2026年4月21日、株式投資を中心に、資産運用に関する講演や執筆を行う藤川里絵さんと、国際薬膳師・料理家として活動する増子友紀子さんによるコラボイベントが開催されました!
テーマは、人生で一番大切な「健康」と「お金」。
前半は、お二人がそれぞれ大切にしている健康とお金への向き合い方についてトークセッションを実施。後半では、初めてでもすぐに実践できる投資と薬膳の基本を教えてもらいました。
本記事では、暮らしに役立つヒントがたくさん詰まったイベントの様子をレポートします。

個人投資家、株式投資講師、CFPファイナンシャルプランナー。オンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」主宰。近年は、“旅する投資家”として世界各国を訪れながら発信をしている。2026年4月23日に、新刊「知識ゼロでも週3,000円の投資で勝手に100万円が貯まる本」(小学館)を発売。

「国際薬膳師・料理家。イタリアンレストランのオーナーシェフ時代に体調を崩したことをきっかけに、薬膳に出会う。現在はオンラインサロン「こしらえごと.Lab」を運営するほか、薬膳講座やオンライン料理教室「まいにち薬膳®料理レッスン」などを主宰。著書に「心とからだを整える薬膳カフェごはん」(マイナビ出版)など。」
日々を笑って幸せに過ごせることこそが“健康”
前半のトークセッションでは、お二人が「健康」と「お金」をテーマに、それぞれが活動を始めたきっかけや、投資と薬膳の共通点などについて語りました。
ーー増子さんが、薬膳に出会ったきっかけを教えてください。
増子さん:食を通して自分の身体を整えたいと思ったことが、そもそものきっかけです。
もともとは、イタリアンレストランのオーナーシェフをしていました。お店の経営自体は順調だったのですが、働き続けるうちに過労で体調を崩してしまって。次第にお店に立つことが難しくなり、最終的にはたたまざるを得なくなったのです。
ちょうど同じ時期、母にも病気が見つかりました。当時は体調不良を抱えつつ、入退院を繰り返す母の看病をしている状況だったので、自分の身体も母の身体も食事で整えられる方法はないか探していたんです。そこで見つけたのが、薬膳でした。
その日の体調や体質に合わせて薬膳を暮らしに取り入れていくうちに、母も私も少しずつ健康を取り戻すことができるようになったんです。その経験から、薬膳のことをもっと多くの方に伝えていきたいと思うようになりました。

藤川さん:ご自身やお母さまの体調と向き合うなかで、薬膳にたどり着いたんですね。今も日々健康を意識して過ごしていらっしゃると思いますが、増子さんにとっての「健康」とはどのようなものでしょうか?
増子さん:一般的にイメージされる健康の定義とはちょっと違うかもしれませんが、「日々を笑って、幸せに過ごせること」こそが、健康ではないかと考えています。
もちろん、毎日元気に過ごせるのが一番です。でも、忙しい日々のなかで、いつも体調が万全というわけにはいかないですよね。たとえば寝不足の日があったとしても、少しお昼寝をして元気を取り戻して、笑顔になれたらそれは幸せなことだと思うんです。
そうやって、その日の自分を少しずつ整えていきながら過ごしていけば、夜眠る時に「今日も頑張った」と前を向けるはず。そんな日々の積み重ねが、健康の土台になると思っています。
藤川さん:私は健康というと、睡眠がよく取れて、食事がおいしくて、体力もある状態を思い浮かべていました。でも、そうではない人がみんな不幸かというと、決してそんなことないですもんね。
「健康」という言葉の意味を少し大きくとらえすぎていましたが、目の前の瞬間を楽しい、幸せだと思えることこそが、健康そのものだと気づけて良かったです。
誰かの新たな一歩を後押しできることが大きなモチベーション
ーー藤川さんが、投資を本格的に勉強しようと思った経緯を教えてください。
藤川さん:もともと文系ということもあり、数字にはかなり苦手意識がありました。お金の知識もほとんどなかったです。そんな私が株式投資を始めようと思った一番のきっかけは、リーマンショックの影響で、元夫が経営していた会社の経営状況が不安定になったことでした。
当時は都内に新築でタワーマンションを買ったばっかりでしたし、これから子どもたちの学費もかかるから、とにかくお金が必要で。それまでパートの仕事はしていたものの、「もっと稼げるようにならなきゃ」と思ったんです。
ですが、子どもたちがまだ小さかったため、長時間働くのは難しい状況でした。そこで、自分が働く時間を増やす以外の手段として、投資に目を向けるようになったのです。

