「めんどくさい」はダイヤの原石。江島直子に聞く自分を好きになる生き方

著者名ハシ ビロコ
「めんどくさい」はダイヤの原石。江島直子に聞く自分を好きになる生き方

「自分が好きになれない」、「将来幸せになれるか不安」と思っていませんか。人目を気にしすぎて疲れを感じたり、自分の欠点ばかり目について気分が沈んでしまったりした経験もあるかもしれません。

現在はスピリチュアルリーダーとして活躍している江島直子さんも、昔は自分を許容できず、不安を感じていた人のひとり。しかし、40代の頃に物事の考え方を変えたことで「人生がオモロくなった」といいます。

江島さんがオンラインサロン「スピリチュアルリーダーえしまなおこ 鳳凰の巣の上で」の中で教えている幸せのつかみ方は、性別や年齢問わず誰もが今日から実践できるものばかり。

自分らしく生きるためにはどうしたらいいのか、江島さんにうかがってみました。

ルールは人間が勝手に決めたもの

――江島さんは「スピリチュアルリーダー」として、神社と人をつなぐ活動などをされています。最近は新型コロナウイルスの影響で活動内容にも変化があったのでしょうか。

江島:もともとは国内外の神社をめぐるツアーも行っていましたが、最近は外出自粛で直接参拝できない方も多くなりました。そこで、私がみなさんの代行で神社を参拝し、後日御朱印やお守りをお送りする遠隔参拝などを実施しています。 

また、オンライン上で神社に行くバーチャル参拝も好評ですね。神社から許可をいただき、普段は見ることのできない上空からの景色もドローンで撮影して配信しています。ライブ配信で私と一緒に神社を参拝できる企画にも多くの方からお申し込みをいただきました。

 

――「神社は本人が参拝しないと意味がない」と考える人もいると思いますが、代行で参拝してもらっても問題ないのでしょうか。

江島:ごひいきにしてくださっている神社の宮司さんは「人に喜んでもらえることが正解だ」と考えていらっしゃるので、代行やバーチャル参拝にも賛同してくださっています。

 そもそも「こうしてはいけない」とルールを決めているのは人間です。ですから私は「自分がいいと思うものを各々が信じていればいい」と考えて発信しています。 

その代わり、他人が信じているものも否定しません。本当に幸せな人は意見の違う他人に対しても「あなたがいいと思うものを信じればいい」と許容できるはずなんです。他人に口を出したくなるのは、今の自分が不安定な状況にあるから。意見を発信する前に、自分が置かれた状況を見つめ直すことをおすすめします。

 「礼儀=我慢すること」ではない 

――江島さんが「自分がいいと思うものを信じればいい」と考えるようになったのは、40歳の頃、龍に出会ったことがきっかけだったのでしょうか。

江島:その逆で、私自身が考え方を変えたからこそ、龍に出会えたのだと思っています。私にとって人生における大きな変化は、自分に嘘をつかないように生きてみようと決意したことでした。「愛想笑いをしない」、「周囲に流されない」など、とても地道なことばかりなのですが、いざ実践しようとするとなかなか難しい。だから、最初はたくさん失敗もしました。嘘をつかないためには自分の考えをそのまま伝えればいいのだと勘違いしていたんです。その勘違いが原因で、周囲に嫌な思いをさせてしまった経験もありました。

 

――どうしても反論しなければならないときは、どのように伝えればいいのでしょうか。

江島:頭ごなしに否定するのではなく、「その考え方もあると思います。でも別の考え方もあって……」と一度許容してから話すと角が立ちにくいですね。 

自分の感覚を相手にうまく伝えられるようになってからは周囲からの印象も変わりましたし、なによりストレスが減りました。それまでは人に気を使いまくっていて、「礼儀=我慢すること」だと誤解していたんです。

しかし、みんな違った意見を持っていることは当たり前で、誰かひとりに合わせる必要なんてありません。お互いを尊重していれば信じたいものを信じられると気づいてからは、目の前の景色がガラッと変わりました。

 

