サメ好き集まれ!「サメサメ倶楽部」でサメの魅力を研究しよう

著者名さとう れいこ
サメ好き集まれ!「サメサメ倶楽部」でサメの魅力を研究しよう

あっという間にもう7月!学生のみなさんはそろそろ夏休みに入りますね。というわけで今月のCANARYでは、夏休みの自由研究にも役立ちそうなオンラインサロンに注目。今回は、サメ好きが集い、サメについて学び、サメの魅力について語り合うサロン「サメサメ倶楽部」をご紹介します。

サメサメ倶楽部ではサメの解剖をはじめ、サロンでしか体験できないさまざまなイベントが開催されています。


シャークジャーナリスト沼口 麻子

東海大学海洋学部卒業。同大学大学院海洋学研究科水産学専攻修士課程修了。

小笠原諸島父島周辺海域に出現するサメ相調査とそのCestoda (条虫類) の出現調査などを経て、現在はサメの魅力を伝える伝道師として、世の中のシャーキビリティ向上推進運動を行うフリーランス。


サメの歯はまるで宝石

ーーサメを専門に扱うオンラインサロンって珍しいですよね。そもそも沼口さんがシャークジャーナリストになったきっかけは何だったのでしょうか?

シャークジャーナリストを名乗るようになって11年になります。それまでは会社員でSE(システムエンジニア)として働いていました。いろいろあって転職することになり、じゃあ何をしよう?と改めて考えた時、大好きなサメに関わる仕事をしたいなと思ったんです。

実は、生き物好きが高じて東海大学の海洋学部へ進学し、サメの研究をしていました。もともと、虫や寄生虫といったさまざまな生き物が好きだったのですが、サメを研究するうちにサメの魅力にとりつかれ、大学院に進学して研究を続けていたんです。

でも、在学中にサメに関わる就職先が見つからず、会社員になったという経緯がありました。

転職をきっかけに、もう一度大好きなサメを仕事にしようと思ったのがきっかけです。

ーーサメを研究するのではなく、サメで起業するといったイメージだったのですか?

コーチングの先生についてただいていたのですが、サメの研究者はいるけれど、サメを仕事にしている人はいない、0からビジネスモデルを考えてやっていけば、今の時代とマッチするのではないかとアドバイスをいただきました。

ですから、あたかも「シャークジャーナリスト」という人がいるようなブランディングから始め、SNSでの発信やFacebookでのコミュニティグループなどで認知度を上げていったという感じです。

ーーなるほど。シャーク検定というものがあって、シャークジャーナリストに認定されたというわけではないのですね(笑)

そうです(笑)当時、サメに特化したコミュニティがなかったので、上手くハマったなと感じています。

ーー先ほど「サメの魅力」とおっしゃっていましたが、沼口さんが感じているサメの魅力とはどのような部分でしょうか?

サメ好きの方のみなさんが感じる共通の魅力は「かっこいい」ですね。私はそれに加え、歯に魅力を感じているんです。

サメの歯って宝石と同じで、それぞれに特徴と役割があって、美しいんです。

例えば、ホオジロザメは二等辺三角形で薄べったい形、アオザメはフォークのように尖っている形、ネコザメはすり鉢状の形など、サメの種類によってみんな形が違うんです。

今、世界中に600種類近くのサメがいますが、それぞれに歯の違いがあって、ちゃんと役割があって、そして美しいんです。それが私には、宝石と同じように感じるんですよね。

ーーなるほど。サメの歯はするどくて怖い!と思っていましたが、なんとなく芸術的な魅力を感じますね。

自主的な研究で「好き」を深める

ーーオンラインサロンではどのような活動をされているのでしょうか?

サメの談話会、サメ合宿などサメ好きが集まって過ごすイベントを開催しています。気仙沼へ行ってサメ料理を食べたり、サメを解剖したりと、サメに関することならなんでもアリなイベントです。

最近はサメのアゴの標本を作るイベントが特に人気で、親子で参加してくださる方も多いですね。子どもたちの間でサメブームがきているようで、お子さんの参加がグッと増えてきた印象です。

ーーお子さんたちがメインのイベントもされているのですか?

年に1度サメ好きのビッグイベントとしてサメサメ会議を開催しているのですが、そこで「キッズ自由研究発表」と題して自分が研究した内容を発表してもらいます。

ーー子どもたちと一緒にサメについて研究するのでしょうか?

