ステンレスが錆びた!?錆びてしまう原因とその落とし方とは

著者名CANARY 編集部
ステンレスが錆びた!?錆びてしまう原因とその落とし方とは

調理器具やキッチンシンク、自転車など様々な場面で用いられているステンレス。ステンレスは「錆びない」というイメージが定着していますが、実際は「錆びにくい」というのが正解で、長い間使っているとどうしても錆びが生じてしまう場合があります。

この記事では、ステンレスが錆びてしまう原因や、錆を落とす方法、さらに、錆を発生させないための防止方法を紹介します。この記事を参考に、ステンレスの正しいケア方法を学びましょう。

ステンレスとは

ステンレスは、英語で「Stainless Steel(ステンレス鋼)」と表記され、「汚れ(錆び)ない 鉄鋼」という意味の通り、錆びにくい金属のことを指しています。

その具体的な材質としては、鉄にクロムやニッケルを混ぜることで生じる「合金」に分類されており、開発されてからおよそ100年しか経過していない新しい金属ですが、製造技術・加工技術の向上によって広く使われています。

(参考:ステンレス協会│ステンレスとは

ステンレスの特徴

まずはステンレスの特徴や、ほかの金属と比べてのメリットなどについて紹介します。

 

熱に強い

一般的な鉄に比べて、ステンレスは耐熱性に優れています。基本的に鉄は500℃以上の高温にさらされると強度が落ち込むとされていますが、ステンレスの耐熱温度は最大700℃~800℃を誇ります。

とは言え、ステンレスはあくまで常温の環境下においての耐食性を高めることを目的とした金属であるため、特別な耐熱性があるわけではないということを理解しておきましょう。

(参考:キャディ株式会社│ステンレス・SUSとは? | ステンレスの特徴について

 

強度が高い

基本的に、ステンレスは鉄に炭素を加えて作られているため、ほかの金属よりも強度が高いとされています。しかしステンレスの中にも、合金などの構成元素との比率や、どの程度熱処理が施されているかによって様々な種類があり、それによって強度は異なります。種類は大きく分けてマルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系の3種類があり、特に強度が高いとされているのがマルテンサイト系です。マルテンサイト系は、炭素が少ないためほかのステンレスと比べると錆びやすいという特徴がありますが、熱処理を施すことによって強度や硬さが上がるというメリットがあります。そのため、高い強度や硬さが必要となる製品や高温にさらされる製品に活用されることが多く、刃物や工具などがその主な例と言えるでしょう。

(参考:キャディ株式会社│ステンレス・SUSとは?ステンレスの特徴

 

錆びにくい

ステンレスが錆びにくいとされているのは、表面に「不動態皮膜」と呼ばれる約1~3nm(ナノメートル)の薄い保護皮膜をまとっているためです。また、たとえこの「不動態皮膜」が破壊されてしまった場合でも、鋼中に存在するクロム(Cr)と大気中の酸素(O)が結合して素早く再生する点も、ステンレスが錆びにくいとされる理由のひとつです。

(参考:Panasonic│よくあるご質問

ステンレスが錆びてしまう原因

「ステンレスは錆びにくい」と紹介しましたが、とはいえ、絶対に錆びないというわけではありません。

ステンレスの表面に酸性やアルカリ性の強いものが付着していると、その部分の保護膜が劣化したり新しく形成されにくくなったりしてしまい、錆びる場合があるのです。ここではそういったステンレスの「錆」の原因を見ていきましょう。

もらい錆

ステンレス製品の表面に別の金属製品が付着したまま放置することによって、その金属が錆びてステンレス製品自体も同様に錆びてしまう場合があり、これを「もらい錆」と言います。ステンレス自体が錆びてしまうというよりは、ほかの金属によって引き起こされてしまう錆びの原因です。

(参考:Panasonic│よくあるご質問

塩分の不着

ほかの金属と比べるとステンレスの塩分に対する耐食性はそれほど低くはありません。しかし、塩分が付着して、ステンレスの表面の不動態皮膜が不安定な状態となると、錆びが発生する場合があるのです。材質にもよりますが、基本的にステンレス容器は塩分を含む内容物の保存に不向きです。塩分のほかに、油や水、食べカスなども処理には十分に気を付けましょう。

(参考:日東金属工業株式会社│条件によってはすぐ錆びる!?ステンレス容器が錆びる原因と対策

擦り傷

ステンレスは傷がつきやすいため、傷に入り込んだ汚れや水分によって錆びが生じる場合があります。傷を付けないためにも、ステンレス製品を洗う際は、スチールたわしやステンレスたわしは使用しないのがおすすめです。

不動態皮膜の劣化

不動態皮膜の劣化も、ステンレスが錆びる原因のひとつに挙げられます。特に、キッチンのシンクなどで白い斑点状の錆びが発生した場合は、不動態皮膜が劣化している可能性があります。食器を洗った際、シンクに洗剤や漂白剤が付着したまま残っていることが繰り返されると、徐々に不動態皮膜が破壊されていくため、常に綺麗な状態を保つよう心がけましょう。

