あごの下に溜まった余分なお肉が目立つ…。そんな「二重あご」の解消には、まず原因を知ることが大切です。この記事では、日常生活に潜んでいる二重あごになってしまう原因と、スッキリした顔を作るためのマッサージやエクササイズを紹介します。
二重あごになる原因とは
二重あごになってしまう原因を考えた時、「肥満」の二文字が真っ先に頭に浮かびますよね。しかし、実は肥満以外にも二重あごになってしまう原因はたくさんあります。いくつか代表的なものを見ていきましょう。
（１）筋肉の衰えや加齢による「たるみ」
私たちの筋肉は身体を動かす役割だけでなく、体のラインを整える「コルセット」のような役割もあります。そのため、筋肉を鍛えれば引き締まった見た目になりますし、鍛え方によってはボディビルダーのように体を大きく見せることも可能です。
しかし、筋肉には「使われない期間が長いと衰えてしまう」という性質があり、これは顔の筋肉についても同様です。そのため、普段から顔の筋肉や舌の筋肉が使われていない、あるいは加齢などによって顔の筋肉が衰えた結果、顔全体がたるんで二重アゴになってしまうと考えられます。
（参考：野田市｜筋肉は使わないと1日1パーセント減る（市報のだ9月15日号掲載））
（２）猫背気味な姿勢による脂肪の蓄積
歩きスマホやデスクでのPC作業など、生活習慣が原因で猫背気味になっている人も多いのではないでしょうか。本来、首の骨である「頚椎（けいつい）」はS字を描いているはずですが、猫背気味の人には頚椎のわん曲がほぼありません。この状態を「ストレートネック」と呼びます。
ストレートネックの方は、あご周りの筋肉がほとんど緊張せず、ダランと緩んだ状態になります。そのため、筋肉の活動していないあご周りに脂肪がたまりやすくなり、二重あごにつながってしまうのです。
（３）むくみ
首筋やえらの部分は、大切なリンパの通り道です。体を動かさず筋肉が硬くなっていると、リンパの流れが悪くなり、老廃物がたまってむくみを引き起こします。
そして、このむくみが二重あごの原因になってしまうこともあります。普段から目が疲れやすい、首や肩が凝っている。あるいは腰痛などで悩んでいる方は、むくみが原因で二重あごになっている可能性が高いでしょう。
二重あごを即効で解消する方法
二重あごを解消するなら、大きく「マッサージ」と「筋トレ（エクササイズ）」の2つが効果的です。その中でも、効果が高くて簡単に始められるものをいくつか見ていきましょう！
二重あご解消マッサージ
（１）あご全体をほぐすマッサージ
① 利き手の人差し指の第一関節・第二関節を曲げて、フックのような形を作ります
②下あごのくぼみ部分に、指を押し込みます。下あごの骨から約2cmほど内側の、骨がない部分を目安に探してみてください
③右耳の方へ、あごに這わせるように指を動かしましょう
＊えら下はリンパがたまりやすい場所です。指がここを通る時に痛みを覚える方は、無理のない強度で行ってみてください
④反対側の耳にも、同じように這わせます
ピンポイントであごをケアするマッサージです。左右5回ずつ動かしてみましょう。
（２）首〜脇までをケアするマッサージ
①右手で頬を触ります。この時、人差し指と中指で右耳を挟むようにして、手のひら全体であごのラインを触ってください。
②右手で耳→あご→鎖骨のラインをさすります
③鎖骨、鎖骨周辺→脇までさすりましょう
④こぶしや親指で、脇を軽く押してください
これを、左右それぞれ5回を目安に行います。
寝ながらできる二重あご解消方法
①口を閉じて、舌で口の上部分をM字になぞります
②反対側まで舌をなぞらせたら、今度は半円を描くように、口の下で舌を動かして一周します
③10周したら、今度は逆回りに10周しましょう
あお向けのままできるのはもちろん、マスクをして口元が見えない時にもできる、舌の筋肉を鍛えられるエクササイズです。
二重あごを解消する筋トレ
①利き手の人差し指の第一関節・第二関節を曲げて、フックのような形を作ります
②下あごのくぼみ部分に、指を押し込みます。下あごの骨から約2cmほど内側にある、骨がない部分を目安に探してみてください
③巻き舌で「ら・り・る・れ・ろ」と発音しましょう。この時、なるべく口も大きく動かしましょう
④この動作を5回繰り返します
指をあご下に押し込みながら巻き舌にすることで、舌の筋肉に負荷をかけることができます。慣れないうちは口が疲れてしまうこともあるので、ゆっくり自分のペースで試してみてください。
声を出すときは周りに気をつけて取り組みましょう。
二重あご解消におすすめの食べ物
マッサージを日常的に行う以外に、食事の際に口周りや舌を意識的に動かすことで筋肉を鍛え、二重あごを解消する方法もあります。筋肉を鍛えるにはよく噛むことが大切になりますので、普段食べるのが早くて噛む回数が少ない人は、一度料理を口に入れたら最低30回は噛むクセをつけましょう。
さらに、二重あごを解消しやすくなるおすすめの食べ物もあります！
ガム
ガムは身近にある食べ物の中で、二重あご解消に特におすすめです。
「咀嚼回数が増える」「噛む力を鍛える」と聞くと、硬いものを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、硬いものは確かに咀嚼回数は増えますが、歯が欠けてしまうなどのリスクも存在するのです。
一方、ガムはほどよい硬さで溶けてなくなることもないので、何度も噛んで口を動かすことができます。さらに、キシリトール配合ガムなどを食べれば、咀嚼回数を増やしながら口内環境も整えることもできるので一石二鳥です。
