「人生100年時代」とも呼ばれる長寿社会の到来。AIなど化学技術の発達による仕事の構造変化。働くことに関して、私たちはまさに激動の時代を生きています。
日本では、近年政府の推進する「働き方改革」の一環で、副業を解禁する企業が増えています。
普通のサラリーマンとして生きてきた人が、ちょっとしたスキルを活かして副業を始める。そんな動きを活発化しているのが、「小さなナンバーワン倶楽部」です。このオンラインサロンのオーナーである西中村剛さんに、自分が一番になれるビジネスの始め方について伺いました。
メルマガ、法人向けコンサルティング等複数分野でナンバーワン
―西中村さんは「小さなナンバーワン倶楽部」を主催されていますが、初めに、ご自身はどういったことでナンバーワンなのかお聞かせください。
僕自身は、いくつかの分野でナンバーワンです。まずは、長文の日刊メールマガジンの発行。次に、Amazon Kindleのカテゴリー攻略。そして、クラウドファンディングを使ったコンサルティングも挙げられます。
1つめのメールマガジンに関しては、単純に、内容の濃いメールマガジンを365日書いている人が他にいないので、僕が一番です。書き始めて、もう4年目になりますね。
Amazon Kindleについては、カテゴリーの中でも、例えば「ビジネス」の中の「マーケティング」、さらにその中の「飲食店のマーケティング」というような、小カテゴリーで一番を取らせるということにおいて、僕が一番です。僕自身も、過去にKindleで出版した本で、小カテゴリーの一位を取らなかったことはありません。
最後のクラウドファンディングを使ったコンサルティングですが、これは法人向けのコンサルティングサービスです。クラウドファンディングはボランティア的なイメージが強いかもしれませんが、企業や自治体がクラウドファンディングを活用する例は増えています。
―その3つの中で、特に伝えたいものについて、もう少し詳しく教えてください。
僕はもともと船井総研で働いていたのですが、コンサルティングサービスというのは、集客だったり財務改革だったり、そういう分野毎に別々に行われていたんです。
その点、クラウドファンディングを使ったコンサルティングは、一気に集客、宣伝、ファンづくりができて、あらゆる経営上の課題解決ができます。
クラウドファンディングは、人に気持ちよくお金を出してもらうためのものなので、会社の社会性や意義、理念にまで遡って、それをアピールしていくことが必要ですが、このプロセス自体が、企業のリフレッシュやリストラクチャリングにもなるんです。
こういった部分は、外部の人間こそ深く掘っていけるものので、コンサルタントとして参加する意義がとても大きいです。
一番になればブルーオーシャンが開ける
―西中村さん自身は色々な分野で一番ですが、一番になると、何が起こるのでしょうか?一番になることで得られる具体的なメリットを教えてください。
特定のジャンルで一番になると、お客さんの間で認知が進み、そのジャンルの専門家としての確固たるポジションを築けます。そうなると、他の人と比較されることが減り、選ばれやすくなりますので、結果的に、顧客単価を上げられるということになります。
レッドオーシャンで競争していた状態から抜け出し、ブルーオーシャンが開けてくるということですね。
一番になるには才能もセンスも不要。自分の専門ジャンルを絞る
―それでは、一番になるために必要なことはどういったことなのでしょうか。才能やセンスも求められるのでしょうか?
才能やセンスは全く必要ありません。むしろ、才能について考えてしまうと、日本一の人と自分を比べてしまい、そこで止まってしまうんです。センスについても、逆に思い込みになりがちですね。
まず必要なのは、既にある自分のスキルがお金になるか調べること、要は先行事例を探してみることです。自分と同じくらいのレベルの人がビジネスとしてうまくやっている例が見つかれば、「自分にもできる」と思えますよね。この感覚が必要なんです。自分のやりたいことの先行事例が見つかれば、それを真似してすぐにでも動き出せるわけです。
イメージ的には、就職活動のOB訪問に近いですね。
―OB訪問というのはとてもわかりやすい例えですね。今のお話しからすると、一番になるのに必要なのは、いわゆる努力の面が多いということでしょうか。
一番になるために必要なことは、端的に言えば、「自分の専門をお客さんが望む形で決める」ことです。
オールマイティでいたいと考える人も多いのですが、現実にお客さんから選ばれるには、専門を絞る必要があります。例えば、占いをする場合なら、ただ「占い」とするのではなくて、「子供の占い」というように、ジャンルを絞るんです。そうでないとライバルが多すぎるんですよね。
そして、この絞り方を間違えると、一番になってもお客さんがいなかったりします。「お客さんが望む形で」というのが肝なのですが、これは一人でやっても失敗しますから、サロンで意見を出し合って進めていくのがいいですね。
―絞り方に関連して、「USP構築のステップ」という資料を拝見しました。
ジャンルを絞るには、自分にできることばかりを考えるのではなく、お客さんが求めていること、それにライバルがやっていることにも注目する必要があります。USP構築のステップに則って自分と顧客と競合を分析し、その3つの交点にあるものが、有望なビジネスと言えるでしょう。
これは「ランチェスター戦略」と呼ばれるもので、以前からあるものですが、現代はインターネット時代で、次々に新しいプラットフォームが出てきますから、僕はこの戦略を時代に合わせて再定義している、と言えますね。
一番になるだけでなく、一番を維持するために、危機感が必要
―一番になれる場所を見つけるために、日々習慣としていることはありますか?必要な情報へのアンテナはどのように張っているのでしょうか?
