FXトレードで稼げる人材を育成する「omukuroファーム」。「堅実に資産を守りながら利益を確保していく」という考えに基づいた「omu理論」を、サロン仲間に伝え続けています。
筆者は2年前、「omukuroファーム」の理念や考え方を取材させていただきました。
今回は、FX経験ゼロの筆者が実際にFXトレードを体験!そこで感じた「FXトレードの怖さ」と共に、「omukuroファーム」が教える資産形成の秘訣をサロンオーナー・kuroさんに聞きました!
国内政治、国際政治の表・裏事情を始めとする投資や投機の情報に精通する事業家。立場上、様々な事情が複雑に絡むため、詳細プロフィールが公開できない謎多き人物。
FXを始めて以来、月単位無敗のトレーダー。3年前、妻の出産を機に脱サラして専業(主夫)に転身。その後出会ったトレーダー仲間と共に様々な活動を通じて情報発信をしている。
デモ取引で感じた恐怖。初心者が学ぶべきFXの基礎知識
――kuroさんお久しぶりです。前回の取材では、「omukuroファーム」が開設された経緯や、皆さんが提唱する「※omu理論」についての概要をお伺いしました。
※omu理論とは
インジケータというツールを用いた、古典的な手法によって構成されているFXの「型」のこと。その型を学びつつトレードの経験を重ねて、自分なりのトレードの法則を習得していく。
――今回はより実践的なお話を聞きたいと思い、FX未経験の私が、FXトレードを体験してみました。いきなり自分の資産を使うのは恐怖が伴うので、実際の為替相場を用いたトレードが体験できる「DMM FX デモ取引」を使用しました。
ゲーム的にFXトレードが体験できるので、オンラインサロンでもomu理論の型を覚えるために、まずはデモ取引から始めることをおすすめしています。
――デモ取引を体験するにあたって、私は3つの通貨取引を購入しました。「USドル/日本円」「オーストラリアドル/日本円」「ユーロ/USドル」です。kuroさんからは、2つのルールで取引をしてみてほしいとアドバイスしていただきました。
・初日はとりあえず、いずれかの通貨取引を買ったらそのまま売り買いをせず、為替の変動を見ておくこと
・2日目以降は、自由に取引をしてみる
そうですね。細かな取引のコツは気にせず、とりあえず自由に取引をしてほしいとお伝えしました。
――取引を行っていたのは11月1日〜6日でした。この間、「USドル/日本円」は昨今の円安の影響で、トレードを続けている間は常に「どこで取引を完了しても損が発生する」という状態でした……。
逆に「オーストラリアドル/日本円」「ユーロ/USドル」は非常に好調で、どのタイミングでも利確(トレードにおいて利益を確定させること)できる状態でした。
――結論を言うと、私はなるべく損失が拡大しないよう、「USドル/日本」の取引は早々に終わらせることができました。しかし…残りの2取引は、いつ利確すればいいのか分からず、追加の売買がまったくできなくなってしまったんです。
非常に珍しいパターンですね。基本的に、人は「損をしているものを手放す」という決断をなかなか下せません。「いつか利益が出るかもしれない」と、欲をかいてしまうからです。
ただ、ライターさんのように取引を利確させて、次の取引にどうつなげればいいのか分からない人も多いです。今回はあくまで、デモ取引の口座開設と簡単な初期設定だけお手伝いしたので、余計にライターさんは混乱したと思います。
取引がどのように変化したら利確するのか。どこまで損失が発生したら、取引を完了させてダメージを軽減させるのか。こうしたルールは、予め決めておく必要があります。その場の判断に任せると、「先が見えない不安」ばかりが募り、取引が怖くなってしまうんです。
――その通りで、最後の方はFXトレードがものすごく怖い存在に見えていました……。デモトレードを経験して、ルールの重要性を痛感しました。
FXで着実に資産を増やす「損失と利益の考え方」
――今回、私はデモ取引であまり良い結果を残せませんでした。初心者がFXデモ取引を行うにあたって、どのようなことを意識すればいいでしょうか?
