“考えて撮る”を学ぶ。「CAUSE」寺田塾長が語る写真で人生を豊かにするヒント

著者名サトートモロー
“考えて撮る”を学ぶ。「CAUSE」寺田塾長が語る写真で人生を豊かにするヒント

「写真の腕をもっと上げたい」「仲間と一緒に楽しみながら学びたい」「写真で収入を得られるようになりたい」。そんな想いを持つ人々が集うオンラインサロンが、「学ぶ×楽しむ!写真上達のCAUSE」です。

月額1,650円という価格で、プロから初心者まで多様なバックグラウンドを持つ人々に写真の面白さを教える寺田塾長。その活動の背景には、写真を「考えて撮る」ことの重要性や醍醐味を伝えたいという想いがあります。そう考える寺田塾長の、カメラやオンラインサロンへの想いを伺いました!


寺田塾長

国立高専情報電子工学科卒、大手飲料メーカーでITとマーケティングを経験後、2019年にフォトグラファー・写真講師として活動スタート。同年、ストアカで写真講師デビュー。フォトレッスン受講生はのべ4,500人以上、養成講座卒業生は300人以上、Instagramフォロワーは2.7万人超の実績を持つ。「学ぶ×楽しむ!写真上達のCAUSE」オンラインサロンで、写真スキル向上と理想の働き方の実現をサポートしている。


「考えて撮る」を実践できるコミュニティを作りたかった

――寺田塾長はどんなきっかけでカメラを始めたのですか?

長男が2歳の時に、ちゃんと写真を残してあげたいなと思ったのが一番のきっかけです。元々コンピューター系の仕事をしていたので、単純にガジェットが好きというのもありました。最初に購入したカメラは、家電量販店で店員さんにおすすめされた入門機でしたが、コンパクトデジタルカメラとはまったく違う写りに、感動したのを覚えています。

そこから、カメラが趣味の友人がSNSにアップしているキレイな写真の数々を見て、「もっと本格的にやりたい!」と思うようになりました。そして、「CP+」という横浜で毎年開催されているカメラの祭典に行った帰り、その足でヨドバシカメラに寄っていわゆる中級機と呼ばれるカメラを買ってしまいました(笑)。

それ以来、子どもだけでなく風景や星空も撮るようになり、レンズもどんどん増えていき……見事にカメラへハマっていきましたね。

またこのあたりから、友人知人に写真を撮ってほしいという依頼を受けるようになりました。当時働いていたワインの製造会社のイベントでも写真を撮る機会が増えていったんです。

 

――そこから、少しずつお仕事として写真に取り組むことが増えたのですね。

写真を仕事にしようとしたきっかけは、40歳前後で経験したリーマンショックや東日本大震災でした。当時はひとつの会社で長く働くというライフスタイルに疑問はなかったんですが、社会を揺るがす出来事に直面して、今後の人生について深く考えることになったんです。

そこから一念発起して、写真を自分の仕事にしようと思いました。

――独立後、寺田塾長はオンラインメインの写真講座を何年も続けてこられたのですよね。なぜ、それとは別にオンラインサロンも開講しようと思ったのですか?

スキルを体系立てて伝える場合や、カリキュラムに沿って何かを教えるには、スクール型の講座が最適だと思っています。しかし私は、そこからもう一歩踏み込んで、「広がり」が生まれる場所を作りたいと思ったんです。それにぴったりな形が、オンラインサロンだと思いました。

私は写真講座で、必ず生徒さんに「考えて撮りましょう」と伝えています。教わったことをただ実践するだけでなく、自分で考えて撮ることに、写真の本来の面白さや醍醐味があると思うんです。

そして、「考えて撮る」を実践する場として、コミュニティというのはすごく相性がいいと感じました。コミュニティは私とメンバーさんの双方向のやり取りを作りやすいという特徴があります。

実際にコミュニティ内で写真を見せ合うことで、「こんな視点があるんだ」「こういう表現も素敵だな」と気づきを得たり刺激を受けたりできる。こうした学びの過程で、「他の人はこう撮っているけれど、自分ならどう撮るかな?」と、主体的に考える機会が生まれます。そうやって、自分の視点をどんどん広げられるのがコミュニティの魅力だと思っています。

 

講座満足度ほぼ100%。写真を表現する方法をあらゆる角度から伝授

――「学ぶ×楽しむ!写真上達のCAUSE」では、どのようなコンテンツを提供しているのですか?

