「結婚」に関するプレゼントを渡すシーンは様々です。例えば、友人/同僚/上司への結婚祝い、授かり婚を考慮した結婚祝い、結婚式のご祝儀以外での感謝の品、結婚生活の節目(1~10年…)など…この記事ではそれぞれのシーン別に、プレゼントの価格帯から人気ジャンルまでご紹介します。せっかく渡すプレゼントですから、最適なものを選んで喜んでもらいたいですね。
結婚祝いのプレゼントで押さえておきたいポイントまとめ身の回りにいる大切な人の結婚には、何か特別な思い入れがあるプレゼントを送りたいですよね。しかし、そもそも結婚祝いとはどのような意味を持ち、贈る上ではどのような注意が必要なのでしょうか。
相手に心から喜んでもらえるよう、結婚祝いを用意する前にチェックしておくべきポイントをまとめてご紹介します。
結婚祝いってどんな贈り物なの?
結婚祝いとはその名前の通り、これから結婚という人生の節目を迎えるカップルを祝福し、プレゼントなどのお祝いを贈ることを意味します。そのため、結婚披露宴に出席する際に渡すご祝儀も、その一部が結婚祝いという扱いになります。しかし近年では、ご祝儀とは別に現金やプレゼントなどのお祝いを用意するケースも多くなりました。
結婚祝いで押さえておきたいポイント
結婚祝いを贈る前に、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
まずは「結婚祝いを贈る時期」です。結婚式を控えたカップルは非常に忙しいため、直前に渡すのは避けたいところ。最も望ましいのは、大安吉日など縁起のいい日に相手の自宅を訪問し、プレゼントを手渡しすることです。それが難しい場合は、結婚式当日の1週間前〜1ヶ月前にプレゼントを送っても問題ありません。
ただし、新郎新婦の荷物が増えてしまうため、挙式当日に贈るのはなるべく避けるようにします。もしも結婚祝いを送るのが挙式後になる場合は、当日は目録などを渡しておき、後日送り届けるようにすると良いでしょう。
次に、送る品物についてですが、一般的に、冠婚葬祭では縁起の悪い言葉を連想させる贈り物は厳禁とされています。例えば、包丁(縁が「切れる」)、食器(割れ物)などがこれに当てはまります。しかし、これらは生活必需品でもあるため、最近ではそこまで問題視されていません。特に、食器については、「割れる」=「(子供ができて)数が増える」ということで、逆に縁起が良いとする意見もあります。
とはいえ、ご両親やご親族の中には不快に思う方もいるかもしれませんので、このようなプレゼントを贈る際には、事前にどういう思いを込めてそのプレゼントを贈るのかを伝えておくといいでしょう。
シーン別!結婚祝いのプレゼントの選び方
結婚祝いのプレゼントは、その人との関係性や、どんな形でのご結婚だったかで価格帯やプレゼントの種類が大きく変わります。シチュエーションとしては、「友人」「親族」「両親への感謝の品」「マタニティ婚」「ファミリー婚」などが該当します。
それぞれの相手にどのようなプレゼントを送れば良いのか、1つ1つ詳しくみていきましょう。
友人に送る結婚祝いのプレゼント
最近、友人や会社の同僚の結婚披露宴に参加する機会が増えてきた、という方も多いのではないでしょうか。
結婚祝いを贈る場合、披露宴に出席するのであれば3,000円〜10,000円、欠席するのであれば10,000円〜20,000円を目安にプレゼントを選ぶと良いとされています。披露宴の出欠で金額が違うのは、ご祝儀も結婚祝いの一部と考えられるためです。もちろん、付き合いの深さでこの金額は大きく変動するでしょう。
キッチン用品、ティーカップ、家電、お皿などが代表的ですが、もし相手が身の回りの品にこだわる人であれば、商品券や現金を渡して、自由に選んでもらった方が喜ばれるかもしれませんね。
また、仲の良い方であれば「何が欲しいか」を事前に聞いてしまうのもおすすめです。いくつか候補をあげてもらった中で、予算に収まるものを選んであげるといいでしょう。
親族へ贈る結婚祝いのプレゼント
従兄弟をはじめ、親戚の結婚式では、披露宴に出席する場合は10,000円〜30,000円、欠席する場合は30,000円から、プレゼントを選ぶと良いとされています。
