Bリーグ・群馬クレインサンダーズで活躍するコー・フリッピン選手。2度のリーグ優勝を経験し、2022年にはFIBA W杯2023 アジア地区予選(Window5)に日本代表として出場。2024年にはスティール王に輝くなど、アグレッシブなプレーで多くのファンを魅了しています。コートでは圧倒的な存在感を放つ一方で、普段は少しシャイという一面も。そんなコー選手が運営するオンラインサロン「KOH’s Circle」は、ファン同士が交流でき、彼の素顔にも触れられるコミュニティー。ファンクラブのような存在でもある「KOH’s Circle」に込めた思いや、ファンとの交流についてお話を伺いました。

1996年5月20日生まれ、ロサンゼルス出身。現在は、群馬クレインサンダーズに所属する日本の男子プロ・バスケットボール選手。ポジションはポイントガードおよびシューティングガード。2019年に千葉ジェッツに入団。ダンクコンテスト優勝、新人賞ベスト5賞を受賞。2021年には、千葉ジェッツ悲願の初優勝に貢献。同年、琉球ゴールデンキングスに移籍。2022年にFIBA W杯2023アジア地区予選Window5に出場。同年には、所属する琉球ゴールデンキングスがリーグ初優勝。個人としてもファイナル賞を受賞。2023年に、群馬クレインサンダーズに移籍、スティール王を受賞。
ファンの皆さんは背中を押してくれる存在

群馬クレインサンダーズ提供
――大学卒業後の2019年に千葉ジェッツへ入団後、2021年に琉球ゴールデンキングスに移籍。現在は、群馬クレインサンダーズに所属しているコー・フリッピン選手。バスケットボールを始めたのは、小学生のころとお聞きしました。
兄の影響でバスケを始め、高校生のころにプロ選手を目指すようになりました。その後、大学在籍時に「日本でのバスケに興味はありますか」と声をかけられて。そこで初めてBリーグという存在を知りました。僕自身、母が沖縄出身。毎年夏休みを沖縄で過ごしていたこともあって、日本でプレーすることを選びました。
――来日して約7年。日本の印象はいかがですか。
千葉、沖縄、群馬と3つのチームに所属してきましたが、それぞれ全く違うのが面白いですね。県民性や生活習慣がガラッと変わるので、それに驚きつつ新鮮だなと。今の時期、群馬は風がヤバいです(笑)。そういった環境面はもちろんですが、バスケに関してもチームによってスタイルが全く異なるので、その違いに面白さを感じます。とはいえ、自分のプレースタイルや持ち味はチームを移籍しても変わらないところですが。

――そんなコー選手のプレーに惹かれて、千葉ジェッツ時代から長く応援しているファンの方も多いとお聞きしました。
それが、アメリカのリーグと日本のBリーグの大きな違いだなと感じています。アメリカは、チームのファンが多い印象です。興味がなくなるわけじゃないですけど、応援しているチームから移籍したあとも選手を追っていく人は少ない。もちろんスーパースターは違いますけどね。
僕が最初に千葉ジェッツに入団したころは、大学を卒業したばかりの20代前半でしたが、そこから約7年。選手として自分の成長を見守ってくださる方もいて。なかには、小学生だった子が中学、高校でバスケを始め、プロを目指したいと言ってくれる。自分も子どものころ、バスケ選手に憧れて影響を受けてきたので、自分を見てそう思ってくれるのは、本当にうれしいですね。子どもたちの未来につながるように、自分ができることをしなければならないし、していきたいなと思っています。
――コー選手にとって、ファンの方はどんな存在ですか。
自分を応援してくださっているファンの方には、いつも前向きになれるエネルギーをいただいています。例えば、ちょっとうまくいかないことがあったり、失敗して落ち込んだりしたときも「大丈夫、頑張って」と背中を押してくれる。今シーズンは怪我もありましたし、やっぱりどうしても自分がいつもベストな状態でプレーできるとは限らないので、その応援が自分の支えになっています。
KOH’s Circleでは愛犬の写真も!

――そんなファンの方との交流の場として、昨年2025年10月にオンラインサロン「KOH’s Circle」を開設。そのきっかけを教えてください。
自分はInstagramなどのSNSがあまり得意ではなく、積極的に自分のことを発信するタイプではないんですね。日本語があまり話せないというのもあって、ファンの方が自分を知る機会が少ないのかなとずっと思っていました。本当の自分を理解してもらいたいという想いもあったので、交流する場があればいいなとファンクラブのような感覚でサロンを立ち上げました。
――開設から約半年。皆さんとの交流はいかがですか。
自分は見かけによらずシャイなので(笑)。何をするにもちょっと恥ずかしい気持ちがあるんですけど、だんだんと皆さんとの関係に慣れてきたかなという感じです。マイペースに交流を楽しんでいます。
プレーのスタイルから誤解されることが多いんですけど、人と話したり、コミュニケーションを取ったりするときに、すごく照れてしまうんですよね。バスケをしている姿からは、全く想像がつかないとよく言われます。だからこそ、自分がどういう人間なのか、もっと知ってほしいなと。KOH’s Circleで、バスケ選手ではない普段の自分の写真を載せるとファンの方からも「こんな一面があるんだ」と驚かれることもあります。

