一人暮らしをしていて、それほどお金を使っているつもりはないのに、日々の暮らしに余裕がないという方もいるでしょう。実は、毎日の暮らしの中で少しずつ浪費をしているのかもしれません。
この記事では、一人暮らしの節約方法や日常で浪費しがちなポイントなどについて解説します。ぜひ参考にしてください。
今の収支状況を確認する
節約をしながら貯金を増やすためには、現在の収入と支出の確認が必要です。ざっくばらんに管理をしていると現状が把握できず、いざというときに赤字になって貯蓄どころではなくなってしまいます。家計のお金の流れを確認できれば、無駄な支出が見つかり、自分に必要な節約がわかってくるでしょう。
では、どのようにして収支状況を確認すればよいのでしょうか。昔から節約といえば家計簿が主流でしたが、現在はスマホやパソコンで管理できる家計簿アプリが人気を集めています。手書きの家計簿は品目や金額をその都度記録し、自分で計算しなければなりません。しかし、家計簿アプリは“収支を自動で計算してくれる”ことや、“空き時間に簡単に入力や確認ができる”など、手書きの家計簿に比べて多くのメリットがあります。
アプリの種類によってさまざまな機能があり、連携機能があるものなら銀行口座やクレジットカードの入出金を自動で記録することが可能です。また、レシートを撮影して読み取る機能があれば、その都度手動で金額や品目を入力しなくても済みます。
このような便利機能を積極的に活用し、まずは今の収支状況を確認しましょう。
(参考:MONEY JOURNAL|家計簿アプリのおすすめ7選|節約したい人の必須ツール)
カテゴリ別!節約術まとめ
家計の支出は、家賃などの毎月定額でかかる固定費と、食費など毎月支払う金額が変わってくる変動費に分かれます。ここでは、まず一度削減すると長期間支出を減らせる固定費の見直しを考え、そのあとに変動費を見ていきます。
家賃
まずは、支出の中で大きな割合を占める家賃の見直しをおすすめします。家賃は収入の25%以内に抑えるのが理想といわれています。管理費や共益費が必要な場合は、家賃との合計で25%以内に収めましょう。現在の家賃が25%を大幅に超える場合は、引っ越しを検討する必要があります。ただし、引っ越し先が現在の勤務先から離れていると、交通費の支払限度額を超える可能性もあるので、注意しておきましょう。
(参考:おトクにマイカー 定額カルモくん|一人暮らしの節約術とは?生活費を上手にやりくりする方法を紹介)
水道光熱費
水道光熱費の節約は、普段の生活を少し見直すだけで始められます。
水道代の節約では、シャワーや食器洗いの際に水を出しっぱなしにしない、お風呂にはペットボトルを入れてお湯をカサ増しする、洗濯にお風呂の残り湯を使うなどがおすすめです。
ガス代の節約では、夏場はお風呂を沸かさずにシャワーのみにする、追いだきをしないようにするなどを、体が冷えない範囲で行うとよいでしょう。近年、ガス会社との契約が自由化されたため、他の事業者と契約するのも1つの方法です。ただし、物件によっては変更ができない場合があります。
電気代の節約では、こまめに電気を消したり、使っていないコンセントは抜いたりするなど、毎日の生活でできることを行いましょう。ガス会社同様、電力の自由化で電力会社を選べるようになったので、自分のライフスタイルに合うプランを探すのがおすすめです。
ネット代
ネットの固定回線やスマホ代、サブスクなどの見直しも節約になります。ネットの固定回線は日々進化しており、気づくと以前より低価格なサービスが展開している場合がありますので、現在契約している会社に確認してみましょう。また、従量課金のモバイルルーターやスマホのテザリングを利用している場合は、固定回線の導入で通信費が抑えられる可能性があります。
生活必需品のスマホ代も、格安スマホや最新機種ではない端末を選び、安いプランに変更できます。さらに、外出先のフリーWi-Fiを活用すれば、通信量の節約にもなるでしょう。
定額で音楽や映像、ゲームを楽しめるサブスクは便利でお得なイメージですが、あまり使っていないサービスはないでしょうか?もし使っていないものがあれば、なるべく早く解約しましょう。一度、自分が契約しているサービスを再確認することも大切です。
食費
「総務省統計局の家計調査(家計支出編)時系列データ(総世帯・単身世帯)」によると、2020年の単身世帯の食費は年間で496,472円になり、月額は41,372円となっています。