具体的なプレゼントですが、オススメは「親戚一同の集まりなどに活用できるもの」です。例えば、同年代であればお互いの名前を入れたオリジナルグッズや、食器などが挙げられます。贈り物をきっかけに、自然と親戚が集まる機会を作るわけです。
頻繁に会う機会のない親戚なら、カトラリーや箸などの日用品を贈るのがいいでしょう。
結婚をきっかけに、両親への感謝のプレゼントを贈る
次は、少しだけ視点を変えて、「両親へのプレゼント」についてみてみましょう。
結婚という一大行事を通じて、これまで育ててくれたご両親にプレゼントを贈るという方も多いでしょう。結婚披露宴でも、両親へ感謝の手紙を読むシーンは、とても感動的な瞬間ですね。
両親へのプレゼントは、10,000円前後が相場と言われています。花束やプリザーブドフワラー、フォトフレームや似顔絵、アルバムなど、実用的なものというよりは、思い出に残るものを選ぶといいでしょう。
妊娠中(マタニティ婚)のカップルへのプレゼント
でき婚、授かり婚といったケースの場合、出産の前後に合わせてプレゼントの内容を変えてあげると喜んでもらえます。
妊娠中に行うマタニティ婚の場合、妊婦さんは特に体を気遣うべき時期です。冷えなどを防止するため、ブランケットより薄く大きく、そして軽い「スローケット」がおすすめです。
また、出産後のことを想定し、赤ちゃんの肌にもやさしい高級タオルなどの日用品もおすすめです。
出産後(ファミリー婚)のカップルへのプレゼント
出産し、すでにある程度お子様が大きくなった状態で行うファミリー婚のカップルには、家族全員で使えるプレゼントを贈ってあげましょう。代表的なものといえば、ご家族に合わせた大小のサイズが揃った食器やお椀、お弁当箱などです。これからのお子様の行事にも持っていくことができ、かつ長持ちするような素材をチョイスすれば、ご家族の思い出に寄り添える贈り物となるでしょう。
結婚記念日のプレゼントの意味と押さえておきたいポイント
結婚では多くの方から祝福と贈り物をもらうことでしょう。同時に生涯の伴侶となる方へ、感謝と愛情を伝えたいものです。
そんな思いを伝えるのにぴったりなのが、結婚記念日。2人の特別な記念日をどう祝うべきか、いくつかのポイントをご紹介したいと思います。
結婚記念日とは「入籍」の日?「挙式」の日?
結婚記念日とは何かを知らない方は少ないですが、「入籍した日」と「結婚式を挙げた日」のどちらを指すのか、ハッキリ答えられない方は意外と多いのではないでしょうか。辞書やその由来を調べてみると、「婚姻届を提出した日」、つまり入籍した日が結婚記念日になると書かれている場合が多いのですが、実は最近では結婚式を挙げた日を記念日にしようという方も少なくありません。
これは入籍と挙式のタイミングや、どちらの日がより思い入れが深いかで変わります。いずれにせよ、カップルにとってより特別な日を結婚記念日にするという考え方で良さそうです。結婚記念日のプレゼントで押さえておきたいポイント結婚記念日は2人だけの特別な日なので、他の人にあげる結婚祝いのように、これを選べば間違いなし!というものはありません。しかし、その傾向はおおよそ次の3種類に分けられるようです。
①長く使える「物」を贈る
夫へのプレゼントなら、ネクタイや財布、妻へのプレゼントならピアスやアクセサリーなど、身につけるものを中心としたプレゼントです。
他にも、トースターやコーヒーメーカーなどお互いの趣味に合わせたプレゼントを買う場合もあるようです。愛情のこもったプレゼントがすぐ目の前にあることで、毎日幸せな気持ちを感じられそうですね。
②特別な場所、特別な料理を楽しむ「食事」
普段なかなか行けない高級レストランや、2人の好みに合った場所で食事をするというのも、結婚記念日のお祝いにはぴったりです。中には、初めてデートをした時のレストラン、プロポーズをしたお店に行くといったロマンチックなプランを立てる方もいます。
③旅行や買い物でいつもは得られない「体験」を結婚記念日に
新しい思い出を作りたいと、少し贅沢をして旅行に出かけるご夫婦も多いようです。あとはなかなか行けないエステのチケットをプレゼントするなど、ちょっとした「体験」を贈り物にする方もいます。