メインとなるのは、Zoomを使ったオンラインでの「講義」「勉強会」「グループコンサル」の3本です。ありがたいことに毎回参加率も高くて、20人から30人くらいの方が参加してくださっています。より多くの方に参加してほしいので、同じ内容の講座を午前と夜の2回開催するようにしています。

講座の後にはアンケートを実施しているのですが、毎回ほぼ100%に近い満足度をいただいています。

 

――それはすごい! 講義や勉強会ではどのようなテーマを扱うことが多いのですか?

構図やピント合わせ、レタッチといった写真の基本的な技術に関するテーマももちろん扱っています。ただ、私が特に重視しているのは、テクニックやノウハウの根底にある「考え方」の部分です。

 

――写真を撮るときの「考え方」とは、具体的に何を指すのでしょうか?

考え方の一つとして、「主題を決めて撮る」ことをよくお伝えします。例えば目の前に飲料水が入ったペットボトルがあるとしますよね。そのペットボトルを撮るとき、何を主題とするかで撮り方が大きく変わります。

ラベルが主題なら、ペットボトル全体を撮るよりもラベルデザインやキャッチコピーに焦点を当てます。冷たく美味しそうな飲料水のシズル感を主題にするなら、むしろラベルは隠しつつ水滴などに注目するでしょう。

このように、主題次第で構図やアングル、光の当て方、背景のぼかし方がすべて変わるわけです。

カメラを始めたばかりの頃は、撮ること自体が楽しいと思います。しかしそれに慣れてくると、今度は「自分の意図を写真で表現したい」という欲求が出てくる。でも、その表現方法を学ぶ機会がないために、挫折してしまう人は多いです。だからこそ、私は写真の面白さである「表現する」方法を伝えたいんです。

――「なんとなくキレイに撮る」のではなく、「何を伝えたいか」を考えて撮るわけですね。ちなみに、グループコンサルは何をしているのですか?

「コミュニケーション」や「ディレクション」といった、写真撮影の現場で役立つようなテーマを設定して、参加者さんから事前に質問を募ります。当日は、その質問に対して私が即興でどんどん答えていくんです。プロの方も趣味の方も、皆さん熱心に質問してくださいます。

あと、コンテンツとして非常に人気が高いのが個別での「写真添削」です。オープンな場で自分の写真について講評を受けるのは、やはり大きなハードルがあると思います。安心して写真について相談できるよう、1対1で皆さんの写真を見てどうすればよくなるのか答えているんです。

 

――話を聞いているだけでも、かなりバリエーション豊富なコンテンツを提供していることがわかります。カメラを仕事にしている身としては、これが月額1,650円で提供されているのはかなりお得だなと思います(笑)。

ありがとうございます(笑)。ちなみに、オンラインサロンでは会社員時代に培ったデジタルマーケティングやWebサイト運営の知識も活かして、マーケティングやChatGPT活用などもお伝えしています。

私は、写真そのものの価値はその写真に込められた「伝えたい」という想いにあると思っています。写真を撮った後、その写真をどう伝えるかも含めて楽しめるようになれば、写真活動全体がもっと豊かになるはずです。

写真を自己表現やコミュニケーション、仕事といった目的を叶える手段として考えた場合、写真の技術だけでは不十分な場面にどうしても出くわします。特にプロとして活動していく上では、自分の写真の価値をどう伝え、どう見せていくかというマーケティング的な視点が不可欠です。更に効率的にマーケティングを行うために、ChatGPTでInstagramのキャプションを作成するなどのAI活用も推奨しています。

私は会社員時代にマーケティングの仕事を経験してきました。その実体験も踏まえながら、伝える力や発信力を高めるためのAI活用法など、写真技術以外の周辺知識を伝えていくことで、メンバーの皆さんの可能性をもっと広げられると考えています。

 

「写真を仕事に」へのこだわり

――「学ぶ×楽しむ!写真上達のCAUSE」では写真の技術だけでなく、それを活かして「収入を得る」という点にもかなり力を入れていますよね。何か特別な想いがあるのですか?