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ステンレス錆を落とすには

原因がわかったところで、ここからはステンレスの錆を落とす方法を紹介します。

錆落としに必要なもの

スポンジ

ステンレス自体の錆ではなく、もらい錆などの表面に付着した錆であれば、スポンジで落とすことが可能です。ステンレスは傷がつきやすいため、メラミンスポンジのような比較的やわらかい材質で優しくこすって錆を落としましょう。

 

重曹

スポンジでこすっても落ちない錆には重層を使用するのがおすすめです。重曹には、粒子が非常に細かくサラサラとしており水にも溶けやすいという特徴がありますが、その一方で、研磨力が強く、こすりすぎるとステンレス自体が傷つく可能性があるため気を付けましょう。

(参考:オリーブオイルをひとまわし│サビ取りは重曹で簡単にできる!気になる使い方やサビの防止法も解説

 

キッチン用クレンザー

ステンレスが黒く錆びてしまったという場合はキッチン用クレンザーを使用するのもおすすめです。

クレンザーを柔らかいスポンジにつけて、円を描くイメージで少しだけ力を入れてこすってみましょう。こちらも強くこすりすぎると、ステンレスが傷ついてしまう可能性があるため力加減に注意してください。

また、クレンザーにはクリームタイプやペーストタイプ、パウダータイプなど様々な種類がありますが、ステンレスに傷をつけないためにも、クリームタイプやペーストタイプのものを選ぶのがおすすめです。

 

クエン酸

赤茶色の錆にはクエン酸を活用しましょう。クエン酸を水に溶かしたクエン酸液を、雑巾やスポンジに含ませて錆びた部分の上に置き、30分前後時間を置いたら水で洗い流します。それでも錆が落ちないという場合は、さらに10分時間を置いてみてください。

また、クエン酸がない場合は、水で23倍に薄めたお酢でも代用できます。

ステンレス錆を落とす手順

ここからは、実際にスポンジと重曹を使ってステンレス錆を落とす方法を見ていきましょう。

用意するもの

重曹:適量

水:適量

メラミンスポンジ:1

雑巾:1


1.重曹と水を1:4の割合で混ぜて、ペースト状にします。このとき、少し硬めの状態になるよう意識しましょう。

2.1でぺースト状にしたものを錆の部分に塗って時間を置きます。

3.1時間ほど放置したら、メラミンスポンジでこすってください。

4.最後に雑巾で水分をふき取って終了です。


ステンレスが錆びないための手入れ

最後にステンレスを錆びさせないための手入れ方法を紹介します。

水分や汚れを残さない

シンクやお鍋の外側などステンレスに汚れや余分な水分が残っていると、不動態皮膜が形成できず、錆びやすい状態となってしまう場合があります。また、調理のあとステンレスに油が付着したままの状態を放置することで、油が酸化するため不動態皮膜が傷つき、錆の原因となってしまいます。ステンレス製品を使用した後は丁寧に洗うよう心がけましょう。

塩素系漂白剤を使わない

次亜塩素酸が含まれた消毒液や、塩素系漂白剤の使用はステンレスが傷む原因となる場合があります。シンクで使用した際は、十分に洗い流すよう気を付けましょう。また漂白剤をステンレス製品に使う際は酸素系のものやクエン酸、重曹などを選ぶことをおすすめします。

傷をつけないようにする

「ステンレスが錆びてしまう原因」の項目で紹介したように、ステンレスに擦り傷がつくことで、汚れなどが付着し錆が発生する可能性があるほか、金属製のもので傷がついた場合はもらい錆の原因になってしまう場合があります。ステンレスの鍋を焦がしたり、水垢がなかなか落ちなかったりという場合も、無理にこすらず専用の洗剤などを使用しましょう。

ほかの金属とくっつけない

もらい錆は、シンクに鉄製の調理器具やスチール缶の缶詰、ヘアピンなどを濡れた状態のまま長時間放置することで発生します。一見すると表面に錆が付着しているだけのように思えますが、錆が不動態皮膜を超えてステンレスの内部まで達してしまう場合もあるため、ほかの金属とくっつけないよう気を付けましょう。

防錆剤でコーティングする

ステンレスの錆を予防するための「防錆剤」を活用するのもおすすめです。防錆剤はステンレスの表面に膜を作ることで、錆の原因となる水や油などの汚れや酵素から、金属を守る役割があります。

防錆剤にはスプレータイプやクリームタイプ、ペンキタイプなど幅広い種類があるほか、金属との適性もあるため、購入する際はパッケージの説明書きをよく読んで選びましょう。

 

錆びにくく、丈夫であることから、様々な用途で活用されているステンレスですが、ほかの金属と同様に万能というわけではありません。この記事で紹介した注意点を参考に、丁寧に手入れして正しい使用方法で活用しましょう。

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