増子さん:苦手意識のある分野ではあったものの、ご家族の生活を守るために一歩踏み出されたのですね。そこからもう15年以上にわたって投資や資産運用について発信されていますが、そのモチベーションはどこから来ているのでしょうか?
藤川さん:最初は「私のような数字オンチでも投資はできる。資産運用をする人が世の中にもっと増えたら」という思いで講師をしたり、ブログや本を書いてきたりしました。
そういった活動を続けるうちに、自分の発信が誰かに届いたと実感する瞬間があるんです。たとえば、これまで投資をしたことがなかった方から「藤川さんのお話を聞いて、証券口座を開きました」と報告をいただくと、うれしくなりますね。資産運用そのものというよりは、誰かの新たな一歩を後押しできることが大きなモチベーションになっています。
増子さん:その感覚、すごく良くわかります。私も最初は、自分のため、家族のために必要だから薬膳を学び始めました。すると、続けていくうちに少しずつ元気を取り戻せて、暮らしそのものが楽しくなったんです。「薬膳の良いところを多くの方に伝えたい」気持ちが、活動の原動力になってますね。
一方で、お金に関しては強い思い込みがありました。今はだいぶ考え方が変わりましたが、オーナーシェフをしていた頃は「お金を増やすには、身を削って働かなければいけない」という先入観があったんです。自分が動いた分だけ収入につながる働き方をしていたからこそ、投資でお金を増やすという感覚がなかなか持てなかったんですよね。かつての私のように、「お金は一生懸命働かないと増えない」と思っている方は少なくないのでは、と思っています。
藤川さん:確かに、「働いて得たお金はきれいだけれど、投資で得たお金は少し後ろめたさがある」と感じている方もいるかもしれません。でも、お金のために朝から晩まで働き続けて健康を損ねたり、やりたくない仕事を無理に続けたりするのは、幸せとは言えないと思うんです。
自分が働くだけではなく、お金にも働いてもらう状態を作れれば、暮らしがより豊かになりますし、お金の不安も減ります。投資や資産運用を、楽しく幸せに生きる手段として前向きに考えてほしいです。
投資も薬膳も「小さな一歩から始められる」
ーー投資も薬膳も、初めての方にとっては「難しそう」「ハードルが高そう」と受け取られやすいものだと思います。お二人は、そのイメージについてどのように感じていますか?
藤川さん:確かに投資と聞くと、短期間で何十億円も稼ぐ人や、一日中画面を見ながら取引している人をイメージする方もいるかもしれません。でもそういった投資は、いわばオリンピックで金メダルを目指すようなやり方です。
初心者が、いきなりそこを目指す必要はありません。自分のペースで始められる方法があるので、まずはそのことを知っていただきたいですね。
増子さん:薬膳も、専門知識や特別な食材が必要なものだと思われがちです。けれど、実際はそうではなくて、身近な食材で始められますし、難しいレシピがなくても日々の食事に取り入れられます。そのことを、これからも伝え続けていきたいですね。
藤川さん:そういえば、以前増子さんに教えていただいた新玉ねぎのポタージュ、簡単に作れました!近所のスーパーで新玉ねぎを買ってくるだけで、材料も手軽にそろえられて。まさに「薬膳は身近なところから始められる」と実感しました。
増子さん:そう言っていただけてすごくうれしいです!いつも大切にしているのは、皆さんに「これならできそう」と、まず一つ試してもらえるような内容をお伝えすること。知識をたくさん教えるよりも、大事だと思っています。
藤川さん:投資も薬膳も一見ハードルが高そうに見えますが、実は「小さな一歩から始められる」ところが共通していますよね。この後は、私と増子さんがそれぞれ、初めての方でもできる資産運用と薬膳のセミナーを行います。どちらも無理なく始められることを、ぜひ皆さんに実感していただけたら幸いです。
未来と今の自分を豊かにする、藤川流「お金の循環」の作り方
トークセッション後は、藤川さんによる資産運用セミナーがスタートしました。藤川さんは、投資を「豊かな未来を作るための種まき」と定義し、学びなどの「自己投資」と資産運用の「金融投資」を両輪で回すことで、お金の良い循環が生まれると説きます。その際、将来への備えに執着して今の生活を犠牲にする「NISA貧乏」に陥らないよう、「未来の自分」と「今の自分」をどちらも大切にする視点が欠かせません。
まず「未来の自分」への土台作りとして紹介されたのが、毎月一定額を積み立てる「積立投資」です。月3万円を20年間運用した場合、金利0.4%の定期預金では利息は約29万円ですが、平均利回り5%の運用なら利益は約497万円。この大きな差を活かすため、藤川さんは世界中の企業に分散投資できる「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)」を推奨し、スマホで完結する証券口座の開設を勧めました。

そして、この土台の上に積み上げる「今の自分」のための楽しみが、特定の企業を応援する「個別株投資」です。藤川さんは、銘柄選びのヒントは日常の中に溢れていると言います。
「たとえば、ご自宅のキッチンにあるスパイスやカレールーを見てみてください。エスビー食品の商品は、多くの方にとって非常に身近な存在ではないでしょうか。実は同社の株価は、コロナ禍の内食需要の高まりなどを背景に、この数年で約3倍にまで成長しました。1株5,000円前後からという少額で始められる銘柄を選べば、まとまった資金がなくても投資のハードルはぐっと下がります」。

