人気サロンオーナー、ユッキーに聞く!盛り上がるオンラインサロン運営のコツとは?

著者名さとう れいこ
人気サロンオーナー、ユッキーに聞く!盛り上がるオンラインサロン運営のコツとは?

「オンラインサロンを開設したけれど、イマイチ盛り上がりに欠ける…」「会員数が思ったように伸びない…」そんな悩みを持つオーナーの方も多いのではないでしょうか?

そんなオーナーの方へ向けて、「DMMオンラインサロン文化祭 SALON FES 2021」プロジェクトコンテストでグランプリを受賞した「英語科準備室 powered by ユッキー」のユッキーさんに、サロン運営のコツについて伺う勉強会を開催!

人気サロンオーナーであるユッキーさんが実際にされている運営のノウハウに、DMMオンラインサロンスタッフの相澤が迫ります!


ユッキーさん

英語教材プロデューサー、ナレーター。現在は教育系YouTuber、英語教材プロデューサーとして、英語教材の開発や生徒の指導に携わる傍ら、有名企業でビジネス英語のセミナーにも登壇。

「英語科準備室 powered by ユッキー」は英語を学んでいる、これから英語を学んでみたい人が「学んで」「集えて」「誰でも先生になれる」オンラインサロン。サロン発プロジェクト「大人のための英語ノート」は応援購入サービス「Makuake」主催「Makuake Award 2021」にて「Makuake Supporter賞」を獲得。


YouTubeをコミュニティの場にし、サロン開設前から土台作り

ーーまず、会員獲得についてですが、ユッキーさんって他のオンラインサロンオーナーさんに比べると、Instagram、TwitterなどSNSのフォロワー数が少ない印象なんですよ。YouTubeでいうと8,800人(2022年1月時点)。ただ、その一方でオンラインサロンの会員数が150名近くいて、アクティブに活動してらっしゃるというのは、かなりレアケースだと思っています。メインの集客ツールは何になるのでしょうか?

ユッキーさん:やはり主にYouTubeですね。他のSNSはアカウントがある、といった程度です(笑)

 

ーーYouTubeの登録者数10万人を超えてるオーナーさんでも、サロンに1,000人集まるかといったらそうでもないんです。その中で、ユッキーさんは8,800人というフォロワー数の中で150名も集まっている。何か施策があるんですか?

ユッキーさん:情報や動画を発信するだけでなく、定期的に「チャレンジ企画」をやって、YouTube自体をコミュニティの場としているんです。

例えば、夏休み期間に合わせて「夏休みの42日間で文法総復習チャレンジ!」など題して、1日1動画を見て学んでもらう。見ている人に「42日間のチャレンジで、私は生まれ変わるんだ!」と思ってもらい、それを体験してもらう「体験型YouTube」にしているんですね。

〇〇方法などの動画のほうが再生回数が増えるのはわかっているんですけど、「自分で動いてできた体験」をしてほしいので、並走型のYouTubeにしています。

ーーなるほど、YouTubeの時点から何かを一緒に頑張るという土台ができているのですね。そこからオンラインサロンでも一緒に頑張ろう、と繋げることができますものね。それでは、オンラインサロンとYouTubeでは何か差別化をしているんですか?

ユッキーさん:YouTubeだと私と視聴者という1対1の関係になり、ひとつの方向しか見えませんが、オンラインサロンだと一緒に頑張っている人が見える、横が見えるというのはサロンならではですね。

 

ーーYouTubeの時点で並走して、コアな層をサロンに取り入れたわけですが、開設時はどれくらいの人数が集まりましたか?

ユッキーさん:最初は、160人くらい集まってくださいましたね。実はサロンの告知というのは2019年12月に開設して以降、初めの1回しかしてないんですよ。サロンを開設すると大変で、毎日が忙しくてSNSに発信する時間がなくなってしまったんです。

でもその間、会員さんの入れ替わりはありますが、ずっと同じくらいの人数は維持できていますね。

 

ーーそれはすごいですね。ということは、やはりYouTubeを見てサロンに入会された方が多かった、コンバージョンが高かったんですね。オンラインサロンを始める前からYouTubeなどで並走しておくというのは、これからサロンを始める方の施策のひとつとして面白いアイデアですね!

