「自分らしく生きるってどういうこと?」「どうすれば自分らしく生きることができるの?」と日々悩んだり、苦しんだりしていませんか。そんな方も少し考え方を変えるだけで、自分らしく生きることができるかもしれません。
この記事では、「自分らしく生きる」ということの意味や、自分らしく生きるヒントとなる名言や本などをご紹介します。
「自分らしく生きる」とは
「自分らしく生きる」という言葉をよく耳にしますが、実際はどんな生き方を指しているのでしょうか。まずは「自分らしく生きる」ということの意味について考えてみます。
「自分らしく生きる」の意味
「自分らしく」という言葉の意味を辞書で引いてみると、
装った人柄ではなく生来の自分として行動するさま出典: Weblio類語辞典
と定義されています。
また、類義語を調べると、「ありのまま」や「素で」という言葉も出てきます。つまり「自分らしく生きる」というのは、「自分を偽るのではなく、自分本来の姿で生きる」という意味になるでしょう。
自分らしく生きる方法を見ていく前に、自分らしい生き方のヒントが詰まった言葉をご紹介します。
名言・格言
「自分らしくあろうとしたときに大事なのは、嘘をつかないことでしょう。」イチロー
一流の野球選手として活躍し続けるイチローらしい名言です。
周りから何を言われても、自分をごまかさずに真摯に取り組む。それがイチローが成功した理由のひとつなのかもしれません。
「To be yourself in a world that is constantly trying to make you something else is the greatest accomplishment.」エマーソン
「絶えずあなたを他のものに変えようとする世界の中で、あなたらしくいること。それがもっとも偉大な功績だ」という意味の名言。アメリカの思想家、エマーソンの残した言葉です。
周囲に流されずに自分らしく生きること。それはどんな偉業よりも素晴らしいことなのでしょう。
「Love the life you live. Live the life you love.」ボブ・マーリー
「自分の生きている人生を愛しなさい。自分の愛する人生を生きなさい」という意味の名言。「レゲエの神様」とも呼ばれるミュージシャン、ボブ・マーリーの残した言葉です。
自分らしく生きるためには、自分の人生を愛することも大切なのかもしれません。
「The greatest victory has been to be able to live with myself, to accept my shortcomings and those of others.」オードリー・ヘップバーン
「最大の勝利はありのままの自分で生きられるようになったこと。そして自分や他人の欠点を受け入れられるようになったこと」という意味の名言。世界的名女優、オードリー・ヘップバーンの残した言葉です。
自分らしく生きるためには、自分の欠点を受け入れることも大切なのでしょう。自分だけでなく他人の欠点も受け入れることで、誰もが自分らしく生きられるようになるのかもしれません。
どの名言にも共通しているのが、自分に嘘をつかず正直に生きることが大切だ、という考えです。自分らしく生きるためには、周りに流されずに自分を信じることが必要なのでしょう。
四字熟語・ことわざ
行雲流水(こううんりゅうすい)
「ひとつの物事に執着しないで、自然の流れに身を任せて行動する」という意味の四字熟語。肩の力を抜いて自然体でいることも、自分らしく生きるコツだと言えそうです。
自在不羈(じざいふき)
「誰にも束縛されず、自分が思った通りに行動する」という意味の四字熟語。周囲から何かを言われて悩んでしまったときに思い出したい言葉です。
千万人と雖も我往かん(せんまんにんといえどもわれゆかん)
「大勢から反対されても、正しいと思ったことに対しては恐れずに進んでいこう」という意味のことわざです。こちらも「自在不羈」と同じように自分の意見や考えを大切にする、という生き方が見えてきます。
泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生
「悲しんで暮らすのも楽しく暮らすのも一生であることに変わりはない。それならば笑って楽しく暮らしていかなければつまらない」という意味のことわざです。自分が楽しいと思う方向に進んでいくことが、「自分らしく生きる」コツなのかもしれません。
Different strokes for different folks.
