【DMM×スペースマーケット】エンタメノベルラボのオフ会に潜入

著者名サトートモロー
【DMM×スペースマーケット】エンタメノベルラボのオフ会に潜入

多彩なスペースを、1時間単位で借りる事ができる「スペースマーケット」。2019年5月より、DMMオンラインサロンはスペースマーケットと業務提携を結び、多彩なスペースを割引価格で使えるキャンペーンを展開しています。

今回は、数あるイベントスペースの1室を利用して開催された、「エンタメノベルラボ」の小説、プロット勉強会の様子をお届けします。

国内1万か所以上を割引価格で!スペースマーケット×DMMオンラインサロンのコラボレーション

スペースマーケットに掲載されているスペース数は、全国1万か所以上にも上り、シンプルな会議室はもちろん、クリエイターに嬉しいスタジオスペース、トレーニングやエクササイズに使えるフィットネス系スペース、写真撮影スペースなど、どんなジャンルのサロンにも使いやすい空間が揃っています。

今回の業務提携を受け、スペースマーケットでは各種スペースを割引価格にて提供中!「いつもと違う場所でオフ会を開きたい!」「初めてイベントを開催してみたい」という方は、この機会にスペースマーケットを利用してみてください。期間限定ですので、お申し込みはお早めに!

 

キャンペーン詳細


・期間:2019年5月23日(木)より7月31日(水)まで

・割引:スペース利用料が20%OFFになるクーポンを提供

・詳細:DMMオンラインサロンのオーナーのみにご案内予定


プロ作家、超大手編集者が集う!エンタメノベルラボってなに?

プロとして作家デビューを目指す人を後押ししてくれるオンラインサロン「エンタメノベルラボ」。

小説と一口に言っても、純文学、ラノベ、なろう系小説、キャラ文芸、BL、歴史小説など、カテゴリー分けするのも難しいほど、多くのジャンルが存在しています。エンタメノベルラボでは、こうした幅広いジャンル全てが対象という、懐の広すぎるスタンスでプロ作家を輩出する環境を提供しており、それを可能にしているのが、超強力なサロンオーナーと、運営スタッフの皆さんの存在です。

2004年からラノベ・小説を研究している、サロンオーナーのうっぴーさん。

小説家、シナリオライターとして活躍する、エンタメのプロ・瀬川コウさん。

名前が出せないのがもったいない!超大手出版社の編集者・Yさん。

このほか、サロンメンバーの中にも各ジャンルで活躍するプロが参加。そんな彼らに本音で批評やアドバイスをもらえるのだから、作家を目指す人にとって超強力な環境であることは間違いありません。

今回スペースマーケットを利用して開催されたのは、メンバーが小説のプロット(小説の設計図、話のあらすじ、登場人物の性格、世界観などをまとめたもの)を持ち寄り、メンバー同士で批評し合う「小説、プロット勉強会」というイベントです。

サロンに参加してくれた方はとにかく全力でサポートする。目標は初版10万部の作品を出してもらうこと

今回の「小説、プロット勉強会」だけに限らず、オンライン上では、人気作を研究するインプット会、イベント名からも本気度が伝わる「ガチ批評会」を行うなど、会員と繋がれる場を積極的に設けているのが印象的なエンタメノベルラボ。その目的とは一体どのようなものなのでしょうか。勉強会が始まる前に、運営スタッフとして参加していたYさんに、少しだけお話を伺う事に…。

 

ー出版業界でプロとして活躍されている方が勉強会に参加し、実際に意見をもらえるとは驚きました。

私は出版社においてラノベや漫画雑誌等の編集を横断的に担当しています。長らくヒット作品を追いかけてきたので、数10通りの「売れるエンタメ作品のパターン」を知っているつもりです。いわば将棋の定石みたいなものですね。今回のような勉強会やガチ批評会では、その方法論を作家さんのテイストに合わせて伝えています。

 

ー作家さんにとっては、とても心強いですね。

そうですね。ですがこの勉強会は小説家として入り口に立ったばかりの人も対象なので、全体としては比較的ソフトな場なんですよ。オンライン上で行なっている『ガチ批評会』は、私も含めた6人の作家志望者が小説の冒頭20ページを持ち寄り、1ページずつ6点満点で採点していきます。このページは面白い、ここはつまらないっていう辛辣な意見が、5人分のデータとして集まるわけですね。

 

ーなぜ1ページずつやるんでしょうか?