トレードのルールをインプットするのには、それほど時間がかかりません。大事なのはやはり考え方です。
私はよく初心者の方に、「デモ取引では1日の損失を投入資金の2%以内に抑えてください」と伝えています。仮にデモトレードで100万円入れているとしたら、損失を2万円以内に抑えるということです。損失が2万円を超えそうになったら、取引を終了してその日は取引してはいけません。
このルールで、まずは「損失を最小限にすること」を学んでいただきます。このルールさえ守れば、数日で資産を溶かしてしまうことを防げるはずです。初心者で起こりがちな失敗は、損失を取り返そうとしてトレードを重ね、負けを重ねてしまうことです。
――恐ろしい事態ですね。
逆に初心者が勝ちを重ねても、味をしめて強気のトレードを行い、どこかで破綻してしまいます。オンラインサロンの仲間たちには、とにかく最初はリスク管理をルール化するよう、徹底して伝えています。
――デモ取引を通じて、リスク管理の癖を身につけることがとても大切なのですね。
FXトレードで勝てない人が最初に改善すべき点は、ルールの見直しではなく「損失コントロールをしていない」ことです。
仮に「負けたら1万円損するけれど買ったら2万円で利確する」というリスク管理ができれば、勝率50%で資産をプラスにできます。このように、トレードにおける損失と報酬の考え方を「リスクリワード」と呼びます。先ほどの損失・利益のバランスは、「リスクリワード1対2」と表現できます。
ここで大事なのは、損失の幅を固定するだけでなく、利益の幅も予め固定することです。利益の幅を固定しない場合、最大限の利益を出そうとしてかえって損失を出してしまいます。
リスクリワードを意識して、「損失が出たら1で負ける」「着実に2の利益を確保する」というルールを徹底することが、とても大切なんです。
――FXトレードというとギャンブルの印象が強いですが、今の話を聞くと非常に堅実なルールで運用をしているのですね。
オンラインサロンでは、私が行った取引の履歴をすべて公表しています。すると、サロン仲間から「なぜこの時に利を伸ばさなかったのですか?利確しなければ2どころか5の利益が出たのに」という質問をいただくんです。
こうした質問に、「それは私のルールではないから」とお答えしています。それくらい、私は自分のルールを絶対のものとしているんです。
ルールをしっかり守っていると、「今月は連敗しちゃったな…」と思った月でも、意外と損失が出ていないことがあります。例えば、私の2023年10月の取引結果を勝ち負けで表すと、「5勝2敗19引き分け」でした。
――この引き分けというのは?
引き分けは、取引の発注をした時の価格(建値)と同じ価格で取引を終了したことを意味します。私は建値をうまく活用して、トレードを引き分けに持ち込み、なるべく負けの数を増やさないようにしているんです。
――なるほど……。とはいえ、この成績を見ると大勝した!というイメージはありません。kuroさんはどのくらいの利益を得たのですか?
この成績で、2023年10月で32%の利回りを記録しました。私は「リスクリワード1対2~3」「勝率60%~70%くらい」を目安にトレードをしているのですが、この数字だと極論ですが「1勝3敗10引き分け」でも、十分利益を出すことができます。
――利回り32%!仮に100万円の資産を運用しているとしたら、32万円の利益が生まれたということですよね。kuroさんの運用は堅実な印象を受けますが、そこから生まれる数字にはかなり夢があります。
確かに、私たちが提唱するomu理論は極めて地味な手法だと思います(笑)。FXトレード初心者の方には、「5万円の資産を1ヶ月後に5万2500円にする(月の利回り+5%)」という小さな目標を立ててもらうくらいですから。
そして、月の利回り+5%が3ヶ月連続達成できたら、取引ロットを大きくして+10%を目指します。最終的に+20%くらいを安定的に取れれば、兼業としては十分ですよね。
私はよく、FXトレードを「仕事」として捉えてほしいと伝えています。数日学んだだけで、一足飛びに数百万も稼げる。そんなこと、仕事ではありえないじゃないですか。
下積みで経験を積んで、徐々に責任のある仕事を任されるようになり、給料が増えていくのが本来の仕事です。FXトレードも同じだと考えてみれば、捉え方も変わると思います。
「omukuroファーム」でアカデミックに楽しくFXを理解する
――先ほど、kuroさんはオンラインサロンで、取引の履歴をすべて公開していると話していましたよね。普段からそうした情報共有を行っているのですか?
はい。私とomuさんの2人で講義形式のライブ配信を行うこともあれば、サロン仲間の皆さんからの質問に答えるライブ配信を行うこともあります。そこでお答えした内容を参考に、皆さんの疑問を整理してコンテンツ化することも多いです。
先日は、サロン仲間と一緒に外部向けのオンラインセミナーを初めて開催しました。これは好評だったので、第二弾以降もやっていくつもりです。
このサロン仲間は「teraさん」といって、オンラインサロン入会前はFXで納得のいく結果を出せずに悩んでいる方でした。しかし、omu理論を学んで自分なりに実践と検証を重ねてきた結果、ここ1年以上安定して利益が出せるようになったんです。
そこで、teraさんの考え方や過去のトレード事例などを話してほしいと相談して、今回のセミナーが実現しました。
――サロン仲間からも、着実に結果を出している人が増えているのですね。他のサロンメンバーさんにとって、仲間がどんなことをして成功したのかを知れるのは、とても貴重な機会だと思います。
損失を最小限に抑えつつ、相対的に資産を増やしていく。これが実践できるサロン仲間は着実に資産を増やしているので、私たちのやり方は間違っていなかったなと実感しています。
――セミナー以外の交流はありますか?