――江島さんのように「変わりたい」と思ったとき、まずはなにから始めればいいのでしょうか。

江島:私はスピリチュアルリーダーという肩書も持っていますが、教えていることはとても現実的で、『人生が再生する鳳凰メソッド』にも書いたように、嘘をつかない、人目を気にしないなどの基本的なことから始めるといいと思います。 

オンラインサロンは、そんな風に自分を偽らず大切にするための生き方を実践する場でもあります。これまで多くの方から悩みを聞いてきましたが、主な原因は自分の立ち位置が固定されていることでした。 

たとえば、夫婦関係に悩んでいたとして、「離婚する」か「離婚しない」かの2択で考えてしまう人。最初から選択肢の中に幸せなものがないので、どちらを選んだ場合も不安を感じて悩んでしまうんです。そんなときは視野を広げて、他の選択肢がないか探してみるといいと教えています。とくに自分の立ち位置を変えると「なんて狭い範囲にとらわれていたのだろう」と気づくことができますし、やる気も出るはずです。

 許容範囲を広げて自分を好きになろう

――相手にばかり変化を望むのではなく、ときには自分が変わることも大切なのですね。

江島:そうです。だからこそ、私は「許容範囲を広げよう」といつも教えています。 

「許容」とは「許して受け容れること」。異なる意見でもひとまず取り入れてみると、想像できるパターンが広がっていきます。

 たとえば、ゴミ屋敷に住んでいる人がいたとしますね。大抵の人は、「なぜ片付けないのか」、「周囲に迷惑をかけないでほしい」と思うかもしれません。しかし、実際にゴミ屋敷の住人にインタビューしてみると、生い立ちが一つの原因で片付けられなくなってしまったケースもありました。

その住人は幼いころからなんでも母親の言うことを聞かなければならない環境で育ったといいます。成長するにつれ、意見を持つこと自体が苦しいとあきらめ、母親がいなければ何も決断できなくなってしまいました。そもそもゴミとそれ以外のものの判別もひとりでできませんし、捨てていいのかも親の許可がなければ怖くて決められない。そして、結果的にゴミ屋敷ができてしまったのです。

あくまで一例ですが、この話を知った後にもう一度ゴミ屋敷について考えてみると、当初のイメージとは違う景色が見えてきませんか。

 

――たしかに物事の背景を知るとイメージの幅が広がります。同様に「自分が好きになれない」と思っている場合も、許容範囲を広げるための工夫が大切なのでしょうか。

江島:そうです。もしありのままの姿を人前にさらすのが怖いのであれば、まずはSNSなどのアイコンだけでも変えてみるといいと思います。

私のオンラインサロンでは自撮りの先生を迎えて、自分を好きになれる撮り方を伝授したこともあります。自信のある1枚が撮れるとアイコンを顔写真に変える人も増え、結果的によりお互いへの理解が深まりました。

 自撮りに限らずオンラインサロン内では人のいいところをほめ合っているので、入会当初は表情がこわばっていた人もだんだん打ち解けて話せるようになってきていますよ。

 

――ひとつひとつ地道に取り組んでいくことで自分を好きになるきっかけを作るのですね。

ところで、もし江島さんの目の前に「自分が好きになれなくて将来が不安」と思っている人がいたら、どのようなアドバイスをしますか。 

江島:自分を好きになれないのは、自信がないからだと思います。自信とは、文字通り自分を信じる経験を積み重ねていくことで得られるはずです。

 もしかすると自己肯定感が低い人は、幼いころに自信が持てるような声かけをしてもらえなかった可能性もあります。しかし、大人になってからは必ずしも家族に固執しなくてもいいのです。過去にとらわれないで生きよう、と思ってみてください。 

また、自分を信じられるような経験を積み重ねてみましょう。「明日は7時半に起きて朝ごはんを食べよう」といった小さなことでかまいません。自分で決めたことをしっかり実行することができたら、実行できた自分をほめてあげる。この積み重ねが自信につながり、自然とできることのハードルが上がっていきます。

 