私たちが書店で本を開くときって、なんとなく手に取って適当に開いたページから目を通すじゃないですか。つまり、そこが面白くなかったら、もう買ってくれないんですよ。だからこそ、1ページずつ採点をして、弱いページを補強していく必要があるんです。

 

ーなるほど。でも採点される側は、とても怖そうですね。

ガチ批評会はそういう場所ですよというのを、事前に伝えていますから(笑)。私も作品を作って、批評会で採点してもらっています。この作品を、超えてほしいという気持ちもこめて。それだけ熱意を込めて活動しているので、今後2〜3年でこのサロンから初版10万部の作品が出るだろうと、私は本気で思っていますよ。

 

「エンタメノベルラボの目的は、参加してくださったサロンメンバーの方を作家・編集者等のオーナー陣によって全力でサポートし、売れっ子小説家となってもらうことだ」と教えてくれたYさん。そして、実際に売れっ子小説家になってもらうために、サロンメンバー同士で切磋琢磨し、読む人の心を魅きつけるテクニックなどを学べる場所が、今回の「小説、プロット勉強会」というわけです。

作品化が待ち遠しい!見るだけでも楽しいプロットの数々

「小説、プロット勉強会」には、うっぴーさんとYさんも合わせ、13名のメンバーさんが集合。メンバーの方々は2つのテーブルに分かれ、うっぴーさんやYさん、その他のメンバーからプロットに関するアドバイスを受けます。イベントで特に心を奪われたのは、このプロット1つ1つのユニークさ。最近小説を読めずに活字に飢えていた筆者は、「あ、この話絶対読みたい!ああこっちも面白そう!」と、2つのテーブルを行ったり来たりしながら、ついつい皆さんの話に聞き入ってしまいました。

いけない、これじゃ仕事にならない…!と焦り始めた頃、このイベントの真の姿を見ることとなります。素人目にはどれもとても面白そうに見えるプロットに、「どうやったらもっとこの作品の良さが際立つか」「売れる小説にするために、何が足りないか」と、プロの目線で、厳しい意見が次々に飛び交うのです。

コメディにも計算が必要?意外な組み合わせに、どう必然性を持たせるか

まず取り上げられたのは、風紀委員なのにSM趣味を持つ高校生男女が、あからさまに不純異性交遊という展開に一気一憂するコメディ作品のプロット。風紀とSMという矛盾するテーマが非常に際立っているように感じますが、メンバーからは「無口なヒロインの存在が、いまいち見えてこないかもしれない」「あらすじを読むと、誰がどのシーンを演じているのかがわかりにくいかも」という、厳しい意見が。コメディ小説は無秩序にキャラクターが暴れまわっているように見えつつも、ご都合主義的な展開を防ぐ為に高い計算が必要なようです。

それをとても緻密に成立させているのが、アニメでも人気を博したラノベ『この素晴らしい世界に祝福を!』(暁なつめ著・角川出版)なんだとか。この作品では第1巻で主人公が現代社会から異世界に生まれ変わりますが、その時に女神様を道連れにします。その女神様の持つ力が、作品終盤の敵を倒すのに大きく役立つのです。