最近は、スーツやシャツを2人で自由にカスタマイズできるだけでなく、コーディネーターによってトータルコーディネートをしてもらうサービスがついているなど、少し変わったギフトカードもあります。理想の一着で、愛する人にもっと輝いてほしい、そんな思いのこもったプレゼントですね。
知っておくと楽しい、節目ごとの結婚記念日の「名前」
金婚式、銀婚式…など、結婚式にはその節目ごとに名前がついていますが、実は結婚10年以内の記念日にも多くの名前がついているのをご存知ですか?知っておくと今よりもっと結婚記念日が愛おしくなる、そんな様々な名称についてご紹介しましょう。
結婚1年目「紙婚式」「かみこんしき」と読み、結婚1年目の記念日を指すこの言葉。「紙」という言葉から、他の名称と比べてやや弱々しいイメージを抱いてしまいますが、白紙のようにまっさらな2人の未来に、これから夢や希望が描かれていくようにという素敵なメッセージがこもっています。
結婚5年目「木婚式」「もっこんしき」と読みます。5年という年月によって、夫婦の絆が樹木のように育ち、硬く結ばれたことを祝しています。
結婚10年目「錫婚式」「アルミ婚式」漢字は「すず」と読みます。この金属は独特の光沢による美しさや清らかさがイメージされていて、お互いが歩んできた10年という長い年月への、感謝と愛が込められているのです。
結婚プレゼントを貰った後のお返しはどうする?
新婚側のマナー結婚に合わせて、たくさんの方からもらった贈り物。その感謝の気持ちを形にしてお返しするなら、いくつかのルールやマナーを知っておきたいところです。
ここでは、結婚祝いのお返しで知っておくと便利なルールや、お返しをする手順など、いくつかのポイントをご紹介します。
結婚祝いのお返しで知っておきたいポイント結婚祝いのお返しについてですが、基本的に「半返し」、つまりいただいたものの半額を目安に贈り物を選ぶと良いとされています。高価すぎるものは、かえって失礼にあたってしまいます。
ちなみに、結婚祝いのお返しに「内祝い」という言葉を使用する方がいますが、もともと「内祝い」という言葉には、結婚をはじめ、おめでたいことがあった喜びを家族・親族・仲間内で分け合うための贈り物という意味がありました。内祝いという言葉にお返しの意味はなかったのですが、最近ではこの2つは同じ意味合いで使われることが多くなっているようです。
結婚祝いのお返しですが、できる限りお祝いをいただいた「1ヶ月以内」に宅配や手渡しでお返しするようにしましょう。プレゼントですが、相手の趣味に合わせて選ぶのも良いですし、カタログギフトを贈って相手に選んでもらうのも一般的です。
一方、一部のケースではお返しをしなくてもいい場合があります。例えば次の2つのケースです。
① 披露宴で引き出物を渡した場合
引き出物や披露宴での料理に、結婚祝いへのお返しという意味合いがあります。そのため、披露宴に出席していない方や、別途結婚祝いを用意してくださった方にのみ、お返しを用意すると良いでしょう。
②会社の福利厚生の一環で結婚祝いをもらった場合
会社の制度として結婚祝いをもらった場合、お返しする必要はありません。その代わり、新婚旅行や長期休暇で旅行した時のお土産を少し奮発して買い、身の回りの人に配るのがオススメです。
この他にも、いただいたものが非常に少額な場合は、お返しというよりも、先述のように旅行先でのお土産などを渡したり、食事をご馳走してあげたりするといいでしょう。
結婚祝いのプレゼントに対する感謝のメッセージはすぐ返そう
ここまで、結婚祝いお返しの際のマナーやルールをお伝えしました。それと同時に、忘れてはいけないのは感謝のメッセージ。プレゼントのお礼はなるべく早く伝えるようにしましょう。なるべく直接伝えるべきですが、遠方からのゲストであれば電話やメール、手紙で問題ありません。結婚式前後は非常に忙しく、お返しをするのが遅れてしまうこともあります。
感謝の気持ちを伝えるタイミングでそうした事情も伝えておくと、あとでお互いギクシャクせずに済むかもしれません。
まとめ大切な人を祝福する結婚祝いや結婚記念日の贈り物は、贈る側にとっても、もらう側にとっても嬉しいものです。最低限のルールやマナーを意識しつつ、愛情や感謝のこもったプレゼントを贈ってあげてください。