情報へのアンテナという点では、複数のニュースアプリを横断的に使って、多数のニュースソースから情報を得るようにしていますね。それに、ニュース記事へのコメントを見ることで、人々の視点にも触れるようにしています。
記事はじっくり読まず、ざっと読むだけです。後になって何かきっかけがあった時に「どこかで見たな」と思い出せれば、検索履歴やキャッシュの履歴から辿ったりできますし、ブックマークしておくのも便利ですね。
―すぐにでも真似したくなる方法ですね。西中村さんは毎日メルマガを書かれたり、サロンでも活動されたりと、お忙しいものと想像しますが、お仕事のリズムのようなものはあるのでしょうか?
一番というのは奪われるものですから、一番になるだけでなく維持していくためには、付加価値を出し続ける、戦い続けるような姿勢が必要です。僕の場合は、こういう意識を持って仕事をする中で、結果的に、メルマガの執筆などクリエイティブな仕事は朝行い、情報収集は夕方から夜の時間帯に行うというリズムが自然にできてきました。打ち合わせなんかは、眠たくなりがちな午後一番に入れますね。
一番であり続けるには、自分をよく知り、自分の能力に合わせてやっていくことが大切です。自分の能力を過信しないというのは、絶対です。これでライバルに勝てるかな?という、ある種の臆病さというか、危機感のようなものが必要です。
普通の人がゼロから1への変化を起こす瞬間を沢山見られる場所
―最後に、サロンの紹介をお願いします。
僕たちのサロン「小さなナンバーワン倶楽部」では、色々なメンバーが色々なことを試しています。僕だけでなく、メンバー一人一人の取り組みを通して色んなデータが集まってきますから、ラボみたいなイメージですね。
「小さなナンバーワン」を目指してビジネスを始めるには、まず自分の専門とするジャンルを絞り、それからサービスを具体的にメニュー化し、使用するプラットフォームを選ぶ、というように色々決めていくわけですが、僕たちのサロンに入っていれば、僕はもちろん、メンバーたちからもアイデアを貰って、みんなで一緒に考えていくことができます。
何よりも、メンバーが既に色々試しているのを見て、自分に当てはめてアイデアを練ったり、真似して動き出せるのが、このサロンのいいところです。先に触れたように、先行事例を見て「自分にもできる」という感覚を持つことが必要なのですが、実際にビジネスを始めてうまくいっている人というのは、身近にそんなにいるものではないですからね。その点、このサロンは先行事例の宝庫です。
―現在のサロンメンバーが取り組んでいる面白い事例を少し教えてください。
例えば、クラウドファンディングに特に関心が無かったのに、僕がクラウドファンディングを使ったコンサルティングをやっているのを見て試してみたらうまくいった、という人がいます。あとは、海外で焼き肉屋をしていた人で、今は日本で語学教室を始めようとしている、という例もあります。
やっていることはばらばらですが、共通しているのは、もがきながら、もっといいビジネスを作ろうとしているということですね。
―最後に、この記事を呼んでいる人へのメッセージをお願いします。
「小さなナンバーワン倶楽部」では、無名の普通の人が、ゼロから1への変化を起こす瞬間を沢山見られます。何か予感があって、自分のスキルや長所を活かしたビジネスを始めたい人、そして新しいビジネスで人生を変えたい人にはぴったりの場所です。
ゼロから1を生み出す瞬間を味わいたい人。「小さなナンバーワン倶楽部」への参加をお待ちしています。