――自分をほめてあげることも大切なんですね。

江島:そうです。みなさん自分をけなすことは上手なのに、ほめることは苦手なんですよね。そういう私自身も、40歳で考え方を変えるまでは自分をけなしてばかりいました。

 スピリチュアルリーダーとはいえ、私も「普通の二児の母」として子育てや夫婦関係の悩みを経験して生きています。みなさんと同じような身近な存在なので、気軽に相談していただけると嬉しいです。

 

――スピリチュアルな能力に頼り切らず、あくまでも同じ目線で悩みを聞いている、ということでしょうか。

江島:そもそも、スピリチュアルな力があることと幸せな人生は別物だと思います。龍が見えることは、視力や運動神経がすぐれていることと同じで長所のひとつでしかありません。

私にもし生まれつき龍が見えていたとしても、自分を否定する生き方をしていたら決して幸せにはなれなかったと思います。だからこそ、私が教えている鳳凰メソッドは、スピリチュアルな力の有無に関係なく、誰でも実践できることで構成されているんです。

実家のような「逃げ場」を作りたかった 

――江島さんと一緒に鳳凰メソッドなどを実践できる場所のひとつがオンラインサロンというお話がありましたが、オンラインサロンを開設した理由を教えていただけますか。

江島:もともとオンラインサロンは、みなさんの「逃げ場」を作るために始めました。近年は周囲に逃げ場がない人が増えていると思うので、実家のような居場所を作りたかったんです。

だから、悩みが解決した場合は一度離れてもいいですし、いつ帰ってきてもいい。なんとなく嫌なことがあって離れたものの、「やっぱりオンラインサロンに帰りたい」と思って戻ってきてくださる方もいます。気を遣わずに出入りしてくれて大丈夫なので、ぜひ気軽に来てください。とくにスピリチュアル難民にはおすすめだと思います。

 

――スピリチュアル難民とはどのような人を指すのでしょうか?

江島:スピリチュアルに対して勘違いをしてしまい、さまざまな場所を渡り歩いた結果うまくいかなかった人を「スピリチュアル難民」と呼んでいます。

たとえば、「お金に困っているので金運をあげてほしい」という他力本願な人。私個人としては、願いを叶えるためにはまず自分の力を信じることが大切だと思っています。たとえ金運アップのアイテムを手に入れたとしても「絶対に幸せになれる」と100%信じることができなければ実現しません。だから、自分自身を幸せにしたい、そのためにできることがある、と信じることはとても大切なんです。

先ほども言ったように、地道な取り組みをしてこつこつ自信を積み上げていくことが幸せにつながります。オンラインサロンでは「地に足をつけて生きていこう」と伝えているので、最初は面倒に思うかもしれませんが一緒に取り組んでいければと考えています。

そもそも、「めんどくさいこと」はダイヤの原石のようなもので、その中にはたくさん幸せが眠っているはずです。これまで避けてしまったことにしっかり取り組んだときにこそ、いい方向に変化する。だからこそ「生きることがめんどくさい」と感じている人にも私のオンラインサロンをおすすめしたいです。 

オンラインサロンでは以前からいる会員さんが積極的に新しい会員さんをサポートしてくれるので、初めての方でも安心して入ってきてください。

 

 ――オンラインサロンで今後やってみたいことを教えてください。

江島:現在オンラインサロンではビジネス促進部を立ち上げており、今後は取り組みの規模を大きくしていきたいと考えています。具体的には、フリマアプリの使い方やアフィリエイトなど、ビジネスに関するさまざまなことを教えたり実践したりする取り組みです。

また、秋ごろにはイベントも企画しています。新型コロナウイルスの影響を考慮して、リアルでもオンラインでも開催できるよう準備中です。オンラインサロン会員の作品を出品したり、鑑定や相談をする場を設けたりと、マルシェのようなイベントにしたいと思っていますよ。

副業のきっかけにもなりますし、自信にもつながるのでオンラインサロンにまだ入っていない方もぜひ遊びに来てください。

  

オンラインサロン「スピリチュアルリーダーえしまなおこ 鳳凰の巣の上で」は、幸せの原石である「めんどくさいこと」に向き合える場所。自分の考えを大切にしながら、実家のような距離感で江島さんや会員と交流することができます。

視野を広げたい方や考えを変えるきっかけがほしい方は、一度足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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