ただし、ガムは一度に大量に食べるとお腹がゆるくなる場合があるので、粒ガムは1度に2粒、板ガムなら2枚までを目安にしてください。
（参考：株式会社ロッテ お客様相談室｜ガムQ&A）
二重あごの解消におすすめのグッズ
二重あごの解消に役立つマッサージやエクササイズは、特別な道具がなくても自宅で気軽に行えます。しかし、アイテムを使えばより効果的に二重あごを解消することができるでしょう。次は、二重あご解消におすすめのアイテムをいくつか紹介します。
フェイスマスク
フェイスマスクは小顔ベルトとも呼ばれ、たるみの改善や、二重あごの解消に効果があります。フェイスマスクには、顔全体を固定してくれるタイプ、ベルトのようにして顔やあごを引き締めるタイプ、口周りのみを覆うタイプの３つの種類がありますので、目的に合わせて使い分けましょう。
顔全体を固定するタイプは、外れにくい分、他のマスクに比べて締め付ける力が圧倒的に高いのが特徴です。ベルトタイプは、締め具合を自分に合わせて調整でき、口周りのみを覆うタイプは耳にかけるだけで手軽に装着することができます。
自分にとって使いやすいタイプを選んで、試してみましょう。
フェイスマッサージクリーム
顔のマッサージは地肌をこするような方法が多く、摩擦で痛みを覚える方もいます。
そんな時におすすめなのが、このフェイスマッサージクリーム。指の滑りが良くなり、エステサロンのようなマッサージを自分でできるようになります。さらに、美容成分も含まれているので、寝る前の肌ケアにもおすすめです。
フェイシャルフィットネス
フェイシャルフィットネスは、先端に長い棒がついたマウスピースをくわえながら顔を上下に動かすことで、口周りの筋肉を鍛えます。二重あごの解消はもちろん、たるみを改善して小顔効果も期待できるアイテムです。他のアイテムと比べて負荷が高いので、少しハードなエクササイズをやってみたいという人におすすめです。
（参考：MTG ONLINE SHOP｜FACIAL FITNESS PAO）
100均で買えるグッズ
100円均一ストアは、美容製品のラインナップも豊富です。中でも、あご周りを転がるようにマッサージしてくれる「小顔ローラー」は、非常にたくさんのバリエーションが用意されていて迷ってしまうほどです。
初めて二重あご解消グッズを購入するという方は、まずお手頃価格で買える100均の小顔ローラーを試してみましょう！
バスタオル枕
二重あごの原因で意外と気付きにくいのが、枕の高さです。枕が高すぎるとあごの筋肉が収縮したままになり、たるみの原因になります。
ちょうどいい枕の高さの条件は「あお向けで腰が浮いたり沈んだりしない」「横向きになっても肩が楽」「寝返りが打ちやすい」などです。これを実現できるのが、バスタオル枕です。やり方はとても簡単で、バスタオルを数枚重ねて枕の代わりにするだけ。バスタオルの枚数を調節しながら、自分に合う高さを探してみてください。
二重あご お悩み解決Q&A
ここからは、二重あごに関する様々な悩みにお答えしていきます！女性だけでなく、男性も必見です。
Q.ストレートネックは二重あごに関係しているの？
冒頭でも紹介した通り、ストレートネックはあごの筋肉が緩みやすく、二重あごになる可能性が高くなってしまいます。
自分がストレートネックかどうかは、鏡の前で横向きに立つことで簡単に見分けることができます。このとき、肩よりも前に耳が来ている方は、ストレートネックの可能性が高いでしょう。耳と肩が一直線になった姿勢であれば正しい姿勢です。
Q.男性の二重あご解消はどうしたらよい？
男性の方の二重あごも、女性の方の二重あごも、原因は基本的に同じです。二重あご解消には、記事内で紹介したエクササイズやマッサージを試してみてください。ただし、男性の場合は食生活が、二重あごを招いていることも多くあります。
まずは、塩分・糖分やアルコール摂取量が多い人。このような方は、顔がむくむことで二重あごになっているかもしれません。また、食事で噛む回数が極端に少ない人も、口周りの筋肉が衰えて、二重あごの原因になります。味付けの薄いものを食べる、噛む回数を増やすなど、1つ1つ改善してみましょう。
Q.30代、40代の加齢による二重あごはどうしたらよい？
加齢による筋肉の衰えは、日常的なエクササイズやマッサージである程度改善できます。特に、大きな口で「ら・り・る・れ・ろ」と巻き舌を使いながら発音するエクササイズがおすすめ。毎日しっかりエクササイズをして、舌や口の筋肉を鍛えてあげましょう。
Q.身体は痩せているのに、顔は二重あごなのは何故？
体重は痩せているのに二重あごという方は、見た目より太ってみられてしまうことも多く、悩んでいる人が多いのではないでしょうか。このような方は、「筋肉の衰え」と「姿勢の悪さ」が組み合わさって二重あごになっていることが多いと言われています。
まずは、耳と肩がまっすぐになるよう、姿勢を意識してみてください。ただし、痩せている方は筋力が不足している場合も多いので、無理に姿勢を正そうして、かえって肩こりや腰痛になってしまうケースもあります。その場合は、顔のストレッチのほかに、体全体のストレッチと筋トレも一緒に行いましょう。二重あご解消と全身のシェイプアップを同時に実現できます。
顔は他人からの印象を決定づける、非常に重要な場所です。二重あごが改善されることで、より若々しいイメージを与えることができるでしょう。今回紹介したマッサージやトレーニング、アイテムを使って、ぜひ二重あご解消にチャレンジしてみてください！