「分科会」という勉強会が、現在5つほど立ち上げられています。世界三大市場の1つであるロンドン市場が開かれている時間に取引をしたいグループや、もう1つのニューヨーク市場の時間帯に取引をしたいグループ。
こうしたグループごとに分科会が開かれて、オンラインで集まりながら自由に交流しています。その様子は録画しておき、私が映像をチェックします。そこで興味深い話があれば、それをピックアップしてコンテンツ化し、オンラインサロン全体に共有しています。
――かなりアカデミックな活動ですね。
私は理系の出身なので、研究者同士の学会や分科会といった活動を意識している側面はありますね。とはいえ、ガチガチに凝り固まった集まりで皆さんに知識を叩き込んでいるわけではありません。オンラインサロン内では皆さん楽しく交流しつつ、新たな手法などを模索しています。
こうした活動を通じて、サロン仲間はomu理論をベースにしつつ、自分なりにアレンジしたトレードの手法を考察・実践していきます。
――自分なりにアレンジしたトレード手法というのは、具体的にどういうものなのでしょうか?
FXトレードを行う上で、大事な考え方があります。それは「何をしているともっともストレスがかかるのかを知る」です。ライターさんも実感した通り、FXトレードにはさまざまな不安や恐怖がつきまといます。
自分にとっての不安・恐怖の原因を知ることで、より自分に合ったトレードの方法を見つけられるんです。
例えば、私は損失の拡大が一番のストレスです。だからこそ、なるべく建値での取引を通じて引き分けに持ち込み、損失を回避します。常に相手と距離を取り、ジャブを繰り返しつつクリティカルヒットを待つ。そんな戦い方が好きなんです。
他にも、ポジション(ある通貨の売買を行い、決済していない状態のこと)を保持するのが苦痛だという人もいます。こういう人は、数秒〜数分という短時間で売買を繰り返す「スキャルピング」という手法が得意です。私の取引頻度は1日1回程度なので、非常に短いスパンでトレードしていることが分かるかと思います。
――FXトレードといっても、人によってかなりスタイルが異なるのですね。自分の特性に合った戦略を模索するのは、性格診断のようで面白そうです。
「omukuroマガジン 」で投資リテラシーを底上げしたい
――kuroさんはこの度、新しいオンラインサロンを立ち上げるんですよね。
私が立ち上げるのは「omukuroマガジン」というオンラインサロンです。
私は1年前から、FXだけでなく株式投資も始めました。そのため、為替の情報だけでなく、国内外のマーケットやさまざまな経済指標をチェック・分析する機会が増えていきました。
そうやって活動するうちに、経済全体の情報を発信したいと思うようになったんです。定期的にマーケットの情報を共有したり、私独自のコネクションを通じて得られた政治経済の裏話を紹介したりできる。そんなオンラインマガジンを発行しようと考えました
――これまでの活動の枠組みをさらに広げて、経済やマーケットのことを網羅的に学べるのが、「omukuroマガジン」なのですね。
残念ながら、FXの世界にも株式投資の世界にも、いい加減な情報を発信している人がいます。そうした人々の情報に惑わされている状態から脱却して、自分で必要な情報を取捨選択し、資産運用できる人を1人でも増やしていきたいんです。
もちろん、私自身もまだまだ勉強を重ねていくつもりです。そこで得た情報や知見を「omukuroマガジン」で発信することで、投資や世界情勢に対するリテラシーを底上げしていきたいと考えています。
FXのデモ取引を通じて、私はFXトレードの怖さを知りました。同時に、kuroさんの話を聞くことで、正しい情報と手法さえ知れば、FXトレードはギャンブルではなく堅実に資産を増やす手段になることを知りました。
3年以上にわたり、資産を守りつつ増やす方法を伝授してきた「omukuroファーム」だからこそ、今後立ち上げられる「omukuroマガジン」の情報も、信頼できるに違いありません。資産運用したいけれど、FXや株式投資は怖い。そう感じている方ほど、今後のkuroさんの情報発信は役立つと思います。
今後発表される「omukuroマガジン」の最新情報を、ぜひチェックしておいてください!
・・・ちなみに11/17から『omukuroファーム特練サロン』第二期メンバーの募集が始まっています。こちらは個別コンサルサロンにつき人数制限がありますので、興味のある方はお早めに!