私がもともと写真講座を始めた動機には、「子育てママ支援」がありました。私は「自由が好きだ」という哲学を持っているんですが、子育て中のママさんたちはそこから対極の位置にいると思ったんです。

子育てや家事に加えて、仕事に取り組んでいる人もいる。時間的な余裕も金銭的な余裕もないという人は少なくありません。そんなママさんに、少しでも自由を感じてもらうのに、自分に何かできることはないかなと考えたとき、「自分は写真を教えることができる」と思いました。

写真は、お子さんの成長記録を残せるという価値ある行為でもありますし、フォトグラファーとして収入を得られるチャンスがあります。しかし、東京や大阪といった都市部はともかく、地方では写真について学ぶ機会がありません。

私は幸い、早い段階からオンラインで講座をやってきた経験があります。今のように、趣味で写真を楽しむところからプロを目指す人までサポートするようになったのは、必然的な流れでした。

――子育てママさんをサポートしたいという想いと、ご自身のキャリアやオンライン主体の活動がうまく合致したのですね。実際に、スクールやオンラインサロンからプロで活躍しているママさんは生まれているのですか?

たくさんいらっしゃいますよ!

例えば、とある元生徒さんは、会社員時代の収入の10倍程を超えるフォトグラファーになりました。その方も最初、自分の写真に全く自信が持てないという状態だったんです。私の講座を受けたことが転機になったようで、ものすごい行動力を発揮するようになりまして。

3年ほどの写真活動を経て、今では会社を辞めて独立。今年、ご自身のスタジオを建ててオープンされました。今では僕の講座も一部手伝ってもらっています。

 

――ものすごい変化ですね。

彼女の行動を見て、私の役割は「自信をつけさせること」なのだと感じました。ほとんどの人は、自信さえあれば自分で考えて行動し、成果を出せるポテンシャルを持っています。技術はもちろん大切ですが、生徒さんやメンバーさんが持つ可能性を信じてサポートすることを、私は一番大切にしています。

ただし、写真を仕事にすることを目指している人を応援はしていますが、趣味で写真を楽しんでいるメンバーさんもいるため、プロ志望に偏ったコンテンツにならないようにだけ注意しています。

「学ぶ×楽しむ!写真上達のCAUSE」はメンバーの99%が女性で、年齢層も20代から60代までと非常に幅広いです。「プロとして成長したい」「ゆくゆくはプロを視野に入れている」という人が意外と多く、講座でも実践的な集客方法や価格設定、クライアントワークの方法を伝えています。

プロ志望の方に向けて踏み込んだアドバイスや議論をする機会もありますが、オープンな場では公開せず、希望者だけのグループに発信するなどクローズドな場で発信するようにしているんです。

 

――なぜでしょうか?

趣味として写真を楽しむ人が、居心地の悪さを感じないようにするためです。写真を仕事にする人を増やしたいという想いはありますが、「学ぶ×楽しむ!写真上達のCAUSE」は幅広い人々が写真を楽しめる場にしたい。だからこそ、発信するコンテンツのバランスは大切にしています。

オンラインサロンを新しい人生を踏み出す一歩にしてほしい

――今後、「学ぶ×楽しむ!写真上達のCAUSE」をどのような場所にしていきたいですか?

今はまだ私が主導している部分が大きいですが、将来的にはメンバーさんが主役のサロンにしていきたいです。実は最近、その兆しになる嬉しい動きもあって。あるメンバーさんから、「私が持っているスキルをシェアする勉強会を開きたい」と提案がっあったんです。実際に開催してみたら、30人くらいの方が集まってくれました。

そうやってメンバーさん同士が自発的に関わり合い、学び合い、考えるきっかけを生み出していく。そんなコミュニティになっていくのが、最終的な理想のビジョンですね。

 

――これから、自発的に発信していきたいメンバーさんが増えていくのが楽しみですね。最後に、「学ぶ×楽しむ!写真上達のCAUSE」に興味を持った皆さんへメッセージをお願いします。

オンラインサロン名の「CAUSE」という名称は、写真の「構図」という意味合いと、「きっかけ(cause)」という意味合いがあります。写真のスキルアップはもちろん、このサロンがメンバーさんの人生にとって、新しい一歩を踏み出すきっかけや成長の転機になれたらという願いが込められています。

このコミュニティに関わる中で、ご自身の可能性を発見したり、他のメンバーさんと刺激し合いながら一緒に成長していったり。 そういうプロセス自体を楽しめる人に、ぜひ仲間になってもらえれば嬉しいです。


寺田塾長 - 学ぶ×楽しむ!写真上達のCAUSE - DMMオンラインサロン
寺田塾長 - 学ぶ×楽しむ!写真上達のCAUSE - DMMオンラインサロン固定観念を払拭し「本当の写真」を学ぶ寺田塾長のフォトサロンです。楽しく自由な写真ライフを送りましょう!
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