は多いでしょう。それは仕事でも同じです。特に、新しい経験が多い仕事を始めたばかりの新卒の人や若手の人は、そのように感じられる機会が多いのではないでしょうか。そのほかにも、キャリアアップすることに意欲的な人であればあるほど、自分がチャレンジしていける環境や仕事にやりがいを感じるのです。
(参考:indeed│やりがいのある仕事とは?自分に合った仕事を探すためにできること)
業務に見合った給与がある
給与の面もやりがいに直結する大きな要因の一つです。働けば働いた分だけ業務に見合った給与が貰えることや、大きな成果を上げればその分のインセンティブが貰えることで、士気が高まるという方は多いでしょう。納得できる給与が貰えることで、日々の生活や娯楽に充実感を得られるため、より仕事のモチベーションが上がり、やりがいを感じることができるのです。
ストレスのない状態
なるべくストレスが少ない状態で仕事を行うということもやりがいにつながる要因として挙げられます。もちろん仕事をやる上で理不尽に感じることや、辛いこと、大変なことなど避けては通れない部分はあります。しかし、良好な人間関係や充実した設備など、自分自身に負担の少ない環境で仕事をすることでストレス管理ができるため、仕事のモチベーションを保ちやすいのです。
仕事でやりがいを感じた場面
ここからは、実際に多くの方が「仕事でやりがいを感じた場面」をいくつか紹介します。ぜひ自分の経験と照らし合わせて考えてみてください。
スキルアップを実感した
新卒入社や転職してまだ日が浅いと、業務に不慣れなことが多いでしょう。しかし、毎日取り組む中で、次第に出来ることが増えていく感触を得られます。ただ目の前の仕事をこなすのではなく、「スキルアップした」と実感することでやりがいにつながり、モチベーションが上がっていくのです。
上司に褒められた
人は自分が頑張った物事に対して前向きなフィードバックがないと、やる意義が分からなくなり意欲が低下してしまいます。反対に、頑張った成果を先輩や上司に褒められると、やりがいを感じさらに頑張ろうと思えるでしょう。自分に課題を与えたりチャンスをくれたりした人物に認められることで、仕事への意欲が高まるのです。
同僚に頼りにされた
多くの仕事は、様々な人と関わり合って成り立つもの。そのため、同僚や取引先など、周囲の人に仕事を任され、「頼られている」という評価を得ることでやりがいを感じ、さらに頑張ろうと思えるのです。
チームに貢献できた
仕事をするうえで、チームを組んで動く機会も多いはず。チームで仕事をする中で、自分の役割が大きく貢献し「人の役に立っている」という実感を得られることもまた、やりがいを感じる要因のひとつです。
(参考:Adecco│仕事にやりがいを見つけて充実した毎日を過ごそう)
担当業務をやりきった
自分に割り振られた業務をやりきることも、仕事のやりがいを感じるポイントのひとつです。特に、自分にとってできるかどうかギリギリの難易度の課題を遂行できると、達成感とステップアップを両方感じるほか、周囲からも前向きな評価を得られるでしょう。
給料アップ・昇級した
ほかにもやりがいを感じるポイントとして、給料アップや昇級など、自分の頑張りが目に見える形で評価されるということも挙げられます。より責任のある地位に立つことで、ひとつひとつの仕事に対する重みが増し、やりがいとなるのです。
お客さんから感謝された
営業職や接客の仕事など、クライアントやお客さんと直接関わる機会がある方は多いでしょう。その中で、自分が担当したお客さんから「ありがとう」と感謝の言葉を言われると、自分の仕事に満足してもらえたことを直接的に感じられ、モチベーション向上につながるのです。
やりがいを見るけるためにできること
ここからは、やりがいを見つけるためにできる工夫を紹介します。すぐに実践できるものもありますので、ぜひ今日から取り入れてみましょう。
小さなことでも目標を建てる
やりがいを感じるためには、ひとつひとつの仕事に目的意識を持って、積極的に取り組むことが重要です。そのため、どんな仕事にも目標を立てましょう。このとき、高い目標を立てる必要はありません。頑張れば達成できそうなラインの適切な目標を持ち、それをクリアしていくことで、成功体験が積み重なり、モチベーションとなっていくのです。
今やっていることから楽しみを見出す
仕事でもスポーツでも勉強でも、「楽しさ」を感じることはモチベーションにつながります。反対に、やりがいを持って取り組むことは、その仕事に楽しさや充実感をおぼえていると言い換えることができます。そのため、仕事を行うときは、自分なりに楽しさを発見してみるのがおすすめです。そしてなぜ楽しいと感じるのか、その楽しさを自分にとってのやりがいに変換できないかを考えてみましょう。
好きなことを突き詰める
今の仕事にどうしてもやりがいを感じられないのであれば、それはその仕事が自分にとって不得意な分野である可能性があります。
上記で「楽しさ」をやりがいにするのもおすすめの方法と紹介しましたが、好きなことを仕事にすることで楽しさや充実感をおぼえ、やりがいにつなげるのもまたおすすめの方法のひとつです。自分の得意な分野や好きな分野であれば、高いモチベーションをもって意欲的に仕事に取り組めるはずです。自分の得意な分野が思い当たらないという場合は、まず自分がどのような事柄に興味があるのか自己分析をして、自分の性格や価値観を詳しく知るところから始めましょう。
今とは違うことに挑戦してみる
働く環境や給与、人間関係など、自分の努力だけではどうしても変えられない部分があって、モチベーションを保てないという場合は、思い切って今とは違う分野の仕事に挑戦してみるのも、仕事に対するやりがいを見つけるための選択肢のひとつです。
一方で、自分にとってのやりがいが何かはっきりしていない状態でやみくもに求人サイトなどを見てみても、方向性が定まらず失敗してしまう可能性があります。転職活動を始める際は、まずはキャリアプランや、求める労働環境など自分にとって何が大切なのかをしっかりと見極めてから取り組むのがおすすめです。
また、いきなり転職をするのはハードルが高いという場合は、部署移動や店舗移動など、できる範囲内で環境を変えることを検討してみるとよいでしょう。
(参考:マイナビ転職│仕事は楽だがやりがいを感じない。転職すべき?)
知らない分野を学ぶ
今まで学んでこなかった分野の知識を付けることで、自分の今までの経験を活かしながら、さらに新たな分野へチャレンジできます。これによって自身の成長につながるため、より新たな目標をもって仕事に取り組むことができるのです。
同僚や友人に相談する
仕事にモチベーションを感じられず、もやもやと悩んでしまうときは信頼できる同僚や友人に相談してみるのもおすすめ。一人で考え込んでいるだけでは、どうしてもネガティブな思考に陥ってしまいます。今の自分には何が足りていないのか、何が得意なのかを第三者の視点から見た意見を貰うことで、新しい価値観を取り入れることができるはずです。改めて自己分析をして自分を見つめ直すきっかけにもなるため、やりがいを感じられず悩んだときは周囲に相談してみましょう。
まとめ
転職を検討している方や、就職活動中の方にとって仕事のやりがいは譲れないポイントのひとつです。やりがいを感じるか感じないかで、仕事へのモチベーションが大きく変わってきます。また、何をやりがいに感じるかは人それぞれであるため、給与の面やスキルアップ、他人から認められることなど、自分にとってのやりがいを見つけることが大切です。この記事で紹介した方法を参考に、やりがいを見つけてみてください。