一人暮らしだと外食をする機会が多くなりがちですが、頻繁に外食をしているとあっという間に食費が増えます。一人暮らしの自炊はコスパが悪いという意見もありますが、買い物の仕方や調理の仕方を工夫すれば、十分に食費の節約になるでしょう。具体的には、食材を小分けにして冷凍保存したり、作り置きをしたりすると食材を無駄にしなくて済みます。しかし、手間がかかって料理が苦痛になっては元も子もありません。その場合は、まとめ買いをせずに一度で食べられる量を購入することが大切です。
また、「コンビニは節約の敵!」と思われがちですが、コンビニには一人暮らしにぴったりなサイズの総菜やカット野菜が販売されており、うまく活用すれば節約になります。さらに、おかずだけ購入したり、通常メーカーよりも格安なプライベートブランドの商品を買うなども節約におすすめです。
(参考:保健チャンネル|【2021】一人暮らしの食費の平均額と節約術。自炊・外食時に気を付けるポイントも)
日用品
毎日の生活に必要なアイテムだからと、日用品を深く考えずに購入していませんか?確かに必需品ではありますが、最小限のアイテムで生活するように心がければ節約につながります。
日用品の節約は、生活に大きな変化を与えず、ストレスを感じにくいのが魅力です。あまりこだわりのないものは低価格な商品やプライベートブランドの商品を購入したり、100円ショップを活用したりするのもおすすめ。たとえば洗剤なら、液体から粉末に変更するだけでもコストダウンができます。
また、購入する際はネットでまとめ買いや、ポイント制度を使うなど、買い物方法の変更も節約につながります。
(参考:おトクにマイカー 定額カルモくん|一人暮らしの節約術とは?生活費を上手にやりくりする方法を紹介)
被服美容費
被服美容費は全然使わない人もいれば、食費以上に使う人もいるため、人によってお金のかけ方がさまざまです。もともと使わない人はそれ以上節約できませんが、たくさん使う人は上限を定め、勢いで買いすぎないように注意しましょう。フリマアプリやセールを活用するのも1つの方法です。
交通費
仕事やお出かけの際、バスの2駅分を歩いたり、自転車を利用したりして交通費を浮かせるのも節約になります。1回はわずかな節約でも1ヵ月分になると大きな金額になり、運動不足解消にもなるので一石二鳥です。
また、飲み会のあとにタクシーを使いがちな人は、少し早く帰るようにして電車を使うのもおすすめです。
日常で浪費しがちなポイント
普段節約しているつもりでも、気づかないうちに浪費をしている場合があります。無意識でしている浪費は、自分ではなかなか気づきにくいもの。日常で浪費しやすいポイントとしては、以下のものが考えられます。
- 自分へのご褒美としてコンビニスイーツを買う
- 新発売の商品は試さずにいられない
- 必要のないセール品を買う
- ネットでなんとなくほしいものを買う
- 外食や飲み会によく参加する
- 人に必要以上にごちそうする
もちろん、これらをすべて我慢する必要はありません。なんとなく購入するのではなく自分で意思を持って購入する、不必要なものはすぐに買わないなど、自分の中でルールを決めることが大切です。
(参考:マネコミ!|一人暮らしの20代が参考にしたい!すぐにできる生活費節約のコツ)
日々の健康管理も大切に
節約する際に、手軽に始められるという理由で食費を削る人もいるでしょう。食費の無駄を削るのは正しい節約方法ですが、むやみやたらに食事の質を落とすと、健康面で悪影響を与える可能性もありますので、注意が必要です。
不健康になって病気になってしまうと当然医療費がかかります。また、健康状態によっては生命保険などに加入できなくなる恐れもあります。健康を維持するためには、食事を抜くなどの不健康なやり方は行わず、日々の健康管理を考えた節約をしましょう。
上手な節約で貯金にまわそう!
一人暮らしの節約で大切なのは、収支を確認し、固定費や変動費を見直すことです。中でも固定費は1度削減すると大きな節約になります。節約というと我慢を重ねるイメージがありますが、我慢するだけでは続きません。日々の生活の中で少しずつできることを始めるなど、負担にならない範囲で節約していきましょう。節約をすれば、自然と貯金を増やすことにもつながるので、いいことだらけです。みなさんも、今日から一歩ずつ節約を始めてみませんか?