研究は子どもたちそれぞれに自主的にやってもらっています。私はサメについての指導などはせず、あくまで相談役ですね。

あとは、サメの解剖の場を提供しています。うちのサロンの強みは何といってもサメの提供です。サメの解剖はなかなか自宅ではできませんし、そもそも手に入りにくいですから(笑)サロンで解剖のイベントを開催して、そこで研究を進めてもらっています。

あとは自分たちでスライドに落とし込んでプレゼンの練習などをし、最後にサメサメ会議で発表という流れです。

お子さんだと恥ずかしがって発表したがらないかな?といった心配をしていたのですが、自分が好きな「サメ」に対しては、もうしゃべりたくて仕方がないといった様子です。たくさんのお子さんが参加してくださっていますね。

ーー昔は子どもが簡単に集まれるコミュニティというのがありませんでしたが、今はオンラインなどで気軽に参加できるというのも良い効果があるのかもしれませんね。

そうですね。子どもたちでお互いに刺激しあって、より良い研究ができているなと感じています。

まずは体験してインスピレーションを大切に

ーー例えば、夏休みの自由研究でサメをテーマにしようと考えているお子さんがいた場合、どのようなアプローチが良いとアドバイスされますか?

大事なのはインスピレーションだと思っているので、基本的には「これをやった方が良い」といったアドバイスはしません。

サロンはあくまでもきっかけを与える場所です。そもそもサメってなかなか触る機会がありませんから、サロンのイベントに来ていただいて実際にサメに触れてもらうことが大切だと思っています。

先日イベントに参加してくれた女の子はサメの赤ちゃんを渡した時に「重くて持てない…」といって消極的な感じだったのですが、時間が経つにつれ解剖台のサメをスケッチしたり、サメについていた寄生虫を顕微鏡で見てみたりと、どんどん自分から行動するようになりました。

やはり、触れ合う機会があってこそ興味が生まれるものだと思うので、そこから得られるインスピレーションで研究していくのが良いでのはないでしょうか。

ーーたしかに、何に興味をもっているのか、それ自体がわからないというお子さんもいらっしゃるでしょうね。そういった時こそ、体験して気づきを得るのが大事なのですね。

サメといっても、小さなネコザメから大きなホホジロザメ、手のひらサイズのコビトザメなど、サイズもさまざまです。日本近海だけでも約120種類のサメが生息しているので、その中からどんなサメを研究するのかというところでも、実際にサメに触れてみるのもいいですね。

きっと自分が好きだな、と感じるサメに出会えるはずですよ。

ーー体験できるといった部分でいうと、サメと実際に触れ合えるイベントがあるサロンは、やはり最強ですね!今後のサロンとしてはどのような展開を予定されていますか?

サメの博物館兼学習施設をオープン予定にしています。サメの標本を展示したり、サメの解剖学習ができるような、これまでにないサメ専用の施設です。

実は、小学生のメンバーが、展示する標本をすでに作り始めているんですよ。

ーー自分が作った標本が並ぶなんて嬉しいですね!

学習しながらも楽しめる空間というものを作り、さらにサロンを盛り上げていけたらと思っています。ぜひ今年の夏休み、「サメサメ倶楽部」の一員になってくれたらうれしいですね。

ちなみに、現在はゴールド会員のみの受け付けとなっておりますが、サメサメ倶楽部3期生の募集開始は2023年7月22日(土)を予定しています。よろシャーク。


メディアに出演するほどのサメマニアが多数所属するサメサメ倶楽部。単なる情報共有の場だけでなく、サメを通じて自然や環境についての学びにも力を入れています。

お子さんが生き物に関する自由研究をしたいと言い出したら、ぜひこのサロンをチェックしてみてください!よろシャーク!

沼口麻子(ぬまぐち あさこ) - シャークジャーナリスト沼口麻子の「サメサメ倶楽部」 - DMMオンラインサロン
沼口麻子(ぬまぐち あさこ) - シャークジャーナリスト沼口麻子の「サメサメ倶楽部」 - DMMオンラインサロン本サロンは、サメが好きな人が集まり、シャークジャーナリスト沼口麻子とともにサメについて学び、サメの魅力を世の中に広めて行こうというコミュニティです。サメの観察会、解剖、標本制作学習会、オンラインサメ会を開催しています。
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