このように、「人気小説の『売れた要因』」や、各メンバーの感性を念頭に、プロットに何を補強すべきかが話し合われていきます。

昼と夜とですれ違う2人の少女の物語。読む人の心を魅きつける「トリガー」とは

次に取り上げられたのは、ある2人の少女の毎日を描いた日常系作品。しかし、2人はそれぞれが特殊な病気を背負い、片方は昼、もう一方は夜しか起きていることができません。そんな彼女たちがSNSを介して知り合い、お互いの秘密を共有するというストーリーです。このプロットとの比較で話題に出されたのが、ベストセラー小説『かがみの孤城』と、社会現象にもなった大ヒット映画『君の名は。』。

この2つには、ともに読者・観客を引き込むトリガーが仕掛けられています。『かがみの孤城』では、願いを叶えるカギをめぐる争奪戦、男女の恋愛要素、物語終盤に明かされる真実などの「エサ」が、読者のページをめくる手を早めていきます。『君の名は。』では、男女の入れ替わりというキャッチーな物語から、時間が分つ二人の恋愛模様、困難に立ち向かう二人の姿勢に観客の目は釘付けになりました。こうして、見る人の心を魅きつける要素を散りばめることで、物語はより一層面白くなり、これが結果として大ヒットにつながるのです。

このプロットについても、「2人は女の子同士じゃなくて、男女の恋愛にするのはどう?」「そもそも、この2人は海外にいくとどうなるんだろう?時差っていう逆転の発想で、同じ時間軸を過ごせるんじゃない?」「淡々と、わかりやすいストーリー性だから、絵本にしたら面白いかもしれないね」など、時に真剣に、時に面白おかしく、たくさんのアイディアが出されていきました。

戦時小説はどれだけの時代考証を組み込めるかがカギ!ヒントは『幼女戦記』にあった

このほか、かなり議論が白熱したのは、戦争系の知識が豊富なメンバーさんによる戦時小説のプロットのアイディア出しでした。戦時小説と言っても、過去、現代、近未来、未来など、時代選択によって物語の世界観は千差万別。しかし、どの時代を選択したかに関わらず、そこには時代考証やリアリティが不可欠だというのです。たとえば、日本を舞台とした近未来の戦争を描いたとするならば、渋谷の道玄坂で繰り広げられた激戦を突破した部隊を「マルキュー部隊」と名付ける、かつて東急の電車が通っていた線路が国境として利用されているといった具合です。一見意味のなさそうな名前の裏に、なるほどと思える背景が絡んでいるとすれば、読者にとって深読みしたくなる格好の材料になりますよね。

こうした正統派とも言える手段を使う一方で、ちょっとしたギャップも取り入れたいところ。ここ最近の戦記モノでそれが最も成功しているのが、アニメ・劇場版が大ヒットした『幼女戦記』(カルロ・ゼン著・角川出版)です。小説投稿サイト「Arcadia」で人気を博したこの作品が他の戦記モノと一線を画すのは、幼女というたった1人の存在がいることで、小説に強烈なギャップが生まれたということです。

著者のカルロ・ゼン氏は、ずば抜けて豊富な戦争関連の知識から生まれる、緻密な戦争描写で知られており、実際に主人公である幼女・ターニャ以外はごく真っ当に、戦争に翻弄される人々の姿が描かれています。そこに、たった1人だけ、しかも中身はおっさんという幼女を戦争世界に送り込んだことで、未曾有のヒットを生み出したわけです。

エンタメノベルラボで、目指せ売れっ子小説家!

記事では紹介しきれませんでしたが、このほかにも、大正時代をテーマにした和物ファンタジー、ドラゴンの存在を描いた超正統派ファンタジー、シナリオライターの主人公と彼が生み出したキャラクターの少女との交流を描いたラブストーリーなど、独創性豊かなプロットが取り上げられました。

エンタメノベルラボには、プロ作家への道を歩んでいる人もいれば、小説の創作技法を一から学びたい人という人もいます。「読む」から「書く」への第一歩を、このサロンの仲間たちと踏み出してみませんか?今後数年で、サロンメンバーさんの中からベストセラー作家が誕生しているかもしれません!

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