一度株を手にしてみると、その企業がどんな新商品を出し、世の中にどう受け入れられているのか、自然と意識が向くようになります。普段何気なく使っている商品が、実は世界経済や自分の資産とつながっている——。そんな発見の連続が、投資の醍醐味である「ワクワク感」を生み出すそうです。積立投資で将来の安心を確保し、個別株投資で日々の生活に新しい視点と彩りを取り入れる。藤川さんは、これらをセットで楽しむ心地よさを語り、セミナーをこう締めくくりました。
「スマホ一つで気軽に始められるので、これを機にぜひ一歩を踏み出してみてください。投資はスパイスと同じで、やってみるときっと毎日の生活にハリが出ますよ」
特別なレシピは必要なし。身近な食材から始める薬膳
後半は、増子さんによる薬膳セミナーへ。冒頭で増子さんは、自身が提案する薬膳について次のように語りました。
「私が提案している薬膳は、難しい知識をたくさん覚えて、頑張って続けるものではありません。毎日の暮らしの中で、楽しみながら無理なく取り入れられる方法として知っていただけたらうれしいです」
まず、薬膳には食事を通じて体を整えるためのとてもシンプルな考え方があるといいます。
「薬膳は、今の自分の状態を知ることから始めます。睡眠が浅い、肩こりがつらい、だるさが抜けない。そうした日々の不調に目を向けながら、必要なものを身近な食材で補い、少しずつ整えていくのが基本です」
この考え方をもとに、セミナーではよく起こりがちな不調を3つのタイプに分類。それぞれの状態に合わせて、どのような食材を取り入れたら良いのかが紹介されました。
1つ目は、ストレスで眠りが浅くなったり、なんとなく気分が晴れなかったりする時。
増子さんはこの状態について、体の中に溜め込んだものがうまく巡らず、滞っている状態だと説明します。そんな時は、巡りを整え、溜め込んだものを外に出す働きのある食材を取り入れるのがおすすめとのこと。セミナーでは、以下の食材や飲み物が紹介されました。

「食材の取り入れ方は、とても簡単です。たとえば、玉ねぎを味噌汁やサラダに入れたり、レモンを飲み物に少し絞ったりするだけで大丈夫。生野菜が手もとになければ、コンビニで買えるサラダや冷凍野菜でもOKです」
特別な材料や手間のかかるレシピは必要なく、日々の食事に少し加えるだけで始められると聞くと、薬膳がより身近なものに感じられます。
2つ目は、疲れやすくやる気が起きない時や、休んでもなかなか回復しないと感じる時。
そんな時は、次のような食材を意識して取り入れると良いそうです。

「今ご自宅にあるものも多いのではないでしょうか。こうした食材を少し頭に入れておくだけで、『今日は疲れているから卵おじやにしてみよう』『コンビニで焼き鮭を買おう』と、食べるものを選びやすくなるはずです」
3つ目は、肩や首のこり、血流の悪さを感じる時。更年期や月経時の不調にも取り入れやすい食材として、以下のものが紹介されました。

最後に、増子さんは参加者に向けてこう呼びかけました。
「今の心身が感じている不調に応えるアプローチができるのが、薬膳の大きな魅力です。ぜひ、薬膳を身近なものとして日々の暮らしに取り入れてみてください」
セミナー後の質疑応答では、参加者からさまざまな質問や感想が。健康とお金という身近なテーマだからこそ、共感や気づきの声が多く集まりました。
【終わりに】オンラインサロンで広がる、心地よい学びと繋がりの輪
最後に、お二人からオンラインサロンの簡単な紹介と、入会を検討中の方に向けてのメッセージをいただきました。
藤川さん:「楽しい投資生活」というサロン名の通り、月1回のセミナーを通して投資を楽しみながら学ぶことを大切にしています。また、オンラインでのランチ会やイベントを通して、資産運用をどう始めれば良いかわからない方や、始めたばかりで周りに投資の話ができる人がいない方が、気軽に話せる場所も用意しています。
メンバーの年齢層は、20代から70代の方まで幅広いです。これから証券口座を開くという方や、投資を全くしたことがない方も参加されているので「自分にはまだ早いかも」と思わず、お気軽にのぞいてみてください。
増子さん:「こしらえごと.Lab」は、実践的な薬膳を楽しみながら取り入れていくためのコミュニティです。毎月、季節に合わせて不調を予防するための料理レッスンをお届けしています。
また、日々のお悩みに合わせて薬膳の勉強会を行ったり、心に余白をつくるためのヨガや瞑想を行ったりもしています。食だけに限らず、生きることや暮らしそのものを心地良く整えられるよう運営していますので、ぜひ入会お待ちしています。
お二人のお話を聞いて、資産運用も薬膳も思っていたより手軽に始められるものだと知り、まさに目からウロコの時間でした!健康とお金は、人生をより楽しく自分らしく生きていくために欠かせないもの。だからこそ、今できる小さな一歩から整えていきたいと実感できたイベントでした。
藤川さん、増子さんのサロンに興味を持った方は、ぜひ以下のリンクからチェックしてみてください!