その時に前のめりになっている人と、しっかり向き合えばいい

ーー英語を学んで、集えて、誰でも楽しく参加できる、というのが特徴のユッキーさんのサロンですが、具体的にはどういった内容でしょうか?

ユッキーさん:まず、やっていないのがレッスンです。YouTubeでやっている文法講座などのようなレッスンは、サロンメンバーに向けてはやっていません。

では、サロンで何をやっているかというと、大きくわけてコンテンツと交流です。コンテンツは毎朝のラジオ配信や単語クイズ、英語日記の添削といった、英語サロンらしいもの。交流は質問掲示板や学習記録の報告掲示板などを作り、書き込んでもらって交流するものです。でもこの掲示板が、はじめて3ヶ月くらい書き込みは数件のみで、シーンとした寂しい状態でした。

 

ーー「教えます。」といった一方通行のものでなく、YouTubeのように会員さんが何かアクションを起こすようなきっかけになる内容なんですね。掲示板の「誰も書き込まない」というのはオンラインサロンの「あるある」ですね。他のオーナーさんも同じ悩みを抱えている方も多いと思います。どうやって払拭したんですか?

ユッキーさん:最初にやったのは、何かお題を出して問いかけるようにしたんです。でも上手くいきませんでした。質問しても、答えるメンバーさんがほぼいない状態です。

そこで、YouTubeのリスニングコーナーなどのコンテンツを大量投下することにしたんです。サロンでレッスン系の雰囲気を出したくなかったんですが、ここは一旦コンテンツ数を増やしてみようと。

コンテンツが増えると、そのうちの何かが誰かにヒットして、いいねが多くついたり、コメントがついたりし始めました。とにかくまず見てもらって、書いてもらって、ファイナルステップで交流する、という仕掛けを増やしたんです。

あと、オーナーの想いを「英語科準備室改革計画記」として、期間限定で書き始めました。「今日はこのコーナーを追加してみたけれど、あまり反応がないな」などの、上手くいっていない部分や、「最終的にこんなサロンにしたい」といった未来についてなど、文章にして出してみたんです。すると、英語のコーナーよりも、こっちの方が人気が出ちゃって(笑)

それまでは文字投稿ではなく、ラジオを耳で聴く、クイズを解いてもらうといった、ちょっとカロリーが高めで時間をとるようなコンテンツが多かったです。文字で見せるというのは、意外とハードルが低くなり、受け入れやすくなるんだと思いましたね。

 

ーーたしかに、アクションしなければならないことだと「よし、やるぞ」と構えてしまいますけど、文章だったらちょっとした時間に読めますものね。

「オーナーだからピシッとしておかなければ」と考えるオーナーさんも多いと思うのですが、自分の弱みや悩みの部分を共有してみるのもいいんですね。

ユッキーさん:あと、全員を救おうとしなくてもいい、ということに気づいたんです。もちろん、サロンメンバー全員に喜んでいただけたら一番いいのですが、その時その時でサロンに気持ちが向いている人、忙しくてそれどころじゃない人、入ったんだけどちょっと忘れちゃってた、などさまざまなんですよね。

オーナーはどうしても会員数でみちゃって、入ってくださっている全員がこちらを向いていると考えてしまいがちなのですが、その時に前のめりになってくれている、ごく数名でもまずは小さく盛り上がる。

そういう方たちに対してちゃんと接していれば、その方があとで盛り上げ役のような、スター選手になってくださったりするんですよね。サロンメンバーさんってはじめは横をみて行動するので、誰かが行動するとみなさんも同じように行動してくださることが多いんです。

例えば、オーナーがいくら書き込みしてくださいね、といっても初めはなかなか書けない。でも、誰かが書き込みをすると、それを見てみんなが書き込みをしてくれる、と繋がっていくんです。

 

ーーたしかに、誰かがやると、みんながやり始めるっていうのは多いですよね。全員を盛り上げるのは難しいけれど、サロンメンバーの中で盛り上げてくれる人というのを獲得できるかがポイントになってくるんですね。

サロンは大縄跳び!オーナーは常に全力で縄を回し続ける

ーーコンテンツをいっぱい投下し、それに対して反応してくださるメンバーと、より濃密なコミュニケーションをとる。そうすることで、サロンによりコミットしてくれる方が増えて、メンバー同士の交流が増えていったわけですね。

