いつの時代も、健康な体作りや美しい体づくりは多くの女性の大きな関心ごとです。それを映し出すように、世間には色々なダイエット情報があふれ、ジムやヨガに通う女性も増え続けています。
そんな中、努力をしているのに、なかなか思い通りの体に近づけないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。DMMオンラインサロン「hiit me fit（ヒットミーフィット）」の運営を行なうパーソナルトレーナーの門脇妃斗未さんも、長年ダイエットに悩まされ続けた女性の一人です。
自身のダイエット経験を活かし、多くの女性の美と健康をサポートしてきた門脇さんに、女性が美しく輝いていくために本当に必要なことを教えていただきました。
外見的に痩せることだけがダイエットのゴールではない
―門脇さんは10年以上ダイエットに悩まされたご経験をお持ちとのことですが、そこからパーソナルトレーナーになるまでにどのような経緯があったのでしょうか。
私がダイエットで悩んでいたのはかなり前ですが、当時は自力で色々と試しました。例えば、最近流行っている糖質制限ダイエットは、18年くらい前にやりましたね。アメリカでは、当時からすでに良くないと言われていたので、外国人の友達に止められながら…（笑）。
実際、糖質制限によって痩せたのですが、摂食障害になって、食事をコントロールできなくなってしまったんですよ。この経験から、体重を減らしたり外見的に痩せたりすることだけがダイエットのゴールではないという、現在につながるテーマに思い至りました。
摂食障害になってから、朝・昼・晩の基本的な食事のとり方を学んで、食生活アドバイザーの資格を取りました。食べ方を学んだことで偏食にならない生活ができるようになり、摂食障害を克服することができたんです。
その後、30歳になる前ごろに、自分の経験が役立つ仕事で手に職をつけたいと考えて、プライベートジムでパーソナルトレーナーになりました。ここは1年でつぶれてしまったんですが、その後は独立を見据えてトレーナーの知識を学ぶため、有名なゴールドジムに移りました。ここで3年半ほど働いてから独立して、今に至ります。
―ダイエットで悩んでいた頃の自分と今の自分を比べて、一番変わったのはどんなことですか。
一番大きく変わったのは内面でしたね。昔は、テレビやインターネットの情報に流されて、芸能人の綺麗なスタイルと自分のスタイルを比べて自信を無くしてしまっていました。私はO脚だったり扁平尻だったりで、アンバランスなスタイルだったので、気持ちの面でコンプレックスが大きかったんですよ。
それに比べて、今は、全てを受け入れる姿勢に変わってきました。解剖学を学んだこともあって、自分の体は健康的で、どこにも負担をかけない体だと思えています。学びながら、自分の経験と答え合わせをしているような感じですね。
ダイエットについて、昔の私と同じように悩んでいる人は多いと思いますが、それは当たり前のことだと思います。だから、私が正しい情報や現実を伝えて、昔の私のように精神的に参ってしまわないように、少しでも悩んでいる人の助けになれたらなと。
―今のお話とつながりますが、パーソナルトレーナーとして女性の健康をサポートする上で、大切にしていることは何ですか。
やっぱり、メンタルが一番大きいと思います。私は、体が健康でも、心が落ち込んでいたら、それは違うと思うんですよ。
エクササイズの指導をする人には、自分のパターンを押し付けるような人も多いのですが、やるべきことは、一人ひとりの習慣や経歴、骨格などによって変わります。だから、私は一人ひとりの状態を考えながら進んでいくことを大切にしているんです。現在も、電話指導などで、一人ひとりへの指導を行っています。
ただ、私はパーソナルトレーナーとして今までに1,000人以上のクライアントを担当させていただいたんですが、人の系統やありがちな間違いなど、やっぱり偏りはあるんですよね。だからこそ、同じ悩みを持っている人たちに一度に指導することができれば、みんなのスキルが早く上がって、効率よく、不安に思うことなく健康を維持できるようになると思っていました。
そこで、情報をみんなで共有できるオンラインサロンを始めることにしたんです。今では、サロンメンバー達も思いやりをもって書き込みをしてくれるので、「hiit me fit」はいいコミュニティになっていると思います。
体形の悩みをチャームポイントにする
―サロンでは幅広いトピックを用意して女性の健康をトータルサポートされていますが、美しい体を作るコツをずばり教えてください。
自分とかけ離れた人を目標にするのではなく、自分の体を知って、それをどう見せるかが大事だと思います。例えば骨格など、自分の個性を知って、それを美しく見せるためのエクササイズや食事管理をしていくんです。体形に悩みがある人は多いと思いますが、悩みというのは人と違う部分であり、個性でもあるので、それをポジティブに考えてチャームポイントにする。
