洗面所は毎日何度も使うため、家の中でも特にごちゃごちゃしやすい場所ですよね。散乱しやすい小物や、出しっぱなしのほうが便利に思える雑貨が多く、中々整理ができないままでいるかもしれません。しかし、来客に提供することもある洗面所は、住む人の生活レベルがわかりやすい場所でもあります。さらに、大切な家族の衛生管理をする意味でも、洗面所を清潔にしておくことはとても大切なことだと言えるでしょう。収納を工夫すれば見栄えがよくなり、より清潔に暮らすことができますよ。この記事では、洗面所をスッキリさせるための収納アイディアを紹介します。
急な来客でも安心!見栄えが良く使いやすい洗面所とは
洗面所の収納について、多くの人が悩むポイントは、洗濯物や洗剤、化粧品などが散乱して乱雑に見えるだけでなく、使いにくいということです。
毎日使う洗剤や化粧品などは、ついしまうのが面倒くさくなってしまいますよね。特に、歯磨き粉や洗顔フォームなどは朝晩使うので、しまうことを時間のロスに感じてしまうかもしれません。また、洗濯機に近いことが多い洗面所スペースは、ネットに入れる予定だったり、部分洗剤をつける予定だったりする洗濯物の避難所になることも多いでしょう。しかし、こういった理由で物が散乱すると、便利になるどころかかえって使いにくくなってしまうのです。
さらに、洗面所について多い悩みは、来客に洗面所を貸すときにもスッキリ見せたいということです。洗濯物や化粧品が散乱した洗面所を見せるのは抵抗がある方が多いのではないでしょうか。特に、歯ブラシやデンタルフロスなどプライベート性の高い雑貨は、きちんと並べてあってもどこか恥ずかしいものです。こういった悩みを解決するには、普段から、使いやすくおしゃれな収納を設置しておくことがポイントになります。使いやすい収納なら、雑貨を出しやすいだけでなく、しまうのが面倒くさくないので、ものが散乱しにくくなるでしょう。さらに、ものが見えてしまってもよいくらいおしゃれな収納なら、急な来客に慌てたり、片付けるのを待ってもらったりしなくてすみますね。
小物が多い洗面台!スッキリ収納するコツとは
さまざまな身支度をする洗面台は、特に小物が多く散らかりやすい場所といえます。さらに、歯ブラシなどの濡れたものや、ヘアブラシなどの皮脂がついたものも多いので、ほかの場所より汚れやすいでしょう。こういったものを上手に収納するポイントは、ものの大きさごとではなく、髪ゴムやブラシなどのヘアケア用品、スキンケア用品、歯磨き粉など、使うシーンごとに収納することです。こうすると、ひとつの身支度のたびにいくつもの場所を探す必要がなくなり、時間のロスも減るので、雑貨をきちんとしまう余裕もできます。例えば、いちいち蓋をあける必要がないトレイなどにまとめておけば、スッキリとして取り出しやすく、しまうときも一度のアクションで済みます。
もし、洗面台周りがタイル素材なら、耐久性のある吸盤式フックなどを利用すると、ゴムやブラシなど軽いものを側面にかけることができ、収納スペースを広げられます。この時も、ひとつひとつ色の違うカラフルなフックを使えば、ポップでかわいらしく、使う人ごとに収納場所を色分けすることもできますね。フックでは収納場所が足りないという場合は、ウォールポケット型の小物収納グッズも便利です。収納できるのは軽いものに限りますが、小物を取り出す、しまうという動作が手軽にでき、シーンごと、使う人ごとなど、好みに合わせた分類も簡単にできるでしょう。
洗面台下の収納を最大限活用しよう
洗面台下のスペースは、洗面所周りでもっとも収納力のある場所です。つまり、この場所を最大限活用することが、洗面所をより使いやすく、より美しくするためのポイントとなってきます。ただし、収納力があるからといって、ただ物を詰め込むのではなく、市販されている収納グッズを使い、スペースを有効活用しましょう。
例えば、コの字型ラックを使うと、洗面台下のスペースを上下2段にすることができ、より収納力を上げることができます。この時に使うコの字型ラックは、横幅を自由に調節できるものを使うと、洗面台下いっぱいの高さのものと、半分以下のもの、両方を効率よくしまえるようになります。また、トイレ用品やアメニティなど、使用シーンごとに収納ケースを用意すると、使うときにわかりやすく、必要なものをかき分けて探す手間もなくなります。
しかし、洗面台下には配管があり、裏側まで手が届きにくい場合がほとんどです。そういった場所には、洗剤やシャンプーのストックなど、普段使わないものを収納ケースに入れてしまいましょう。手前のエリアには掃除用品など頻繁に使うものを置くと、取り出しやすく、こまめな掃除もしやすくなります。
掃除用品は、トイレ用、バスルーム用などに分け、書類用のファイルボックスなどに入れておくのがおすすめです。こうしておけば、片手で取り出しやすく、ラベルなどを貼れば中身も一目瞭然です。さらに、中の洗剤類が隠れ、ファイルが並んでいるように見えるので、見栄えもスッキリします。
そのほか、スペースの強度にもよりますが、手前エリアに小さな突っ張り棒を設置し、スプレータイプの洗剤容器をひっかけたり、ブラシをS字フックでひっかけたりする方法もあります。この方法は、重曹やクエン酸など、場所によらずいつも同じ掃除用品を使っている人におすすめです。
壁も収納スペース?DIYで快適収納!