ユッキーさん:そうですね。あと、オーナー以外にモデレーターさんを増やしていったのもよかったと思います。

サロンでいうと、単語クイズを週3で出しているのですが、私が出した時だけあまりコメントがつかないんですよ。でも、モデレーターさんの週1で出してもらっている単語クイズでは、めちゃくちゃコメントがつくんですよね。

これって、またオーナーかよって飽きているのもあるだろうし、オーナーだからコメントしづらいっていうのもあると思うんです。なので、オーナーという立場じゃない人で、みんながファンになれるような人がいれば、またサロン内が盛り上がると考えています。

あと、実は私のサロン、年齢層がかなり高いんですよ。アクティブなサロンって若い人が多いイメージがあると思うんですが、そんなことは全然ないんです。

年齢層が高いとサロンとしては成功しづらいから、若い人が入って欲しいと考えていた時期があったんですがそうでもなかった。年齢が高いからこそ、温かく見守ってくださって、応援してくれる。サロンに深みがでたなと、ポジティブに思えるようになったんです。古かった自分のマインドセットが取れてから、サロンの方向も変わっていったと感じていますね。

 

ーー年齢層が高いと、どうしてもリテラシーが低かったりして、サロンのことがよくわからず退会につながってしまうことがあります。そういう方たちに向けて、何か施策を行っているんですか?

ユッキーさん:豊富な人生経験にもとづいて、何か語ってもらえるようなコンテンツとか、お題の出し方、問いかけをするようにしていますね。

例えば、結婚後。新たな生活がある状態で、それでも思い切ってアメリカ留学をした人などを招いてインタビューしたり。エンタメに富んだコンテンツを全方位から出すようにしています。

 

ーー逆に失敗した例ってありますか?

ユッキーさん:2つありますね。ひとつはサロンを開くときに、音楽好きのグループ、九州エリア在住のグループ、などといった、部屋をたくさん作ってしまったことです。先に枠を用意しておけば、そこでみなさんが交流し始めると思っていたんですよね。でも全く交流が始まらなくて。

サロン自体が盛り上がって、抱えきれなくなってから分散させる、という順序でいかないと絶対成功しないんだということは、やるまでわからなかったですね。

 

ーーそもそも熱狂していないのに、それを分散させてしまっても熱狂しないということですね。

ユッキーさん:もうひとつは、ファシリテーションを完全にメンバーさん任せにしようとしたこと。メンバーさんがメインでサロンが動いてほしい、みたいな想いがあって、開設当初に「英語科準備室生徒会チーム」を作ったんです。

ところがその後、お仕事が忙しくなったりして、いつの間にか消えてしまったんです。みなさんがどんなスタンスで参加されているか、オーナーとどんな関係なのかによっても違うとは思いますが、全員が燃え続けるというのはなかなかないんですよ。

なので、メンバーさんを巻き込むのはいいけれど、「任せておこう」という安易な考えでいるのはだめですね。オーナーがずっと熱狂していかないといけない。

サロンは大縄跳びだなと思っていて、オーナーは縄を回す側なんですよね。飛ぶ人が少なくても、常に全力で回し続けないといけない。そこに、楽しんで飛んできてくれる人が毎月変わるイメージ。飛んでる人が1人でも2人でも増えていくことによって「何か面白いことしてるな」と周りが感化されて、また飛ぶ人が増えるような感じですね。

 

ーーなるほど。こうして具体的な失敗事例も聞かせていただけるのはありがたいですね。もちろん運営のコツもかなり為になるお話しだったと思います!ユッキーさん本日はどうもありがとうございました!


オーナーというと、全ての会員さんに満足してもらおうと頑張り過ぎてしまいがちです。でも会員さんもひとそれぞれ。その時によって、サロンに対するモチベーションが違って当たり前なんですね。

その時に前のめりになってくれている人とコミュニケーションをとる、そしてオーナーは常に熱狂することが大切!今回の勉強会は多くのオーナーさんの悩みを解決するヒントになったのではないでしょうか?

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ユッキー - 英語科準備室 powered by ユッキー - DMM オンラインサロン英語を学んでいる、これから英語を学んでみたい人が「学んで」「集えて」「誰でも先生になれる」サロン。レベル・年齢・キャリア問わず、誰でもたのしく参加できる大人のための学校です。
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