これは気持ちの部分が大きいですが、ポジティブなマインドになるためには、まず運動です。体を動かして自分の力を感じると、できなかったこともできると思えるようになって、だんだん自信がついてきます。それに食事も大切ですね。加工されたものではなく自然の物、つまり「本物」を食べることで、自分に愛情を与えてあげましょう。
―門脇さんのお話には、筋肉の水分量という話題もよく出てきますね。
筋肉の水分量は、美しい体づくりに大きく関わってくるキーワードです。筋肉は70%以上水分を含んでいないとうまく収縮しないので、筋肉の水分量が低いと周りの脂肪を燃焼させることもなく、血行も悪くなってセルライトも増えやすくなります。そういうドライな筋肉は、外見を太く見せるだけの意味のない筋肉なので、こういう筋肉がついた状態を「固太り」と呼んでいます。
でも、体重を気にすると、逆に筋肉をドライにしやすいんです。利尿作用のあるものを飲んだり、無駄に汗をかいたりするダイエットがその典型ですね。水分を出し過ぎると体が塩分を欲しがるので、塩分の多いジャンクフードやお菓子に手を出したくなります。つまり、こういうものを食べたくなる時は、すでに体が乾燥状態にあるということなんです。
筋肉の水分を保つためには、定期的な運動と水分量を出し過ぎない生活が大事です。水分を出し過ぎないためには、利尿作用のあるアルコールやコーヒーの取り方を意識的に変えることや、フルーツを食べることが大切。フルーツには、燃やした脂肪や老廃物を体外に流す成分が多く含まれていますし、水分量を出し過ぎない生活をすることで、ジャンクフードへの欲求を抑えることができます。
―よくあるダイエットと門脇さんのアプローチは、どんな風に違うのでしょうか。
ダイエットは一生できるものでなければ意味がありません。例えば、私が昔試した糖質制限は、食べるものをかなり選びますので、日本人だと一生続けるのは難しいですよね。
また、糖質制限で一時的に体重を落とすことはできますが、それは代謝のシステムを変えて体脂肪をエネルギーに変えているだけなので、私たちの身体が元々持っている機能ではないんです。その意味で、健康的なダイエットとは言えません。それだけでなく、食事制限があると偏食になりやすいですし、一人で食べることになりがちじゃないですか。
その点、私の方法なら、食べたければ、いつでも、誰とでも食べられます（笑）。
初心者は1日1分のエクササイズから
―仕事で忙しく運動不足な初心者女性向けに、おすすめの1週間トレーニングプランを教えてください。
運動をしていない人なら、1日1分のトレーニングから始めるのがいいと思います。1分間、負荷の強い運動をしましょう。例えば、スクワットなら、腰を下ろした状態でバウンドするか、腰を下ろしたままキープすると負荷がかかります。プランクなら、片脚ずつ手の横に一歩ずつ歩かせて戻すようにすれば、股関節周りの血行も良くなって効果的ですよ。
―1日1分だけでいいんですか？
はい、有酸素運動だと1分では効果は出ませんが、無酸素運動、つまり筋肉に酸素が必要になるくらいの負荷の大きな運動なら、1分間運動したあともしばらく、有酸素運動をしているのと同じ状態になるので、1分でもある程度効果があるんです。
また、1分間の運動を定期的に行うだけで、血行も良くなりますし、集中力も上がりますよ。仕事中に眠気を感じた時などにもおすすめです。
短時間なら気持ち的にもやりやすいと思うので、まずは1分から始めてみましょう。
―食事のとり方や気を付けるべきポイントを教えてください。
私は、自律神経の働きを崩さないように、食べる時間を重視しています。時計の針でなく太陽の動きに合わせて食べるんです。
まず、朝太陽が昇ったらしっかり食べて、これから働くためのホルモンを体に出させる。その後、日没にかけて内臓の消化作業をゆるやかにしていきます。眠るまでに内臓を空っぽにすると、睡眠中に内蔵の修復作業が始まるので、翌朝目覚めたらまた元気に内臓が動くようになるんです。
ただし、食事のタイミングは個人の生活リズムとも関わるので、サロンでは夜勤の人のための指導もしていますよ。
―サロンで配布されているレシピブックを拝見しましたが、おやつなどもあって、1日6回くらい食べるんですね。しかもどれも美味しそうです！
そうですね、3~4時間おきに何か食べます。そうすることで、血糖値の上下がゆるやかにすることができるんです。
例えば、7時間くらい間を空けて食べると、血糖値がガーンと上がります。血糖値が上がりすぎるとインスリンが出て血糖値を下げてくれますが、出すぎると糖尿病や生活習慣病になってしまうこともあります。異常な眠気、あるいは異常な食欲、異常な空腹を感じる人は、すでに高血糖や低血糖の状態かもしれません。