備えつけの棚や洗面台下だけでなく、壁も利用できると考えると、収納スペースは一気に広がるでしょう。たとえば、天井と床をつなぐ縦型の突っ張り棒を利用すれば、壁のスペースに洗剤などを置くための棚を作ることができます。さらに、2本の突っ張り棒の間に、はしごや網目がついたタイプなら、フック、かご、棚など、複数の収納グッズを配置できてとても便利です。
タオルやブラシなど、ひっかけられるタイプの雑貨を中心に収納したい場合は、S字フックや接着式フックも活用できます。これらのフックは壁そのものにつけることも、棚と組み合わせて収納力を上げることもできるので、いくつか持っておくと良いでしょう。
賃貸住宅などではなく、壁に釘やねじを打てる環境の方は、DIYで本格的な棚を作ることもできます。DIYで棚を作ると、棚板のサイズや間隔、棚そのものの高さなどを、家族に合わせて設定できるので、備えつけのものより使い勝手がよくなります。また、壁にしっかりと固定できる釘やねじなら、簡易的なものよりも耐久性があって安心ですね。
そのほか、IKEAなどのインテリアショップで販売されている、壁面にクローゼットをそのまま取りつけたようなウォールキャビネットや、100円ショップにある小物用のウォールシェルフなども、必要な収納力に合わせて検討するのもおすすめです。
洗濯籠は蓋付がおすすめ!脱衣所の周りの収納
洗面台に近いことが多い脱衣所の周りは、衣類が散乱しやすいエリアです。特に、洗濯機を洗濯籠代わりにしていると、乱雑な印象になりやすいうえ、カビが発生する心配もあります。また、洗濯籠がある場合でも、放り込んだ洗濯物の端がぶら下がっているような雑な使い方では、散らかった印象になりがちです。
脱衣籠は中が見えない蓋つきのものを使うと、洗濯物を放り込んでもスッキリして見えます。通気性がよくおしゃれなラタン調や麻素材のものなら、来客の目に触れても安心で、においや湿気も籠りにくいでしょう。布素材なら、しぼんだり歪んだりせず自立するタイプのものがきちんとして見えます。さらに、中に仕切りがあるタイプなら、下着やアウター、白いものや色柄物などを分けられて便利です。
意外と散らかりやすい?洗濯機周りの収納
洗濯の用途に合わせて必要になる洗剤類も、増えてくると散乱しやすくなります。また、洗剤が散乱していると乱雑に見えるだけでなく、ボトルにほこりが積もったり、底面についた洗剤が洗濯機周りを汚したりと、衛生面の問題も出てくるでしょう。物が散乱していると掃除もしにくいので、汚れているけどなかなかきれいにできず、さらに汚れが溜まっていくというループに陥ってしまいます。
洗濯機周りをスッキリさせるには、普段用の洗剤と特別な洗剤を分けることです。普通の洗濯用洗剤や柔軟剤などは手の届く範囲に置き、シミ抜きやおしゃれ着用洗剤は洗面台下の収納スペースにしまってしまいましょう。はじめは不便に感じるかもしれませんが、洗面台下の整理ができていればさっと取り出せるので、やってみると意外にストレスを感じないことがわかります。
おしゃれなチェストで見栄え良く!タオルの収納
お風呂から出たらすぐ使いたいバスタオル、フェイスタオルなどは、洗面所スペースに専用収納を作っておくと便利です。こんな時は、引き出しつきの簡易ラックやランドリーチェストが活躍しましょう。
利便性を優先するなら、半透明のプラスチック素材の引き出しがついたラックなどが便利。中に何が入っているか簡単に判別でき、中身を探しやすくなります。おしゃれさを優先するなら、ラタン調のランドリーチェストや、洗面所の素材と色のトーンを合わせたチェストがおすすめ。ラタン調のチェストなら、涼しげな印象でリゾート感が出ますし、洗面所とトーンを合わせたチェストなら、統一感が出てスペースが広く見えるでしょう。
ブランドや色、素材の厚みが統一されたきれいなタオルなら、ラックなどに置いて見せる収納にするのもおすすめです。並べるときは、ただ洗い終わった順に詰めるのではなく、色ごとに分けて収納したり、色をを交互にするなど、デザイン性を持たせて収納すると、人目に触れてもおしゃれに見えますよ。収納場所に余裕がないなら、タオルの左右を支えてくれるブックエンド型のタオルラックなどが活用できます。タオルをくるくる俵型に丸めて重ねていけば、きちんと見えてスペースも節約できるでしょう。
限られたスペースを有効活用して洗面所をスッキリさせよう!
毎日何度も使う洗面所は、どうしても物が散らかりがちです。使ったものはその都度しまい、こまめに掃除することを家族全員が意識しないと、スッキリした洗面所をキープするのは難しいでしょう。そのためには、しまいやすく掃除しやすい環境を作ることがポイントです。洗面所周りの設備をもう一度見直し、記事内で紹介したアイディアを活用できる部分を探してみてください。物をきちんと管理できる収納を作り、いつもスッキリしていて、使いやすい洗面所を保っていきましょう。