「人にはそれぞれやり方がある。だから自分が望んだように生きるべきだ」というニュアンスのことわざ。日本語では「十人十色」と訳されることもあります。
自分が自分らしくあるように、他人も他人らしくあっていい。自分と他人は別の存在なのだと認めることが大切だと思えてくることわざです。
自分らしく生きるための方法
自分らしく生きるというのは、飾らない本来の自分を出して生きること。そのためにはどのように行動すればいいでしょうか。自分らしく生きるためにまず意識したいのが、「自分を認めてあげる」ということ。
そもそも自分を偽ってしまう原因は、今の自分にダメな部分があると思っているからではないでしょうか。「今のままなんかじゃダメ」と自分を否定しているばかりでは疲れてしまいます。自分らしく生きていくためにも、まずは自己肯定の意識を持ってみてはいかがでしょうか。
ここからは具体的に、仕事や恋愛において自分らしく生きる方法をいくつかご紹介します。
仕事において
仕事において自分らしく生きるためには、「~できないとダメ」という考え方をやめることが大切です。「~してもいいんだ」という考えで行動すると、自分らしく生きることにつながります。具体的な例を見てみましょう。
・断る勇気を持つ
自分には負担の大きすぎる仕事や、気の乗らない仕事ばかり引き受けていませんか。仕事が手に負えなくてつらい、と感じたときは「断ってもいいんだ」と思うようにするといいでしょう。
人によって仕事の向き不向きがあるのは当たり前。引き受けることが難しい仕事に対して、断る勇気を持ってみましょう。自分だけにしかできない仕事は、案外少ないものです。
・感謝の気持ちを持って甘えてみる
頼まれた仕事を1人でこなそうとしていませんか。そんなときは「人に頼ってもいいんだ」と思うようにするといいでしょう。自分1人では大変な仕事も、もし誰かの助けがあればすぐに終わるかもしれません。結果的に他の人から仕事のコツを学ぶことができて成長につながったり、クオリティーが上がる可能性もあります。
無理をして人を頼る必要はありませんが、自分の負担を減らすためにも、思い切って甘えてみてはいかがでしょうか。もちろん人を頼るときには、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
・合格ラインを下げてみる
自分に課している仕事の合格ラインが必要以上に高いこともあります。仕事に取りかかる前に、この仕事における合格ラインはどこなのか、ということを改めて考えてみましょう。
本当は80%の力を出せばいい仕事に100%の力を出していたのであれば、少し合格ラインを下げてもいいかもしれません。「完璧じゃなくてもいいんだ」と思うことで心や体に余裕が生まれ、そこから新しいものが見えてくることもあります。
恋愛において
恋愛において自分らしく生きるためには、「相手に流されない」ということを心がけるといいでしょう。「これが自分なんだ」と自分に自信を持ってみてはどうでしょうか。具体的な例をいくつか見てみましょう。
・嫌われることを恐れない
恋愛において、「素の自分を出して相手に嫌われたらどうしよう」と不安になることもあるでしょう。しかし、嫌われることを恐れて自分を偽ってしまっては、自分らしい生き方から遠ざかってしまいます。
飾らない自分を好きになってくれる人と一緒にいたほうが、自分にとっても相手にとっても幸せな時間が長く続くでしょう。
・自分の意見を伝える
自分らしく生きるために、ときには自分の意見をはっきりと相手に伝えることも大切です。相手の意見に流されず、自分が嫌だと思うことにははっきりと「NO」を言えるように心がけるといいでしょう。もちろん、賛成のときには「YES」を伝えることも大切です。
お互いが自立した存在として対等にお付き合いすることが、自分らしく生きるために必要だと言えるでしょう。
「自分らしく生きる」がテーマの本・歌・詩
「これからは自分らしく生きていこう」と思ったときに背中を押してくれる作品があります。「自分らしく生きる」ことをテーマにした本、歌、詩をいくつかご紹介します。
「自分らしく生きる」がテーマの本
チャールズ M.シュルツ(著) 谷川 俊太郎(翻訳)『スヌーピーたちの人生案内 2』
世界的に有名なコミック『PEANUTS(ピーナッツ)』。スヌーピーやチャーリーブラウンといったおなじみのキャラクターたちは、ときに子どもとは思えないほど深いセリフを口にします。この本は、そんなピーナッツキャラクターたちの名言をまとめた一冊です。
ルーシーの「IT’S MY LIFE, AND I’M THE ONE WHO HAS TO LIVE IT!!(わたしの人生よ、それを生きなきゃならないのはわたしよ!!)」という名言をはじめとして、自分らしく生きるためのヒントがたくさん詰まっているかもしれません。
時雨沢恵一『夜が運ばれてくるまでに』
25篇の掌編が収録されており、日常で感じる疑問や矛盾を鋭く指摘した文章が心に残ります。特に最後に収録されている「もしじんせいが」という話は、どんな風に生きても人生は人生だ、と思わせてくれる掌編。周りに束縛されてしまい、自分らしく生きることがなかなかできない方に特におすすめしたい作品です。
心屋仁之助『がんばらない成長論』
自分らしく生き、成長していくためのヒントが詰まった本です。
この本では、自分らしく生きるためには「がんばらないこと」が大切だと述べられています。
がんばることをやめ、大きく成長できた、という筆者の心屋さん。体験談を交え、読みやすい文体で自分らしい生き方のヒントをつづっています。
「自分らしく生きる」がテーマの歌
キアラ・セトル『This Is Me』
大ヒット映画「グレイテスト・ショーマン」の主題歌として有名な曲です。
どんな個性を持っていても、たとえ周りからけなされても「これが私」と自信を持つことが大切。そんな「自分らしい生き方」を示してくれます。
坂本真綾『デコボコマーチ(隊列は君に続く)』
自分を構成しているたくさんの自分。自信をなくしてもつらいことがあっても、自分が自分であることに変わりはない。不器用な自分も受け入れて一緒に未来へ進んでいこう、というメッセージが伝わってくる曲です。
「自分らしく生きる」がテーマの詩
谷川俊太郎『生きる』
合唱曲にもなっている有名な詩です。
「生きる」ということはそれほどたいそうなことではない。日常のちょっとしたことや、今この瞬間に起こっていること、それらがすべて「生きる」ということにつながっている。そんな自然体の生き方を感じることができる詩です。
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「自分らしく生きる」ということについて考えてきましたが、いかがだったでしょうか。自分らしく生きていくためには、無理は禁物。「自分らしく生きなきゃ」と義務感を抱いては本末転倒です。我慢や背伸びをしすぎて疲れてしまったときの逃げ道として、「自分らしく生きようかな」と、少し考えてみてはいかがでしょうか。