ダイエットには何よりもメンタルが大事なので、レシピについても、外見的に良くなるように工夫しています。盛り付けや作る過程で満足できると、それだけでポジティブな気持ちになれますからね。
1週間でも試してみたら、良さが実感できてやる気になると思いますよ。モチベーションが上がれば、もっと食事のとり方に気をつけられるようになるでしょう。
―忙しい生活の中で続けていくためにはどうすればいいでしょうか。門脇さんの動画は「いいよ！」、「できてるよ！」、「よくできたね！」というポジティブな声掛けが印象的ですが、これも続けてもらうための工夫なのでしょうか。
楽しいと思えることなら、続けられますよね。だから、自分で自分を褒めると続けやすいと思います。
私自身は人に褒めてもらうより自分で褒めるのが好きなタイプなので、エクササイズ動画の声かけは、わざと褒めようと意識してやっていたわけではないんですよ。ただ、自分もサロンメンバーと一緒にやっているつもりなので、自然と言葉が出てしまって…（笑）。
でも、褒めることでサロンメンバー達のやる気が出るということは感じています。励ますことの効果というのは、実際に認められているみたいで、それで何かの賞を受賞している人もいるくらいなんですよ。
美しくなりたい女性は、すでに美しい
―サロンでの主な活動を教えてください。
たくさんありますが、「Quick workout」という毎週のワークアウト、1つのエクササイズにつき1動画で気をつけるべきところを細かく指導する「Exercise tips」、それに毎週のライブ配信がメインです。ライブ配信は、一緒にやることで「やらなきゃ！」と思ってもらうためのもので、要はモチベーションアップのための活動ですね。
それから、「Talk with」といって、zoomでのカウンセリングもやっています。会員の方と話して悩みを聞いたり、エクササイズのフォームを確認して指導したり、実際にエクササイズをしてもらって体力チェックをしたりするんですが、パーソナルトレーナーとして現場でやっていたことをそのままzoomでやっている感じです。
そのほかにも、毎週料理のレシピを投稿していますし、年に2回、1月と6月にはチャレンジに挑戦してもらう期間も作りました。これは初めての試みなんですが、今年は10月にも丸一か月使ったチャレンジをやる予定です。年末年始は食べる機会が多いので、年末に備えて体を変えるためのチャレンジを考えています。
―活動が盛りだくさんですね！サロン会員からはどんな声が挙がっていますか。
どの声を取り上げればいいか迷いますが…よく「お得」だと言ってもらえます（笑）。
通いのパーソナルトレーニングだと1レッスンで2~3,000円かかりますし、ジムでも1か月6,000円から10,000円くらいはしますよね。でも、私のオンラインサロン「hiit me fit」なら、月額1290円で、いつでもオンラインで参加できて、サロンで質問をすればパーソナルトレーナーが答えてくれます。女性にとって気になる情報がたくさん詰まっているので、お得だと喜んでもらえているみたいです。
―体の変化についてはいかがでしょうか。
私の推奨するダイエットは年単位で体を変えていくものなので、初年度に大きな変化を経験する方もいらっしゃいますが、劇的な変化はあまりないんですよ。
体が締まってきたという声もありますが、もっと多いのは、メンタルが変わったという声ですね。自信になったとか、不安な状態でなくなって毎日楽しくあれこれやって、自信を持って生活できているとか。
外見はメンタルに伴ってきます。私自身も、毎年どんどんテンションの上がるスタイルに変わっていっていますからね。
―最後に、美しくなりたい女性に向けてメッセージをお願いします。
あなたは「すでに美しいんですよ」と伝えたいですね。美しく「なりたい」と思うでしょうけれど、すでに美しいんです。だから、自分がすでに持っている美しさを知って、それをどんどん伸ばしていきましょう。「hiit me fit」を通して、そのお手伝いができればと思います。
“女性が美しく輝いていくサロン”「hiit me fit」を運営する門脇さんは、内側から輝いているのが目に見えるような、ポジティブなオーラを全身にまとった美しく素敵な女性でした！
インタビュー中にも触れたとおり、門脇さんのエクササイズ動画は、どれも笑顔と励ましの言葉にあふれていて、これなら運動の初心者でもきっと続けていけると感じました。さらに、サロンでダウンロードできるおしゃれなヘルシーメニュー満載のレシピブックは必見！これだけでも1か月分の会費の元が取れてしまいそうなくらい充実した内容です。
門脇さんの指導のもとでなら、無理なく楽しく、そして美味しく、体作りを楽しめること間違いなし！「hiit me fit」で自分の美しさをさらに輝かせましょう。