群馬クレインサンダーズ提供
――どんな写真を掲載することが多いんですか。
一番多いのは、愛犬の写真です。小さいころからポケモンが好きなので、コレクションしているポケモンカードの写真をアップしたことも。あとは、家族との旅行でのスナップや家でくつろいでいる写真も多いですね。
写真を投稿するときには、自分の体験を皆さんにも一緒に味わってほしいなと思っているので、自分が見たり聞いたりして楽しかったことや感動したことなど、大事に思ったものを共有できればと思っています。その方が自分のことをもっと知ってもらえるし、僕を身近な存在として感じてもらえているのかなと。コミュニティとしての一体感も強くなるのかなと思っています。
――InstagramなどSNSに投稿する写真との違いで意識している点はありますか。
SNSは、バスケ選手としての自分を見せるツール。自分のことを知らない人たちにもリーチするものなので何を投稿するのか、すごく気を遣います。でも、KOH’s Circleは自分だけのコミュニティで安心できるスペース。より素の自分を感じてもらえるようなものを投稿するようにしています。
――月に一度のライブ配信も人気だそうですね。どんなお話をされるんですか。
ファンの方がコメント欄に質問を入れてくれるので、それに答えることが多いです。「お休みの日、何してる?」とか「試合後のバイウィーク、どう過ごしていた?」とか。そんな感じです。
――ちなみに、お休みの日は何をして過ごしているのでしょうか。
オフの日もそうじゃない日もあまり変わらないんですけど、犬の散歩です。普段は、練習があって散歩以外に遠出ができないので、オフの日はちょっとお出かけしたりして。基本的に愛犬との生活を充実させています(笑)。日本に来てから飼い始めた子なんですけど、ずっと一緒にいるので、もう息子みたいな存在です。
リアルに会える機会をもっと増やしたい

――改めて、サロン名「KOH’s Circle」に込めた想いもお聞かせください。
“Circle”には、ぐるっと輪のなかにいるような“団結”や“みんな一緒”というニュアンスがあるんですね。僕のファンの皆さんのコミュニティというのがイメージできるかなと、KOH’s Circleと名付けました。
サロンを開設したときに、創立記念のキックオフパーティーを開催しました。一緒に食事をしたり、ゲームをしたりと楽しい時間を過ごしたんですが、ファンの皆さんが一堂に会して顔をあわせる機会が初めてだったので、ファンの方同士で会話が生まれて、お友だちになったりして。その後、試合会場で一緒に行動するようになったという方や、応援がより楽しくなったという声をいただいて、僕を中心にして輪が広がっているのかなとも感じます。
――コー選手自身は、実際にファンの方にお会いしていかがでしたか。
リアルでのオフ会ですから、めちゃくちゃ緊張しました。試合とはまた違うドキドキで、前日からどうしようかなと緊張しっぱなしだったんですけど、皆さんがすごく笑顔で。その雰囲気に幸せを感じました。自分も勇気をもらいましたし、イベントが無事に終わって皆さんが帰ったあとには、すごくホッとしてしまって一気に力が抜けるというか(笑)。開催してよかったなと心から思えました。試合会場でも、パーティーにいらしていた方の顔を見つけるとKOH’s Circleのメンバーが来てくれているなと励みにつながっています。

KOH’s Circle提供
――サロン内にも、ファンの方同士が交流できるコーナーがあるそうですね。
皆さんが試合会場で撮った写真や応援グッズをアップするなど、「こんな感じで応援するよ」と報告する場所として“ラウンジ”というものを用意しています。メンバー同士で共有された情報を楽しんでくださっているのを見て、僕も楽しんでいます。
あと、僕が英語で投稿すると皆さんが英語でコメントを入れてくれるんです。それが、KOH’s Circleならではのユニークな点だなと感じています。英語でコメントを届けたいと、僕をきっかけに英語の勉強を始めましたという方もいらっしゃって、それもうれしいなと。お互いに英語と日本語を教え合いながら交流しています。
――サロンに入会されている方の年齢も幅広い印象ですね。
そうですね。僕と同世代の方も入れば、年上の方もたくさんいらっしゃいますし。一番下は、9歳。保護者の方と一緒に入会されているんですけど、将来僕のようなバスケット選手になりたいと言ってくれて、うれしい限りです。自分のプレースタイルは独特なので、試合で見ると目に留まってしまうとよく言われるんですが、それをきっかけにファンになったと伝えてくれる方が多いんです。もともとバスケが好きな方に、プレーが気になってファンになったと言ってもらえるのも、すごくありがたいです。
――今後、KOH’s Circleでやってみたいことも教えてください。
自分としては、リアルなパーティーをもっと開催したいですね。実際に触れ合う機会を作っていきたいです。ファンの方から「ボウリング大会をやりたい」という意見もいただいているので、いつか実現したいですね。
――ちなみに、ボウリングは得意ですか。
最近、全然やっていないので多分ダメですね。ファンの方と一緒ならいいスコアが出せそうですけど(笑)。ほかにも、何か僕と一緒にやってみたいことがあったら、いろいろ提案していただきたいなと思っています。皆さんがどうしたいのか、というのを自分はすごく大事にしたい。皆さんがやりたいことに挑戦したいなと思っています。
――では、最後にファンの方、そして入会を検討されている方にメッセージをお願いします。
今、僕を支えてくださっているファンの皆さんには、これまで通り僕のお尻をどんどん叩いて自分をもっともっといい選手に成長させてください。よろしくお願いします。そして、この記事を読んで興味を持ってくださった方には、バスケットボールはすごく楽しいもの。試合会場にぜひ足を運んで、ハマりに来てください!と伝えたいです。バスケの楽しさって、言葉ではなかなかうまく表現できないんですけど、生の試合を一度見てもらったら、それが分かると思います。そして、僕のことをもっと知ってもらえる場として、KOH’s Circleにもぜひ遊びに来てもらえたらうれしいです!



